科学・生物

情報社会の〈哲学〉―グーグル・ビッグデータ・人工知能 [著]大黒岳彦

情報社会の〈哲学〉―グーグル・ビッグデータ・人工知能 [著]大黒岳彦

■AIに抜かれる前に必要な検証  いわゆるシンギュラリティ問題では2045年に人間を凌駕(りょうが)するとされる人工知能(AI)への恐怖が語られるが、あっさり凌駕されてしまう人間側の不甲斐(ふがい)なさはお咎(とが)め………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年10月16日
[ジャンル]科学・生物 IT・コンピューター

近代科学のリロケーション [著]カピル・ラジ

近代科学のリロケーション [著]カピル・ラジ

■インドで協力して築かれた土台  近代科学は純粋に西ヨーロッパ発のものとして理解されるべきなのだろうか。そうではない、という非ヨーロッパ出身者の反論は、自分が属する文化に科学的思考はすでに存在していたんだといった、ナシ………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年10月09日
[ジャンル]科学・生物

ハーバード数学科のデータサイエンティストが明かす―ビッグデータの残酷な現実 [著]C・ラダー

ハーバード数学科のデータサイエンティストが明かす―ビッグデータの残酷な現実 [著]C・ラダー

 著者は出会いサイトの運営者、邦題は安っぽいハウツー本のようとくれば、いかがわしい本と思われるかもしれないが、あにはからんや、中身はいたって真っ当なデータサイエンスの入門書だ。統計や手法の詳細には触れられていないが、ほと………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2016年10月09日
[ジャンル]科学・生物

〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則 [著]ケヴィン・ケリー 人間さまお断り―人工知能時代の経済と労働の手引き [著]ジェリー・カプラン

〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則 [著]ケヴィン・ケリー 人間さまお断り―人工知能時代の経済と労働の手引き [著]ジェリー・カプラン

■進む技術、急激な変化に人類は  技術の進歩にはどこかバカバカしいところがあって、空を飛ぶ乗り物とか、言葉をしゃべる箱だとか、いまだに信じられない人もいるはずである。  二十年前には、手帳大の機械で百科事典や地球全体の………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2016年09月11日
[ジャンル]人文 科学・生物 IT・コンピューター

人類進化の謎を解き明かす [著]ロビン・ダンバー

人類進化の謎を解き明かす [著]ロビン・ダンバー

■運命を分けた集団形成の差  気のおけない、互恵的な集団は、150人が限度である。この数は狩猟採集段階の共同体(クラン)から、新石器時代以後の村落、軍隊、地域教会、政治組織にいたるまで共通している。それがヒトの社会の基………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2016年08月21日
[ジャンル]科学・生物

世界の不思議な音 [著]トレヴァー・コックス

世界の不思議な音 [著]トレヴァー・コックス

■「理」と「情」で解き明かす音文化  〈音〉を言葉で説明するのは難しい。自然の音や楽音はさまざまな情感を呼び起こすから論理的に解説しづらく、いきおい、情感と理屈のバランスが取りにくくなる。だがこの本は、音について語ると………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2016年08月14日
[ジャンル]人文 科学・生物

科学の発見 [著]スティーヴン・ワインバーグ 科学の経済学 [著]ポーラ・ステファン 科学の曲がり角 [著]フィン・オーセルー

科学の発見 [著]スティーヴン・ワインバーグ 科学の経済学 [著]ポーラ・ステファン 科学の曲がり角 [著]フィン・オーセルー

■「科学とは何か?」への挑戦  科学とは何か? それはどのように発展し、その知識にはどのような特徴があるのか?  ノーベル物理学賞を受賞したワインバーグは、科学知識そのものに注目し、いわば科学を「内側」から眺めてその軌………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2016年07月03日
[ジャンル]科学・生物

昆虫の哲学 [著]ジャン=マルク・ドルーアン

昆虫の哲学 [著]ジャン=マルク・ドルーアン

■人間の鏡? 観察するほど不思議  昆虫についての話題はつきない。たとえばクモは昆虫かどうか、それぞれに意見があったりする。昆虫とは六本足のものであるからクモは違うと知っていてもそうなる。  本書によれば、歴史的には、………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2016年07月03日
[ジャンル]科学・生物

ウナギと人間 [著]ジェイムズ・プロセック

ウナギと人間 [著]ジェイムズ・プロセック

■日本人の知らない多彩な横顔  世界で一番ウナギを食べているのは日本人である。  だから、ウナギのことを一番知っているのも日本人だとつい考えてしまいたくなる。  世界ではじめてウナギの産卵場所を特定したのも日本の研究者………[もっと読む]

[評者]円城塔  (作家)
[掲載]2016年06月19日
[ジャンル]科学・生物

核の世紀―日本原子力開発史 [編]小路田泰直、岡田知弘、住友陽文、田中希生

核の世紀―日本原子力開発史 [編]小路田泰直、岡田知弘、住友陽文、田中希生

■歴史を踏まえ、建設的議論へ  「三・一一の後、多くの政治勢力が『脱原発』を叫び、主張のラディカルさを競った。しかし結局は原発再稼動を使命として登場した安倍内閣に勝つことができなかった」  厳しいが、的確な現状認識が巻………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年06月05日
[ジャンル]科学・生物 社会

核の脅威―原子力時代についての徹底的考察 [著]ギュンター・アンダース

核の脅威―原子力時代についての徹底的考察 [著]ギュンター・アンダース

■制御できない力に直面する人類  広島への原爆投下の瞬間、人類は「原子力時代」に入った。われわれは「自らの手で自分自身を抹殺」できる点で「全能」となったが、力を制御できない点で決定的に無力である。  フッサール、ハイデ………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年06月05日
[ジャンル]科学・生物 社会

「病は気から」を科学する [著]ジョー・マーチャント

「病は気から」を科学する [著]ジョー・マーチャント

■心と体はどこまで影響し合うか  病気とは患者の主観ではない。医者が認めなければ病気とは言わない。心は二の次ということだ。では心に治癒力はないのか?  心は万能ではないという科学主流の考えに疑問を抱いた先端科学専門ジャ………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2016年06月05日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

脱原発の哲学 [著]佐藤嘉幸・田口卓臣

脱原発の哲学 [著]佐藤嘉幸・田口卓臣

■構造的差別の連鎖に終止符を  熊本地震で改めて、原発と地震の関係が注目されている。私たちが活断層から免れられない以上、「地震大国日本と原発は共存できるか」という根源的な問いは避けられない。原発を根底から問い直す本書を………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年05月01日
[ジャンル]科学・生物

フィールドサイエンティスト 地域環境学という発想 [著]佐藤哲

フィールドサイエンティスト 地域環境学という発想 [著]佐藤哲

■社会への貢献を模索する科学  科学は、科学者の知的好奇心を原動力として発展してきた。たとえばガリレオは望遠鏡を空に向けて木星の衛星を発見したし、ニュートンはリンゴが木から落ちるのを不思議に思って万有引力を発見したとさ………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2016年04月17日
[ジャンル]科学・生物

戦争の物理学 [著]バリー・パーカー

戦争の物理学 [著]バリー・パーカー

■兵器の進化、時代背景から学ぶ  数年前のケータイやパソコンが時代遅れになってしまうように、テクノロジーは進化を続け、一般的に最新のものが常にベストで、すぐに過去は忘却される。だが、戦争と物理学の関係を振り返る本書は、………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年04月17日
[ジャンル]歴史 科学・生物

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る