アート・ファッション・芸能

HERE―ヒア [著]リチャード・マグワイア

HERE―ヒア [著]リチャード・マグワイア

■過去へ未来へ、謎の定点観測  原著で2014年刊行の本書を、もっと早くに知らなかったのは不覚である。一瞬でも早く見ていれば、そのぶん、余計に惑うことなく人生をより楽しめたはずだと思う。  イラストと呼ぶか漫画と呼ぶか………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2017年01月22日
[ジャンル]文芸 アート・ファッション・芸能

絶対平面都市 [著]森山大道・鈴木一誌

絶対平面都市 [著]森山大道・鈴木一誌

 森山大道ほど東京中を撮っている写真家はいないだろう。小型のデジカメを片手に「狩人というよりもスリに近い」感覚でストリートをスナップして歩く。  できた写真は遠近が消え平たくペラっとしている。彼の求めるこのペラペラ感に何………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2017年01月22日
[ジャンル]人文 アート・ファッション・芸能

デヴィッド・ボウイ インタヴューズ [編]ショーン・イーガン

デヴィッド・ボウイ インタヴューズ [編]ショーン・イーガン

■大声でよく笑う悲観主義者  デヴィッド・ボウイに代わってデヴィッド・ボウイになりたい人間ならこの本は彼らにとってバイブルに違いないが、ボウイ当人はデヴィッド・ボウイに辟易(へきえき)としながらも別の架空のロックスター………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2017年01月08日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

娯楽番組を創った男―丸山鐵雄と〈サラリーマン表現者〉の誕生 [著]尾原宏之

娯楽番組を創った男―丸山鐵雄と〈サラリーマン表現者〉の誕生 [著]尾原宏之

■大衆を丸ごと表現、TVを席巻  1947年に放送が開始された「日曜娯楽版」は、辛辣(しんらつ)な政治諷刺(ふうし)が売り物のラジオ番組だった。最近のNHKは政治家の言いなりだと批判する時に「昔は違った」とよく引かれる………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年12月18日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

最も危険なアメリカ映画 [著]町山智浩

最も危険なアメリカ映画 [著]町山智浩

 人種差別を煽(あお)り、白人労働者階級の心をくすぐる過激な言動で物議を醸したトランプが、アメリカ次期大統領に選ばれた。だが著者は、トランプに熱狂した不寛容で、反知性主義的なアメリカは、既に多くの映画で描かれてきたという………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2016年12月18日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

鎌鼬―田代の土方巽 [写真]細江英公 [編]鎌鼬美術館

鎌鼬―田代の土方巽 [写真]細江英公 [編]鎌鼬美術館

 異物の舞。古色漂う風景のなか、宙を舞う半裸の男を幼い少女たちが見やっている。この写真集の表紙を飾る一枚は、強烈だ。  「舞踏」を生んだ土方巽(ひじかたたつみ)と写真家・細江英公(えいこう)が秋田県羽後町田代に突然現れた………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]文芸 アート・ファッション・芸能

ニッポン エロ・グロ・ナンセンス―昭和モダン歌謡の光と影 [著]毛利眞人

ニッポン エロ・グロ・ナンセンス―昭和モダン歌謡の光と影 [著]毛利眞人

 昭和初期のモダン文化の特徴は、エロ、グロ、ナンセンスだった。表現の規制を受けながらも小説、映画などで華開いた昭和モダンの中に、色恋が題材のエロ歌謡があったことは、本書を読むまで知らなかった。  著者は、モボ、モガ、カフ………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]文芸 アート・ファッション・芸能

相倉久人にきく昭和歌謡史 [著]相倉久人 [編著]松村洋

相倉久人にきく昭和歌謡史 [著]相倉久人 [編著]松村洋

■検閲から守った音楽の魂語る  音楽家にとって音楽評論家は親しみ深いとは言い難いが、的確な評論には耳を傾ける価値がある。そんな関係は今日では過去のこととの感もあるが、相倉久人氏はそういう時代の論客であり、親しみ深く、尊………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能

写真をアートにした男―石原悦郎とツァイト・フォト・サロン [著]粟生田弓

写真をアートにした男―石原悦郎とツァイト・フォト・サロン [著]粟生田弓

 日本初の写真専門ギャラリー、ツァイト・フォト・サロンを創設した石原悦郎の活動録。評伝に留(とど)まらず、写真を巡る環境がどう変化したかがよく取材され、石原のことを知らずとも引き込まれるはずだ。  絵画専門の画商だったが………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

アルファの伝説―音楽家 村井邦彦の時代 [著]松木直也

アルファの伝説―音楽家 村井邦彦の時代 [著]松木直也

■新しい「環境」作った独自の感性  録音スタジオがミュージシャンにとってどれだけ意味があるか。一九六〇年代から七〇年代にかけ、この国のポピュラーミュージックが新しい意識でそれに取り組んだことで、音楽性も変わった。つまり………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年11月13日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

デスメタルインドネシア―世界2位のブルータルデスメタル大国 [著]小笠原和生

デスメタルインドネシア―世界2位のブルータルデスメタル大国 [著]小笠原和生

 もう四半世紀前になるが、アジアをバックパッカー旅行したとき、ネパールでメタリカのTシャツを着た少年に会い、ヘヴィメタルの世界的な浸透を実感した。それよりさらに過激なデスメタルのインドネシアにおける状況を紹介する本が刊行………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年11月13日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 国際

どうぶつのことば―根源的暴力をこえて [著]鴻池朋子

どうぶつのことば―根源的暴力をこえて [著]鴻池朋子

■現代社会揺さぶるアートの力  特異な本である。一言では括(くく)れない。でも、その説明不可能さこそが本書の本質だ。  著者は動物をモチーフにした作品で知られる美術家。東日本大震災を境に自分の作るものにまったく興味が持………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年10月30日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

ピカソになりきった男 [著]ギィ・リブ

ピカソになりきった男 [著]ギィ・リブ

■贋作、本物、それほど重要か?  娼館で生まれた俺は子ども時代、リヨンで路上生活をしていた。周りは悪ばかりだった。俺は刑務所行きの運命にあると思われていた。取りえは独学でモノにした絵くらいだ。一貫性のない、なんでもあり………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2016年10月23日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

近代日本学校制服図録 [著]難波知子

近代日本学校制服図録 [著]難波知子

■国の要請と生徒の望みが形に  『東京女子高制服図鑑』なる本がヒットしたのは1985年だった。ちょうど女子校の制服がチェック柄のスカートとブレザーにモデルチェンジする頃で、以後「制服萌(も)え」の本が続々出版されるに至………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2016年10月16日
[ジャンル]教育 アート・ファッション・芸能

安藤忠雄 野獣の肖像 [著]古山正雄

安藤忠雄 野獣の肖像 [著]古山正雄

 大阪の下町育ちで元プロボクサー、そして建築は独学。建築家・安藤忠雄の歩みは過剰なまでに物語的で、彼を語ると、どうしてもそうしたエピソードに吸い寄せられがちになる。  本書の著者は、安藤とのつきあいがもう40年近い。タイ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年10月16日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

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