医学・福祉

オープンダイアローグとは何か [著・訳]斎藤環

オープンダイアローグとは何か [著・訳]斎藤環

■対話の力で治す 希望の鍵は言葉に  薬物をほとんど使わずに対話の力で統合失調症さえも治す「オープンダイアローグ」という方法がフィンランドで着実に効果をあげ、公的医療の一つとして無料で提供されているという。この治療法を………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年08月30日
[ジャンル]医学・福祉 社会

原子・原子核・原子力―わたしが講義で伝えたかったこと [著]山本義隆

原子・原子核・原子力―わたしが講義で伝えたかったこと [著]山本義隆

 著名な科学史家が、X線やウラン線の発見、核物理学のはじまり、核分裂と連鎖反応の発見といった歴史的背景を研究者の人物像を交えながら紹介し、放射性元素の崩壊、放射線エネルギーが人体に及ぼす影響などについて数式や図表も用いつ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年05月24日
[ジャンル]歴史 科学・生物 医学・福祉

病を引き受けられない人々のケア [著]石井均

病を引き受けられない人々のケア [著]石井均

 糖尿病は血液中のブドウ糖濃度が高くなる病気だが、ほとんどはすぐに症状が出ない。そのため、患者から多くきかれるのは「私は病気ですか」。病を自分のものとして引き受けるには時間がかかる、という。  糖尿病専門医の著者が、心や………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年04月05日
[ジャンル]医学・福祉

過剰診断—健康診断があなたを病気にする [著]H・ギルバート・ウェルチ、リサ・M・シュワルツ、スティーヴン・ウォロシン

過剰診断—健康診断があなたを病気にする [著]H・ギルバート・ウェルチ、リサ・M・シュワルツ、スティーヴン・ウォロシン

■生命観なく医療現場が肥大化  本書は過剰診断を、「決して症状が出たり、そのために死んだりしない人を、病気であると診断すること」と定義づける。ところが、この過剰診断が現代医療の場でどれほど行われているのか、実態はなかな………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年03月01日
[ジャンル]医学・福祉

うつの医療人類学 [著]北中淳子

うつの医療人類学 [著]北中淳子

■揺れ動く定義や原因を俯瞰する  ここ十年ほどで誰でも罹(かか)りうる病気として知られるようになったうつ病。本書では主に国内におけるこの症状を巡る治療方法や原因、社会との関係などの歴史的変遷を簡潔にたどる。  前近代の………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2014年11月09日
[ジャンル]医学・福祉

感情労働としての介護労働―介護サービス労働者の感情コントロール技術と精神的支援の方法 [著]吉田輝美

感情労働としての介護労働―介護サービス労働者の感情コントロール技術と精神的支援の方法 [著]吉田輝美

■介護職への無理解の解消を  「超」高齢化の進行する日本で、介護職の担い手確保は焦眉(しょうび)の急である。その一方、介護職の離職率は2割程度と他の職業と比較して非常に高い。理由としては、低賃金や社会的地位の低さなどが………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2014年11月02日
[ジャンル]医学・福祉 社会

身体巡礼 ドイツ・オーストリア・チェコ編 [著]養老孟司

身体巡礼 ドイツ・オーストリア・チェコ編 [著]養老孟司

■連続していた生死、共同体消えて分節  こんなグロテスクな死体の処理があったのかと、驚かされ、背筋が寒くなった。ドライな火葬方法に慣れた現代日本人にはショックの連続である。ヨーロッパを代表する貴族ハプスブルク家では、心………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2014年07月20日
[ジャンル]医学・福祉 社会

皮膚——文学史・身体イメージ・境界のディスクール [著]クラウディア・ベンティーン

皮膚——文学史・身体イメージ・境界のディスクール [著]クラウディア・ベンティーン

■近代的人間観への変容を映す  自己と世界との境界線を象徴する、皮膚。それは表面でありつつ内面を映す鏡であり、同時に他者との接触面でもある。本書は18世紀以降の文学、芸術、科学等さまざまな領域を横断しつつ、皮膚のもつ文………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2014年07月13日
[ジャンル]医学・福祉 社会

AIDで生まれるということ [編著]非配偶者間人工授精で生まれた人の自助グループ・長沖暁子

AIDで生まれるということ [編著]非配偶者間人工授精で生まれた人の自助グループ・長沖暁子

■父親わからず苦悩する子ども  AID=非配偶者間人工授精(夫以外の第三者から提供された精子を用いた人工授精)で生まれた者たちが、その事実を知らされてからの苦悩を語り合う貴重な一冊。  複数の当事者が、「出自を知る権利………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年07月13日
[ジャンル]医学・福祉 社会

寄生虫なき病 [著]モイセズ・ベラスケス=マノフ

寄生虫なき病 [著]モイセズ・ベラスケス=マノフ

■腸内微生物、退治が招く諸症状  寄生虫を身体に入れ、自己免疫疾患やアレルギー疾患を治す。一見突飛(とっぴ)に思える方法を入り口に、アトピーやぜんそく、膠原病(こうげんびょう)、がん、うつ病など文明病といわれる病の原因………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2014年06月08日
[ジャンル]医学・福祉

病から詩がうまれる―看取り医がみた幸せと悲哀 [著]大井玄

病から詩がうまれる―看取り医がみた幸せと悲哀 [著]大井玄

■懊悩の果てに辿りつく境地  終末期医療に関わる著者の最新エッセー集。「看取(みと)りの医師」を自認するだけに、医療現場の現実や自らの来歴を語りつつ、自作の句や病との闘いを詠んだ先達たちの詩歌をあわせて紹介していく。終………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年05月25日
[ジャンル]医学・福祉

徹底討議―日本のエネルギー・環境戦略 [編著]柳下正治

徹底討議―日本のエネルギー・環境戦略 [編著]柳下正治

 日本のエネルギー政策は、わずか3年で元に戻りつつある。2年前の夏、全国で熱い国民的議論が展開され、「2030年代原発依存度ゼロ」が決まったことなど、はるか記憶のかなただ。  本書は、それにかかわった政府関係者や専門家の………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年05月11日
[ジャンル]医学・福祉

難病カルテ―患者たちのいま [著]蒔田備憲

難病カルテ―患者たちのいま [著]蒔田備憲

■当事者の人生、丹念に聞き出す  ある日。毎日新聞佐賀県版で連載されていた記事が目に留まった。内容に圧倒され、既に掲載されていた数十回分を一気読みした。  連載名は「難病カルテ」。著者の蒔田は、多くの難病当事者に会い、………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年04月06日
[ジャンル]医学・福祉 社会

意味としての心―「私」の精神分析用語辞典 [著]北山修

意味としての心―「私」の精神分析用語辞典 [著]北山修

■言葉による治療、別の物語に変換  過去に書いた論考や随筆や事典原稿を集めたら精神分析の用語辞典になった。それほど著者は言葉による治療にこだわってきた。  心のあがき、軋(きし)み、焦り、躓(つまず)き、へたれ……。ひ………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2014年03月23日
[ジャンル]人文 医学・福祉

脳病院をめぐる人びと 帝都・東京の精神病理を探索する [著]近藤祐

脳病院をめぐる人びと 帝都・東京の精神病理を探索する [著]近藤祐

■別角度の文学史が見えてくる  日本近代の精神科病院は、公立施設に限定するならば、都市の美観と治安を守るために路上生活者を一掃する政策から誕生した。明治5年にロシア皇太子が訪日するのに合わせ、困窮者や病者を収容すべく設………[もっと読む]

[評者]荒俣宏(作家)
[掲載]2013年12月22日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

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