国際

アメリカの排日運動と日米関係—「排日移民法」はなぜ成立したか [著]簑原俊洋

アメリカの排日運動と日米関係—「排日移民法」はなぜ成立したか [著]簑原俊洋

■愚かな政策、後世に歴史の汚点  米国が「トランプ現象」に揺れている。政争の渦のなかで人種差別と排外思想が勢いづいている。  異様な大衆扇動にも見えるが、そう新しい動きでもない。この国では、特定の移民への不満が間欠泉の………[もっと読む]

[掲載]2016年04月03日
[ジャンル]政治 国際

シベリア最深紀行―知られざる大地への七つの旅 [著]中村逸郎

シベリア最深紀行―知られざる大地への七つの旅 [著]中村逸郎

■辺境に息づく多様な精神文化  ロシアはイワン雷帝の時代からシベリアという辺境を抱え込むようにして、領土拡大と資源開発を行ってきた。地球の二酸化炭素の吸収源ともいわれるタイガや地球温暖化のバロメーターでもあるツンドラは………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]社会 国際

資本の専制、奴隷の叛逆 [編著]廣瀬純

資本の専制、奴隷の叛逆 [編著]廣瀬純

■欧州が直面する危機を分析  南欧の思想家8人へのインタビューと、彼らが最近発表した論考を交互に配し、ヨーロッパがいま直面する危機を分析する。議論の核は、広場での自発的抗議運動から反ネオリベラリズム政党が台頭したギリシ………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]社会 国際

シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 [著]エマニュエル・トッド

シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧 [著]エマニュエル・トッド

■カトリックの衰退、異教の排撃を招く  トッドはこれまでの著作で、世界各地の社会の政治や思想のあり方を、4種類の家族形態の違いから、統計学にもとづいて説明してきた。すなわち、生産様式にもとづくマルクス主義的決定論を退け………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2016年03月06日
[ジャンル]人文 社会 国際

共存の模索—アメリカと「二つの中国」の冷戦史 [著]佐橋亮

共存の模索—アメリカと「二つの中国」の冷戦史 [著]佐橋亮

■「敵国」と「同盟国」、均衡を追求  本書は、国共内戦が収束していく1940年代末から、米中和解が進んだ70年代末まで、政権で言えばトルーマンからカーターにいたる米国の対中政策の変遷を描く。同盟相手の蒋介石(チアンチエ………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]社会 国際

プーチンの実像—証言で暴く「皇帝」の素顔 [著]朝日新聞国際報道部 駒木明義、吉田美智子、梅原季哉

プーチンの実像—証言で暴く「皇帝」の素顔 [著]朝日新聞国際報道部 駒木明義、吉田美智子、梅原季哉

■強権志向者が抱える孤独  長らくチェチェン紛争からロシアを見てきた私には、最高権力者であるプーチンとは、強権志向の半独裁者であり、暗殺の横行する社会を許す冷血漢だと映っていた。なぜロシアの人々はそんな指導者を求めるの………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]政治 社会 国際

戦後政治の証言者たち [著]原彬久 日本外交への直言 [著]河野洋平

戦後政治の証言者たち [著]原彬久 日本外交への直言 [著]河野洋平

■人間味浮かぶ、当事者の語り  政治学者・原彬久は政治指導者からのオーラル・ヒストリー(口述史)を歴史・政治研究に持ちこんだ先駆者である。当事者の語る「新しい事実」によって既知の風景とは異なる重層的な史実が明らかになる………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年11月08日
[ジャンル]政治 国際

ペルシア王は「天ぷら」がお好き?―味と語源でたどる食の人類史 [著]ダン・ジュラフスキー

ペルシア王は「天ぷら」がお好き?―味と語源でたどる食の人類史 [著]ダン・ジュラフスキー

■頭と胃袋を抱擁する好奇心  著者は、米国のスタンフォード大学で言語学とコンピューターサイエンスを教えている。料理パーティーで知りあった中国系の妻と新婚旅行に出かけたベトナムの島で、漂う魚醤(ぎょしょう)の発酵臭を「ロ………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2015年11月08日
[ジャンル]歴史 国際

欧州解体―ドイツ一極支配の恐怖 [著]ロジャー・ブートル

欧州解体―ドイツ一極支配の恐怖 [著]ロジャー・ブートル

■EU離脱の利害、英の目線で  最近のギリシャ危機で、EU(欧州連合)への懐疑が広がってきた。リーマン・ショック前まで、EUは一大経済圏として世界の気候変動政策を先導していた。しかしそれも、内的統一がとれてこそ。いまで………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年10月25日
[ジャンル]社会 国際

水曜日のアニメが待ち遠しい [著]トリスタン・ブルネ

水曜日のアニメが待ち遠しい [著]トリスタン・ブルネ

■日本アニメ、仏文化にマッチ  フランス生まれの著者は、幼少期から日本のアニメ文化に触れながら育った。フランスではこれは決して珍しいことではない。1970年代、テレビ局は国営放送しかなく、その局が日本アニメを連続して流………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2015年10月25日
[ジャンル]人文 国際

ニュルンベルク裁判 [著]芝健介

ニュルンベルク裁判 [著]芝健介

■「勝者の裁き」と平和への意義  今夏、問い直される日本の責任。しかし、しばしば比較されるドイツの歩みを、われわれはどれだけ知っているのか。ナチス裁判に加え、協力者への裁判も詳述した研究書と、ドイツの学者による入門書が………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2015年06月28日
[ジャンル]歴史 国際

賢者ガルシアロブレス伝 [著]木下郁夫

賢者ガルシアロブレス伝 [著]木下郁夫

 中南米はなぜ非核地帯となり得たのか。第2次大戦後、米ソの核軍拡が影を落とす冷戦期の世界情勢のなか、国連など国際会議の場で1人の外交官が優れた外交手腕を発揮し、世界の核軍縮の行方に影響を及ぼした。「核大国の首脳はヒロシマ………[もっと読む]

[掲載]2015年06月28日
[ジャンル]政治 社会 国際

遠すぎた家路 戦後ヨーロッパの難民たち [著] ベン・シェファード

遠すぎた家路 戦後ヨーロッパの難民たち [著] ベン・シェファード

■数百万人、大戦最大の「後遺症」  欧州は歴史のかさぶたに覆われている。乾いて癒えたように見える皮膚もあれば、血がにじんでいる傷口もある。  その一枚をめくると、第2次世界大戦が欧州に残した数百万人の難民の苦難の物語が………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2015年05月17日
[ジャンル]歴史 国際

イスラーム国の衝撃 [著]池内恵

イスラーム国の衝撃 [著]池内恵

■あおりには分析、渦巻く情報整理  中東関連のニュースと言えば、テレビでは数字も取れず、雑誌の特集も注目されない状況が続いてきた。が、「イスラム国」(以下IS)の日本人人質殺害事件は状況を大きく変えた。日本人を狙うテロ………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2015年03月01日
[ジャンル]国際

外交ドキュメント—歴史認識 [著]服部龍二

外交ドキュメント—歴史認識 [著]服部龍二

■将来語る前に顧みるべき過去  本書は、歴史教科書、靖国神社の参拝や従軍慰安婦、河野談話や村山談話などの「歴史問題」について、日本外交の視点から、政策の決定過程をたどる。1980年代以降の中国や韓国との関係を中心に振り………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2015年03月01日
[ジャンル]歴史 国際

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