教育

教育を家族だけに任せない―大学進学保障を保育の無償化から [著]大岡頼光

教育を家族だけに任せない―大学進学保障を保育の無償化から [著]大岡頼光

■興味深い奨学金めぐる論争  知識社会化で大卒の労働者の重要性が増している。加えて少子高齢化が進む日本では、貧富に関わらず、幅広い層の若者に大学進学の機会を保障する必要がある。ところが、日本の財政支出は年金など高齢者に………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2014年04月27日
[ジャンル]教育 人文

おさなごころを科学する―進化する乳幼児観 [著]森口佑介

おさなごころを科学する―進化する乳幼児観 [著]森口佑介

■「大人とは異なる存在」として  本書の終わりに近い第8章「仮想する乳幼児」で、〈空想の友達〉に関する著者自身の研究が紹介されている。小さな子供たちはときどき、そこに架空の生き物がいるかのようにふるまう。話しかけ、とも………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2014年04月06日
[ジャンル]教育 人文

数学 想像力の科学 [著]瀬山士郎

数学 想像力の科学 [著]瀬山士郎

■いちばん正確に伝わる外国語  数学の教科書が、この本であればいい! 回り道で理解が深まるからではない。こっちが数学の本質だから。  始まりからしびれる。「数とは想像力の産物だ」。数をものに対応させることはできるが、数………[もっと読む]

[評者]赤坂真理(作家)
[掲載]2014年03月30日
[ジャンル]教育

「なんで英語やるの?」の戦後史 [著]寺沢拓敬

「なんで英語やるの?」の戦後史 [著]寺沢拓敬

 中学校の学習指導要領で外国語が必修になるのは2002年のこと。ついこの前までは制度上は選択科目に過ぎなかった。戦後初期は名実ともに選択科目だった英語が「事実上の必修」となったのは1950年代から60年代にかけて。「3年………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年03月23日
[ジャンル]歴史 教育

世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え [著]ジェンマ・エルウィン・ハリス

世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え [著]ジェンマ・エルウィン・ハリス

■自分だったらどう答えるだろう  子どもたちが投げかけた100個の質問に、各界の専門家(チョムスキー、ドーキンスなど、超豪華!)がまじめに、ときにユーモアを交えて回答した本。「自分だったらどう答えるだろう」と考えをめぐ………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2014年02月09日
[ジャンル]教育 人文

教育委員会―何が問題か [著]新藤宗幸

教育委員会―何が問題か [著]新藤宗幸

■タテ行政に組み込まれた現実  教育委員会とその事務局を区別して言葉を使っている人がどれだけいるだろう。メディアでも、本来サポートする側の事務局をそのまま教育委員会と呼ぶ場合が多い。教育行政の核でありながら、我々はその………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2014年02月02日
[ジャンル]教育 社会

ふたごと教育 [編]東京大学教育学部付属中等教育学校

ふたごと教育 [編]東京大学教育学部付属中等教育学校

■遺伝と「個の確立」を問う研究  東京大学教育学部付属中等教育学校は「ふたごの学校」として知られる。中高一貫の課程に「ふたご枠」があり、60年間で900組が学んだ。  ふたごの研究は世界的に注目されている。「双生児法」………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年07月28日
[ジャンル]教育

東大理系教授が考える道徳のメカニズム [著]鄭(てい)雄一

東大理系教授が考える道徳のメカニズム [著]鄭(てい)雄一

■親から子へ、ごまかさず伝える  子育てでは必然的に善悪の区別を教える羽目になる。例えば、喧嘩(けんか)や他人を傷つける行為はダメ!など。ところが実際の世界は「ダメ」なことばかりである。国際紛争は大きな喧嘩で、しばしば………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2013年07月14日
[ジャンル]教育 新書

彼女たちはなぜ万引きがやめられないのか?―窃盗癖という病 [著]河村重実 [監修]竹村道夫

彼女たちはなぜ万引きがやめられないのか?―窃盗癖という病 [著]河村重実 [監修]竹村道夫

■「治療的司法」への取り組みも  一見遠い話のようだが、この本で引かれた手記を読んで、ハマってしまってどうにも抜けられない窃盗癖患者の苦しみが立ち上がるその足許(あしもと)が、自身のそれと地続きでないと言い切れる人がど………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2013年06月02日
[ジャンル]教育 医学・福祉 社会

学問は現実にいかに関わるか [著]三谷太一郎

学問は現実にいかに関わるか [著]三谷太一郎

 日本近代政治史の研究者が、福沢諭吉、吉野作造、大山郁夫、蝋山政道、丸山眞男らを例に、学問と現実の関わりを考えた。福沢は、高い水準の「学問」を担う人間に「人望」が集まるとし、人望がなければ学問は用をなさないと述べた。学問………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年03月31日
[ジャンル]教育

いきのびる魔法―いじめられている君へ [著]西原理恵子

いきのびる魔法―いじめられている君へ [著]西原理恵子

■胸に響く「うつくしいのはら」  表題作は学校に行くといじめられるので嘘(うそ)をついてでもずる休みをしなさいと作者は反道徳的に子供をあおる。でないといじめられて自殺することになるよと。16歳まで待てば社会に出て働ける………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2013年03月17日
[ジャンル]教育

14歳の世渡り術 学歴入門 [著]橘木俊詔

14歳の世渡り術 学歴入門 [著]橘木俊詔

 中高生やその親向けに書かれたシリーズの一冊。「学歴」をどうとらえるかは十人十色だが、格差に関する多くの著作がある著者は、学校名よりも「学校で何をどれだけ勉強してきたかが重視される時代になりつつある」という。学歴社会の歴………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年03月03日
[ジャンル]教育

江戸の読書会 会読の思想史 [著]前田勉

江戸の読書会 会読の思想史 [著]前田勉

■会読で、学校教育の閉塞打破を  江戸時代の子どもは、六、七歳頃(ごろ)から勉強させられた。武家は藩校や私塾へ、庶民は手習い塾の寺子屋へ通う。どちらも最初は素読(そどく)といって、師の読む通りを声に出して読む。次に暗誦………[もっと読む]

[評者]出久根達郎(作家)
[掲載]2012年12月02日
[ジャンル]教育

またやぶけの夕焼け [著]高野秀行

またやぶけの夕焼け [著]高野秀行

 著者は『アヘン王国潜入記』などで知られる探検家。その原点を思わせる少年小説だ。小学4年生のヒデと幼なじみが、70年代、東京・八王子の田園を駆け回る。  近所のドブ川の源流を求めて、コンクリートの用水路をさかのぼる。ノコ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2012年09月23日
[ジャンル]教育 文芸

街場の文体論 [著]内田樹

街場の文体論 [著]内田樹

■学生に伝えた言葉の生成的経験  官僚による大臣の答弁原稿から企業の謝罪広告まで(ひょっとしたら学校での「自由作文」も?)、だれに宛てて書かれているのかが不明な文章が溢(あふ)れている。ネット上では、暗闇のなかから礫(………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2012年09月16日
[ジャンル]教育 人文

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