教育

月の少年 [作]沢木耕太郎 [絵]浅野隆広/わるいことがしたい! [作]沢木耕太郎 [絵]ミスミヨシコ

月の少年 [作]沢木耕太郎 [絵]浅野隆広/わるいことがしたい! [作]沢木耕太郎 [絵]ミスミヨシコ

■静謐で澄んだ色調の絵本  沢木耕太郎氏が絵本の原作を書いたと耳にし、手に取った。『月の少年』。冬(とう)馬(ま)は両親を海の事故で失い、彫刻家のおじいさんと湖の辺(ほとり)の家で暮らしている。学校には行かなくなった。………[もっと読む]

[評者]後藤正治(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年06月03日
[ジャンル]教育 文芸

煩悶青年と女学生の文学誌 [著]平石典子/学校制服の文化史 [著]難波知子

煩悶青年と女学生の文学誌 [著]平石典子/学校制服の文化史 [著]難波知子

■明治日本学徒の外見と内実解析  期せずして同時期に近代日本(特に明治)の青年学徒の外見(制服)とその内実(精神)を解析する書が刊行された。両書とも研究書ではあるが、しかし平石書は明治の青年男女の内実が文学にどう現れて………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年04月08日
[ジャンル]歴史 教育

考えるとはどういうことか [著]外山滋比古

考えるとはどういうことか [著]外山滋比古

■「知っているつもり」を覆す  取っつきにくいテーマをわかりやすくコンパクトに伝えるというコンセプトで生まれた「知のトレッキング」叢書(そうしょ)の第一弾である。『思考の整理学』で知られる著者が、編集者との対話をもとに………[もっと読む]

[評者]石川直樹(写真家・作家)
[掲載]2012年03月04日
[ジャンル]教育 人文

どのような教育が「よい」教育か [著]苫野一徳/無知な教師 [著]ジャック・ランシエール

どのような教育が「よい」教育か [著]苫野一徳/無知な教師 [著]ジャック・ランシエール

■普遍的問いにゆきつく教育論  教育論は難しい。原理的に語ろうとするほど「人間」や「倫理」をめぐる普遍的な問いにゆきつくからだ。取り上げる二冊は、いずれもそうした普遍的領域に踏み込もうとする野心的著作である。  苫野は………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2011年10月02日
[ジャンル]教育

いまファンタジーにできること [著]アーシュラ・K・ル=グウィン

いまファンタジーにできること [著]アーシュラ・K・ル=グウィン

■真偽の見え方、美醜の基準示す  ヒトはサルの幼形成熟(ネオテニー)として進化した。そんな魅力的な仮説がある。子供時代が延長され、子供の特徴・特性を残したままゆっくり成長する。すると好奇心に満ち、探索し、道草を食う。攻………[もっと読む]

[評者]福岡伸一(青山学院大学教授・生物学)
[掲載]2011年09月25日
[ジャンル]教育 人文 科学・生物

再検討 教育機会の平等 [編]宮寺晃夫

再検討 教育機会の平等 [編]宮寺晃夫

 自由化、多様化などの教育改革で、教育機会の不平等と学力格差の拡大が進んでいるといわれる。平等の回復を求める声は強いが、そもそもなぜ平等でなければならないのか、「不平等」と「多様化」「個性」はどう違うのかまでを考える論文………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2011年09月11日
[ジャンル]教育

米国製エリートは本当にすごいのか? [著]佐々木紀彦

米国製エリートは本当にすごいのか? [著]佐々木紀彦

■優秀な人 育て上げるシステム  本当のエリートがどこにいるのか分からなくなってしまった最近の日本では、飛びつきたくなるようなタイトルの本である。本書はスタンフォード大学への留学経験に基づいて、著者が幅広い観点からエリ………[もっと読む]

[評者]植田和男(東京大学教授)
[掲載]2011年08月28日
[ジャンル]教育 国際

現代文明論講義―ニヒリズムをめぐる京大生との対話 [著]佐伯啓思

現代文明論講義―ニヒリズムをめぐる京大生との対話 [著]佐伯啓思

■整理巧みに白熱の臨場感  副題が示すとおり、大学での講義が一冊にまとめられている。昨年評判になった「ハーバード白熱教室」にヒントを得た、対話形式での授業。学生の意見に教師が入れる突っ込みも面白く、交通整理も巧み。自分………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2011年08月07日
[ジャンル]教育 人文 新書

おもしろ図像で楽しむ―近代日本の小学教科書 [著]樹下龍児

おもしろ図像で楽しむ―近代日本の小学教科書 [著]樹下龍児

■新奇な知識、いかに受け入れたか  どんな人にも、小学校時代はある。時代によって尋常小学校、国民学校などと名称は変わるが、明治5年の学制発布以来、日本人がはじめて経験する公の教育機関は「小学校」だからだ。江戸時代の寺子………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2011年08月07日
[ジャンル]教育

かけ算には順序があるのか [著]高橋誠

かけ算には順序があるのか [著]高橋誠

■思想史的な問いかけ、なのだ  今、小学校では、「6人に4個ずつミカンを配ると、ミカンは何個必要ですか」という問題に、6×4=という式を書くと、バツにされてしまうという。「教師用指導書」には、かけ算の式の順序を教えるよ………[もっと読む]

[評者]福岡伸一(青山学院大学教授・生物学)
[掲載]2011年07月10日
[ジャンル]教育

間違いだらけの子育て [著]P・ブロンソン、A・メリーマン

間違いだらけの子育て [著]P・ブロンソン、A・メリーマン

■対照的な教育論に共通するもの  しつけや教育の問題は複雑だ。一撃必殺の“銀の弾丸”はない。マクロとミクロ、環境と個人、脳と心、思想とスキル、それぞれの視点から試行錯誤を重ねる必要がある。  『学校を変える力』の著者デ………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2011年06月26日
[ジャンル]教育 人文

児童養護施設の子どもたち [著]大久保真紀

児童養護施設の子どもたち [著]大久保真紀

 昨年末来、タイガーマスクの主人公「伊達直人」を名乗る人物が、各地の児童養護施設にランドセルや文房具を贈る“美談”が続いた。アニメの主人公は孤児院出身のプロレスラーだが、昔の孤児院は今、養護施設と呼ばれる。孤児ではなく………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2011年06月19日
[ジャンル]教育 社会 ノンフィクション・評伝

縦横無尽の文章レッスン [著]村田喜代子

縦横無尽の文章レッスン [著]村田喜代子

■よい文、読んで味わい書いてみる  私は毎年、新入生にリポートの書き方や調べ物の仕方を教える授業を持っている。ところが、一通りのことを講義して、さあ、自分で文章を書いてみましょう、と告げるとき、たいていの学生の顔にうん………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2011年04月17日
[ジャンル]教育

クラゲに学ぶ―ノーベル賞への道 [著]下村脩

クラゲに学ぶ―ノーベル賞への道 [著]下村脩

■栄誉に導いた独創的で孤独な努力  下村脩氏は、オワンクラゲから発光物質としてイクオリンというたんぱく質と緑色蛍光たんぱく質(GFP)を取り出した功績で、2008年にノーベル化学賞を受けた。特にGFPは生物学や生理学、………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2011年01月30日
[ジャンル]教育 科学・生物 ノンフィクション・評伝

芸術闘争論 [著]村上隆

芸術闘争論 [著]村上隆

■マネジメントの文脈で語るアート  村上隆。ゼロ年代の日本のアートシーンを牽引(けんいん)し、国際的にも最大級の成功をおさめたアーティスト。彼は「スーパーフラット」なるコンセプトのもと、日本のオタク文化を世界に向けて啓………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2011年01月30日
[ジャンル]教育 経済 アート・ファッション・芸能

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