新書

ひらかれる建築―「民主化」の作法 [著]松村秀一

ひらかれる建築―「民主化」の作法 [著]松村秀一

■生活者の想像が未来を切り開く  本書はケンチクやタテモノからの卒業をうたう。ケンチクとは建築家の先生が設計する芸術的な作品。一方、タテモノとは経済的な営為から生産される通常の建物。東京のごちゃごちゃな街並みこそが民主………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]社会 新書

丹下健三―戦後日本の構想者 [著]豊川斎赫

丹下健三―戦後日本の構想者 [著]豊川斎赫

■国家を描いた構想力とその呪縛  丹下健三の戦後は被爆した広島の復興事業への参画から始まった。平和国家建設の象徴となる広島平和記念公園を作り上げ、以後も東京五輪、大阪万博など国家的イベントに深く関わった。本書はそんな丹………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年07月17日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 新書

財務省と政治―「最強官庁」の虚像と実像 [著]清水真人

財務省と政治―「最強官庁」の虚像と実像 [著]清水真人

■官→政 「力」の移行と銀行救済  古代律令制以来の「大蔵省」の金看板を、省庁再編で2001年に降ろした「財務省」。なぜこの省は、長らく「最強官庁」であり続けたのか。あらゆる政策は、予算の裏づけがなければ「形」にならな………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年11月08日
[ジャンル]政治 社会 新書

吾輩は猫画家である―ルイス・ウェイン伝 [著]南條竹則

吾輩は猫画家である―ルイス・ウェイン伝 [著]南條竹則

■漱石も見た?「猫たちの楽園」  本書の主人公ルイス・ウェインは、夏目漱石が留学したころの英国で人気絶頂だった挿絵画家で、「吾輩(わがはい)は猫である」に貢献したかもしれないと知れば、多少の好奇心も湧いてこよう。  猫………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2015年09月20日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 新書

世阿弥の世界 [著] 増田正造

世阿弥の世界 [著] 増田正造

■「極北の演劇」が今、示すヒント  能に興味を持ったのは、二十年ほど前だが、様々な演劇論を読む仕事のなかで、『風姿花伝』の面白さ、世阿弥という人物の魅力に出会って驚かされた。  本書はその興味をより広げてくれる。  能………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年07月12日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 新書

「反米」日本の正体 [著]冷泉彰彦

「反米」日本の正体 [著]冷泉彰彦

 米国に滞在して22年の著者が、日米の間にある矛盾や「ねじれ」を解説した。  著者は自民党の「親米保守」は、打算的な日米協調と反米的なイデオロギーが貼りあわされた不安定な路線と分析。一方で、リベラル勢力にも、米国に対する………[もっと読む]

[掲載]2015年06月07日
[ジャンル]政治 社会 新書

アルピニズムと死―僕が登り続けてこられた理由 [著]山野井泰史

アルピニズムと死―僕が登り続けてこられた理由 [著]山野井泰史

■死の危険漂う妥協なき人生  山野井泰史が日本登山史上、最も傑出したクライマーであることに異論をはさむ者はいないだろう。単純な登攀(とうはん)技術なら彼より優れている者が何人かいる。しかし彼ほど死の危険を漂わせた者はい………[もっと読む]

[評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
[掲載]2015年01月11日
[ジャンル]新書

誰が「知」を独占するのか [著]福井健策

誰が「知」を独占するのか [著]福井健策

 「過去の文書や映像・音楽などの作品を収集し、保存し、公開する場所」であるアーカイブは、今、爆発的に進行するデジタル化のなかで役割を拡大しており、少資源の日本では「知のインフラ」として社会と経済のゆくえを決定的に左右する………[もっと読む]

[掲載]2014年10月26日
[ジャンル]経済 IT・コンピューター 新書

うわさとは何か [著]松田美佐

うわさとは何か [著]松田美佐

 「古くて新しいメディア——うわさ」を関東大震災時の「朝鮮人来襲」説から東日本大震災時の買いだめ騒動など、事例に即して解剖していく。さらには、「口裂け女」などの都市伝説にまで分析は及ぶが、着目したいのは副題にあるとおり「………[もっと読む]

[掲載]2014年06月22日
[ジャンル]新書

科学VS.キリスト教―世界史の転換 [著]岡崎勝世

科学VS.キリスト教―世界史の転換 [著]岡崎勝世

■真実追究に命賭けたロマン  既存の価値観を変える意識革命は一人の天才によってなし遂げられるものではない。本書は17世紀の「科学革命」から「博物学の世紀」(18世紀)に至るまで、多くの天才がいかにして「世界(宇宙を含む………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年02月16日
[ジャンル]人文 科学・生物 新書

幸せのメカニズム [著]前野隆司

幸せのメカニズム [著]前野隆司

 アリストテレスの昔から、幸福について考えるのは哲学の領域だった。本書では、ロボット学者が理系のアプローチで、先哲を悩ませてきた難問に挑む。  工学者らしく、ものごとが働く仕組みを単純化して考えるモデリングの手法がいきて………[もっと読む]

[掲載]2014年02月09日
[ジャンル]人文 新書

「流域地図」の作り方―川から地球を考える [著]岸由二

「流域地図」の作り方―川から地球を考える [著]岸由二

■人工的境界、取り払ってみると  昨夏の日本は高温多雨で、台風も多かった。水の被害も相次いだ。その際、警報などの範囲が市区町村であることに違和感を抱いた人はどれだけいるだろうか。多くの水害は、行政区ではなく流域単位で起………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2014年01月19日
[ジャンル]社会 新書

ルポ 虐待―大阪二児置き去り死事件 [著]杉山春

ルポ 虐待―大阪二児置き去り死事件 [著]杉山春

■浮かび上がる有象無象の矛盾  2010年夏、大阪の繁華街近くのマンションで、3歳と1歳の子どもたちが遺体で見つかった事件は、記憶に新しい。当時23歳のシングルマザーだった母親の育児放棄(ネグレクト)による死と報道され………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2013年11月03日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 新書

ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護 [著]池上正樹

ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護 [著]池上正樹

 フリーライターの著者とMさんとの出会いは3年前。著者が「ひきこもりの高年齢化」について本を書いたことを新聞で知り、Mさんが「自立のためのアドバイスをいただきたい」と地元支局に電話したのだ。Mさんは40代で12年間無職………[もっと読む]

[掲載]2013年10月06日
[ジャンル]人文 新書

東大理系教授が考える道徳のメカニズム [著]鄭(てい)雄一

東大理系教授が考える道徳のメカニズム [著]鄭(てい)雄一

■親から子へ、ごまかさず伝える  子育てでは必然的に善悪の区別を教える羽目になる。例えば、喧嘩(けんか)や他人を傷つける行為はダメ!など。ところが実際の世界は「ダメ」なことばかりである。国際紛争は大きな喧嘩で、しばしば………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年07月14日
[ジャンル]教育 新書

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