歴史

クロニクル 日本の原子力時代 一九四五〜二〇一五年 [著]常石敬一

クロニクル 日本の原子力時代 一九四五〜二〇一五年 [著]常石敬一

■事故後も引き返せぬ社会の背景  年表は無味乾燥に見えて、多くを語る。ある出来事があったから、次の出来事があったのだということが明瞭になる。そして、同時期の二つの事象は、無関係のようでいて、しばしばつながっているのであ………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2015年09月27日
[ジャンル]歴史 科学・生物

日本鉄道歌謡史―1 鉄道開業〜第二次世界大戦、2 戦後復興〜東日本大震災 [著]松村洋

日本鉄道歌謡史―1 鉄道開業〜第二次世界大戦、2 戦後復興〜東日本大震災 [著]松村洋

■国土意識を形成、民衆の声も代弁  キューロクが9600形蒸気機関車の愛称であることを知っている人は、よほどのマニアだろう。本書の冒頭で、著者は八高線にキューロクやデコイチ(D51形蒸気機関車)の撮影に出掛けた過去を懐………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年09月20日
[ジャンル]歴史

ケネディはベトナムにどう向き合ったか [著]松岡完

ケネディはベトナムにどう向き合ったか [著]松岡完

■米国が仕掛けたもう一つの戦争  1963年5月8日、古都フエで政府と仏教徒の衝突が起きる。ベトナム共和国(南ベトナム)のゴ・ジン・ジェム政権はそこから崩壊に向けて転げ落ち始め、軍のクーデターでジェムと、実質的に権力を………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年09月20日
[ジャンル]歴史

なぜ、習近平は激怒したのか―人気漫画家が亡命した理由 [著]高口康太

なぜ、習近平は激怒したのか―人気漫画家が亡命した理由 [著]高口康太

 中国の政治風刺漫画家で日本に事実上、亡命中の王立銘さん(ペンネーム・辣椒〈ラージャオ〉)の作品と語りを誘い水に、習近平(シーチンピン)体制前後の言論状況や背後にある社会構造を描く。ポップで骨太な現代中国の解説だ。  世………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年09月20日
[ジャンル]歴史 政治

暗渠マニアック! [著]吉村生、高山英男

暗渠マニアック! [著]吉村生、高山英男

■見慣れた景色一変、浮かぶ世界  本書における暗渠(あんきょ)とは、「地下に水の流れが残っている、いないにかかわらず、『もともと川や水路(あるいはドブ)があったところ』」のことだ。アスファルトに覆われて道になっていたり………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2015年09月20日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

伊勢神宮とは何か [著]植島啓司 [写真]松原豊 神都物語 [著]ジョン・ブリーン

伊勢神宮とは何か [著]植島啓司 [写真]松原豊 神都物語 [著]ジョン・ブリーン

■変容続ける聖域、国家との関係も  20年に1度建て替えの儀式を行う伊勢神宮は、いつも新しい現代建築であると同時に古代を想像させる特殊な建築だ。そしてミステリアスな存在ゆえに、各ジャンルの論者を様々な解釈に誘う。建築か………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年09月13日
[ジャンル]歴史

昭和天皇の戦後日本―〈憲法・安保体制〉にいたる道 [著]豊下楢彦

昭和天皇の戦後日本―〈憲法・安保体制〉にいたる道 [著]豊下楢彦

■二つの危機しのいだリアリスト  敗戦から講和条約発効までの6年8カ月間、天皇制には二つの危機があった。憲法改正時には天皇制廃止の、そして東西冷戦下では内外の共産主義による天皇制打倒の危機である。この二つを昭和天皇はど………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年09月13日
[ジャンル]歴史

図説―ホモセクシャルの世界史 [著]松原國師

図説―ホモセクシャルの世界史 [著]松原國師

■真の成熟社会、実現のために  大変な労作かつ大充実の一冊。豊富な図像がちりばめられた本文だけで567ページ、さらには詳細な索引と文献一覧が加わって、「世界史上において男たちが、どのように愛を交わしてきたか」を、地域ご………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2015年09月13日
[ジャンル]歴史

大江戸商い白書—数量分析が解き明かす商人の真実 [著]山室恭子

大江戸商い白書—数量分析が解き明かす商人の真実 [著]山室恭子

 江戸の町には、米や炭を扱ういわばコンビニから、リサイクルショップや外食産業まで小さな店がひしめいていた——4千人近い商人のデータを徹底的に分析し、生き生きとした「ふだんぎの江戸」を立ち現れさせることに成功した。その町並………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年09月06日
[ジャンル]歴史 経済 社会

新版 軍艦武藏(上・下) [著]手塚正己

新版 軍艦武藏(上・下) [著]手塚正己

■訓練や生活を再現、共同体描く  評者が手塚氏にお会いした時、本作の取材秘話を伺ったことがある。武蔵の元乗員の方に話を聞きに行き、インタビューとして収録した時間は数千時間。文字起こしも自ら行い、膨大な関連資料も収集する………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2015年08月30日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

歴史の仕事場 [著]フランソワ・フュレ

歴史の仕事場 [著]フランソワ・フュレ

■現代との対話で育む問題意識  1970年代、アナール学派の第3世代と呼ばれる歴史学者が台頭してくる。本書の著者であるフランソワ・フュレはその主要な一人である。  歴史研究の作業には三つがある、と本書は説く。第一に手稿………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年08月30日
[ジャンル]歴史

明仁天皇と平和主義 [著]斉藤利彦

明仁天皇と平和主義 [著]斉藤利彦

 今年の全国戦没者追悼式の「おことば」に、天皇陛下は「深い反省」という言葉を盛り込んだ。日本が国際連盟を脱退した1933(昭和8)年に生まれ、天皇の神格化が進む中で、「天皇にならざるを得ない」立場に生まれた少年が、どのよ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]歴史 政治 社会

上海36人圧死事件はなぜ起きたのか [著]加藤隆則

上海36人圧死事件はなぜ起きたのか [著]加藤隆則

■惨事から見える累積する矛盾  上海の観光名所・外灘(バンド)で新しい年を迎えようと集まった群衆が押し合いとなって転倒し、36人が圧死、49人が負傷した。発生時間は2014年12月31日午後11時35分——。  今年元………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]歴史 政治 社会

生きて帰ってきた男―ある日本兵の戦争と戦後 [著]小熊英二

生きて帰ってきた男―ある日本兵の戦争と戦後 [著]小熊英二

■父が息子に託す、希望こそが指針  小熊英二という人はどこまでも前向きだ。3・11のあとに反原発デモが高まり、一時は官邸前に20万人が集まったのに、2012年12月の総選挙では自民党が圧勝した。脱力感が漂うなか、著者は………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年08月16日
[ジャンル]歴史

たまたまザイール、またコンゴ [著]田中真知

たまたまザイール、またコンゴ [著]田中真知

■命がけの旅、許す意味を悟る  文字通り命がけ、でも呆然(ぼうぜん)とするほどのんきで愉快な、実践哲学的コンゴ河旅行記。  1991年当時、著者夫婦が住んでいたエジプトの政情不安が高まり、旅行でも、とモブツ独裁政権下の………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2015年08月16日
[ジャンル]歴史

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