国際

トランプがはじめた21世紀の南北戦争 [著]渡辺由佳里

トランプがはじめた21世紀の南北戦争 [著]渡辺由佳里

 米タイム誌は昨年12月、「今年の人物」にドナルド・トランプを選び、「The Divided States of America(分断国家アメリカ)の大統領」と呼んだ。  本書を読むと、同国の市民レベルの深刻な分断が実に………[もっと読む]

[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2017年03月19日
[ジャンル]政治 国際

セカンドハンドの時代―「赤い国」を生きた人びと [著]スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ

セカンドハンドの時代―「赤い国」を生きた人びと [著]スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ

■苦悩の言葉が文学になる瞬間  東日本大震災が起きてまもなく、私は米ロサンゼルスに講演に行ったが、その帰途に乗ったタクシーの運転手から、「日本は大変だったね」と話しかけられた。ここでもあんな災害が起こりそうだし、もし起………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2016年12月18日
[ジャンル]社会 国際

欧州複合危機―苦悶するEU、揺れる世界 [著]遠藤乾

欧州複合危機―苦悶するEU、揺れる世界 [著]遠藤乾

■生き残るために不可欠な「統合」  映画「ローマの休日」(1953年)の終盤の記者会見シーンで、アン王女(A・ヘプバーン)は次のような質問を受ける。「欧州連盟は経済問題の解決になりうると思われますか?」  この映画は、………[もっと読む]

[評者]加藤出
[掲載]2016年12月18日
[ジャンル]社会 国際

ユーロから始まる世界経済の大崩壊―格差と混乱を生み出す通貨システムの破綻とその衝撃 [著]ジョセフ・E・スティグリッツ

ユーロから始まる世界経済の大崩壊―格差と混乱を生み出す通貨システムの破綻とその衝撃 [著]ジョセフ・E・スティグリッツ

■危機の国々を縛るトロイカ  英国のEU離脱や大量の難民到来に揺れる欧州。だがその背後にある最大の問題は、低迷する欧州経済だ。いまや各国で反EU感情が広がり、極右政党が伸長する。そこでは、長く続く経済的苦境が影を落とし………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年11月13日
[ジャンル]政治 経済 国際

黒い司法―黒人死刑大国アメリカの冤罪と闘う [著]ブライアン・スティーヴンソン

黒い司法―黒人死刑大国アメリカの冤罪と闘う [著]ブライアン・スティーヴンソン

■強権の理不尽さ、和解への希望  米国の社会には、暗黙の「おきて」があった。  白人が人種差別をあらわにすれば、信用を失う。  黒人が社会に怒りをぶちまければ、人生を失う。  大統領選でのトランプ氏の勝利で、白人の不文………[もっと読む]

[評者]立野純二(本社論説主幹代理)
[掲載]2016年11月13日
[ジャンル]政治 社会 国際

デスメタルインドネシア―世界2位のブルータルデスメタル大国 [著]小笠原和生

デスメタルインドネシア―世界2位のブルータルデスメタル大国 [著]小笠原和生

 もう四半世紀前になるが、アジアをバックパッカー旅行したとき、ネパールでメタリカのTシャツを着た少年に会い、ヘヴィメタルの世界的な浸透を実感した。それよりさらに過激なデスメタルのインドネシアにおける状況を紹介する本が刊行………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年11月13日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 国際

シリコンバレーで起きている本当のこと [著]宮地ゆう

シリコンバレーで起きている本当のこと [著]宮地ゆう

 シリコンバレーを車で回ると、超有名IT企業の華やかな本社が続々と現れてくるのに誰しも圧倒される。しかし、本書は同地域の「影の面」に着目した。  時価総額世界1、2位の企業があるのに、彼らの税金逃れにより地元自治体は財政………[もっと読む]

[評者]加藤出
[掲載]2016年10月16日
[ジャンル]社会 国際

狩りの時代 [著]津島佑子

狩りの時代 [著]津島佑子

■差別の記憶に苦しむ二つの世代  今年2月に他界した津島佑子氏の遺作。容体が悪化して入院する直前まで書き続けていた新作が、この内容と、このテーマだったことに胸をつかれる。  物語は二つの世代の記憶を中心に展開する。  ………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2016年09月18日
[ジャンル]社会 国際

テロ [著]フェルディナント・フォン・シーラッハ

テロ [著]フェルディナント・フォン・シーラッハ

■少数を犠牲にした少佐は有罪か  法廷に立った被告人は、ドイツ連邦空軍のラース・コッホ少佐。戦闘機パイロットの彼は、ドイツ上空でテロリストにハイジャックされた旅客機を撃墜し、乗客164人を死なせた罪に問われた。だが、テ………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2016年09月18日
[ジャンル]社会 国際

となりのイスラム―世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代 [著]内藤正典

となりのイスラム―世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代 [著]内藤正典

■共生への知恵を示す入門書  たぶん、これまででもっともわかりやすく、実践的で、役に立つイスラムの入門書だと思う。遠くて不可解なイスラムではなく「となりのイスラム」。  世界中に15億~16億人。いまや人口の4人に1人………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2016年09月11日
[ジャンル]社会 国際

「イスラム国」の内部へ―悪夢の10日間 [著]ユルゲン・トーデンヘーファー

「イスラム国」の内部へ―悪夢の10日間 [著]ユルゲン・トーデンヘーファー

 世界を不条理な暴力が覆っている。動機も背景も不明瞭な殺戮(さつりく)が起きるたび、「イスラム国」(IS)の名が浮かび上がる。  実際は、いつも関与があるわけではない。ISは、理解しがたい反文明的な行動を総称する符丁の言………[もっと読む]

[評者]立野純二(本社論説主幹代理)
[掲載]2016年08月07日
[ジャンル]社会 国際

アフガン・対テロ戦争の研究 タリバンはなぜ復活したのか [著]多谷千香子

アフガン・対テロ戦争の研究 タリバンはなぜ復活したのか [著]多谷千香子

■米国が見た「大それた夢」の失敗  9・11テロへの反撃としての、アフガニスタンへのアメリカの「対テロ戦争」は、世界に何をもたらしたか。アメリカの当初の目論見(もくろみ)に反して、アフガニスタンは安定化せず、隣国パキス………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年05月29日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 国際

海を渡って [著]鶴崎燃

海を渡って [著]鶴崎燃

 写真の限界はレンズの画角の限界でもある。写らないものは表現できない。当たり前すぎる話だ。  だが優れた写真と、それを巧みに編んだ写真集は、その限界を超える。本写真集を開くと上段に帰国後の中国残留邦人の生活の写真が、下段………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年04月17日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能 国際

アメリカの排日運動と日米関係—「排日移民法」はなぜ成立したか [著]簑原俊洋

アメリカの排日運動と日米関係—「排日移民法」はなぜ成立したか [著]簑原俊洋

■愚かな政策、後世に歴史の汚点  米国が「トランプ現象」に揺れている。政争の渦のなかで人種差別と排外思想が勢いづいている。  異様な大衆扇動にも見えるが、そう新しい動きでもない。この国では、特定の移民への不満が間欠泉の………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年04月03日
[ジャンル]政治 国際

シベリア最深紀行―知られざる大地への七つの旅 [著]中村逸郎

シベリア最深紀行―知られざる大地への七つの旅 [著]中村逸郎

■辺境に息づく多様な精神文化  ロシアはイワン雷帝の時代からシベリアという辺境を抱え込むようにして、領土拡大と資源開発を行ってきた。地球の二酸化炭素の吸収源ともいわれるタイガや地球温暖化のバロメーターでもあるツンドラは………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]社会 国際

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