医学・福祉

日本手話とろう教育―日本語能力主義をこえて [著]クァク・ジョンナン

日本手話とろう教育―日本語能力主義をこえて [著]クァク・ジョンナン

■固有の言語を使う権利の尊重を  ろうの知人から、東日本大震災時の避難所でコミュニケーションがとれず苦労したことを筆談で教えられた。また、会議などで手話通訳が付くことはあるが、たわいもない雑談が交わされているようなとき………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年05月14日
[ジャンル]政治 医学・福祉 社会

人はこうして「食べる」を学ぶ [著]ビー・ウィルソン

人はこうして「食べる」を学ぶ [著]ビー・ウィルソン

■体が求めるもの、選びとる技術  終章で著者はこう記す。 「食べることは技術である」  本書が示すのは、食べることは本人の嗜好(しこう)に加えて習慣や文化の影響が大きいという事実である。  たとえば、幼児に様々な食品を………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2017年05月07日
[ジャンル]医学・福祉

脳はなぜ都合よく記憶するのか―記憶科学が教える脳と人間の不思議 [著]ジュリア・ショウ

脳はなぜ都合よく記憶するのか―記憶科学が教える脳と人間の不思議 [著]ジュリア・ショウ

■あなたの思い出、本物ですか?  人間誰しも、自分の記憶力に自信を持っているものだ。メモなんて不要だと思いがちだし、自分の意見はずっと一貫しているとつい考える。  ここで、どうしてそう信じられるのかと問われると、意外に………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2017年03月05日
[ジャンル]医学・福祉

老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉―ダンスのような、介護のような [著]砂連尾理

老人ホームで生まれた〈とつとつダンス〉―ダンスのような、介護のような [著]砂連尾理

■からだが接し、生まれる関係  京都舞鶴にある特別養護老人ホーム「グレイスヴィルまいづる」で著者が取り組んだワークショップ〈とつとつダンス〉の記録だ。その作業を通じ著者があらためて、わたしのからだと、見知らぬ人のからだ………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]医学・福祉 社会

死すべき定め―死にゆく人に何ができるか [著]アトゥール・ガワンデ 脳外科医マーシュの告白 [著]ヘンリー・マーシュ

死すべき定め―死にゆく人に何ができるか [著]アトゥール・ガワンデ 脳外科医マーシュの告白 [著]ヘンリー・マーシュ

■人生の終末描く、医療は文学  医療は文学的なんだよと若い研修医がわたしにいった。十九歳の夏、脳下垂体腫瘍(しゅよう)の手術のため入院した病院でのことだ。手術時間も比較的短い良性腫瘍は重篤な患者さんたちの前では気楽なも………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年09月11日
[ジャンル]人文 医学・福祉

「病は気から」を科学する [著]ジョー・マーチャント

「病は気から」を科学する [著]ジョー・マーチャント

■心と体はどこまで影響し合うか  病気とは患者の主観ではない。医者が認めなければ病気とは言わない。心は二の次ということだ。では心に治癒力はないのか?  心は万能ではないという科学主流の考えに疑問を抱いた先端科学専門ジャ………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2016年06月05日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

震災学入門—死生観からの社会構想 [著]金菱清

震災学入門—死生観からの社会構想 [著]金菱清

■「幽霊」も現実、当事者のケアを  震災について考えた本は数多くあるが、とりわけユニークな一冊が登場した。これまであまり注目されなかった事例を紹介し、被災者という当事者性について考えることの大切さに気づかせてくれる。 ………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]医学・福祉 社会

医療政策を問いなおす [著]島崎謙治/貧困大国ニッポンの課題 [著]橘木俊詔

医療政策を問いなおす [著]島崎謙治/貧困大国ニッポンの課題 [著]橘木俊詔

■「人々の幸福」見据えた改革とは  日本の医療制度が様々な問題を抱えているのは事実だ。他方でそれは、世界で最も成功している医療制度でもある。国際比較に照らしてみれば、日本の医療は国民皆保険のもと、誰もが医療機関にアクセ………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年03月06日
[ジャンル]経済 医学・福祉 社会

へろへろ―雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々 [著]鹿子裕文

へろへろ―雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々 [著]鹿子裕文

■笑いと怒りの老人ホーム建設記  腹の底から愉快な気分になりたいけれど、今の世の厳しい現実を見下すような笑いはゴメンだ、とお悩みの方には、本書を勧める。  認知症の高齢者を管理するのでなく、その混乱にただつき合うという………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年02月28日
[ジャンル]政治 医学・福祉 社会

認知症新時代―私らしく生きる [著]毎日新聞生活報道部

認知症新時代―私らしく生きる [著]毎日新聞生活報道部

 今後10年ほどで700万人になると見込まれている認知症の高齢者。「認知症になったらなにも分からなくなる」「ああはなりたくない」。そんな社会の偏見や思い込みを解きほぐそうと、本書では本人の声を丹念に拾い、あるべき社会の方………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年11月22日
[ジャンル]医学・福祉

人体600万年史—科学が明かす進化・健康・疾病(上・下) [著]ダニエル・E・リーバーマン

人体600万年史—科学が明かす進化・健康・疾病(上・下) [著]ダニエル・E・リーバーマン

■発達し退化する私たちの神秘  本書は自然と文化の産物である人体の多様な移り変わりを説明するメカニズムを集大成した労作である。人体は進化、適応、文化、環境、食事、病気、習慣など様々な要因が複雑に絡まり合うことで、形成さ………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2015年11月15日
[ジャンル]医学・福祉 社会

日本の精神医学この五〇年 [著]松本雅彦

日本の精神医学この五〇年 [著]松本雅彦

■米の診断基準導入、病名も概念も変化  本書は日本の精神医学の50年を個人的な臨床経験をもとにふりかえるものである。著者が精神医学に向かったのは、文学にかぶれていたからだといっている。しかし、これは例外的なケースではな………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2015年11月01日
[ジャンル]医学・福祉

その〈脳科学〉にご用心―脳画像で心はわかるのか [著]サリー・サテル、スコット・O・リリエンフェルド

その〈脳科学〉にご用心―脳画像で心はわかるのか [著]サリー・サテル、スコット・O・リリエンフェルド

■心は複雑、成果の真偽見抜く力を  脳科学の進歩はものすごい。今や人の心はすべて脳で説明できると言わんばかりの勢いだ。商品のマーケティングから薬物中毒、選挙の投票行動、学校教育、法廷での証言のウソを見抜くことまで、脳科………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2015年09月27日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

管理栄養士パパの親子の食育BOOK [著]成田崇信

管理栄養士パパの親子の食育BOOK [著]成田崇信

■俗説・デマなぎ倒す1冊  怪しい「食育情報」が氾濫(はんらん)している。「肉、砂糖、牛乳は体に悪い」「パン食よりもご飯の方が栄養がある」「化学調味料や食品添加物は怖い」「カット野菜は栄養ゼロ」「できるだけ長く母乳だけ………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2015年09月27日
[ジャンル]教育 科学・生物 医学・福祉

オープンダイアローグとは何か [著・訳]斎藤環

オープンダイアローグとは何か [著・訳]斎藤環

■対話の力で治す 希望の鍵は言葉に  薬物をほとんど使わずに対話の力で統合失調症さえも治す「オープンダイアローグ」という方法がフィンランドで着実に効果をあげ、公的医療の一つとして無料で提供されているという。この治療法を………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年08月30日
[ジャンル]医学・福祉 社会

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