人文

寺院消滅―失われる「地方」と「宗教」』 [著]鵜飼秀徳

寺院消滅―失われる「地方」と「宗教」』 [著]鵜飼秀徳

■25年後に35%減!? 実情率直に  若年女性の減少や、都市への人口流出を理由として2040年までに消滅する可能性のある都市(市区町村)のことを消滅可能性都市といい、その数は896になる。  都道府県(福島県をのぞく………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年07月12日
[ジャンル]政治 人文 社会

国体論はなぜ生まれたか―明治国家の知の地形図 [著] 米原謙

国体論はなぜ生まれたか―明治国家の知の地形図 [著] 米原謙

■近代の鬼門、今を議論する礎に  国体は近代日本史研究の鬼門だ。言論や政局を支配する強力な理念だったが、その内実が捉え難かったからだ。  本書はそんな「国体」の成立過程を辿(たど)る。その語を初めに用いたのは対外関係の………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年07月12日
[ジャンル]歴史 人文

愛猿奇縁—猿まわし復活の旅 [著]村崎修二

愛猿奇縁—猿まわし復活の旅 [著]村崎修二

 1960年代末にほぼ消えた猿まわし。その復活を中心で担った村崎修二さんが、出会った人々との対談を軸にまとめた。70年、山口県に村崎さんを訪ね、復活のきっかけをつくった小沢昭一さんらとの座談もある。宮本常一、司馬遼太郎、………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年06月21日
[ジャンル]人文

ロッパ日記代わり—手当り次第 [著]古川緑波

ロッパ日記代わり—手当り次第 [著]古川緑波

■喜劇人の柔らかく鋭い批評眼  表紙のカバーを取ると、そこに古川緑波(ロッパ)が書いたのだろう生原稿が印刷されている。四百字詰めの原稿用紙だ。筆者はディレッタントであることを誇らしげに書く。ディレッタントは、「好事家」………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年06月21日
[ジャンル]人文 ノンフィクション・評伝

困難な選択(上・下) [著]ヒラリー・ロダム・クリントン

困難な選択(上・下) [著]ヒラリー・ロダム・クリントン

■女性初の米大統領? 実績と自信  来年秋の米国大統領選に再び立候補するヒラリー・クリントン氏(67)の回顧録である。弁護士、ファーストレディー、上院議員、そしてオバマ政権の一期目で外交・安全保障の要となる国務長官を務………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2015年06月21日
[ジャンル]人文 ノンフィクション・評伝

漫画編集者[著] 木村俊介

漫画編集者[著] 木村俊介

 ふみふみこ、平本アキラ、ゆうきまさみ、枢(とぼそ)やな、松本大洋らのマンガを世に送り出す5人の編集者のインタビュー集。多くの人にときめきを与え、時に独り苦悩を抱える職業人の姿が、生々しく削り出されていく。例えば『黒執事………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年06月14日
[ジャンル]人文

境界を越えて [著]C・L・R・ジェームズ

境界を越えて [著]C・L・R・ジェームズ

■クリケットで語る植民地の精神  『ブラック・ジャコバン——トゥサン=ルヴェルチュールとハイチ革命』の著者として知られるジェームズの故郷は、カリブ海のイギリス植民地、西インド諸島のトリニダード島。家の窓からはクリケット………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2015年06月07日
[ジャンル]文芸 人文 ノンフィクション・評伝

日本の官能小説―性表現はどう深化したか [著] 永田守弘

日本の官能小説―性表現はどう深化したか [著] 永田守弘

■戦後社会見わたす格好の手引書  終戦直後から現在までのあいだに、官能小説はどのような変遷をたどってきたのか。官能表現の進化および深化、読者の好みの変化、さまざまな作家の持ち味や魅力を紹介する本。  実際に多数の作品の………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2015年05月24日
[ジャンル]文芸 人文 ノンフィクション・評伝

長田弘全詩集 [著] 長田弘

長田弘全詩集 [著] 長田弘

■人生で大切なこと、深く見つめた言葉  今月初めに、詩人の長田弘は亡くなった。その少し前に刊行された全詩集は、これまでにまとめられた詩集のすべてを集大成したかたちだ。『われら新鮮な旅人』(1965)から『奇跡—ミラクル………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2015年05月24日
[ジャンル]文芸 人文 ノンフィクション・評伝

芹沢光治良戦中戦後日記 [著]芹沢光治良

芹沢光治良戦中戦後日記 [著]芹沢光治良

■いい小説を書くことが命の証し  真珠湾攻撃による太平洋戦争開戦の年の1月から終戦後3年までの「死路を辿(たど)る」想(おも)いで綴(つづ)った日記である。  連日連夜「日本中の空がB29でおおわれたよう」な空襲下で死………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2015年05月24日
[ジャンル]歴史 文芸 人文

写真のボーダーランド―X線・心霊写真・念写 [著] 浜野志保

写真のボーダーランド―X線・心霊写真・念写 [著] 浜野志保

■心霊写真から探る写真の本質  目には見えないものを撮ったX線・心霊写真・念写の歴史を繙(ひもと)きながら、写真とは何かを問う。写真はそこに在るものが写る、だから写真に写っていれば存在することになる、というわけで写真は………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年05月24日
[ジャンル]人文 アート・ファッション・芸能 科学・生物

宗教と政治の転轍点 保守合同と政教一致の宗教社会学 [著] 塚田穂高

宗教と政治の転轍点 保守合同と政教一致の宗教社会学 [著] 塚田穂高

■政党作る団体に切り込む行動力  泡沫(ほうまつ)候補という言葉がある。選挙で当選する見込みがきわめて薄い候補者のことだ。彼らは、たとえ一時的に話題に上がることはあっても、時間がたつにつれ忘れ去られてゆく。政治学の世界………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年05月17日
[ジャンル]政治 人文 社会

草木成仏の思想 安然と日本人の自然観 [著] 末木文美士

草木成仏の思想 安然と日本人の自然観 [著] 末木文美士

■人間の傲慢がもたらす自然の怒り  ひところ「山川草木悉皆成仏(さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)」という言葉がよく使われた。成仏とは仏になること。また心の働きをもつ「有情」に対し、心の働きのない植物などを「無情」と………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年05月17日
[ジャンル]人文

重力との対話—記憶の海辺から山海塾の舞踏へ [著]天児牛大

重力との対話—記憶の海辺から山海塾の舞踏へ [著]天児牛大

■自らと向かい合い言語化された身体  私はけっして、舞踏カンパニー山海塾のいい観客とは言えないが、舞踏、あるいはダンスと、そして私が主に関わっている演劇と、領域のちがいはあっても、身体表現をする者として、天児牛大が本書………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年05月03日
[ジャンル]人文

未完の平成文学史—文芸記者が見た文壇30年 [著]浦田憲治

未完の平成文学史—文芸記者が見た文壇30年 [著]浦田憲治

 著者は、昭和の終わりから平成24(2012)年の退職まで、日本経済新聞で文芸記者を務めた。その28年分の取材手帳と400本のインタビューテープをもとに、昭和とは一風異なる平成の文学を特徴づけようとする。そのため編年体で………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年05月03日
[ジャンル]人文

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