人文

土偶界へようこそ-縄文の美の宇宙 [著]譽田亜紀子

土偶界へようこそ-縄文の美の宇宙 [著]譽田亜紀子

■造形美、かきたてる想像力  縄文のビーナスって知ってますか? 国宝土偶の第一号である。知らないという人、こっちにいらっしゃい。いや、実は私も有名な遮光器土偶ぐらいしか知らなかった。この本の受け売りでお教えすると、土偶………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2017年08月06日
[ジャンル]歴史 人文

ほじくりストリートビュー [著]能町みね子

ほじくりストリートビュー [著]能町みね子

■言葉にできない気になる風景  観光地でもなんでもない街角でふと、あ、この場所いい、と思うことがある。それは必ずしも一般に美しいとされる景色とは限らない。  能町みね子さんが地図を細かく眺めて「ほじくり」だす風景も、ふ………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年08月06日
[ジャンル]人文 アート・ファッション・芸能

男尊女子 [著]酒井順子

男尊女子 [著]酒井順子

 14年前、『負け犬の遠吠(とおぼ)え』で30代独身女性の生態を活写した酒井順子さんのジェンダー論である。  男尊女子とは〈女は男を立てるもの。女は男を助けるもの〉という感覚に生きがいを感じちゃってる女子のこと。運動部の………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子 (文芸評論家)
[掲載]2017年08月06日
[ジャンル]人文 社会

インタビュー [著]木村俊介

インタビュー [著]木村俊介

■はりぼて化を拒否するために  著者はそれを「はりぼて」と言う。外見だけをとりつくろった情報が、短い言葉で言い切られ、コピーされ、増殖していく。いまに始まったことではない。私たちはそういう言葉が好きだ。そしてそんな「は………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2017年07月23日
[ジャンル]人文 社会

PTAという国家装置 [著]岩竹美加子/ある日うっかりPTA [著]杉江松恋

PTAという国家装置 [著]岩竹美加子/ある日うっかりPTA [著]杉江松恋

■経験者が教える変えるヒント  役員を押し付けられた、無駄な仕事が多いなどPTAへの不満は多いのではないか。今回は、公立小学校のPTAで仕事をした経験がある2人の著者が、誰もが抱く疑問に答えてくれるPTA本を紹介したい………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2017年07月16日
[ジャンル]人文

ホサナ [著]町田康

ホサナ [著]町田康

■わかるとはどういうことなのか  いまさらながら、日本語とは不思議なものである。  ちょっとながめるだけでも、漢字と平仮名、片仮名がいりまじっている。なんならアルファベットをまぜることも可能だ。  日本語の文章は明治期………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2017年07月09日
[ジャンル]人文

暗い時代の人々 [著]森まゆみ

暗い時代の人々 [著]森まゆみ

■精神の自由掲げた9人の輝き  直言居士がいない時代である。立場よりも、正道を貫く人間の姿がない。組織の空気を読むばかりを美徳とする風潮が、いかに世を息苦しくしているか。  大正末期から昭和の戦争に至る頃は「暗い時代」………[もっと読む]

[評者]立野純二(本社論説主幹代理)
[掲載]2017年07月09日
[ジャンル]人文 社会

我々みんなが科学の専門家なのか? [著]ハリー・コリンズ

我々みんなが科学の専門家なのか? [著]ハリー・コリンズ

 今の世の中、その道の専門家に頼らなければできないことばかりだけれども、肝心のその専門家が、どうにも信頼できない。私たちは専門家をどのように使いこなせばいいのか? 本書は、専門知や専門家の特徴を分析した導きの糸だ。  著………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2017年07月09日
[ジャンル]人文 科学・生物

未来の学校―テスト教育は限界か [著]トニー・ワグナー

未来の学校―テスト教育は限界か [著]トニー・ワグナー

■21世紀の優れた授業・評価は  21世紀の世界に巣立っていく子供たちに求められる能力とは何だろうか。そのために学校教育は何を提供すべきか。これらの問いに、正面から回答を試みたのが本書である。  優れた業績を収める著名………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年06月25日
[ジャンル]人文

通信制高校のすべて―「いつでも、どこでも、だれでも」の学校 [編著]手島純

通信制高校のすべて―「いつでも、どこでも、だれでも」の学校 [編著]手島純

 読もうかどうしようかとパラパラ見ていたら、ある一言に目が留まった。「学校というものは、決められた場所で、決められた時間に、決められた教材を使って、決まった年齢の人が集まるところになっていて、それを私たちは当たり前だと思………[もっと読む]

[評者]野矢茂樹(東大教授)
[掲載]2017年06月25日
[ジャンル]教育 人文 社会

世界の果てのありえない場所-本当に行ける幻想エリアマップ [著]T・エルボラフ、A・ホースフィールド

世界の果てのありえない場所-本当に行ける幻想エリアマップ [著]T・エルボラフ、A・ホースフィールド

■足がすくむ?究極の旅行案内  今日では地球を周回する人工衛星の微視的な視線による盗撮から逃げることもできないほど何処(どこ)も彼処(かしこ)も暴かれて、地球は驚くほど縮小されています。ジュール・ヴェルヌの「驚異の旅」………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年06月11日
[ジャンル]人文

おもちゃ絵芳藤 [著]谷津矢車

おもちゃ絵芳藤 [著]谷津矢車

■一途な絵師がたどり着いた境地  谷津矢車は、27歳だった2013年に、若き日の狩野永徳を描く『洛中洛外画狂伝』でデビューした。その後の活躍は凄(すさ)まじく、『しゃらくせえ鼠小僧伝』『信長さまはもういない』など、戦国………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2017年06月11日
[ジャンル]歴史 人文 アート・ファッション・芸能

開高健-生きた、書いた、ぶつかった!、美酒と黄昏 [著]小玉武

開高健-生きた、書いた、ぶつかった!、美酒と黄昏 [著]小玉武

■定説をやんわり修正して説得力  昭和5(1930)年に生まれ、平成元(89)年に58歳で亡くなった開高健は、昭和という時代と格闘し続けた作家だった。ベトナム戦争への従軍や、アマゾンへの冒険を伴う釣行など、旺盛な行動力………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年06月11日
[ジャンル]人文

百年の散歩 [著]多和田葉子

百年の散歩 [著]多和田葉子

■通りの名に誘われてぐるぐる  扉を開けて題字を通り過ぎ目次までたどり着くと、十ほどの名前が日本語とドイツ語で並んでいる。いずれもこれから始まる「百年の散歩」の通過地点となるベルリンの通りで、哲学者から革命家、画家や彫………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年06月04日
[ジャンル]人文

字が汚い! [著]新保信長

字が汚い! [著]新保信長

■上手になりたい!50代特訓ルポ  タイトルを見た瞬間、自分がこの本を書いたのかと錯覚した。  字が汚い!  実に身に覚えがある。  書き初め後にみんなで記念撮影したとき、自分の字が映らないよう半紙をふり回していた小学………[もっと読む]

[評者]宮田珠己(エッセイスト)
[掲載]2017年06月04日
[ジャンル]人文

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る