科学・生物

脱原発の哲学 [著]佐藤嘉幸・田口卓臣

脱原発の哲学 [著]佐藤嘉幸・田口卓臣

■構造的差別の連鎖に終止符を  熊本地震で改めて、原発と地震の関係が注目されている。私たちが活断層から免れられない以上、「地震大国日本と原発は共存できるか」という根源的な問いは避けられない。原発を根底から問い直す本書を………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年05月01日
[ジャンル]科学・生物

フィールドサイエンティスト 地域環境学という発想 [著]佐藤哲

フィールドサイエンティスト 地域環境学という発想 [著]佐藤哲

■社会への貢献を模索する科学  科学は、科学者の知的好奇心を原動力として発展してきた。たとえばガリレオは望遠鏡を空に向けて木星の衛星を発見したし、ニュートンはリンゴが木から落ちるのを不思議に思って万有引力を発見したとさ………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2016年04月17日
[ジャンル]科学・生物

戦争の物理学 [著]バリー・パーカー

戦争の物理学 [著]バリー・パーカー

■兵器の進化、時代背景から学ぶ  数年前のケータイやパソコンが時代遅れになってしまうように、テクノロジーは進化を続け、一般的に最新のものが常にベストで、すぐに過去は忘却される。だが、戦争と物理学の関係を振り返る本書は、………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年04月17日
[ジャンル]歴史 科学・生物

触楽入門―はじめて世界に触れるときのように [著]仲谷正史・筧康明・三原聡一郎・南澤孝太

触楽入門―はじめて世界に触れるときのように [著]仲谷正史・筧康明・三原聡一郎・南澤孝太

■心にも影響、「触る」驚きや喜び  最近、自分の腕を体の下に敷いて寝る癖がついてしまったようで、目が覚めると手がしびれまくっている。その状態で枕もとの眼鏡を取ろうとしても、指さきの感覚がほとんど失われており、力の加減が………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2016年03月20日
[ジャンル]科学・生物 ノンフィクション・評伝

食糧と人類―飢餓を克服した大増産の文明史 [著]ルース・ドフリース

食糧と人類―飢餓を克服した大増産の文明史 [著]ルース・ドフリース

■革命と繁栄の歩み、その表と裏  文明史とはすなわち食糧増産の歩みである。人口の増加曲線は現在に近づくほど急になるが、これも飢餓の克服の成果だ。本書は太古の地球に生じた捕食関係、炭素、窒素、リンの循環から始まり、狩猟採………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2016年03月20日
[ジャンル]歴史 科学・生物

曝された生 チェルノブイリ後の生物学的市民 [著]アドリアナ・ペトリーナ

曝された生 チェルノブイリ後の生物学的市民 [著]アドリアナ・ペトリーナ

■知識が生きる力に 福島との共通点も  ぼくたちが大規模な災害の被害者となったとき、生活再建の拠(よ)り所(どころ)になる/なれるのは、何だろう。国か自治体か、地域の共同体か専門家か、はたまた事故の責任者か自分自身か。………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]科学・生物 社会

菌世界紀行—誰も知らないきのこを追って [著]星野保

菌世界紀行—誰も知らないきのこを追って [著]星野保

■あなたも雪腐病菌のファンに  雪が積もると、草が枯れる。寒さにやられちゃったのかな、と思っているかたも多いことでしょう。実はそれ、寒さのせいではなく、雪腐病菌の仕業かもしれません。  ゆきぐされびょうきん! 四十年ほ………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]科学・生物 社会

微生物が地球をつくった [著]P・G・フォーコウスキー 生物界をつくった微生物 [著]N・マネー

微生物が地球をつくった [著]P・G・フォーコウスキー 生物界をつくった微生物 [著]N・マネー

■石油よりも人類に必要なもの    これらの本を読むと、人類がいかに微生物に依存し、限りない恩恵を与えられたかがよくわかる。病気になるのも、健康でいられるのも微生物次第というわけで、全ての動植物は生殺与奪の権を微生物に………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2016年01月31日
[ジャンル]科学・生物

科学思想史の哲学 [著]金森修

科学思想史の哲学 [著]金森修

■科学の偏り、権力との関係を批判    本を読む楽しみのひとつは、著者との対話にある。その際、意見や価値観が自分とまったく同じでも違いすぎてもおもしろくない。ほどよい距離感が不可欠だ。著者の金森修は、専門分野も近く、職………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2016年01月31日
[ジャンル]科学・生物

私たちはどこから来て、どこへ行くのか [著]森達也

私たちはどこから来て、どこへ行くのか [著]森達也

■“納得”求め、科学ととことん格闘  圧巻の面白さと圧倒的な違和感が同居する。しかも両者は同じ現象の裏表。であれば、読み出したら止まらなくなるのは当然だろう。  著者は言わずとしれた、オウム真理教を対象にしたノンフィク………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2016年01月17日
[ジャンル]科学・生物 社会

ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた [著]パット・シップマン

ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた [著]パット・シップマン

■生態系への侵入、示唆に富む推理  ネアンデルタール人は現生人類より前にユーラシアに居住していた。人類と同程度の知能をもち、同じように狩猟生活をしていた。火や石器を使用し、死者埋葬、芸術活動などもした。5万年前にアフリ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]歴史 科学・生物 社会

植物は〈知性〉をもっている—20の感覚で思考する生命システム [著]S・マンクーゾ、A・ヴィオラ

植物は〈知性〉をもっている—20の感覚で思考する生命システム [著]S・マンクーゾ、A・ヴィオラ

■石炭も薬も、人類を育んだ歴史  人間は木々や花を愛(め)でる一方で、生活の都合やエネルギー源として利用してきた。動物はペットのごとく人間社会に組み込まれているが、擬人化するには異質な植物は、都市において群生を必要とさ………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]科学・生物 社会

脳はすごい ある人工知能研究者の脳損傷体験記 [著]クラーク・エリオット

脳はすごい ある人工知能研究者の脳損傷体験記 [著]クラーク・エリオット

■意識下の「自分」との出会い  例えば駐車場の車まで歩くのに、まず右足を出して、次に左足を出して、また右、そして左、などと意識しなくてはならないとしたら、日常はとてつもなく重くなるだろう。  この本の著者は、車の追突事………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]科学・生物 ノンフィクション・評伝

電気は誰のものか [著]田中聡 核の誘惑 [著]中尾麻伊香

電気は誰のものか [著]田中聡 核の誘惑 [著]中尾麻伊香

■巻き込む魔性の力、夢と理想の裏面史  電気はあって当たり前。今の日本なら誰もがそう思う。そして電力事業者は、そういう社会を目立たないところで支える役回りを演じている。だが、事態はもっと複雑で生々しいものだということを………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2015年11月15日
[ジャンル]科学・生物 社会

ナチスと自然保護―景観美・アウトバーン・森林と狩猟 [著]フランク・ユケッター

ナチスと自然保護―景観美・アウトバーン・森林と狩猟 [著]フランク・ユケッター

■政権に接近した郷土愛の理想  ナチスが悪であることは世界の共通認識だろう。だが、ナチスが先進的に打ち出した政策の中には、現在良いイメージをもたれているものがある。例えば、喫煙と肺がんの因果関係が証明され、健康な国民=………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年10月11日
[ジャンル]政治 科学・生物 社会

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