ノンフィクション・評伝

女たち三百人の裏切りの書 [著]古川日出男

女たち三百人の裏切りの書 [著]古川日出男

■改竄された「源氏」、「現代」映す物語の妙  王朝物語の最高傑作として読み継がれてきた『源氏物語』に古川日出男が挑む。小説『女たち三百人の裏切りの書』の舞台は、平安時代後半から院政期にかけての時代だ。紫式部が『源氏物語………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2015年06月28日
[ジャンル]歴史 文芸 ノンフィクション・評伝

涙のあとは乾く [著]キャサリン・ジェーン・フィッシャー

涙のあとは乾く [著]キャサリン・ジェーン・フィッシャー

 横須賀の米軍基地近くのバーでボーイフレンドを待っていたオーストラリア人女性は、見知らぬ米兵に「クスリを盛られ」、駐車場でレイプされる。迅速に証拠を採取することもしない「無神経な警察官たち」。理由は明かされないまま、不起………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年06月28日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

新宿ベル・エポック―芸術と食を生んだ中村屋サロン [著]石川拓治

新宿ベル・エポック―芸術と食を生んだ中村屋サロン [著]石川拓治

■異文化接合点で濃密な人間模様  母の勤務地が新宿だったので、子どもの時分、たまに中村屋のカレーを食べに連れて行ってもらった。うちは貧しかったから、それはたいへんなご馳走(ちそう)だった。本書はその中村屋の物語。創業者………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年06月28日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

ロッパ日記代わり—手当り次第 [著]古川緑波

ロッパ日記代わり—手当り次第 [著]古川緑波

■喜劇人の柔らかく鋭い批評眼  表紙のカバーを取ると、そこに古川緑波(ロッパ)が書いたのだろう生原稿が印刷されている。四百字詰めの原稿用紙だ。筆者はディレッタントであることを誇らしげに書く。ディレッタントは、「好事家」………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年06月21日
[ジャンル]人文 ノンフィクション・評伝

困難な選択(上・下) [著]ヒラリー・ロダム・クリントン

困難な選択(上・下) [著]ヒラリー・ロダム・クリントン

■女性初の米大統領? 実績と自信  来年秋の米国大統領選に再び立候補するヒラリー・クリントン氏(67)の回顧録である。弁護士、ファーストレディー、上院議員、そしてオバマ政権の一期目で外交・安全保障の要となる国務長官を務………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2015年06月21日
[ジャンル]人文 ノンフィクション・評伝

汽車ポッポ判事の鉄道と戦争 [著]ゆたかはじめ

汽車ポッポ判事の鉄道と戦争 [著]ゆたかはじめ

 1928(昭和3)年、東京生まれの著者の家は、東京駅が炎上した45年5月25日の大空襲で焼けたという。戦争中、父の赴任先の長崎からの帰り、乗った汽車が機銃掃射を受け、間一髪。原爆投下直後の長崎で、難を逃れた列車が負傷者………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年06月07日
[ジャンル]歴史 文芸 ノンフィクション・評伝

詩に就いて [著]谷川俊太郎

詩に就いて [著]谷川俊太郎

■ウィットと軽み、原点を見つめる  谷川俊太郎の新詩集。タイトルはずばり『詩に就いて』だ。六十年以上詩を書き続けてきた著者が、八十代のいま、改めて投げかける問い。それがこの詩集だ。  どの詩も言葉の立ち姿がくっきりとし………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2015年06月07日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

ルワンダ・ジェノサイド 生存者の証言―憎しみから赦しと和解へ [著]ジョセフ・セバレンジ、ラウラ・アン・ムラネ

ルワンダ・ジェノサイド 生存者の証言―憎しみから赦しと和解へ [著]ジョセフ・セバレンジ、ラウラ・アン・ムラネ

■赦しあえた時、次世代の平和が  ルワンダのジェノサイドは1960年前後を端緒としているが、報道では知り得るものの内部からの被害者の声についてはまったく知る機会がなかった。本書はツチの一族の被害の実態をつぶさに語った書………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年06月07日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

四月は少しつめたくて [著]谷川直子

四月は少しつめたくて [著]谷川直子

■自分の言葉を取り戻すために  例えば、戦争に荷担(かたん)する法律を作るのに、なぜ、「平和のため」という言い方をするのか。その言い方にはごまかしが入っているとわかっているのに、なぜ、消極的にでも受け入れてしまうのか。………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2015年06月07日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

境界を越えて [著]C・L・R・ジェームズ

境界を越えて [著]C・L・R・ジェームズ

■クリケットで語る植民地の精神  『ブラック・ジャコバン——トゥサン=ルヴェルチュールとハイチ革命』の著者として知られるジェームズの故郷は、カリブ海のイギリス植民地、西インド諸島のトリニダード島。家の窓からはクリケット………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2015年06月07日
[ジャンル]文芸 人文 ノンフィクション・評伝

日本の官能小説―性表現はどう深化したか [著] 永田守弘

日本の官能小説―性表現はどう深化したか [著] 永田守弘

■戦後社会見わたす格好の手引書  終戦直後から現在までのあいだに、官能小説はどのような変遷をたどってきたのか。官能表現の進化および深化、読者の好みの変化、さまざまな作家の持ち味や魅力を紹介する本。  実際に多数の作品の………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2015年05月24日
[ジャンル]文芸 人文 ノンフィクション・評伝

長田弘全詩集 [著] 長田弘

長田弘全詩集 [著] 長田弘

■人生で大切なこと、深く見つめた言葉  今月初めに、詩人の長田弘は亡くなった。その少し前に刊行された全詩集は、これまでにまとめられた詩集のすべてを集大成したかたちだ。『われら新鮮な旅人』(1965)から『奇跡—ミラクル………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2015年05月24日
[ジャンル]文芸 人文 ノンフィクション・評伝

ラストワルツ [著] 村上龍

ラストワルツ [著] 村上龍

 30年以上続くエッセーシリーズ「すべての男は消耗品である。」の最新刊は、バブルの80年代を懐かしみ(ただし「あの時代がよかった」とは言っていない)、夢を持てない現代の若者に贈る言葉を探し、自らに迫り来る「老い」について………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年05月24日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

あしたのこころだ 小沢昭一的風景を巡る [著] 三田完

あしたのこころだ 小沢昭一的風景を巡る [著] 三田完

 俳優、放浪芸の研究者、俳人など、いくつもの顔を持っていた小沢昭一さん(1929〜2012)。ラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」の台本作者だった著者が、その人物像や芸の秘密を探った。NHKに勤めていた1982年、「………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年05月17日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

イタリアのしっぽ [著] 内田洋子

イタリアのしっぽ [著] 内田洋子

 長年、イタリアに暮らし、出会った人々を描き続ける内田洋子さんの新エッセー集は、動物や植物を通じた出会いがテーマ。  獣医になるため上流階級を捨てた女性や、ペットの猿と一時も離れられない男性……。エッセーなのに、まるで一………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年05月17日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

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