経済

金利と経済-高まるリスクと残された処方箋 [著]翁邦雄

金利と経済-高まるリスクと残された処方箋 [著]翁邦雄

 インフレ率を2年で2%に引き上げると宣言して日銀が異次元緩和策を始めたのは4年前のことだった。だが、イオンの岡田元也社長が「脱デフレは大いなるイリュージョン(幻想)」と最近語ったように、期待通りの効果は現れていない。 ………[もっと読む]

[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2017年04月30日
[ジャンル]経済

マッキンゼーが予測する未来―近未来のビジネスは、4つの力に支配されている [著]R・ドッブス、J・マニーカ、J・ウーツェル

マッキンゼーが予測する未来―近未来のビジネスは、4つの力に支配されている [著]R・ドッブス、J・マニーカ、J・ウーツェル

 車の自動運転化は、職業運転手を不必要にし、交通事故の減少によって保険業界を激変させる。人工心臓への需要を高める可能性もある。死亡事故が減ると臓器の提供者が減るからだ。  ひとつのブレークスルーやイノベーションが、想像を………[もっと読む]

[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2017年04月09日
[ジャンル]経済

選択しないという選択―ビッグデータで変わる「自由」のかたち [著]キャス・サンスティーン

選択しないという選択―ビッグデータで変わる「自由」のかたち [著]キャス・サンスティーン

■「デフォルト設定」で生じる余裕  近代社会は個人の自由な選択を尊重してきた。その意味で本書は題名からして反感を買いかねない。  だが複雑な社会で全てを決めることは実は不可能。多くが既定路線として用意され、複雑性を縮減………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2017年03月26日
[ジャンル]経済

クラウド時代の思考術―Googleが教えてくれないただひとつのこと [著]ウィリアム・パウンドストーン

クラウド時代の思考術―Googleが教えてくれないただひとつのこと [著]ウィリアム・パウンドストーン

■適切な「検索」、知識・能力が必要  アメリカ人、とくにミレニアル世代がどんどんバカになっている。いや、ぼくが言っているのではない、この本にそう書いてあるのだ。著者は高名な科学ライター、彼自身の調査を含む多くのデータに………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2017年03月19日
[ジャンル]経済 IT・コンピューター

自由貿易は私たちを幸せにするのか? [著]上村雄彦、首藤信彦、内田聖子ほか

自由貿易は私たちを幸せにするのか? [著]上村雄彦、首藤信彦、内田聖子ほか

■多国籍企業だけ利するTPP  政府は、TPPが貿易自由化により国民に成長と雇用増加をもたらすと喧伝(けんでん)してきた。負の影響は農業に限定されるとし、どう保護/開放すべきかにもっぱら焦点が当てられてきた。  しかし………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年03月12日
[ジャンル]経済

皇族と天皇 [著]浅見雅男

皇族と天皇 [著]浅見雅男

 室町から江戸期に成立した四親王家(ししんのうけ)(伏見、桂、有栖川、閑院)に加え、王政復古と前後して、六宮家(中川、山階、東伏見、華頂、北白川、梨本)が誕生した。慶応4年の太政官布告では、四親王家以外の宮家は一代限りと………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年03月05日
[ジャンル]歴史 経済 社会

負債論―貨幣と暴力の5000年 [著]デヴィッド・グレーバー  [監訳]酒井隆史 [訳]高祖岩三郎、佐々木夏子

負債論―貨幣と暴力の5000年 [著]デヴィッド・グレーバー  [監訳]酒井隆史 [訳]高祖岩三郎、佐々木夏子

  ■ラディカルに「神話」を解体  お金って謎。最近ますますわからない。貧乏人向け高金利住宅ローンが準優良(サブプライム)で、それを証券にして売るって、なにそれ。  本書は経済学者ではなく、人類学者の負債論。なにしろ事例………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2017年02月12日
[ジャンル]経済 人文

デービッド・アトキンソン―新・所得倍増論―潜在能力を活かせない「日本病」の正体と処方箋 [著]デービッド・アトキンソン

デービッド・アトキンソン―新・所得倍増論―潜在能力を活かせない「日本病」の正体と処方箋 [著]デービッド・アトキンソン

■実は低い生産性、鍵握る経営者  本書によれば、世界第3位の経済大国日本の生産性(=GDP/人口)は、なんと世界で第27位だという。日本は、絶対量で3位でも、「1人当たりの付加価値生産」では、多くの国々に劣後しているの………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年02月12日
[ジャンル]経済

シェアリングエコノミー [著]アルン・スンドララジャン

シェアリングエコノミー [著]アルン・スンドララジャン

■資産と消費者結びつける大変化  「産業革命に匹敵するほどの大きな変化が経済に起きていることは疑いようがない」  稼働していない資産(自動車や人材など)と、それを利用したい消費者をインターネット上で結びつけるシェアリン………[もっと読む]

[評者]加藤出 (東短リサーチチーフエコノミスト)
[掲載]2017年01月22日
[ジャンル]経済 社会

最後の資本主義 [著]ロバート・B・ライシュ

最後の資本主義 [著]ロバート・B・ライシュ

■拮抗力なき時代の新たなルール  近年の格差拡大と、再分配政策の重要性は、広く認識されている。だが著者は、政府が再分配しても問題を解決できないと訴える。そもそも「市場ルール」が圧倒的に大企業に有利だからだ。その傾向は1………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年01月22日
[ジャンル]経済 社会

経済学のすすめ―人文知と批判精神の復権 [著]佐和隆光

経済学のすすめ―人文知と批判精神の復権 [著]佐和隆光

■「文系軽視」が招く社会の危機  本書は、「国立大学改革プラン」の一環として「文系廃止」を求めた2015年6月の文科省通知を契機に書かれた。背景にある文系軽視が社会にとっていかに危険か、著者は全編を通じて強い警告を発す………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年12月11日
[ジャンル]経済 社会

地域分散型エネルギーシステム [監修]植田和弘 [編著]大島堅一・高橋洋

地域分散型エネルギーシステム [監修]植田和弘 [編著]大島堅一・高橋洋

■新たな電力網、支える形を提示  表題の「分散型エネルギーシステム」とは、再生可能エネルギーのように、無数の小規模分散型の電源をネットワーク化した、双方向型の電力システムだ。これに対して「集中型電力システム」は、原子力………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]経済 科学・生物

ユーロから始まる世界経済の大崩壊―格差と混乱を生み出す通貨システムの破綻とその衝撃 [著]ジョセフ・E・スティグリッツ

ユーロから始まる世界経済の大崩壊―格差と混乱を生み出す通貨システムの破綻とその衝撃 [著]ジョセフ・E・スティグリッツ

■危機の国々を縛るトロイカ  英国のEU離脱や大量の難民到来に揺れる欧州。だがその背後にある最大の問題は、低迷する欧州経済だ。いまや各国で反EU感情が広がり、極右政党が伸長する。そこでは、長く続く経済的苦境が影を落とし………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年11月13日
[ジャンル]政治 経済 国際

東京田園モダン―大正・昭和の郊外を歩く [著]三浦展

東京田園モダン―大正・昭和の郊外を歩く [著]三浦展

■発展する下町に社会改良への志  著者は都市の消費文化研究が専門。戦後の東京都市圏が西へ広がるなかで、「山の手」的生活様式も変化しつつ西遷してきた過程などを調べてきた。  本書ではそんな調査の時代と方角をがらりと変え、………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年11月13日
[ジャンル]経済 社会

水力発電が日本を救う―今あるダムで年間2兆円超の電力を増やせる [著]竹村公太郎

水力発電が日本を救う―今あるダムで年間2兆円超の電力を増やせる [著]竹村公太郎

■実は資源大国、有効に使おう  日本は資源の乏しい国だと、あなた、思っていませんか。しかし、日本が途方もない資源大国だったとしたら? 資源とはすなわち山と雨とダムである。  アジアモンスーン地帯の北限に位置する雨の多い………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2016年10月30日
[ジャンル]経済

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