ノンフィクション・評伝

裕次郎 [著]本村凌二

裕次郎 [著]本村凌二

■ヒーローと出会った。時代も僕も  ♪俺(おい)らはドラマー やくざなドラマー 俺らが叩(たた)けば 嵐を呼ぶぜ——♪  裕次郎ともろ同世代の僕は彼の歌は全部歌える。慎太郎刈りとボートネックにヨットシューズ。しかめっ面………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年09月10日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

里山という物語―環境人文学の対話 [編]結城正美・黒田智

里山という物語―環境人文学の対話 [編]結城正美・黒田智

 今ではふつうに使われている「里山」という語の歴史は実は新しく、バブル崩壊後に盛んに喧伝(けんでん)されるようになったという。  人の手が入った循環する生態系としての里山に、日本の原風景につながる懐かしさを覚えることに疑………[もっと読む]

[評者]佐伯一麦 (作家)
[掲載]2017年09月03日
[ジャンル]人文 ノンフィクション・評伝

ゲイリー・バートン自伝 [著]ゲイリー・バートン

ゲイリー・バートン自伝 [著]ゲイリー・バートン

■涙ぐましきヴィブラフォン愛  ヴィブラフォンをご存知(ぞんじ)だろうか。鍵盤のように並んだ金属製の音板を叩(たた)いて音を出す打楽器の一種で、下部に設置された共鳴管の中の円盤がモーターで回転し、音に振動を与える特別な………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年09月03日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

宿題の絵日記帳 [著]今井信吾

宿題の絵日記帳 [著]今井信吾

■娘が獲得していく言葉は宝物  生まれつき耳の障害のある子供の2歳から6歳までの4年間、聾(ろう)話学校で子供と先生が会話をするための補助として、父親が描きつづけた子供の生活絵日記が本書。  主人公は麗(うらら)ちゃん………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年08月27日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

ライト兄弟―イノベーション・マインドの力 [著]デヴィッド・マカルー

ライト兄弟―イノベーション・マインドの力 [著]デヴィッド・マカルー

■発明には「がまん」が必要なのだ  この本を読まずしてイノベーションを語るなかれ。人類初の動力飛行に成功したライト兄弟の本格的な伝記である。かの有名な兄弟のこと、伝記はたくさんあるだろうと思いきや、日本語では子供向けの………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2017年08月13日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

Mr.トルネード-藤田哲也 世界の空を救った男 [著]佐々木健一

Mr.トルネード-藤田哲也 世界の空を救った男 [著]佐々木健一

■原爆調査から航空機事故防止へ  旅客機の離着陸は、いつも緊張する。過去に多くの墜落事故が起きたのを知っているからだ。元凶となったのがダウンバーストだ。今では対策が進み、空の旅は格段に安全になった。しかし、かつては名前………[もっと読む]

[評者]椹木野衣 (美術評論家)
[掲載]2017年08月06日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

アルカイダから古文書を守った図書館員 [著]ジョシュア・ハマー

アルカイダから古文書を守った図書館員 [著]ジョシュア・ハマー

■荷車や川船で検問抜けた「国宝」  アルカイダ系イスラム武装勢力がアフリカのマリ北部を支配した2012〜13年、焼損の危機にあった貴重な古文書を救い出したイスラムの現地民の記録だ。  綱渡りの救出作戦から、恐怖にくじけ………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2017年07月30日
[ジャンル]文芸 ノンフィクション・評伝

人民元の興亡―毛沢東・トウ小平・習近平が見た夢 [著]吉岡桂子

人民元の興亡―毛沢東・トウ小平・習近平が見た夢 [著]吉岡桂子

■日・中・米、国際通貨の攻防戦  本書は、人民元に加え、東アジア国際通貨システムをめぐる日・中・米3カ国間の熾烈(しれつ)な攻防戦を、ダイナミックに描いた好著だ。  遠い過去のようだが実は最近まで、日中の中央銀行のトッ………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2017年07月23日
[ジャンル]経済 ノンフィクション・評伝

偽装死で別の人生を生きる [著]エリザベス・グリーンウッド

偽装死で別の人生を生きる [著]エリザベス・グリーンウッド

■現代社会の病理うつす取材記録  死亡偽装による保険金詐欺を記事にしたことがある。パキスタン人の夫が同国内で交通事故死したとして、日本人の元妻が大手生保から3千万円の保険金を受け取ったが、その後に死亡関係書類が偽造と判………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2017年07月16日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 国際

昭和解体―国鉄分割・民営化30年目の真実 [著]牧久

昭和解体―国鉄分割・民営化30年目の真実 [著]牧久

■対立となれあい、戦後の縮図  本書のタイトルはなぜ「国鉄解体」ではなく、「昭和解体」なのだろう。その思いで読み進むうちに単に日本国有鉄道や国鉄労働組合(国労)の歴史が昭和を代表しているだけでなく、革命の前哨戦のような………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年05月28日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

父と私 [著]田中眞紀子

父と私 [著]田中眞紀子

 田中角栄の娘として生まれること、その人生は「歴史的証言者」たらざるを得ない。老境の今、著者はその役を果たした。  幼少期から現在までを五章に分け、自立するまでと自立後とを語っていく。父親には、著者をアメリカ留学にだし、………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年05月21日
[ジャンル]政治 ノンフィクション・評伝

電卓四兄弟―カシオ「創造」の60年 [著]樫尾幸雄 [聞き手]佐々木達也

電卓四兄弟―カシオ「創造」の60年 [著]樫尾幸雄 [聞き手]佐々木達也

■世界に挑んだ「国産」の戦後史 【読む前】 え、カシオって「樫尾」っていう人の名字だったの?! 樫尾さんって四兄弟だったの? そんな知識しかない私でも興味深く読めそうな、四男・樫尾幸雄さんのインタビューをまとめた本。 ………[もっと読む]

[評者]サンキュータツオ(お笑い芸人、日本語学者)
[掲載]2017年05月21日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

ナビラとマララ―「対テロ戦争」に巻き込まれた二人の少女 [著]宮田律

ナビラとマララ―「対テロ戦争」に巻き込まれた二人の少女 [著]宮田律

■二人の境遇を分けたものは?  イスラムの女性たちに教育をと訴え、17歳でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユースフザイさんはご存じですよね。2012年、15歳のとき、マララさんは「パキスタン・タリバン運動(TTP)」の………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子 (文芸評論家)
[掲載]2017年05月14日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

海をわたる手紙-ノンフィクションの「身の内」 [著]澤地久枝、ドウス昌代

海をわたる手紙-ノンフィクションの「身の内」 [著]澤地久枝、ドウス昌代

 この40年余、ノンフィクションを発表してきた2人の作家、その往復書簡14通からなる書。2014年11月から16年6月までだが、この間の時代史が浮かびあがるとともに、2人の自分史、さらにはノンフィクションとはといった本質………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2017年05月07日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝

江戸→TOKYO―なりたちの教科書 [著]岡本哲志

江戸→TOKYO―なりたちの教科書 [著]岡本哲志

 タモリが日本各地を訪ね、歴史の痕跡を探し、その街の成り立ちに迫るNHKの「ブラタモリ」が人気だ。本書は、この番組に何度も出演した著者が、徳川家康の都市計画から現代の日本橋再開発に至る東京の変遷をたどっている。  寛永寺………[もっと読む]

[評者]末國善己 (文芸評論家)
[掲載]2017年04月23日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

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