経済

「非正規労働」を考える―戦後労働史の視角から [著]小池和男

「非正規労働」を考える―戦後労働史の視角から [著]小池和男

■調査事例を基に制度改善を提唱  働いても生活が苦しいワーキングプアや、将来不安に伴う未婚化、少子化の問題に、近年の非正規労働の拡大が影響を及ぼした面は否めない。厚生労働省の平成26年の調査によると、派遣労働者がその就………[もっと読む]

[評者]加藤出
[掲載]2016年08月14日
[ジャンル]経済 社会

18歳からの格差論―日本に本当に必要なもの [著]井手英策/子育て支援が日本を救う―政策効果の統計分析 [著]柴田悠

18歳からの格差論―日本に本当に必要なもの [著]井手英策/子育て支援が日本を救う―政策効果の統計分析 [著]柴田悠

■成長優先の発想、大胆に転換  かつて先進国で稀(まれ)にみる平等社会といわれた日本。だが、バブル崩壊から四半世紀を経て、貧困と格差が最大の社会問題に浮上した。これまで、経済成長さえすれば給与が増え、貧困や格差も自然に………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年08月07日
[ジャンル]経済 社会

貨幣の「新」世界史―ハンムラビ法典からビットコインまで [著]カビール・セガール

貨幣の「新」世界史―ハンムラビ法典からビットコインまで [著]カビール・セガール

 「お金の何が、私たちをここまで翻弄(ほんろう)するのだろう? お金には、人間をとんでもなく不合理な行動に駆り立ててしまう何かがある」。大手米銀で世界金融危機を体験した著者はそういった疑問を抱き、本書で貨幣の本質を探求し………[もっと読む]

[評者]加藤出
[掲載]2016年07月10日
[ジャンル]経済

認知資本主義―21世紀のポリティカル・エコノミー [編]山本泰三

認知資本主義―21世紀のポリティカル・エコノミー [編]山本泰三

■創造・知・ネットの時代の入門書  世界経済が混迷を深め、その先行きを見通せない不安からか、資本主義の本質を問う出版が相次ぐ。本書もその一つだ。「認知資本主義」とは耳慣れないが、経済を動かす力が、物質的な資産から非物質………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年07月03日
[ジャンル]経済

ガルブレイス―アメリカ資本主義との格闘 [著]伊東光晴

ガルブレイス―アメリカ資本主義との格闘 [著]伊東光晴

■現実に挑んだ、本質射抜く言葉  名著『ケインズ』を擁する著者が、20世紀アメリカを代表する経済学者ガルブレイスに取り組み、その思想がもつ現代的意義を見事に浮かび上がらせた。  ガルブレイスは、アメリカ資本主義の批判的………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年06月12日
[ジャンル]経済

2020年の中国―「新常態」がもたらす変化と事業機会 [編著]此本臣吾、松野豊、川嶋一郎

2020年の中国―「新常態」がもたらす変化と事業機会 [編著]此本臣吾、松野豊、川嶋一郎

 日本の書店では、中国経済の崩壊を告げる本が大量に平積みされている。これは、欧米の書店では見られない独特の光景である。  本書の冒頭に、在中国日系企業の多くの経営者が、中国の見方に関する「日本本社との温度差」に苦慮してい………[もっと読む]

[評者]加藤出
[掲載]2016年06月05日
[ジャンル]経済 社会

時間かせぎの資本主義―いつまで危機を先送りできるか [著]ヴォルフガング・シュトレーク

時間かせぎの資本主義―いつまで危機を先送りできるか [著]ヴォルフガング・シュトレーク

■脅かされる国民福祉と民主主義  資本主義経済の運営がなぜうまく行かないのか。成長率は回復せず、国家債務は増大の一途をたどるばかりだ。各国の中央銀行は競って量的緩和策に乗り出すが、問題の根本治癒に至らない。時間を買って………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年05月22日
[ジャンル]経済

中央銀行が終わる日―ビットコインと通貨の未来 [著]岩村充

中央銀行が終わる日―ビットコインと通貨の未来 [著]岩村充

■「将来の豊かさ」前借りには限界  世界の金融市場参加者の間で、先進国の中央銀行が近年実施してきた大規模な金融緩和策への失望が急速に広がっている。景気刺激効果の限界が露(あらわ)になってきたためだ。  インターネット空………[もっと読む]

[評者]加藤出
[掲載]2016年05月15日
[ジャンル]経済 社会

サイロ・エフェクト—高度専門化社会の罠 [著]ジリアン・テット

サイロ・エフェクト—高度専門化社会の罠 [著]ジリアン・テット

■組織の細分化を人類学的に分析  日本の基幹産業として高い技術力で世界を席巻してきた家電・電子産業は、なぜこんなに短期間に凋落(ちょうらく)してしまったのだろうか?  その答えを探すことは日本経済にとって重要である。な………[もっと読む]

[評者]加藤出
[掲載]2016年04月03日
[ジャンル]経済 社会

開発なき成長の限界―現代インドの貧困・格差・社会的分断 [著]アマルティア・セン、ジャン・ドレーズ

開発なき成長の限界―現代インドの貧困・格差・社会的分断 [著]アマルティア・セン、ジャン・ドレーズ

■民主主義が開く貧困層の未来  世界が経済の変調に翻弄(ほんろう)される中、インド経済が好調だ。2015年度成長率はなんと7・6%。いまや中国を上回り、最も急速に成長する国の一つだ。だがその成長の果実は公平に分配され、………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年03月20日
[ジャンル]政治 経済

医療政策を問いなおす [著]島崎謙治/貧困大国ニッポンの課題 [著]橘木俊詔

医療政策を問いなおす [著]島崎謙治/貧困大国ニッポンの課題 [著]橘木俊詔

■「人々の幸福」見据えた改革とは  日本の医療制度が様々な問題を抱えているのは事実だ。他方でそれは、世界で最も成功している医療制度でもある。国際比較に照らしてみれば、日本の医療は国民皆保険のもと、誰もが医療機関にアクセ………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年03月06日
[ジャンル]経済 医学・福祉 社会

パクリ経済―コピーはイノベーションを刺激する [著]K・ラウスティアラ、C・スプリグマン

パクリ経済―コピーはイノベーションを刺激する [著]K・ラウスティアラ、C・スプリグマン

■複製は悪か、利益と創造の源か  本書が一貫して主張するのは、コピーは必ずしも創造性を萎縮させるのではなく、むしろイノベーションを刺激するケースが存在することだ。1970年代にビデオデッキが登場したとき、映画産業がこれ………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年01月17日
[ジャンル]経済 社会

震災復興の政治経済学―津波被災と原発危機の分離と交錯 [著]齊藤誠

震災復興の政治経済学―津波被災と原発危機の分離と交錯 [著]齊藤誠

■費用負担のあり方、鋭く問う  東日本大震災の復興政策の枠組みを根本的に問い直す、優れた著作がついに現れた。高名なマクロ経済学者である著者が、現実と格闘して真実を掴(つか)み出そうとするその姿は感動的ですらあり、引き出………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]経済 社会

イケアとスウェーデン―福祉国家イメージの文化史 [著]サーラ・クリストッフェション

イケアとスウェーデン―福祉国家イメージの文化史 [著]サーラ・クリストッフェション

■共感と消費を呼ぶ「物語」の力  家具や雑貨を販売する巨大なイケアの店舗に足を踏み入れると、印象的なディスプレーとカタログ、開放された倉庫、簡単な組み立て商品など、独特の雰囲気にのまれ、つい思っていた以上に多くの商品を………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]経済 社会

緊縮策という病 「危険な思想」の歴史 [著]マーク・ブライス

緊縮策という病 「危険な思想」の歴史 [著]マーク・ブライス

■機能しない「ゾンビ経済学」?  「債務が多すぎるから今のうちに削減しておこう」という主張は、欧州はじめ様々な国で叫ばれた。この手の緊縮策は、「痛みを伴う」「身を切る」といったフレーズと共に、日本の一部でも人気だ。だが………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]経済 社会

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