経済

中央銀行が終わる日―ビットコインと通貨の未来 [著]岩村充

中央銀行が終わる日―ビットコインと通貨の未来 [著]岩村充

■「将来の豊かさ」前借りには限界  世界の金融市場参加者の間で、先進国の中央銀行が近年実施してきた大規模な金融緩和策への失望が急速に広がっている。景気刺激効果の限界が露(あらわ)になってきたためだ。  インターネット空………[もっと読む]

[評者]加藤出
[掲載]2016年05月15日
[ジャンル]経済 社会

サイロ・エフェクト—高度専門化社会の罠 [著]ジリアン・テット

サイロ・エフェクト—高度専門化社会の罠 [著]ジリアン・テット

■組織の細分化を人類学的に分析  日本の基幹産業として高い技術力で世界を席巻してきた家電・電子産業は、なぜこんなに短期間に凋落(ちょうらく)してしまったのだろうか?  その答えを探すことは日本経済にとって重要である。な………[もっと読む]

[評者]加藤出
[掲載]2016年04月03日
[ジャンル]経済 社会

開発なき成長の限界―現代インドの貧困・格差・社会的分断 [著]アマルティア・セン、ジャン・ドレーズ

開発なき成長の限界―現代インドの貧困・格差・社会的分断 [著]アマルティア・セン、ジャン・ドレーズ

■民主主義が開く貧困層の未来  世界が経済の変調に翻弄(ほんろう)される中、インド経済が好調だ。2015年度成長率はなんと7・6%。いまや中国を上回り、最も急速に成長する国の一つだ。だがその成長の果実は公平に分配され、………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年03月20日
[ジャンル]政治 経済

医療政策を問いなおす [著]島崎謙治/貧困大国ニッポンの課題 [著]橘木俊詔

医療政策を問いなおす [著]島崎謙治/貧困大国ニッポンの課題 [著]橘木俊詔

■「人々の幸福」見据えた改革とは  日本の医療制度が様々な問題を抱えているのは事実だ。他方でそれは、世界で最も成功している医療制度でもある。国際比較に照らしてみれば、日本の医療は国民皆保険のもと、誰もが医療機関にアクセ………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年03月06日
[ジャンル]経済 医学・福祉 社会

パクリ経済―コピーはイノベーションを刺激する [著]K・ラウスティアラ、C・スプリグマン

パクリ経済―コピーはイノベーションを刺激する [著]K・ラウスティアラ、C・スプリグマン

■複製は悪か、利益と創造の源か  本書が一貫して主張するのは、コピーは必ずしも創造性を萎縮させるのではなく、むしろイノベーションを刺激するケースが存在することだ。1970年代にビデオデッキが登場したとき、映画産業がこれ………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年01月17日
[ジャンル]経済 社会

震災復興の政治経済学―津波被災と原発危機の分離と交錯 [著]齊藤誠

震災復興の政治経済学―津波被災と原発危機の分離と交錯 [著]齊藤誠

■費用負担のあり方、鋭く問う  東日本大震災の復興政策の枠組みを根本的に問い直す、優れた著作がついに現れた。高名なマクロ経済学者である著者が、現実と格闘して真実を掴(つか)み出そうとするその姿は感動的ですらあり、引き出………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]経済 社会

イケアとスウェーデン―福祉国家イメージの文化史 [著]サーラ・クリストッフェション

イケアとスウェーデン―福祉国家イメージの文化史 [著]サーラ・クリストッフェション

■共感と消費を呼ぶ「物語」の力  家具や雑貨を販売する巨大なイケアの店舗に足を踏み入れると、印象的なディスプレーとカタログ、開放された倉庫、簡単な組み立て商品など、独特の雰囲気にのまれ、つい思っていた以上に多くの商品を………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]経済 社会

緊縮策という病 「危険な思想」の歴史 [著]マーク・ブライス

緊縮策という病 「危険な思想」の歴史 [著]マーク・ブライス

■機能しない「ゾンビ経済学」?  「債務が多すぎるから今のうちに削減しておこう」という主張は、欧州はじめ様々な国で叫ばれた。この手の緊縮策は、「痛みを伴う」「身を切る」といったフレーズと共に、日本の一部でも人気だ。だが………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]経済 社会

「偶然」の統計学 [著]デイヴィッド・J・ハンド

「偶然」の統計学 [著]デイヴィッド・J・ハンド

■数字を武器に「奇跡」に迫る  「なぜ奇跡は起こるのか?」を説明する本である。もう少し正確に表現すると、「人はなぜそれを奇跡と思うのか?」を、分かりやすく面白く解説してくれる本である。  人間の直観は、物事の起こる確率………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2015年10月18日
[ジャンル]経済

鉄道デザインの心―世にないものをつくる闘い [著]水戸岡鋭治

鉄道デザインの心―世にないものをつくる闘い [著]水戸岡鋭治

■効率より空間と時間にこだわる  水戸岡鋭治さんは鉄道のデザイナーとして有名だが、全国の鉄道に乗っているわけではない。京浜工業地帯を走るJR鶴見線に同乗したときには、首都圏にもこんな線があるのかと驚かれ、運河や工場の夜………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年09月13日
[ジャンル]経済

大江戸商い白書—数量分析が解き明かす商人の真実 [著]山室恭子

大江戸商い白書—数量分析が解き明かす商人の真実 [著]山室恭子

 江戸の町には、米や炭を扱ういわばコンビニから、リサイクルショップや外食産業まで小さな店がひしめいていた——4千人近い商人のデータを徹底的に分析し、生き生きとした「ふだんぎの江戸」を立ち現れさせることに成功した。その町並………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年09月06日
[ジャンル]歴史 経済 社会

大転換 新しいエネルギー経済のかたち [著]レスター・R・ブラウンほか

大転換 新しいエネルギー経済のかたち [著]レスター・R・ブラウンほか

■太陽光と風力への潮流、力強く  環境保護の旗手レスター・ブラウンによる「現役最後の書」。化石燃料や原子力による「古いエネルギー経済」から、太陽光と風力による「新しいエネルギー経済」への大転換を力強く描き出す。同時に、………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年08月30日
[ジャンル]経済 科学・生物

善と悪の経済学 [著]トーマス・セドラチェク

善と悪の経済学 [著]トーマス・セドラチェク

■神話・宗教に探る「人間学」の水脈  経済学が社会科学の一部であることは、疑いない。では経済学は、自然科学と人文科学のどちらに近いのか。社会科学の中で唯一、ノーベル賞が授与される学問分野の経済学は、自然科学をモデルとし………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年08月02日
[ジャンル]経済 社会

世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠 [著]ジョセフ・E・スティグリッツ

世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠 [著]ジョセフ・E・スティグリッツ

■格差見つめる冷静さと温かさ  本書は、ノーベル経済学賞を受賞した米国の碩学(せきがく)による現代資本主義への深い憂慮の書である。大きな話題となったピケティ『21世紀の資本』が1980年以降の格差拡大を証明したことに、………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年07月26日
[ジャンル]経済 社会

検証 日本の「失われた20年」 [編著] 船橋洋一

検証 日本の「失われた20年」 [編著] 船橋洋一

 バブル崩壊後の20余年、日本はなぜ停滞から抜け出せなかったのか。どんな構造が原因で、決定的な分岐点はいつだったのか。金融・財政や政治だけでなく、人口や教育、原発政策、歴史認識、理念・価値観など15のテーマを軸に、元外交………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年07月05日
[ジャンル]経済 社会

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