ノンフィクション・評伝

お寺はじめました [著]渡邊源昇

お寺はじめました [著]渡邊源昇

■一から布教「好きでやってます」  「お寺はじめました」と一言で片付けてしまうほど簡単な話ではないのです。  15歳で同級生の住職の父親に「お坊さんにならないか」と声を掛けられて「なります」と即答。住職が「楽しそう」に………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2018年04月14日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

収容所のプルースト [著]ジョゼフ・チャプスキ

収容所のプルースト [著]ジョゼフ・チャプスキ

■絶望乗り越えるための連続講義  一九四〇年から四一年にかけての冬、旧ソ連グリャーゾヴェツ捕虜収容所。収容されたポーランド人将校と兵士たちは、零下40度にまで達する極寒の環境のなかで労働し、夜は南京虫だらけの寝袋で過ご………[もっと読む]

[評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)
[掲載]2018年03月18日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

10万個の子宮―あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか [著]村中璃子/反共感論―社会はいかに判断を誤るか [著]ポール・ブルーム

10万個の子宮―あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか [著]村中璃子/反共感論―社会はいかに判断を誤るか [著]ポール・ブルーム

■専門家に求められる冷静な判断  「他のシンポジストは患者を診ていない!」。子宮頸(けい)がん(HPV)ワクチンに反対する医師が、日本小児科学会のシンポジウムでワクチンを支持する登壇者たちに放った言葉である。  子宮頸………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2018年03月11日
[ジャンル]医学・福祉 ノンフィクション・評伝

老いぼれ記者魂―青山学院春木教授事件四十五年目の結末 [著]早瀬圭一

老いぼれ記者魂―青山学院春木教授事件四十五年目の結末 [著]早瀬圭一

■電話番号突きとめついに直接…  人生の終わりが近づきつつある。最後に何をなすべきか——。こう自問した早瀬圭一の前に、改めて毎日新聞の記者だった時代に取材した一つの事件が浮かび上がる。いまやすっかり忘却されたその事件は………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2018年03月11日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

原発災害と地元コミュニティ―福島県川内村奮闘記 [編]鳥越皓之

原発災害と地元コミュニティ―福島県川内村奮闘記 [編]鳥越皓之

■揺れ動く村の姿、克明な記録  3・11から今日でちょうど七年を迎える。私は2015年から自治体の認可する公益事業の一環で定期的に帰還困難区域に入り記録を行ってきた。ここに来て現地は大きく様変わりしている。居住制限区域………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2018年03月11日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

津波の霊たち―3・11 死と生の物語 [著]リチャード・ロイド・パリー

津波の霊たち―3・11 死と生の物語 [著]リチャード・ロイド・パリー

■指が止まる現代の「死者の書」  千聖(ちさと)ちゃんが夜中に突然「学校がなくなった!」「大きな地震が来る」と泣きわめいた。あの3月11日の震災前のある夜のことだった。地震が起きるその朝、千聖ちゃんは不機嫌なまま元気が………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2018年03月11日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

炎と怒り トランプ政権の内幕 [著]マイケル・ウォルフ

炎と怒り トランプ政権の内幕 [著]マイケル・ウォルフ

■生々しい内情に潜む真の危うさ    為政者にとって、メディアに自画像をどう描かせるかは死活的な問題だ。とりわけ、トランプ米大統領は異形の存在である。政策よりも、見栄えが政治そのものだからだ。そのせいか、メディアへの敵………[もっと読む]

[評者]立野純二(本社論説主幹代理)
[掲載]2018年03月04日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

トレイルズ 「道」と歩くことの哲学 [著]ロバート・ムーア

トレイルズ 「道」と歩くことの哲学 [著]ロバート・ムーア

■静かに染み込んでくる探求の旅    アパラチア山脈に沿って三千五百キロに及ぶ自然歩道、それがアパラチアン・トレイルである。著者ロバート・ムーアは五カ月かけてその全行程を歩きとおした。そして彼は、「トレイル」というもの………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2018年03月04日
[ジャンル]科学・生物 ノンフィクション・評伝

極夜行 [著]角幡唯介

極夜行 [著]角幡唯介

■昼も夜も暗闇、未知の世界に挑む    北極圏には、何カ月もの間まったく太陽が昇らない一帯がある。探検家角幡唯介がその極夜に挑んだ。  ときに月が地表を照らすことはあるが、ほぼ毎日真っ暗闇のなか、氷河を越え、ツンドラを………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2018年03月04日
[ジャンル]科学・生物 ノンフィクション・評伝

告白―あるPKO隊員の死・23年目の真実 [著]旗手啓介

告白―あるPKO隊員の死・23年目の真実 [著]旗手啓介

■矛盾に満ちた過酷な現場に迫る  カンボジアのPKO(国連平和維持活動)に日本文民警察隊として派遣された岡山県警の高田晴行警部補(当時)が1993年に武装勢力の銃撃で死亡した事件を中心に、NHKの番組スタッフがこのPK………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2018年02月18日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

深読み日本文学 [著]島田雅彦

深読み日本文学 [著]島田雅彦

 島田雅彦先生は突飛(とっぴ)な先生だ。文学を語るのにホモ・サピエンスだけが獲得した言語能力の話からはじめ、昨今の政治家や官僚の不誠実きわまりない態度を例に〈そうしたエセ文学的な「言葉の悪用」をする人たちを批判するのが、………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子 (文芸評論家)
[掲載]2018年02月04日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

インパール作戦従軍記―葦平「従軍手帖」全文翻刻 [著]火野葦平

インパール作戦従軍記―葦平「従軍手帖」全文翻刻 [著]火野葦平

■実相に極限まで迫る作家の執念  小津安二郎の映画「麦秋」を初めて見たとき、なぜ「麦」なのか考えなかった。内容は小津映画の典型で、婚期を逃した長女(原節子)を抱える家の顛末(てんまつ)が淡々と描かれる。だが、これは戦争………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2018年01月28日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

仙人と呼ばれた男―画家・熊谷守一の生涯 [著]田村祥蔵

仙人と呼ばれた男―画家・熊谷守一の生涯 [著]田村祥蔵

■争わず、自分を曲げずに生きる  仙人と呼ばれた画家熊谷守一(くまがいもりかず)の評伝。  熊谷といえば、太い輪郭線のある素朴な画風で知られるが、そうした絵が描けるようになるまでは、長く貧しい生活が続いた。若いころから………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2018年01月21日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

煉獄と地獄―ヨーロッパ中世文学と一般信徒の死生観 [著]松田隆美

煉獄と地獄―ヨーロッパ中世文学と一般信徒の死生観 [著]松田隆美

■死者の運命を決める待合場所  人は死後、どこへ行くのか、どこだっていいじゃないか、死んだら無さ、いいえ、霊魂になって天国か地獄のどちらかじゃないの?  中世ヨーロッパ文学で、死後の実相が詳細に描かれた『トゥヌクダルス………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2018年01月14日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

のこった―もう、相撲ファンを引退しない [著]星野智幸

のこった―もう、相撲ファンを引退しない [著]星野智幸

■力士の見事な技にこそ拍手を  かつて、琉王という沖縄出身の力士がいた。1972年の沖縄返還後もしこ名を改めず、琉球の王を自称し続けた。幕内の下位にいながら、ハワイ出身の高見山とともに、「日本人」で占められた角界に敢然………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2018年01月14日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

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