政治

大格差―機械の知能は仕事と所得をどう変えるか [著]タイラー・コーエン

大格差―機械の知能は仕事と所得をどう変えるか [著]タイラー・コーエン

■科学が魔と化す、天才マシン時代  前著『大停滞』(2011年)で、著者は「イノベーション(技術革新)が停滞しているせいで」アメリカは「大停滞」していると主張した。その証拠に「人口当たりのイノベーション件数は1873年………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年11月09日
[ジャンル]政治 経済

引き裂かれた青春 [編]北大生・宮澤弘幸「スパイ冤罪事件」の真相を広める会

引き裂かれた青春 [編]北大生・宮澤弘幸「スパイ冤罪事件」の真相を広める会

 秘密立法は独り歩きする——。「戦争と国家秘密」の副題が示すように、73年前の冤罪(えんざい)事件を明らかにし、来月10日に施行予定の特定秘密保護法を改めて考えさせる。  1941年12月8日、北大生の宮澤弘幸は、旅の見………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年11月09日
[ジャンル]歴史 政治

天人―深代惇郎と新聞の時代 [著]後藤正治

天人―深代惇郎と新聞の時代 [著]後藤正治

■沈思黙考を促し、にじむ余韻  新聞の一面コラムを読み、執筆者の苦悩と呻吟(しんぎん)に思いをはせることがある。コラムは新聞の顔。日々味わい深い文章で時代を切り取らねばならないし、駄文を書くと新聞そのものが読者から見損………[もっと読む]

[評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
[掲載]2014年11月09日
[ジャンル]政治 ノンフィクション・評伝

突破者 外伝―私が生きた70年と戦後共同体 [著]宮崎学

突破者 外伝―私が生きた70年と戦後共同体 [著]宮崎学

■自由と共同体の間で揺れて  共同体は自由としばしば対立する。家族でも地縁共同体でもいい。共同体はたしかに個人に居場所を与えてくれるし、いざというときには互助的な精神によって個人を守ってくれる。ただ、その一方で共同体は………[もっと読む]

[評者]萱野稔人(津田塾大学教授・哲学)
[掲載]2014年11月02日
[ジャンル]政治 社会

ドキュメント平成政治史 (1)崩壊する55年体制(2)小泉劇場の時代 [著]後藤謙次

ドキュメント平成政治史 (1)崩壊する55年体制(2)小泉劇場の時代 [著]後藤謙次

■権力闘争の実相、舞台裏から検証  目下の日本の政治はほとんど戦前の大政翼賛会の様相を呈してきた。過去の自民党の体質を知る人々も、保守主義の変質、リベラリズムの衰退、寛容さや多様性の欠如を指摘しているが、その原因はやは………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2014年10月19日
[ジャンル]政治 社会

アベノミクス批判―四本の矢を折る [著]伊東光晴

アベノミクス批判―四本の矢を折る [著]伊東光晴

■狙うは「戦後体制からの脱却」  本書は19世紀のドイツ国民ならぬ21世紀の「日本国民に告ぐ」憂国の書である。リベラル派の立場を鮮明にする筆者の「アベノミクス批判」に対して政権は反論するすべもない。これ以上明晰(めいせ………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年10月12日
[ジャンル]政治

琉球独立論―琉球民族のマニフェスト [著]松島泰勝

琉球独立論―琉球民族のマニフェスト [著]松島泰勝

■緊張の東アジアへ、今こそ普遍的意義  本書は「琉球独立」を提唱するものである。たとえば、スコットランドがイギリスからの独立を求めて住民投票を行ったことに驚いた日本人が多かっただろう。なぜスコットランドが独立を望むのか………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2014年09月21日
[ジャンル]政治 社会

「平等」理念と政治―大正・昭和戦前期の税制改正と地域主義 [著]佐藤健太郎

「平等」理念と政治―大正・昭和戦前期の税制改正と地域主義 [著]佐藤健太郎

■折衷主義の積極面浮き彫りに  本書の対象である神戸正雄は戦前、京都帝国大学教授として財政学を講じ、戦後は京都市長や地方行政調査委員会議議長を務め、国・地方の行政事務配分に関する「神戸勧告」で名を残した経済学者だ。  ………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2014年09月21日
[ジャンル]政治 社会

民主党政権とは何だったのか―キーパーソンたちの証言 [編]山口二郎、中北浩爾

民主党政権とは何だったのか―キーパーソンたちの証言 [編]山口二郎、中北浩爾

■躓きの石となった財源問題  本書は、民主党の政権獲得から政権転落への栄光と挫折を、インタビュー記録と編者による対談で浮かび上がらせた好著である。  本書を貫くモチーフの一つは、政権交代の原動力となり、また躓(つまず)………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2014年09月14日
[ジャンル]政治

闇の中の男 [著]ポール・オースター

闇の中の男 [著]ポール・オースター

 眠れぬ夜、元書評家の老人が物語を夢想する。舞台は9・11もイラク戦争も経験していないもうひとつのアメリカ。代わりに、ある州が国から独立を宣言し、内戦が起きている。主人公の青年は「現実の世界」に戻ることを願うが、そのため………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年07月27日
[ジャンル]歴史 政治

読書礼讃 [著]アルベルト・マングェル

読書礼讃 [著]アルベルト・マングェル

■読むことの意味、自らの人生  博覧強記な愛書家と世界の本の虫たちが慕うマングェルの39のエッセー集。各章の扉におかれたルイス・キャロルの「アリス」からの引用とさし絵が「読書道」へと誘う。  原題は「A Reader ………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年07月27日
[ジャンル]政治 人文

ナショナリズム入門 [著]植村和秀

ナショナリズム入門 [著]植村和秀

■どううまれ、歴史に作用したか  「愛国無罪」を叫ぶ反日デモを中国で幾度か取材し、政治が重用するナショナリズムを目の当たりにした。日本に戻ってみると、書店に「反中嫌韓」棚と「日本ってすごい」本が、増殖している。  私自………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年07月13日
[ジャンル]政治 社会

民主政治はなぜ「大統領制化」するのか―現代民主主義国家の比較研究 [著]T・ポグントケ [編]P・ウェブ

民主政治はなぜ「大統領制化」するのか―現代民主主義国家の比較研究 [著]T・ポグントケ [編]P・ウェブ

■政党よりリーダー、個人的人気に傾く  本書の編著者らは、現行の議会制民主主義では「大統領制化」という現象が生じると主張する。簡単にいうと、それは、行政府の長(首相ないし大統領)が、議会(立法府)による制約から自立する………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2014年06月29日
[ジャンル]政治

国家緊急権 [著]橋爪大三郎

国家緊急権 [著]橋爪大三郎

 広範囲の放射性物質拡散や、伝染病大流行など憲法の想定を超える緊急事態が起きたとき、移動や経済的自由の制限など、政府が憲法違反の行動をし、「国家緊急権」を発動するのは許されるのか。著者は人民の生命を守るためなら許されると………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年06月29日
[ジャンル]政治

日本は戦争をするのか―集団的自衛権と自衛隊 [著]半田滋

日本は戦争をするのか―集団的自衛権と自衛隊 [著]半田滋

■「首相によるクーデター」と警告  今、戦後民主主義体制下のシステム、理念、法体系が音を立てて崩れている。本書を一読しての率直な感想である。単に一内閣が政治改革を目ざしているのではない。  「歴代の自民党政権の憲法解釈………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年06月22日
[ジャンル]政治 社会

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