社会

日本の夜の公共圏―スナック研究序説 [編著]谷口功一・スナック研究会

日本の夜の公共圏―スナック研究序説 [編著]谷口功一・スナック研究会

 スナックでは不思議と話がはずむ。酒を出す店ならほかにもある。やはり他に代えがたい魅力があるのだ。その数や全国で10万軒に及ぶという。  ところが、スナックについての学術的な研究はこれまで皆無であった。それも無理はない。………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年09月10日
[ジャンル]社会

ボコ・ハラム―イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織 [著]白戸圭一

ボコ・ハラム―イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織 [著]白戸圭一

 交通機関が発達し、情報が一瞬で地球をめぐる時代となっても、遠い場所のできごとには、どこか他人ごとという雰囲気が漂う。  大きな事件を耳にしても、自分の常識の範囲内でおおよそこんなところだろうと見当をつけて満足してしまい………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2017年09月10日
[ジャンル]社会 国際

平成の天皇制とは何か―制度と個人のはざまで [編]吉田裕・瀬畑源・河西秀哉/生前退位―天皇制廃止―共和制日本へ [編]堀内哲

平成の天皇制とは何か―制度と個人のはざまで [編]吉田裕・瀬畑源・河西秀哉/生前退位―天皇制廃止―共和制日本へ [編]堀内哲

■「おことば」契機、違う角度から  退位をにじませた現天皇の「おことば」発表から1年がたった。一般人だけでなく少なからぬ学者も退位を支持し、「おことば」を評価するなか、いささか異なる角度から天皇制を考察した2冊の本が出………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2017年09月03日
[ジャンル]政治 社会

バイトやめる学校 [著]山下陽光

バイトやめる学校 [著]山下陽光

■働き方を疑う、誠意ある指南書  「景気がめちゃくちゃ悪くて、世の中で起きることの、ほぼすべて悪い方向に向かっている。そんななかで好きなことで暮らしていくのは難しい。やりたくない仕事をしてはたらきまくって、たまの休みに………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年09月03日
[ジャンル]人文 社会

人口減少時代の土地問題―「所有者不明化」と相続、空き家、制度のゆくえ [著]吉原祥子

人口減少時代の土地問題―「所有者不明化」と相続、空き家、制度のゆくえ [著]吉原祥子

■有効利用へ実態解明と問題提起  きっかけは、外資の森林買い占めだった。北海道庁は土地売買の事前届け出を義務づけ、登記簿上の土地所有者4千人余に通知した。だが、その45%が宛先不明で戻ってくる。こうした土地の「所有者不………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年09月03日
[ジャンル]社会

飯場へ―暮らしと仕事を記録する [著]渡辺拓也

飯場へ―暮らしと仕事を記録する [著]渡辺拓也

■体験ルポと考察の“私民族誌”  本書を手にして、ラチェットレンチ、水準器、安全帯、ヘルメット、ユンボ、ワイヤカッター、コンクリートブレーカー……などが描かれた賑(にぎ)やかな表紙にまず引き込まれた。評者は、作家専業に………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年08月27日
[ジャンル]社会

分解するイギリス―民主主義モデルの漂流 [著]近藤康史

分解するイギリス―民主主義モデルの漂流 [著]近藤康史

■「多数決型」の無理が生んだ混沌  イギリスのEU(欧州連合)離脱を巡る議論は依然としてカオス(混沌〈こんとん〉)の中にある。今月15日、英政府は離脱後の税関での混乱を回避する案を発表したが、EU議会幹部は「ファンタジ………[もっと読む]

[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2017年08月20日
[ジャンル]政治 社会

戸籍と無戸籍―「日本人」の輪郭 [著]遠藤正敬

戸籍と無戸籍―「日本人」の輪郭 [著]遠藤正敬

■籍に捉われず生きられる社会を  「無戸籍」とは、著者によれば4通りに分類できるそうだ。記載されるべき戸籍に記載されていない、もともと戸籍がない、戸籍から抹消された、記載されていた戸籍が消失した……。この中で一般的なの………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年08月13日
[ジャンル]社会

「大衆」と「市民」の戦後思想-藤田省三と松下圭一 [著]趙星銀

「大衆」と「市民」の戦後思想-藤田省三と松下圭一 [著]趙星銀

■社会の民主的成熟に向けて議論  藤田省三と松下圭一は、戦後間もなく丸山眞男のもとで学び、1950年代後半から80年代にかけて民主主義をめぐる議論をリードした。「天皇制社会」や「安楽への全体主義」、「市民自治」や「シビ………[もっと読む]

[評者]齋藤純一(早大教授)
[掲載]2017年08月06日
[ジャンル]政治 社会

男尊女子 [著]酒井順子

男尊女子 [著]酒井順子

 14年前、『負け犬の遠吠(とおぼ)え』で30代独身女性の生態を活写した酒井順子さんのジェンダー論である。  男尊女子とは〈女は男を立てるもの。女は男を助けるもの〉という感覚に生きがいを感じちゃってる女子のこと。運動部の………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子 (文芸評論家)
[掲載]2017年08月06日
[ジャンル]人文 社会

樹木たちの知られざる生活―森林管理官が聴いた森の声 [著]ペーター・ヴォールレーベン/森林業―ドイツの森と日本林業 [著]村尾行一

樹木たちの知られざる生活―森林管理官が聴いた森の声 [著]ペーター・ヴォールレーベン/森林業―ドイツの森と日本林業 [著]村尾行一

■適材適所へ生態学的健康維持を  木や森は、人間にとってどこか理解しがたい存在だ。ところが『樹木たちの知られざる生活』を読むと、木にも私たちとよく似た「生活」があることに気づく。その特性が最大限に発揮される環境が「森」………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年07月30日
[ジャンル]政治 科学・生物 社会

隷属なき道―AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働 [著]ルトガー・ブレグマン

隷属なき道―AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働 [著]ルトガー・ブレグマン

■自由に使える金が給付されたら  もし政府が国民に無条件で一律に生活に必要な資金を支給し続ける制度を開始したら、あなたは今後も働き続けるだろうか?  そういった制度をベーシックインカムと呼ぶ。既存の生活保護、失業対策、………[もっと読む]

[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2017年07月30日
[ジャンル]政治 経済 社会

インタビュー [著]木村俊介

インタビュー [著]木村俊介

■はりぼて化を拒否するために  著者はそれを「はりぼて」と言う。外見だけをとりつくろった情報が、短い言葉で言い切られ、コピーされ、増殖していく。いまに始まったことではない。私たちはそういう言葉が好きだ。そしてそんな「は………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2017年07月23日
[ジャンル]人文 社会

オノマトペの謎―ピカチュウからモフモフまで [編]窪薗晴夫

オノマトペの謎―ピカチュウからモフモフまで [編]窪薗晴夫

 「クスクス笑う」「シクシク泣く」といった擬声語(擬音語)から、実際には音は出ていないが音のように現象を捉えた「てきぱき動く」「サラッと言う」などといった擬態語、これらを総称してオノマトペという。言語のなかでも日本語は比………[もっと読む]

[評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)
[掲載]2017年07月23日
[ジャンル]社会

琉球文学論 [著]島尾敏雄

琉球文学論 [著]島尾敏雄

 奄美群島内の加計呂麻島を舞台に、島尾敏雄と妻ミホとの戦時下での出会いの物語を越川道夫監督が映画化した「海辺の生と死」の試写を観(み)て、満島ひかりのうたう哀切な島唄に惹(ひ)きつけられた。映画でも唄(うた)われる「やま………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年07月16日
[ジャンル]社会

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