国際

プーチンはアジアをめざす [著]下斗米伸夫/アジア・太平洋のロシア [著]加藤美保子

プーチンはアジアをめざす [著]下斗米伸夫/アジア・太平洋のロシア [著]加藤美保子

■中国の存在の大きさ浮かぶ  ベテランのロシア専門家が豊富な蓄積から自在に見立てを展開した新書。かたや、30代の研究者が博士論文をもとに分析を積み上げた初めての単著。両書に共通するキーワードは、アジアだ。  冷戦終結後………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2015年02月08日
[ジャンル]国際

日韓歴史認識問題とは何か―歴史教科書・「慰安婦」・ポピュリズム [著]木村幹

日韓歴史認識問題とは何か―歴史教科書・「慰安婦」・ポピュリズム [著]木村幹

■論争史を整理する良質な地図  どんなものであれ、「論争」を取り扱う際には注意が必要だ。論争史そのものを踏まえないと、周回遅れのコメントで議論を停滞させてしまう。論争を眺めるにも、一種の「土地勘」が必要だ。だから最初は………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2014年12月07日
[ジャンル]国際

台湾ジャニーズファン研究 [著]陳怡禎

台湾ジャニーズファン研究 [著]陳怡禎

 台湾のジャニーズファンについて考察した異色作。同地から東大大学院に留学中で、自らもジャニーズファンだという著者の修士論文が元になっている。いささか衒学的(げんがくてき)で生硬な部分もあるが、テーマ自体の面白さで一気に読………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年04月27日
[ジャンル]社会 国際

驚くべき日本語 [著]ロジャー・パルバース

驚くべき日本語 [著]ロジャー・パルバース

■世界言語にもなりうる可能性  一種の日本礼賛本かと読みはじめたら、見事に裏切られた。筆者は、日本語を礼賛するが、現在の日本、日本人に対して批判的である。日本語と日本人は別物であり、日本語は「驚くべき」であるが、日本人………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2014年04月13日
[ジャンル]人文 国際

〈世界史〉の哲学 東洋篇 [著]大澤真幸

〈世界史〉の哲学 東洋篇 [著]大澤真幸

■贈与の論理で解く西洋と東洋の違い  「世界史」と聞くと広大すぎて難しそう、と思うかも知れない。そこに「哲学」なのだから敬遠される題名だ。しかし、それではもったいないくらい面白い。  なぜヨーロッパはアジアを凌駕(りょ………[もっと読む]

[評者]田中優子(法政大学教授・近世比較文化)
[掲載]2014年03月02日
[ジャンル]歴史 人文 国際

グローバリゼーション・パラドクス―世界経済の未来を決める三つの道 [著]ダニ・ロドリック

グローバリゼーション・パラドクス―世界経済の未来を決める三つの道 [著]ダニ・ロドリック

■破綻した「信じがたい仮説」  先日、米連邦準備制度理事会が公開した2008年の議事録によれば、金融グローバリゼーション推進の舵(かじ)取りを任されていたバーナンキ議長(当時)はリーマン・ショックの翌日、金融政策を決定………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年03月02日
[ジャンル]経済 国際

滅亡へのカウントダウン―人口大爆発とわれわれの未来』(上・下) [著]アラン・ワイズマン

滅亡へのカウントダウン―人口大爆発とわれわれの未来』(上・下) [著]アラン・ワイズマン

■「人類が存続できる世界」とは  いま世界の人口は200年前の7倍の70億人。今世紀中には100億人超となる。食物連鎖の頂点にいる人類はますます生息領域を広げ、地球から資源をしぼり取ろうとしている。だが100億人がハン………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2014年03月02日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 国際

ニクソンとキッシンジャー―現実主義外交とは何か [著]大嶽秀夫

ニクソンとキッシンジャー―現実主義外交とは何か [著]大嶽秀夫

■仔細な分析で指導者像問い直す  ニクソンとキッシンジャーが、アメリカ政治を動かしたのは1969年から74年までの5年半ほどである。この間に、デタント政策を成功させ、米中和解を進め、ベトナム戦争終結と多くの外交的成果を………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2014年03月02日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 国際

フェアな未来へ―誰もが予想しながら誰も自分に責任があるとは考えない問題に私たちはどう向きあっていくべきか [編]W・ザックス、T・ザンタリウス

フェアな未来へ―誰もが予想しながら誰も自分に責任があるとは考えない問題に私たちはどう向きあっていくべきか [編]W・ザックス、T・ザンタリウス

■「予防的公正」は処方箋となるか  「公正(フェア)」とは何か。これは倫理的な問いに留(とど)まらず、私たち自身の利益に直接影響を与える問題だと本書は述べる。たしかに私たちは、世界規模での不公正には関心が向かいづらい。………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2014年02月16日
[ジャンル]社会 国際

ロングウォーク―爆発物処理班のイラク戦争とその後 [著]ブライアン・キャストナー

ロングウォーク―爆発物処理班のイラク戦争とその後 [著]ブライアン・キャストナー

■恐怖と後遺症の終わりなき日々  スーサイドボム(自爆)という言葉を聞くたびに、これまで抱いていたイメージとは違うきつさが、昨今の爆発物処理の現場にあるのだろうと、漠然と思っていたが、予想を上回る過酷さであった。  著………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2014年02月09日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 国際

バリの息吹―王族と庶民生活の融合 [撮影・文]小野隆彦

バリの息吹―王族と庶民生活の融合 [撮影・文]小野隆彦

■信仰と芸能を愛し、楽しむ日常  単なるバリの観光写真集ではない。副題にあるように、バリの王族が、保護しているその伝統芸能や儀式を軸に、庶民とともに毎日を生きている貴重な記録である。  具体的に言えば、芸術村ウブドの隣………[もっと読む]

[評者]田中優子(法政大学教授・近世比較文化)
[掲載]2014年02月02日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 国際

日本語に生まれて 世界の本屋さんで考えたこと [著]中村和恵

日本語に生まれて 世界の本屋さんで考えたこと [著]中村和恵

 ドミニカ島の雑貨店兼本販売所、南太平洋諸島、インド、オーストラリア、エストニア……世界の周縁を「本屋さんはどこですか」と聞きながら歩き回った。それは日本語を問い直す旅でもあった。  大量の外国語書籍が母語に翻訳され、家………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年01月26日
[ジャンル]社会 国際

わたしはマララ―教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女 [著]マララ・ユスフザイ、クリスティーナ・ラム

わたしはマララ―教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女 [著]マララ・ユスフザイ、クリスティーナ・ラム

■本とペンこそが私たちの武器  十六歳の少女の自伝である。侮ってはいけない。自伝は生きてきた年数でなく、体験の重さである。  少女は十五歳で、イスラム武装勢力タリバンの暗殺の標的となった。下校中のスクールバスにテロリス………[もっと読む]

[評者]出久根達郎(作家)
[掲載]2014年01月12日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 国際

近代世界システム4―中道自由主義の勝利―1789−1914 [著]I・ウォーラーステイン

近代世界システム4―中道自由主義の勝利―1789−1914 [著]I・ウォーラーステイン

■真骨頂の「自由貿易は保護主義」  「長い16世紀」を扱った1巻刊行が1974年、やっと待望の4巻が出た。本書ではフランス革命の衝撃を吸収する過程である「長い19世紀」(1789〜1914年)を扱い、「世界帝国」から「………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2013年12月22日
[ジャンル]歴史 国際

ゾミア 脱国家の世界史 [著]ジェームズ・C・スコット

ゾミア 脱国家の世界史 [著]ジェームズ・C・スコット

■支配逃れ「遊動」、山地民の「歴史」  表題の「ゾミア」とは、東南アジア大陸部(ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、ミャンマー)および中国南部の丘陵地帯を指す新名称である。そこには、まだ国民国家に統合されていない人々が………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2013年11月24日
[ジャンル]社会 国際

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