経済

歴史学者 経営の難問を解く/電力改革―エネルギー政策の歴史的大転換 [著]橘川武郎

歴史学者 経営の難問を解く/電力改革―エネルギー政策の歴史的大転換 [著]橘川武郎

■「リアルな原発のたたみ方」とは  『歴史学者~』と言っても、著者は応用経営史というジャンルを専門とする経済学者だ。産業ごとの歴史から発展のダイナミズムを探り、そこから今日的な問題の解決策を導き出す。その手法を携えて採………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2012年04月08日
[ジャンル]経済 社会

資本主義が嫌いな人のための経済学 [著]ジョセフ・ヒース

資本主義が嫌いな人のための経済学 [著]ジョセフ・ヒース

■左派こそ勉強を  2008年金融危機に始まる世界不況、さらには震災後には特に、「資本主義はもう終わり」みたいな物言いを無数に見かけてきた。これは特に左派に多いし、その人たちは資本主義の理論的根拠(と思っている)経済学………[もっと読む]

[評者]山形浩生(評論家)
[掲載]2012年03月18日
[ジャンル]経済 社会

刑務所の経済学 [著]中島隆信

刑務所の経済学 [著]中島隆信

 300円のパンを万引きして逮捕、裁判を受け、6カ月服役したら130万円の税金を使うという。果たしてこれは社会全体にとって「割に合う」のか。刑罰の犯罪抑止力はよく論じられるが、刑罰の社会的コストについても実証研究をすべき………[もっと読む]

[掲載]2012年01月15日
[ジャンル]経済

比較のエートス 冷戦の終焉以後のマックス・ウェーバー [著]野口雅弘

比較のエートス 冷戦の終焉以後のマックス・ウェーバー [著]野口雅弘

■専門の砦から「現実」の戦場へ  M・ウェーバーの遺(のこ)した仕事が、規模の点でも濃度の点でも、読む者を圧倒する凄(すご)みを備えていることは、その理論構築に対し否定的な見解を抱く者を含め、認めぬわけにいかぬだろう。………[もっと読む]

[評者]奥泉光(作家)
[掲載]2012年01月15日
[ジャンル]経済 社会 国際

贈与の歴史学―儀礼と経済のあいだ [著]桜井英治

贈与の歴史学―儀礼と経済のあいだ [著]桜井英治

■合理的でドライだった中世人  お歳暮の手配が終わったら年賀状を書き、出していない人から賀状が来たら慌てて返す。たとえそれが、すぐに顔を合わせる人であってもだ。もらったからにはお返ししなければならない、という意識は、現………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2012年01月15日
[ジャンル]歴史 経済 社会 新書

バフェットとグレアムとぼく―インドの13歳少年が書いた投資入門 [著]アリャマン・ダルミア [訳]前田俊一

バフェットとグレアムとぼく―インドの13歳少年が書いた投資入門 [著]アリャマン・ダルミア [訳]前田俊一

■13歳少年が説く、投資のイロハ  あるヘッジファンドの親玉(インド人)が、片言の日本語で「日本人は金融の知識も経験もユダヤ人に全然かなわない。多分、中国人にもインド人にも。真っ向から勝負しないで、彼らと仲良くしておこ………[もっと読む]

[評者]植田和男(東京大学教授)
[掲載]2011年12月11日
[ジャンル]経済

計画と無計画のあいだ―「自由が丘のほがらかな出版社」の話 [著]三島邦弘

計画と無計画のあいだ―「自由が丘のほがらかな出版社」の話 [著]三島邦弘

■本作り楽しむ小出版社の「熱」  東京・自由が丘にある築50年の小さな民家。ここにミシマ社がある。取次店を通さず、直接、書店に卸し、手作りのPOPで売り出す。社員数人の小出版社ながら、オリジナリティーの高い話題の本を次………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2011年11月20日
[ジャンル]経済

日本のものづくり―競争力基盤の変遷 [著]港徹雄 

日本のものづくり―競争力基盤の変遷 [著]港徹雄 

■製造業、陰りの理由はどこに  韓国産の自動車が品質面で日本産と同等か上回るような評価を欧米で受ける。日本の電機メーカーがなかなか利益を出せない。一昔前に世界を席巻した日本の製造業の競争力にはっきりと陰りが見える。本書………[もっと読む]

[評者]植田和男(東京大学教授)
[掲載]2011年11月20日
[ジャンル]経済

石ころをダイヤに変える「キュレーション」の力 [著]勝見明

石ころをダイヤに変える「キュレーション」の力 [著]勝見明

 「キュレーション」は美術館や博物館で企画や展示を担当する専門職の「キュレーター」に由来する言葉。著者は、モノや情報が飽和状態になっているビジネスの世界でも、キュレーターのように(1)既存の意味を問い直して再定義し(2)………[もっと読む]

[掲載]2011年11月13日
[ジャンル]経済 社会

テクノロジーとイノベーション 進化/生成の理論 [著]W・ブライアン・アーサー

テクノロジーとイノベーション 進化/生成の理論 [著]W・ブライアン・アーサー

■大胆に描く、技術の自律的変化  本書の手柄は中身よりアプローチにある。イノベーションは経済、いや人間社会と文明の発展に決定的な重要性を持つ。が、どうすればそれが起こるのか?  これについての既存研究は多いし、著者の答………[もっと読む]

[評者]山形浩生(評論家)
[掲載]2011年10月30日
[ジャンル]経済 科学・生物 社会

日本経済の底力―臥龍が目覚めるとき [著]戸堂康之

日本経済の底力―臥龍が目覚めるとき [著]戸堂康之

■東北復興のために何が必要か  本書は経済発展論、あるいは産業集積に関する空間経済学の成果を踏まえて、日本経済、および東日本大震災後の東北地方の問題点と可能性に迫った力作である。  経済発展の源泉は技術進歩だが、著者に………[もっと読む]

[評者]植田和男(東京大学教授)
[掲載]2011年10月23日
[ジャンル]経済 新書

〈起業〉という幻想―アメリカン・ドリームの現実 [著]スコット・A・シェーン

〈起業〉という幻想―アメリカン・ドリームの現実 [著]スコット・A・シェーン

■安易な「夢」にデータで冷や水  近年のアップル社の成功で、日本版ジョブズ待望論や、景気回復には起業による創造的破壊が必須、といった物言いをあちこちで目にする。そしてアメリカは起業に有利な環境だから、日本も政策的に起業………[もっと読む]

[評者]山形浩生(評論家)
[掲載]2011年10月23日
[ジャンル]経済 社会

創造的破壊―グローバル文化経済学とコンテンツ産業 [著]タイラー・コーエン

創造的破壊―グローバル文化経済学とコンテンツ産業 [著]タイラー・コーエン

■文化は常に混合し変化する  グローバリズムは地域文化を破壊し、低俗なハリウッド映画とマクドナルドで世界を画一化する陰謀だ、といった議論は多い。だから外国文化の侵入を規制し、自国文化の衰退を防げ、と。  本書は経済学の………[もっと読む]

[評者]山形浩生(評論家)
[掲載]2011年08月07日
[ジャンル]経済 国際

風評被害―そのメカニズムを考える [著]関谷直也

風評被害―そのメカニズムを考える [著]関谷直也

■避けがたさ前提、行動のヒント  「風評被害」という言葉があいまいなのは、厳密な定義なしに、1990年代末からマスコミ用語として使われ始めたからだという。  著者は、人々が事件や災害などの報道をきっかけに、消費や観光な………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2011年07月10日
[ジャンル]経済 社会 新書

しあわせ節電 [著]鈴木孝夫

しあわせ節電 [著]鈴木孝夫

■嫌々ではなく一種の趣味として  世を挙げて「節電」の大合唱だが、そんななか、言語学者の出した節電の本である。タイトルも可愛らしくて、「おや」と思って手に取った。  「戦前の暮らしを劇的に変化させないで今までやってきま………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2011年07月10日
[ジャンル]経済 社会

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る