国際

台湾人生 [著]酒井充子 

台湾人生 [著]酒井充子 

■「日本人だと思っていた」あの頃  「あのころは、自分は日本人だと思ってたよ」と陳さんは語った。台湾で「日本人」として生きる。移住者の話ではない。日本統治期に日本の文化や言葉を教育された台湾人のことだ。明治28(189………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2010年06月06日
[ジャンル]社会 国際

韓国映画史ー開化期から開花期まで [責任編集]キム・ミヒョン

韓国映画史ー開化期から開花期まで [責任編集]キム・ミヒョン

■なぜメロドラマ的哀調を帯びるか  百年以上に及ぶ韓国映画史を10の時期に区分しながら、それぞれの時代の映画の特徴を論じてみたら、きっと面白い読む事典ができるに違いない。そんな意図から生まれたのが本書である。その中でと………[もっと読む]

[評者]姜尚中(東京大学教授・政治学、政治思想史)
[掲載]2010年06月06日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 国際

密約ー日米地位協定と米兵犯罪 [著]吉田敏浩

密約ー日米地位協定と米兵犯罪 [著]吉田敏浩

■矛盾や政治力学に正面から挑む  本書の最終ページを閉じたあとにすぐに浮かぶ語がある。「密室・隠蔽(いんぺい)の戦後史」、そして果たして日本は真の独立国なのかとのつぶやきが洩(も)れる。  この数年、密約といえば60年………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2010年05月30日
[ジャンル]政治 社会 国際

テロと殉教ー「文明の衝突」をこえて [著]ジル・ケペル

テロと殉教ー「文明の衝突」をこえて [著]ジル・ケペル

■災厄をもたらした、二つの大きな物語  私たちはさまざまな〈物語〉で世界を解釈しつつ日々を生きている。何かしらの〈物語〉が紡がれることなしに、私たちは自分の生きる世界について知りえない。それは個人や家族の小さな〈物語〉………[もっと読む]

[評者]奥泉光(作家)
[掲載]2010年05月23日
[ジャンル]政治 社会 国際

京劇俳優の二十世紀 [著]章詒和 

京劇俳優の二十世紀 [著]章詒和 

■時代に翻弄された俳優たちの生涯  著名な京劇俳優が二十世紀の試練をどのように乗り越えたか、あるいは挫折したか、本書にふれながらその悲劇に黙してしまう。著者は中国芸術研究院を経ての著述家、父・章伯鈞(元中国民主同盟幹部………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2010年05月23日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 国際

「環境主義」は本当に正しいか? [著]ヴァーツラフ・クラウス

「環境主義」は本当に正しいか? [著]ヴァーツラフ・クラウス

■主流派の学説に疑義 刺激的な書  著者はブッシュ前大統領のような共和党保守派の政治家ではなく、長らく社会主義の桎梏(しっこく)の下で自由を渇望したチェコの大統領である。その著者が、危機に瀕(ひん)しているのは環境では………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2010年05月23日
[ジャンル]政治 科学・生物 国際

ユダヤ人の起源 [著]シュロモー・サンド /トーラーの名において [著]ヤコヴ・M・ラブキン

ユダヤ人の起源 [著]シュロモー・サンド /トーラーの名において [著]ヤコヴ・M・ラブキン

■内部から公然とシオニズム批判  ユダヤ教徒は、長く離散の状態にあって、約束の地、シオン(エルサレム)に帰還する時を待ち望んできた。しかし、帰還のために実際に何かをしたわけではない。そうすることは神の意志を先取ることだ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2010年05月16日
[ジャンル]歴史 政治 国際

写真で見るヒトラー政権下の人びとと日常 [著]M・セリグマンほか

写真で見るヒトラー政権下の人びとと日常 [著]M・セリグマンほか

■ビジュアル駆使して罪悪を描く  第2次世界大戦が終わってから、すでに65年が過ぎようとしている。年数だけからいえば、太平洋戦争を含むこの大戦は、すでに遠い過去の出来事であり、ことに若い世代の人びとにとっては、歴史の一………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2010年05月02日
[ジャンル]歴史 政治 国際

現代中国女工哀史 [著]レスリー・T・チャン

現代中国女工哀史 [著]レスリー・T・チャン

■したたかに個人の幸福追求する姿  世界の工場と言われる、中国。膨大な数の労働者の多くは、地方の農村から工業地帯へと出稼ぎに来ている若者たちです。その7割が女性と言われており、中国系のアメリカ人女性である著者は、広東省………[もっと読む]

[評者]酒井順子(エッセイスト)
[掲載]2010年04月25日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 国際

祖国と母国とフットボール ザイニチ・サッカー・アイデンティティ [著]慎武宏

祖国と母国とフットボール ザイニチ・サッカー・アイデンティティ [著]慎武宏

■「在日」サッカー選手の心情に肉薄  1960年代末期、関西の超弱小高校サッカー部員のこの身ですら、朝鮮高級学校チームが恐ろしく強いと知っていた。ただ、それは噂(うわさ)で。当時彼らは公式戦には参加できなかったから。 ………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2010年04月25日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 国際

「戦争経験」の戦後史ー語られた体験/証言/記憶 [著]成田龍一

「戦争経験」の戦後史ー語られた体験/証言/記憶 [著]成田龍一

■戦争を記憶する視座を求めて  私は近代日本がアジアを蹂躙(じゅうりん)した歴史を知っているが、それでもなお、元従軍慰安婦の人びとが日本人に向ける眼差(まなざ)しの凄(すご)さにはドキッとし、何かしら噛(か)み砕けない………[もっと読む]

[評者]高村薫(作家)
[掲載]2010年04月18日
[ジャンル]歴史 社会 国際

人は愛するに足り、真心は信ずるに足るーアフガンとの約束 [著]中村哲 [聞き手]澤地久枝

人は愛するに足り、真心は信ずるに足るーアフガンとの約束 [著]中村哲 [聞き手]澤地久枝

■日本社会に欠けているものとは  中村医師は主にアフガニスタンを中心にハンセン病などの治療と、水不足解消のため井戸を掘り用水路を造る活動を26年にわたって続けてきた。その中村医師(現在63歳)の素顔と理念を、練達の作家………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2010年04月18日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 国際

黒船前夜ーロシア・アイヌ・日本の三国志 [著]渡辺京二

黒船前夜ーロシア・アイヌ・日本の三国志 [著]渡辺京二

■北方での異文化接触の実態描く  歴史研究に「if」は禁物だが、歴史物を読む大きな楽しみの一つに、「もし、あの時、違う方向だったら」との思いにふけることがある。その延長線上で「今」をふり返り、「未来の可能性」を考えるこ………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2010年04月11日
[ジャンル]歴史 文芸 国際

日中歴史認識ー「田中上奏文」をめぐる相剋 一九二七—二〇一〇 [著]服部龍二

日中歴史認識ー「田中上奏文」をめぐる相剋 一九二七—二〇一〇 [著]服部龍二

■偽書の研究から和解の未来開く  1927年、時の首相・田中義一が昭和天皇に上奏したとされる「田中上奏文」。「田中メモリアル」として世界的に知られるこの文書には、日本が中国進出の手がかりとして満蒙を支配する手順などが書………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2010年04月04日
[ジャンル]歴史 政治 国際

集団人間破壊の時代―平和維持活動の現実と市民の役割 [著]サマンサ・パワー

集団人間破壊の時代―平和維持活動の現実と市民の役割 [著]サマンサ・パワー

■大量虐殺看過した米国の不作為批判  「二〇世紀は、アルメニア人、ユダヤ人、カンボジア人、クルド人、ボスニア人、またはツチ族であるという単なる理由から、死刑宣告を受けた世紀であった」。本書はこのような大量虐殺、すなわち………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2010年03月28日
[ジャンル]政治 社会 国際

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