医学・福祉

知的障害と裁き―ドキュメント千葉東金事件 [著]佐藤幹夫

知的障害と裁き―ドキュメント千葉東金事件 [著]佐藤幹夫

 2008年に千葉県東金市で起きた女児殺害事件で、軽度の知的障害のある男性が逮捕された。弁護団は当初、無罪主張を掲げるが、主任弁護人が辞任して一転、起訴内容を認める。「知的障害と刑事司法」というテーマを追いかけ、雑誌に同………[もっと読む]

[掲載]2013年12月15日
[ジャンル]医学・福祉 ノンフィクション・評伝

病の皇帝「がん」に挑む―人類4000年の苦闘(上・下) [著]シッダールタ・ムカジー

病の皇帝「がん」に挑む―人類4000年の苦闘(上・下) [著]シッダールタ・ムカジー

■情熱的に描く、生への希求の歴史  著者のムカジー氏は、アメリカでがんの治療と研究にあたっている医師だ。彼は娘の誕生を、注射器片手に待ち受けた。臍帯血(さいたいけつ)を採取し、がん患者の治療に役立てるためだ。そんなムカ………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年11月03日
[ジャンル]医学・福祉

「老年症候群」の診察室―超高齢社会を生きる [著]大蔵暢

「老年症候群」の診察室―超高齢社会を生きる [著]大蔵暢

■人間の全体を見る医療を取り戻す  高齢の母が複数の病院に通い、たくさんの薬を服用していた。それでもひどく具合が悪くなったことがあった。「何かおかしい」と自分で感じていくつかの薬をやめ、いくつかの医療機関をやめたら調子………[もっと読む]

[評者]田中優子(法政大学教授・近世比較文化)
[掲載]2013年10月27日
[ジャンル]医学・福祉

ヒトはなぜ太るのか?―そして、どうすればいいか [著]ゲーリー・トーベス

ヒトはなぜ太るのか?―そして、どうすればいいか [著]ゲーリー・トーベス

■我々の遺伝子に適したご飯は  摂取カロリーより消費カロリーが少ないから太る。私たちの多くはそう信じ、肉よりもカロリーの少ない野菜や穀類を食べるよう心がけ、なるべく運動しようとする。  しかし、長続きしない(少なくとも………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2013年07月07日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

彼女たちはなぜ万引きがやめられないのか?―窃盗癖という病 [著]河村重実 [監修]竹村道夫

彼女たちはなぜ万引きがやめられないのか?―窃盗癖という病 [著]河村重実 [監修]竹村道夫

■「治療的司法」への取り組みも  一見遠い話のようだが、この本で引かれた手記を読んで、ハマってしまってどうにも抜けられない窃盗癖患者の苦しみが立ち上がるその足許(あしもと)が、自身のそれと地続きでないと言い切れる人がど………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2013年06月02日
[ジャンル]教育 医学・福祉 社会

行って見て聞いた 精神科病院の保護室 [著]三宅薫

行って見て聞いた 精神科病院の保護室 [著]三宅薫

 精神科病院の保護室は、患者の「隔離という目的に特化した部屋」。看護師の著者は、ネガティブなイメージを持たれがちな保護室を、治療や看護に積極的に生かそうと考え、全国の35病院を訪ねて調査した。部屋を真上から見たイラスト(………[もっと読む]

[掲載]2013年05月26日
[ジャンル]医学・福祉

手話からみた言語の起源 [著]高田英一

手話からみた言語の起源 [著]高田英一

■言語は身振りから始まった?  手話を使う人が身振りと一緒に音声でしゃべることがある。二つの言語の同時使用を「シムコム」と呼ぶらしい。  著者はまず日本手話の起源などを語りながら、「シムコム」を人類が言語を獲得した起源………[もっと読む]

[評者]いとうせいこう(作家・クリエーター)
[掲載]2013年03月24日
[ジャンル]医学・福祉

死と神秘と夢のボーダーランド―死ぬとき、脳はなにを感じるか [著]ケヴィン・ネルソン

死と神秘と夢のボーダーランド―死ぬとき、脳はなにを感じるか [著]ケヴィン・ネルソン

■脳が引き起こす臨死体験  「死ぬとき、脳はなにを感じるか」という副題に惹(ひ)かれた。臨死体験を多く扱っているが、怪しい本ではない。著者は脳神経科学者で、本書はかなりしっかりした研究書である。  結論から言うと、臨死………[もっと読む]

[評者]田中優子(法政大学教授・近世比較文化)
[掲載]2013年03月24日
[ジャンル]医学・福祉

落語の国の精神分析 [著]藤山直樹

落語の国の精神分析 [著]藤山直樹

■「人間の業」をあきらかに  落語家とは単なる職業ではなく、落語家として生きることなのだ、と著者は言う。落語家が生きる世界。それが「落語の国」である。  本書は、その落語の国に登場する演目や落語家を分析し、それが同時に………[もっと読む]

[評者]田中優子(法政大学教授・近世比較文化)
[掲載]2013年01月13日
[ジャンル]医学・福祉

弱いロボット [著]岡田美智男 

弱いロボット [著]岡田美智男 

■人の助けを借りて、人をつなぐ  ロボットと聞くと技術の粋を凝らした人型、ヒューマノイドを想像する。一方、掃除などに特化した実用的な非人型ロボットも普及しつつある。そんな時代に逆行するかのように、単体では何もできない「………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2012年09月30日
[ジャンル]医学・福祉

宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ―検定の巻 [著]佐藤俊哉

宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ―検定の巻 [著]佐藤俊哉

■医療での因果関係追究に必須  宇宙怪人しまりすは、京都大学医療統計学教室に留学中。圧倒的科学力を誇るりすりす星出身で、戦争ばかりしている地球を征服して平和にしようと来訪した。ところが平和なりすりす星には、風邪や腹痛く………[もっと読む]

[評者]川端裕人(作家)
[掲載]2012年08月19日
[ジャンル]医学・福祉

精神を切る手術―脳に分け入る科学の歴史 [著]ぬで島次郎

精神を切る手術―脳に分け入る科学の歴史 [著]ぬで島次郎

■精神外科の役割、検証求める  日本では現在、ロボトミーを含む精神外科手術は、行われていない。少なくとも、そういわれている。  ロボトミーは、前頭葉白質切截(せっせつ)術のことで、神経繊維の束を断つことによって、脳の異………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2012年07月15日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

がん放置療法のすすめ―患者150人の証言 [著]近藤誠

がん放置療法のすすめ―患者150人の証言 [著]近藤誠

■どのように生きていきたいか  慶応大学医学部放射線科講師の近藤誠が乳がんでの温存療法を提唱したとき、日本の医学界では異端視されたが、やがて一般的な療法となった。「がんと闘うな」「抗がん剤は効かない」も刺激的言葉であっ………[もっと読む]

[評者]後藤正治(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年06月24日
[ジャンル]医学・福祉

権力の病理 誰が行使し誰が苦しむのか 医療・人権・貧困 [著]ポール・ファーマー

権力の病理 誰が行使し誰が苦しむのか 医療・人権・貧困 [著]ポール・ファーマー

■社会正義の蹂躙、医師の目で告発  「21世紀のシュヴァイツァー」——しばしばそう喩(たと)えられる著者は、今日、世界でもっとも注目かつ尊敬される人類学者であり医師である。  23歳のとき訪れた中南米ハイチの窮状に衝撃………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2012年06月17日
[ジャンル]医学・福祉 社会

健康不安と過剰医療の時代―医療化社会の正体を問う [編著]井上芳保

健康不安と過剰医療の時代―医療化社会の正体を問う [編著]井上芳保

■「何かおかしい」と思う人に  現代は江戸時代より「進化」していると言われる。進化のシンボルが科学技術の発展である。確かに江戸時代までは高度医療も保険制度もなく薬は高かった。であるから病気にならないことが重要で、「養生………[もっと読む]

[評者]田中優子(法政大学教授・近世比較文化)
[掲載]2012年05月27日
[ジャンル]医学・福祉

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