アート・ファッション・芸能

ミッキーはなぜ口笛を吹くのか―アニメーションの表現史 [著]細馬宏通

ミッキーはなぜ口笛を吹くのか―アニメーションの表現史 [著]細馬宏通

■黒板の絵が動く、驚く創造の歴史  「世界で最初のアニメーション映画は」と始まる本書は「愉快な百面相」という3分の作品を紹介する。黒板にチョークで描かれる数々の顔が変化してゆく、と。  著者によれば、それは米国で当時流………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2013年12月15日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能

ガガです、ガカの―ロシア未来派の裔ゲオルギイ・コヴェンチューク [著]片山ふえ

ガガです、ガカの―ロシア未来派の裔ゲオルギイ・コヴェンチューク [著]片山ふえ

■天と通じた芸術家、宿命の試練  ガガといえば歌手のレディー・ガガが有名だが本書のガガはロシアの現代画家で、子供のころ本名の発音が難しく、自らをガガと呼んだ。僕は本書で初めてガガなる作家の名と作品を知った。ひょんなこと………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2013年12月15日
[ジャンル]人文 アート・ファッション・芸能

死小説 [著]荒木経惟

死小説 [著]荒木経惟

■文字使わず遍歴つづる能の物語  荒木経惟が「死小説」と題する小説を書いたというが文字は一字もない。だからといって小説ではないとは言えまい。著者の言いたいのは「視小説」ではないのか。写真も立派な視覚言語(ビジュアルラン………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2013年12月08日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

都会で聖者になるのはたいへんだ―ブルース・スプリングスティーンインタビュー集1973-2012 [編]ジェフ・バーガー

都会で聖者になるのはたいへんだ―ブルース・スプリングスティーンインタビュー集1973-2012 [編]ジェフ・バーガー

■はぐれ者のスター、肉声が映す米国  16歳の冬、学校へ行く道で車のラジオから流れるブルース・スプリングスティーンの曲「ハングリー・ハート」が支えだった。車で出かけ、違うふうに曲がり、妻子を置き去りにした男の歌だ。それ………[もっと読む]

[評者]赤坂真理(作家)
[掲載]2013年12月01日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

JB論 ジェイムズ・ブラウン闘論集1959—2007 [編著]ネルソン・ジョージ、アラン・リーズ

JB論 ジェイムズ・ブラウン闘論集1959—2007 [編著]ネルソン・ジョージ、アラン・リーズ

■黒い音楽を変えた男のファンク  ジェイムズ・ブラウン、米国の“黒い”音楽を変えた男。世界中からJBと親しみをこめて呼ばれるシャウトの達人。彼がでっぷりした腹で踊り出し、爪先(つまさき)で移動し、一瞬にして縦に股割りし………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2013年11月17日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

ファントマ―悪党的想像力 [著]赤塚敬子

ファントマ―悪党的想像力 [著]赤塚敬子

■なぜ百年を経て人気があせないか  ファントマを知ったのは、ルネ・マグリットの画集を手にした1960年代であった。以来、心を去らず、自作の主題にもしてきたのは、マグリットの絵にたびたび描かれる黒タイツ姿の怪しい人物や、………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2013年11月10日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

匠たちの名旅館 [著]稲葉なおと

匠たちの名旅館 [著]稲葉なおと

■信頼が生んだ木造建築の奇跡  日本にこんな宿が残っているということ自体が、一種の奇跡と思えてきた。建築デザイン上の共通点も列挙できる。天井の低さ、柱の細さ、屋根の薄さ、木材の吟味が、美しさに直結している。しかしそれ以………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2013年11月03日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

アメリカはアートをどのように支援してきたか [著]タイラー・コーエン

アメリカはアートをどのように支援してきたか [著]タイラー・コーエン

■間接助成で芸術活動支える  芸術支援のために庶民の税金は投じられるべきか。右派は民間の自助を、左派は福祉の拡充を求める立場からともに懐疑的だ。  「人はパンのみにて生くるにあらず」「戦闘機一機の値段と比べれば文化は安………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2013年10月13日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

海外で建築を仕事にする―世界はチャンスで満たされている [編著]前田茂樹

海外で建築を仕事にする―世界はチャンスで満たされている [編著]前田茂樹

■ジリ貧日本から飛び出す若者  これは現在の「出稼ぎ物語」である。  かつて東北の貧しい農村の人々が、豊かな都市へと働きに出ることを「出稼ぎ」と呼んだ。東北の人たちは働き者で、能力は高く、しかも実直であった。この本に登………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2013年10月06日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 国際

日本建築集中講義 [著]藤森照信・山口晃

日本建築集中講義 [著]藤森照信・山口晃

■世界を見る眼差しを変える  建築史家の藤森照信と画家の山口晃が、法隆寺、松本城、修学院離宮など、十三の建築物を見物してまわった本。素人にも見どころがよくわかり、現地へ旅したくなる。  なにより、藤森氏と山口氏のコンビ………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年09月22日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

原風景のなかへ [著]安野光雅

原風景のなかへ [著]安野光雅

■魔法が隠されているよう  安野光雅が描くと、花も森も写実的なようでいて、なぜかだれの絵とも違う、淡く、澄んだ色調になる。独特の安野ワールドになるのだ。それは水彩やパステルの独特のタッチのせいだとずっと思っていたが、こ………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年09月15日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

絵本の魔法 [著]司修

絵本の魔法 [著]司修

 画家、作家、装丁家である著者はまた、多くの絵本に絵を描き、自身も絵本を創作してきた。初めて絵本の絵の依頼を受けた「ひろすけ絵本・みにくいあひるのこ」の当時、心臓手術を受ける治療費のため子どもの絵画教室を始め、入院に備え………[もっと読む]

[掲載]2013年09月08日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

歌舞伎 家と血と藝 [著]中川右介

歌舞伎 家と血と藝 [著]中川右介

 J・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』やC・ロイドの『137億年の物語』など、近年「ざっくりした歴史本」が人気だが、本書はさしずめ「ざっくり歌舞伎史」である、おもに明治期以降の。切り口が変わっていて、市川団十郎、尾上菊五………[もっと読む]

[掲載]2013年09月01日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

ドレのロンドン巡礼 天才画家が描いた世紀末 [著]谷口江里也 [絵]ギュスターヴ・ドレ

ドレのロンドン巡礼 天才画家が描いた世紀末 [著]谷口江里也 [絵]ギュスターヴ・ドレ

■近代資本主義社会へのいざない  ギュスターヴ・ドレは一八六九〜七二年のロンドンにいた。フランス人だが、故郷のアルザスはその間にドイツの支配下に入った。ロンドンで描かれたのは、産業革命の始まりの風景である。ガス工場や蒸………[もっと読む]

[評者] 田中優子(法政大学教授)
[掲載]2013年09月01日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

最後のクレイジー 犬塚弘 [著]犬塚弘・佐藤利明

最後のクレイジー 犬塚弘 [著]犬塚弘・佐藤利明

■教養と矜持と、底抜けの悪戯心  戦後の日本が焼け跡から復興していくとき、人々の傍らには音楽と笑いがあった。  その代表が言わずと知れた「ハナ肇とクレイジー・キャッツ」である。音楽ライブから始まって、彼らは創成期のテレ………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2013年08月25日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

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