政治

民主党政権とは何だったのか―キーパーソンたちの証言 [編]山口二郎、中北浩爾

民主党政権とは何だったのか―キーパーソンたちの証言 [編]山口二郎、中北浩爾

■躓きの石となった財源問題  本書は、民主党の政権獲得から政権転落への栄光と挫折を、インタビュー記録と編者による対談で浮かび上がらせた好著である。  本書を貫くモチーフの一つは、政権交代の原動力となり、また躓(つまず)………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2014年09月14日
[ジャンル]政治

闇の中の男 [著]ポール・オースター

闇の中の男 [著]ポール・オースター

 眠れぬ夜、元書評家の老人が物語を夢想する。舞台は9・11もイラク戦争も経験していないもうひとつのアメリカ。代わりに、ある州が国から独立を宣言し、内戦が起きている。主人公の青年は「現実の世界」に戻ることを願うが、そのため………[もっと読む]

[掲載]2014年07月27日
[ジャンル]歴史 政治

読書礼讃 [著]アルベルト・マングェル

読書礼讃 [著]アルベルト・マングェル

■読むことの意味、自らの人生  博覧強記な愛書家と世界の本の虫たちが慕うマングェルの39のエッセー集。各章の扉におかれたルイス・キャロルの「アリス」からの引用とさし絵が「読書道」へと誘う。  原題は「A Reader ………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年07月27日
[ジャンル]政治 人文

ナショナリズム入門 [著]植村和秀

ナショナリズム入門 [著]植村和秀

■どううまれ、歴史に作用したか  「愛国無罪」を叫ぶ反日デモを中国で幾度か取材し、政治が重用するナショナリズムを目の当たりにした。日本に戻ってみると、書店に「反中嫌韓」棚と「日本ってすごい」本が、増殖している。  私自………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年07月13日
[ジャンル]政治 社会

民主政治はなぜ「大統領制化」するのか―現代民主主義国家の比較研究 [著]T・ポグントケ [編]P・ウェブ

民主政治はなぜ「大統領制化」するのか―現代民主主義国家の比較研究 [著]T・ポグントケ [編]P・ウェブ

■政党よりリーダー、個人的人気に傾く  本書の編著者らは、現行の議会制民主主義では「大統領制化」という現象が生じると主張する。簡単にいうと、それは、行政府の長(首相ないし大統領)が、議会(立法府)による制約から自立する………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2014年06月29日
[ジャンル]政治

国家緊急権 [著]橋爪大三郎

国家緊急権 [著]橋爪大三郎

 広範囲の放射性物質拡散や、伝染病大流行など憲法の想定を超える緊急事態が起きたとき、移動や経済的自由の制限など、政府が憲法違反の行動をし、「国家緊急権」を発動するのは許されるのか。著者は人民の生命を守るためなら許されると………[もっと読む]

[掲載]2014年06月29日
[ジャンル]政治

日本は戦争をするのか―集団的自衛権と自衛隊 [著]半田滋

日本は戦争をするのか―集団的自衛権と自衛隊 [著]半田滋

■「首相によるクーデター」と警告  今、戦後民主主義体制下のシステム、理念、法体系が音を立てて崩れている。本書を一読しての率直な感想である。単に一内閣が政治改革を目ざしているのではない。  「歴代の自民党政権の憲法解釈………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年06月22日
[ジャンル]政治 社会

スノーデンファイル [著]ルーク・ハーディング / 暴露 [著]グレン・グリーンウォルド

スノーデンファイル [著]ルーク・ハーディング / 暴露 [著]グレン・グリーンウォルド

■自由の国揺るがす、諜報機関の暴走  諜報(ちょうほう)機関員のイメージは中年女たらしのジェームズ・ボンドや引退間際の英国紳士スマイリーに代表されてきたが、エージェントの主な活躍舞台がIT世界になった今日は、エドワード………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2014年06月08日
[ジャンル]政治 社会

素顔の孫文―国父になった大ぼら吹き [著]横山宏章

素顔の孫文―国父になった大ぼら吹き [著]横山宏章

■歴史を動かした革命家の実像  三民主義を掲げ、辛亥革命をリードした近代中国の国父孫文。日本の歴史の教科書にも威厳のある口ひげを蓄えて登場するこの偉人が、実は大言壮語ばかりする困った人物だったらしいというのは何かで読ん………[もっと読む]

[評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
[掲載]2014年06月08日
[ジャンル]歴史 政治

ハンナ・アーレント [著]矢野久美子 / 戦争と政治の間 ハンナ・アーレントの国際関係思想 [著]パトリシア・オーウェンズ

ハンナ・アーレント [著]矢野久美子 / 戦争と政治の間 ハンナ・アーレントの国際関係思想 [著]パトリシア・オーウェンズ

■世界の複数性、思考し続けて  映画でも話題になった政治思想家アーレント。ドイツ哲学に学んだ後、ナチス迫害を逃れてアメリカに亡命した彼女について、簡にして要を得た評伝が出た(『ハンナ・アーレント』)。理論中心の従来のア………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2014年06月01日
[ジャンル]歴史 政治

亡国の安保政策―安倍政権と「積極的平和主義」の罠 [著]柳澤協二

亡国の安保政策―安倍政権と「積極的平和主義」の罠 [著]柳澤協二

■介入を正当化する集団的自衛権  安倍政権が進める憲法の解釈変更。その問題点はどこにあるのか。元防衛官僚で、第1次安倍政権では官邸の中枢にいた著者が、専門的な安全保障論の観点から徹底的に批判を加える。  国連PKO活動………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2014年05月25日
[ジャンル]政治

九月、東京の路上で [著]加藤直樹 / ルポ 京都朝鮮学校襲撃事件 [著]中村一成

九月、東京の路上で [著]加藤直樹 / ルポ 京都朝鮮学校襲撃事件 [著]中村一成

■差別への「慣れ」、暴力生む下地に  関東大震災の際、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」といった流言が拡散し、多くの朝鮮人、および朝鮮人と間違われるなどした日本人や中国人らが虐殺された。1923年の出来事だ。この出来事は、災………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年05月18日
[ジャンル]歴史 政治

日本を再発明する―時間、空間、ネーション [著]テッサ・モーリス=スズキ

日本を再発明する―時間、空間、ネーション [著]テッサ・モーリス=スズキ

■虚をつく「発明」、明治期の国家  すぐれた外国人研究者による日本研究には、ひとことで、鮮やかに本質をつき、同時に、日本人の虚をつくものがある。この場合、それがすでにタイトルだったので、さらに衝撃的だった。  なぜって………[もっと読む]

[評者]赤坂真理(作家)
[掲載]2014年05月18日
[ジャンル]政治 社会

レーガンとサッチャー 新自由主義のリーダーシップ [著]ニコラス・ワプショット

レーガンとサッチャー 新自由主義のリーダーシップ [著]ニコラス・ワプショット

■20世紀史書き換えた信頼関係  20世紀の人類史ではソ連の社会主義体制の崩壊がもっとも特筆されることの一つだろう。その崩壊の最終段階で主要な役割を果たしたのが、米国のレーガン大統領と英国のサッチャー首相である。それぞ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年04月27日
[ジャンル]歴史 政治

人間は料理をする―(上)火と水 (下)空気と土 [著]マイケル・ポーラン

人間は料理をする―(上)火と水 (下)空気と土 [著]マイケル・ポーラン

■人類進化の鍵握る、料理の本質を考察  本書は古代の四大元素、火、水、空気、土に絡めて、肉を焼く、煮る、パンを作る、発酵させるという料理の基本を実践的に考察している。ほかならぬファストフード発祥の地アメリカにおいて、食………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2014年04月06日
[ジャンル]政治 社会

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る