アート・ファッション・芸能

豊国祭礼図を読む [著]黒田日出男

豊国祭礼図を読む [著]黒田日出男

 豊臣秀吉の死後、京都の武家や町衆が行った祭礼を描いた17世紀初頭のびょうぶ絵が豊国祭礼図だ。狩野内膳作の豊国神社本と、描法が個性的な岩佐又兵衛(かその工房)作の徳川美術館本が代表作で、人々が輪になって踊り狂う場面で知ら………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年01月12日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能

歌舞伎座五代―木挽町風雲録 [著]石山俊彦

歌舞伎座五代―木挽町風雲録 [著]石山俊彦

■国家背負った大劇場の歴史  まず江戸時代以来、「歌舞伎座」という名の大劇場が、脈々と伝統を継承してきた、という誤解が解かれる。第1代歌舞伎座(明治22年)以前は、小さな芝居小屋たちが盛衰を繰り返していた。  外国通の………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2014年01月12日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能

あかんやつら―東映京都撮影所血風録 [著]春日太一

あかんやつら―東映京都撮影所血風録 [著]春日太一

■底抜けに痛快、豪傑映画人たち  血風録という芝居がかった副題と、表紙の写真に使われた犬吠埼の派手に砕け散る白波が内容をよく表している。本書は65年に及ぶ太秦の東映京都撮影所の歴史を綴(つづ)ったものだが、著者の狙い通………[もっと読む]

[評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
[掲載]2014年01月12日
[ジャンル]人文 アート・ファッション・芸能

紅白歌合戦と日本人 [著]太田省一

紅白歌合戦と日本人 [著]太田省一

■安住の地求める大晦日の儀式  本書の初めに、「私たち日本人が六〇年以上にわたって『紅白』を見続けてきたのは、そこに〈安住の地(ホーム)〉を見出(みいだ)してきたから」との一節がある。この〈安住の地〉が本書の中でなんど………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年12月22日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

HELLO WORLD―「デザイン」が私たちに必要な理由 [著]アリス・ローソーン

HELLO WORLD―「デザイン」が私たちに必要な理由 [著]アリス・ローソーン

■消費して生きるという原罪性  デザインの現在がわかるだけでなく、時代の核に直接さわる臨場感、スピード感があった。今やデザインが、企業の命運だけでなく、時としてコミュニティーや国の未来を、決定し始めたからである。ジョブ………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2013年12月22日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

野生のオーケストラが聴こえる―サウンドスケープ生態学と音楽の起源 [著]バーニー・クラウス

野生のオーケストラが聴こえる―サウンドスケープ生態学と音楽の起源 [著]バーニー・クラウス

■耳を澄ませば現れる「音の風景」  バーニー・クラウスは、スタジオ・ギタリストとしてキャリアをスタートさせた。ポール・ビーヴァーと出会い、二人で『地獄の黙示録』『ローズマリーの赤ちゃん』などの有名映画やテレビの音響を手………[もっと読む]

[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2013年12月22日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

ミッキーはなぜ口笛を吹くのか―アニメーションの表現史 [著]細馬宏通

ミッキーはなぜ口笛を吹くのか―アニメーションの表現史 [著]細馬宏通

■黒板の絵が動く、驚く創造の歴史  「世界で最初のアニメーション映画は」と始まる本書は「愉快な百面相」という3分の作品を紹介する。黒板にチョークで描かれる数々の顔が変化してゆく、と。  著者によれば、それは米国で当時流………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2013年12月15日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能

ガガです、ガカの―ロシア未来派の裔ゲオルギイ・コヴェンチューク [著]片山ふえ

ガガです、ガカの―ロシア未来派の裔ゲオルギイ・コヴェンチューク [著]片山ふえ

■天と通じた芸術家、宿命の試練  ガガといえば歌手のレディー・ガガが有名だが本書のガガはロシアの現代画家で、子供のころ本名の発音が難しく、自らをガガと呼んだ。僕は本書で初めてガガなる作家の名と作品を知った。ひょんなこと………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2013年12月15日
[ジャンル]人文 アート・ファッション・芸能

死小説 [著]荒木経惟

死小説 [著]荒木経惟

■文字使わず遍歴つづる能の物語  荒木経惟が「死小説」と題する小説を書いたというが文字は一字もない。だからといって小説ではないとは言えまい。著者の言いたいのは「視小説」ではないのか。写真も立派な視覚言語(ビジュアルラン………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2013年12月08日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

都会で聖者になるのはたいへんだ―ブルース・スプリングスティーンインタビュー集1973-2012 [編]ジェフ・バーガー

都会で聖者になるのはたいへんだ―ブルース・スプリングスティーンインタビュー集1973-2012 [編]ジェフ・バーガー

■はぐれ者のスター、肉声が映す米国  16歳の冬、学校へ行く道で車のラジオから流れるブルース・スプリングスティーンの曲「ハングリー・ハート」が支えだった。車で出かけ、違うふうに曲がり、妻子を置き去りにした男の歌だ。それ………[もっと読む]

[評者]赤坂真理(作家)
[掲載]2013年12月01日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

JB論 ジェイムズ・ブラウン闘論集1959—2007 [編著]ネルソン・ジョージ、アラン・リーズ

JB論 ジェイムズ・ブラウン闘論集1959—2007 [編著]ネルソン・ジョージ、アラン・リーズ

■黒い音楽を変えた男のファンク  ジェイムズ・ブラウン、米国の“黒い”音楽を変えた男。世界中からJBと親しみをこめて呼ばれるシャウトの達人。彼がでっぷりした腹で踊り出し、爪先(つまさき)で移動し、一瞬にして縦に股割りし………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2013年11月17日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

ファントマ―悪党的想像力 [著]赤塚敬子

ファントマ―悪党的想像力 [著]赤塚敬子

■なぜ百年を経て人気があせないか  ファントマを知ったのは、ルネ・マグリットの画集を手にした1960年代であった。以来、心を去らず、自作の主題にもしてきたのは、マグリットの絵にたびたび描かれる黒タイツ姿の怪しい人物や、………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2013年11月10日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

匠たちの名旅館 [著]稲葉なおと

匠たちの名旅館 [著]稲葉なおと

■信頼が生んだ木造建築の奇跡  日本にこんな宿が残っているということ自体が、一種の奇跡と思えてきた。建築デザイン上の共通点も列挙できる。天井の低さ、柱の細さ、屋根の薄さ、木材の吟味が、美しさに直結している。しかしそれ以………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2013年11月03日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

アメリカはアートをどのように支援してきたか [著]タイラー・コーエン

アメリカはアートをどのように支援してきたか [著]タイラー・コーエン

■間接助成で芸術活動支える  芸術支援のために庶民の税金は投じられるべきか。右派は民間の自助を、左派は福祉の拡充を求める立場からともに懐疑的だ。  「人はパンのみにて生くるにあらず」「戦闘機一機の値段と比べれば文化は安………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2013年10月13日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

海外で建築を仕事にする―世界はチャンスで満たされている [編著]前田茂樹

海外で建築を仕事にする―世界はチャンスで満たされている [編著]前田茂樹

■ジリ貧日本から飛び出す若者  これは現在の「出稼ぎ物語」である。  かつて東北の貧しい農村の人々が、豊かな都市へと働きに出ることを「出稼ぎ」と呼んだ。東北の人たちは働き者で、能力は高く、しかも実直であった。この本に登………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2013年10月06日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 国際

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