医学・福祉

驚きの介護民俗学 [著]六車由実

驚きの介護民俗学 [著]六車由実

■ためらいが吹き込む新しい風  書店で本を見つけ、「おお久しぶり」と声が出そうになった。10年近く前、新進の民俗学者として大きな賞を受けたが、次作がとんと出なかった。ある日大学教員をやめ、郷里で介護士として働いていたの………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2012年04月01日
[ジャンル]医学・福祉 社会

不妊を語る―19人のライフストーリー [著]白井千晶

不妊を語る―19人のライフストーリー [著]白井千晶

■望んでも子ができないつらさ  書店で、買いづらい本がある。別に、妙な本でもないし、奇抜な書名でもない。むしろ、まじめな、と言っておかしければ、当たり前のタイトルなのである。  本書が、それである。こういう本を求める人………[もっと読む]

[評者]出久根達郎(作家)
[掲載]2012年04月01日
[ジャンル]医学・福祉

生老病死の図像学―仏教説話画を読む [著]加須屋誠

生老病死の図像学―仏教説話画を読む [著]加須屋誠

■中世の仏教絵画を読み解く  絵は写実である——現代人の多くはそう考えがちだ。もちろん、鎌倉時代の絵を観(み)て当時の人々の風俗を知ることはできる。しかし、それが絵のすべてと思ったら大間違い。以前『ダ・ヴィンチ・コード………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2012年03月18日
[ジャンル]歴史 医学・福祉

結核と日本人―医療政策を検証する [著]常石敬一 

結核と日本人―医療政策を検証する [著]常石敬一 

■制圧計画の成否を鋭く問う  人気タレントが結核に感染して休養したニュースはまだ記憶に新しい。結核の集団感染も時折報じられる。実は、日本は先進国の中では際だって患者の多い結核の「中蔓延(まんえん)国」なのだ。  結核は………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2011年12月18日
[ジャンル]医学・福祉

医者は現場でどう考えるか [著]ジェローム・グループマン

医者は現場でどう考えるか [著]ジェローム・グループマン

■診断の誤りはなぜ起こるのか  何を食べても吐き出してしまう症状に苦しむ30代の女性、アン・ドッジ。30人近い医師の診療を受けながら、深刻な栄養失調状態の進行が止まらない。難治性の「摂食障害」と見なされてきた彼女を救っ………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2011年12月04日
[ジャンル]医学・福祉

生きる力の源に―がん闘病記の社会学 [著]門林道子

生きる力の源に―がん闘病記の社会学 [著]門林道子

■550冊を分析、新分野開く  人はなぜ「闘病記」を書くのか、その社会的意味は、などの問題意識をもとに、約550冊の闘病記を分析し、時代と病(主にがん)の関係を明かした書である。1970年代からの闘病記を見ていくことに………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年11月27日
[ジャンル]医学・福祉

ケアの社会学―当事者主権の福祉社会へ [著]上野千鶴子

ケアの社会学―当事者主権の福祉社会へ [著]上野千鶴子

■家族介護を解体し、共助のしくみ追究  私たちは人類史上はじめて「超高齢化社会」を経験している。なぜなら人が簡単に死ななくなったからだ。過去にはありえなかった社会構成が出現している。  また、介護保険法の成立によって、………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2011年10月09日
[ジャンル]医学・福祉

延命医療と臨床現場―人工呼吸器と胃ろうの医療倫理学 [著]会田薫子

延命医療と臨床現場―人工呼吸器と胃ろうの医療倫理学 [著]会田薫子

■患者の幸せと家族の想い  「胃ろう」をご存じだろうか。自力では食事がとれない患者の腹部に、胃に通ずる穴を開け、そこからチューブで水分や栄養を流し込む処置である。患者の苦痛が少なく管理しやすいため、わが国の高齢者医療の………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2011年10月09日
[ジャンル]医学・福祉

子どものための小さな援助論 [著]鈴木啓嗣

子どものための小さな援助論 [著]鈴木啓嗣

 筆者は児童精神科の医院を開業している50代の医師。心のトラブルを抱えた子どもたちに日々接しているバリバリの臨床家である。その人の心に浮かんだ思い——「私の学ぶ専門的な援助方法は、あまりに不自然(あるいは有害)ではないか………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2011年08月21日
[ジャンル]医学・福祉 社会

税と社会保障の抜本改革 [著]西沢和彦 

税と社会保障の抜本改革 [著]西沢和彦 

■負担と受益「関係明確に」  政治の混迷で税と社会保障の一体改革は議論こそあれ一向に前に進まない。しかし、そんな時に将来を見据えて有益な勉強ができる書物である。  日本の財政が危機的な状況にあるといわれて久しいが、その………[もっと読む]

[評者]植田和男(東京大学教授)
[掲載]2011年07月17日
[ジャンル]政治 医学・福祉 社会

子どもの頃の思い出は本物か-記憶に裏切られるとき [著]カール・サバー

子どもの頃の思い出は本物か-記憶に裏切られるとき [著]カール・サバー

■いつから覚え、なぜ変容するか  本書には二つの柱がある。一つは、幼年期の記憶はいつから始まり、それが正確か否か、科学的に解明しようとの論点。もう一つは幼年期の記憶を甦(よみがえ)らせ、それをもとに訴訟(主に性的虐待)………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年07月17日
[ジャンル]人文 医学・福祉

時代が締め出すこころ―精神科外来から見えること [著]青木省三

時代が締め出すこころ―精神科外来から見えること [著]青木省三

■流動的な「適応」のモノサシ  近年、発達障害の増加がしきりに言われる。特に日本では「成人の発達障害」への関心が突出して高いという。  その背景には「空気を読む」ことをはじめ、過度にコミュニケーション能力を重視しすぎる………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2011年06月12日
[ジャンル]医学・福祉

生老病死のエコロジー-チベット・ヒマラヤに生きる [編]奥宮清人

生老病死のエコロジー-チベット・ヒマラヤに生きる [編]奥宮清人

■高地に暮らす人々と向きあう  標高5300メートルのエベレスト・ベースキャンプで、ぼくはこの原稿を書いている。本書によると、この5300メートルという高さこそが「人間の居住の最高高度」である。低酸素環境でのろのろと行………[もっと読む]

[評者]石川直樹(写真家・作家)
[掲載]2011年05月01日
[ジャンル]医学・福祉 ノンフィクション・評伝

エイズを弄ぶ人々―疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇 [著]セス・C・カリッチマン

エイズを弄ぶ人々―疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇 [著]セス・C・カリッチマン

■放射能情報巡り混乱する前に  疑似科学を信ずる人々はいつの時代にもいる。「進化論はデタラメ」「アポロは月に行ってない」などなど。笑えるネタが大半だが、ホメオパシーのように命にかかわってくるとそうもいかない。  しかし………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2011年04月17日
[ジャンル]人文 医学・福祉

臨床の詩学 [著]春日武彦

臨床の詩学 [著]春日武彦

■ありふれた「言葉」が持つ力  人と心が通い合う。そんな言葉を書いたり、言ったりするのは簡単だが、けっこう情緒的で、あやふやな状態ではないのか。だから良いのかもしれないけれど、精神医療の現場ではそうもいかない。患者と日………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2011年03月06日
[ジャンル]医学・福祉 社会

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