ノンフィクション・評伝

新版 軍艦武藏(上・下) [著]手塚正己

新版 軍艦武藏(上・下) [著]手塚正己

■訓練や生活を再現、共同体描く  評者が手塚氏にお会いした時、本作の取材秘話を伺ったことがある。武蔵の元乗員の方に話を聞きに行き、インタビューとして収録した時間は数千時間。文字起こしも自ら行い、膨大な関連資料も収集する………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2015年08月30日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

竹内敏晴 [著]今野哲男

竹内敏晴 [著]今野哲男

■要約を拒否した「新しい人」の姿  六〇年代演劇の、そのひとつ前の世代として、「代々木小劇場=演劇集団・変身」の創作活動ののち、「竹内演劇教室」という場で、「からだ」への思考を深め、特別なレッスン空間を中心に、それを演………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年08月30日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

隔離の記憶 ハンセン病といのちと希望と [著]高木智子

隔離の記憶 ハンセン病といのちと希望と [著]高木智子

 「人生に絶望はないよ」「どう立ち上がるかが、人生、大事じゃなかとね」。ハンセン病だった人たちが、「とてつもない犠牲と、苦労、悲しみ」を抱えながら、前を向いて歩く中で発した言葉だ。  特効薬ができた後も、日本では「らい予………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年08月30日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

下山事件 暗殺者たちの夏 [著]柴田哲孝

下山事件 暗殺者たちの夏 [著]柴田哲孝

■昭和史最大の謎、執着する覚悟  1949年7月5日に初代国鉄総裁の下山定則が行方不明となり、6日に遺体が発見された「下山事件」は、昭和史最大の謎の事件と言われている。そもそも下山は自殺したのか、それとも他殺だったのか………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年08月30日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

真説・長州力 1951−2015 [著]田崎健太

真説・長州力 1951−2015 [著]田崎健太

■プロレスラーは観客もつかむ  昭和も終わりに近い1982年、「かませ犬じゃない」という名セリフを吐いたとされる長州力。「ここではないどこか」を、常に求めているように見えたプロレスラーだ。  長州は山口県の在日家庭に生………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年08月30日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

アウシュヴィッツを志願した男 ポーランド軍大尉、ヴィトルト・ピレツキは三度死ぬ [著]小林公二

アウシュヴィッツを志願した男 ポーランド軍大尉、ヴィトルト・ピレツキは三度死ぬ [著]小林公二

■権力の非人間性、捨て身で証明  著者によれば、アウシュヴィッツ収容所がポーランド南部に設けられたのが1940年6月。45年1月に連合国軍に解放されるまでに110万人がここで殺害された。生き残った収容者はわずか7千人。………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年08月02日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

レノンとジョブズ 変革を呼ぶフール [著]井口尚樹

レノンとジョブズ 変革を呼ぶフール [著]井口尚樹

■破格の「大愚」に通じる文化の髄  智恵(ちえ)のシンボルである林檎(りんご)を、かつて2人の有能な「フール」が取り合った。今や伝説のビートルズのジョン・レノンと、アップルの創設者スティーブ・ジョブズである。ビートルズ………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2015年08月02日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

トマス・クイック—北欧最悪の連続殺人犯になった男 [著]ハンネス・ロースタム

トマス・クイック—北欧最悪の連続殺人犯になった男 [著]ハンネス・ロースタム

■率先した「自白」、冤罪生む現場で  トマス・クイックは、スウェーデンの人々を震撼(しんかん)させた凶悪な連続殺人犯だ。三十人以上を殺したと自白し、有罪判決を受けた。ところが、精神科病院に収容されているクイックと面会し………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2015年07月26日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

二重螺旋―完全版 [著] ジェームズ・D・ワトソン

二重螺旋―完全版 [著] ジェームズ・D・ワトソン

■生命科学の時代と露骨な競争の幕開け  著者のジム・ワトソンは生命科学界のスティーヴ・ジョブズだ。本質をズバリとつかみとる強烈な直観力、高速回転する頭脳、沸き立つエネルギー、身体中から放射されるオーラ、なんとしても目標………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2015年07月12日
[ジャンル]科学・生物 ノンフィクション・評伝

忘れられた詩人の伝記―父・大木惇夫の軌跡 [著]宮田毬栄

忘れられた詩人の伝記―父・大木惇夫の軌跡 [著]宮田毬栄

 戦争に協力する詩を書いたとして、後に非難された詩人・大木惇夫。その生涯をエッセイストの次女が掘り起こした。  戦いが嫌いで、軍一という本名すら嫌った叙情詩人が、なぜ戦争詩を書いたのか。  著者は、その問いに答えを見つけ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年07月12日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

高峰秀子かく語りき [編解] 斎藤明美

高峰秀子かく語りき [編解] 斎藤明美

 高峰秀子は5歳でデビュー以来、300本を超える映画に出演。名随筆家としても知られた。24歳から78歳までの対談を集めた本書では、俳優や文学者、政治家らを相手に自分自身の言葉で語り、人としての素養を感じさせる。長谷川一夫………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年07月12日
[ジャンル]文芸 アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

女装して、一年間暮らしてみました。 [著]クリスチャン・ザイデル

女装して、一年間暮らしてみました。 [著]クリスチャン・ザイデル

■性の自由、喜びと困難を追体験  本書は、1人の男性が「女性性を着る」物語であり、同時に「男性性を脱ぐ」物語でもある。風邪をひきやすい体質の著者が、寒さ対策にと女性用ストッキングを購入したことをきっかけに、女装を極めて………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2015年07月12日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

鴨居玲 死を見つめる男 [著] 長谷川智恵子

鴨居玲 死を見つめる男 [著] 長谷川智恵子

■伝説の画家、芸術ゆえの孤独  鴨居玲は没後、伝説の画家になったのではなく、生前から彼は伝説の人だった。彼に接した大抵の人は彼の不思議な磁力に魅入られ、誰もが彼に会いたがったようだ。本書は画家の作品を論じるより、もっぱ………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2015年07月05日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

陸前高田 2011—2014 [著] 畠山直哉

陸前高田 2011—2014 [著] 畠山直哉

■受容の意志の厳かさ、美しさ  「僕には、自分の記憶を助けるために写真を撮るという習慣がない」。かつて畠山直哉はこのように書いた。写真を撮ることは自分の住む世界をよりよく知ることと同義だった。だが東日本大震災で故郷の陸………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年07月05日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

九州大学生体解剖事件 七〇年目の真実 [著] 熊野以素

九州大学生体解剖事件 七〇年目の真実 [著] 熊野以素

■人の弱さを追い、医の倫理示す  九州大学生体解剖事件は、戦時下に米軍捕虜8人を生きたまま解剖した非人道的な所業で、医学の原点を問う犯罪行為だった。これまで著名作家による小説、ノンフィクションがあったが、本書は関係医師………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年07月05日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

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