歴史

第三帝国の愛人―ヒトラーと対峙したアメリカ大使一家 [著]エリック・ラーソン

第三帝国の愛人―ヒトラーと対峙したアメリカ大使一家 [著]エリック・ラーソン

■なぜ流れを変えられなかったのか  この時代を読む本はたくさんある。狂気と魔性に胸がかき乱される。そして、凍り付くのは、日常に触れるときである。いまも、どこかに種が潜んでいるような気になるからだ。そこから目をそらさぬよ………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2015年10月25日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

死刑冤罪―戦後6事件をたどる [著]里見繁

死刑冤罪―戦後6事件をたどる [著]里見繁

■大きな理不尽に苦闘する人々  やってもいないことを「おまえがやったんだな」と決めつけられ、こちらの言いぶんをまったく聞いてもらえなかったら、どんな気持ちがするだろう。「あまりに理不尽だ」と、怒りと悔しさとむなしさがこ………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2015年10月25日
[ジャンル]歴史 社会

満州事変はなぜ起きたのか [著]筒井清忠

満州事変はなぜ起きたのか [著]筒井清忠

 歴史に切れ目はないのだから、歴史的事象を分析するのに、ある時代を切り取ってくることは本来できない。満州事変においても同様である。では、どこから書き出すか。著者が着目したのは「『大衆』の登場」である。日露戦争講和条約反対………[もっと読む]

[掲載]2015年10月18日
[ジャンル]歴史 社会

第二次世界大戦 1939—45(上・中・下) [著]アントニー・ビーヴァー

第二次世界大戦 1939—45(上・中・下) [著]アントニー・ビーヴァー

■人類の悪の部分、克明に追いかけ  歴史上、第2次世界大戦とは何を意味するのだろうか。本書はそれを論として分析した書ではない。1939年9月から45年9月までの大戦を克明に追いかけたドキュメントでありながら、読後、読者………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年10月11日
[ジャンル]歴史

兵士とセックス―第二次世界大戦下のフランスで米兵は何をしたのか? [著]メアリー・ルイーズ・ロバーツ

兵士とセックス―第二次世界大戦下のフランスで米兵は何をしたのか? [著]メアリー・ルイーズ・ロバーツ

■戦争が誘発する性暴力とは  1944年夏、フランスのノルマンディー。ここで米軍が行った上陸作戦は、しばしば軍事的側面からのみ取り上げられる。その後のフランスで、米兵がどのような生活を営んでいたのかについては、ほとんど………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2015年10月11日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

雑誌『第三帝国』の思想運動―茅原華山と大正地方青年 [著]水谷悟

雑誌『第三帝国』の思想運動―茅原華山と大正地方青年 [著]水谷悟

■実生活に根ざした国家再創造  第三帝国をナチスが名乗る前に同名の雑誌が大正時代の日本で刊行されていた。本書はその発行人・茅原華山と読者たちを対象とする「集団の思想史」研究の報告である。  選挙工作を一切しない「模範選………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年10月11日
[ジャンル]歴史

南洋と私 [著]寺尾紗穂

南洋と私 [著]寺尾紗穂

■「日本時代」の人々に向き合う旅  書き出しは大学時代の「恋人」と訪ねた屋久島の海岸から。日本語を話すパラオの少女が登場する中島敦の作品を海の家で読み、著者は眼前に広がるエメラルドグリーンの海の彼方(かなた)に思いをは………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年10月04日
[ジャンル]歴史

ヒトはこうして増えてきた―20万年の人口変遷史 [著]大塚柳太郎

ヒトはこうして増えてきた―20万年の人口変遷史 [著]大塚柳太郎

■生存力拡充の歩み、近付く飽和  狩猟採集時代、人口は野生動植物の量に規定されていた。だが、石器を使い、狩りの成功率を高め、土器を用い、食用可能範囲とカロリー摂取効率を高めたことで、ヒトはほかの動物よりも生き残りに有利………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2015年09月27日
[ジャンル]歴史 人文

クロニクル 日本の原子力時代 一九四五〜二〇一五年 [著]常石敬一

クロニクル 日本の原子力時代 一九四五〜二〇一五年 [著]常石敬一

■事故後も引き返せぬ社会の背景  年表は無味乾燥に見えて、多くを語る。ある出来事があったから、次の出来事があったのだということが明瞭になる。そして、同時期の二つの事象は、無関係のようでいて、しばしばつながっているのであ………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2015年09月27日
[ジャンル]歴史 科学・生物

日本鉄道歌謡史―1 鉄道開業〜第二次世界大戦、2 戦後復興〜東日本大震災 [著]松村洋

日本鉄道歌謡史―1 鉄道開業〜第二次世界大戦、2 戦後復興〜東日本大震災 [著]松村洋

■国土意識を形成、民衆の声も代弁  キューロクが9600形蒸気機関車の愛称であることを知っている人は、よほどのマニアだろう。本書の冒頭で、著者は八高線にキューロクやデコイチ(D51形蒸気機関車)の撮影に出掛けた過去を懐………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年09月20日
[ジャンル]歴史

ケネディはベトナムにどう向き合ったか [著]松岡完

ケネディはベトナムにどう向き合ったか [著]松岡完

■米国が仕掛けたもう一つの戦争  1963年5月8日、古都フエで政府と仏教徒の衝突が起きる。ベトナム共和国(南ベトナム)のゴ・ジン・ジェム政権はそこから崩壊に向けて転げ落ち始め、軍のクーデターでジェムと、実質的に権力を………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年09月20日
[ジャンル]歴史

なぜ、習近平は激怒したのか―人気漫画家が亡命した理由 [著]高口康太

なぜ、習近平は激怒したのか―人気漫画家が亡命した理由 [著]高口康太

 中国の政治風刺漫画家で日本に事実上、亡命中の王立銘さん(ペンネーム・辣椒〈ラージャオ〉)の作品と語りを誘い水に、習近平(シーチンピン)体制前後の言論状況や背後にある社会構造を描く。ポップで骨太な現代中国の解説だ。  世………[もっと読む]

[掲載]2015年09月20日
[ジャンル]歴史 政治

暗渠マニアック! [著]吉村生、高山英男

暗渠マニアック! [著]吉村生、高山英男

■見慣れた景色一変、浮かぶ世界  本書における暗渠(あんきょ)とは、「地下に水の流れが残っている、いないにかかわらず、『もともと川や水路(あるいはドブ)があったところ』」のことだ。アスファルトに覆われて道になっていたり………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2015年09月20日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

伊勢神宮とは何か [著]植島啓司 [写真]松原豊 神都物語 [著]ジョン・ブリーン

伊勢神宮とは何か [著]植島啓司 [写真]松原豊 神都物語 [著]ジョン・ブリーン

■変容続ける聖域、国家との関係も  20年に1度建て替えの儀式を行う伊勢神宮は、いつも新しい現代建築であると同時に古代を想像させる特殊な建築だ。そしてミステリアスな存在ゆえに、各ジャンルの論者を様々な解釈に誘う。建築か………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年09月13日
[ジャンル]歴史

昭和天皇の戦後日本―〈憲法・安保体制〉にいたる道 [著]豊下楢彦

昭和天皇の戦後日本―〈憲法・安保体制〉にいたる道 [著]豊下楢彦

■二つの危機しのいだリアリスト  敗戦から講和条約発効までの6年8カ月間、天皇制には二つの危機があった。憲法改正時には天皇制廃止の、そして東西冷戦下では内外の共産主義による天皇制打倒の危機である。この二つを昭和天皇はど………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年09月13日
[ジャンル]歴史

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