政治

工作舎物語-眠りたくなかった時代 [著]臼田捷治

工作舎物語-眠りたくなかった時代 [著]臼田捷治

■俊才に迷いなし、もの作りの気概  80年代後半、学生だった私は、アルバイト先のグラフィックデザイナーの松田行正(ゆきまさ)の事務所から、よく工作舎にお使いに出された。  およそ出版社のイメージにそぐわない瀟洒(しょう………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2015年02月01日
[ジャンル]政治 社会

追跡・沖縄の枯れ葉剤-埋もれた戦争犯罪を掘り起こす [著]ジョン・ミッチェル

追跡・沖縄の枯れ葉剤-埋もれた戦争犯罪を掘り起こす [著]ジョン・ミッチェル

■綿密な調査に基づく告発  枯れ葉剤が入っているとみられるドラム缶が、腐食した状態で、2013年に沖縄市のサッカー場から大量に発掘された。ベトナム戦争で米軍が使用した枯れ葉剤は、基地のある沖縄にも運びこまれていたらしい………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2015年02月01日
[ジャンル]政治 社会

病いの共同体―ハンセン病療養所における患者文化の生成と変容 [著]青山陽子

病いの共同体―ハンセン病療養所における患者文化の生成と変容 [著]青山陽子

■「みんな」に奉仕する自治会  西武池袋線と西武新宿線にはさまれた東京都の西東京市から東村山市にかけての一帯には、独特の風景が広がっている。関東ローム層の堆積(たいせき)する平坦(へいたん)な台地に、大団地や結核療養所………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年01月18日
[ジャンル]政治 社会

ジョン・レディ・ブラック―近代日本ジャーナリズムの先駆者 [著]奥武則

ジョン・レディ・ブラック―近代日本ジャーナリズムの先駆者 [著]奥武則

■日本語新聞を創刊した英国人  本書を読み進むうちに、ジョン・レディ・ブラックという英国人の生き方に強い共感がわいてくる。ジャーナリズム史研究者はこの新聞人の名を知るだろうが、一般にはほとんど知られていない。  しかし………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年01月18日
[ジャンル]政治 社会

日本銀行と政治―金融政策決定の軌跡 [著]上川龍之進

日本銀行と政治―金融政策決定の軌跡 [著]上川龍之進

■秩序のゆらぎ、生き生きと描く  政治であれ、経済であれ、どんなシステムも秩序が維持されて初めてうまく機能する。秩序維持には、生命の安全、信義、そして財産権の保護が不可欠である。日銀の目的である「金融システムの安定」(………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年12月21日
[ジャンル]政治

帝国の慰安婦―植民地支配と記憶の闘い [著]朴裕河

帝国の慰安婦―植民地支配と記憶の闘い [著]朴裕河

■根源は家父長制・国民国家体制  いわゆる従軍慰安婦問題をめぐっては、日本軍の関与を強調し、政府の責任を追及する立場と、それを単なる売春であったと見なし、政府の責任を否定する立場とが厳しく対立し、外交関係にまで影を落と………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2014年12月07日
[ジャンル]政治

フランクリン・ローズヴェルト(上・下) [著]ドリス・カーンズ・グッドウィン

フランクリン・ローズヴェルト(上・下) [著]ドリス・カーンズ・グッドウィン

■アメリカの苦難、夫妻で乗り越え  本書によれば、フランクリン・ローズヴェルト元大統領とエレノア夫人は、アメリカの苦難の時期を乗り越えた同志であり、戦友といった関係のようだ。ジャーナリストのジョン・ガンサーがエレノアに………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年11月23日
[ジャンル]歴史 政治

大格差―機械の知能は仕事と所得をどう変えるか [著]タイラー・コーエン

大格差―機械の知能は仕事と所得をどう変えるか [著]タイラー・コーエン

■科学が魔と化す、天才マシン時代  前著『大停滞』(2011年)で、著者は「イノベーション(技術革新)が停滞しているせいで」アメリカは「大停滞」していると主張した。その証拠に「人口当たりのイノベーション件数は1873年………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年11月09日
[ジャンル]政治 経済

引き裂かれた青春 [編]北大生・宮澤弘幸「スパイ冤罪事件」の真相を広める会

引き裂かれた青春 [編]北大生・宮澤弘幸「スパイ冤罪事件」の真相を広める会

 秘密立法は独り歩きする——。「戦争と国家秘密」の副題が示すように、73年前の冤罪(えんざい)事件を明らかにし、来月10日に施行予定の特定秘密保護法を改めて考えさせる。  1941年12月8日、北大生の宮澤弘幸は、旅の見………[もっと読む]

[掲載]2014年11月09日
[ジャンル]歴史 政治

天人―深代惇郎と新聞の時代 [著]後藤正治

天人―深代惇郎と新聞の時代 [著]後藤正治

■沈思黙考を促し、にじむ余韻  新聞の一面コラムを読み、執筆者の苦悩と呻吟(しんぎん)に思いをはせることがある。コラムは新聞の顔。日々味わい深い文章で時代を切り取らねばならないし、駄文を書くと新聞そのものが読者から見損………[もっと読む]

[評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
[掲載]2014年11月09日
[ジャンル]政治 ノンフィクション・評伝

突破者 外伝―私が生きた70年と戦後共同体 [著]宮崎学

突破者 外伝―私が生きた70年と戦後共同体 [著]宮崎学

■自由と共同体の間で揺れて  共同体は自由としばしば対立する。家族でも地縁共同体でもいい。共同体はたしかに個人に居場所を与えてくれるし、いざというときには互助的な精神によって個人を守ってくれる。ただ、その一方で共同体は………[もっと読む]

[評者]萱野稔人(津田塾大学教授・哲学)
[掲載]2014年11月02日
[ジャンル]政治 社会

ドキュメント平成政治史 (1)崩壊する55年体制(2)小泉劇場の時代 [著]後藤謙次

ドキュメント平成政治史 (1)崩壊する55年体制(2)小泉劇場の時代 [著]後藤謙次

■権力闘争の実相、舞台裏から検証  目下の日本の政治はほとんど戦前の大政翼賛会の様相を呈してきた。過去の自民党の体質を知る人々も、保守主義の変質、リベラリズムの衰退、寛容さや多様性の欠如を指摘しているが、その原因はやは………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2014年10月19日
[ジャンル]政治 社会

アベノミクス批判―四本の矢を折る [著]伊東光晴

アベノミクス批判―四本の矢を折る [著]伊東光晴

■狙うは「戦後体制からの脱却」  本書は19世紀のドイツ国民ならぬ21世紀の「日本国民に告ぐ」憂国の書である。リベラル派の立場を鮮明にする筆者の「アベノミクス批判」に対して政権は反論するすべもない。これ以上明晰(めいせ………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年10月12日
[ジャンル]政治

琉球独立論―琉球民族のマニフェスト [著]松島泰勝

琉球独立論―琉球民族のマニフェスト [著]松島泰勝

■緊張の東アジアへ、今こそ普遍的意義  本書は「琉球独立」を提唱するものである。たとえば、スコットランドがイギリスからの独立を求めて住民投票を行ったことに驚いた日本人が多かっただろう。なぜスコットランドが独立を望むのか………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2014年09月21日
[ジャンル]政治 社会

「平等」理念と政治―大正・昭和戦前期の税制改正と地域主義 [著]佐藤健太郎

「平等」理念と政治―大正・昭和戦前期の税制改正と地域主義 [著]佐藤健太郎

■折衷主義の積極面浮き彫りに  本書の対象である神戸正雄は戦前、京都帝国大学教授として財政学を講じ、戦後は京都市長や地方行政調査委員会議議長を務め、国・地方の行政事務配分に関する「神戸勧告」で名を残した経済学者だ。  ………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2014年09月21日
[ジャンル]政治 社会

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