新書

認知症と長寿社会―笑顔のままで [著]信濃毎日新聞取材班

認知症と長寿社会―笑顔のままで [著]信濃毎日新聞取材班

■「ギリギリの努力」の現場ルポ  人は誰しも、健康で長命を願い、他人に迷惑をかけずに天寿をまっとうしたい。でも、人間は生物であるが故に衰える。病にもかかる。往々にして誰かの手助けが必要になる。まして、記憶があやふやにな………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2011年01月30日
[ジャンル]医学・福祉 ノンフィクション・評伝 新書

必生 闘う仏教 [著]佐々井秀嶺

必生 闘う仏教 [著]佐々井秀嶺

■インドの仏教復興運動の先頭で  1967年にインドに渡り、仏教復興運動の先頭に立ってきた佐々井氏。彼は多くのインド人仏教徒から支持され、2003年にはインド政府少数者委員会の仏教徒代表にも選出された。本書は、彼の語り………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2011年01月16日
[ジャンル]人文 新書 国際

ゴーレムの生命論 [著]金森修

ゴーレムの生命論 [著]金森修

■人工生命体、なぜ「怪物」化される  歌人・西行が死体の骨の片々を集めて「人」を造った、という話が中世の説話集『撰集抄(せんじゅうしょう)』にある。しかし、秘法を駆使して造った「人」は風流を解さず、言語を持たない「もの………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2010年12月05日
[ジャンル]科学・生物 新書

飽きる力 [著]河本英夫 

飽きる力 [著]河本英夫 

■選択のための隙間を開く力  本書で説かれるのは「飽きる」ことの積極的意義だ。一見よくある引き算系の自己啓発書にみえて、実はそうではない。わが国におけるオートポイエーシス(細胞や神経系などの自己言及的な生成システム)理………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2010年12月05日
[ジャンル]人文 新書

偶然とは何か―その積極的意味 [著]竹内啓/確率論と私 [著]伊藤清

偶然とは何か―その積極的意味 [著]竹内啓/確率論と私 [著]伊藤清

■結果としての運、世界の法則性は  天の導きか、と思わせるような出会いがあれば、不幸というしかない、行き違いや事故もある。私たちはあまたの偶然とともに、笑ったり泣いたりして生きている。  そんな偶然に、私たちは黙って身………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2010年11月21日
[ジャンル]科学・生物 ノンフィクション・評伝 新書

電子書籍の時代は本当に来るのか [著]歌田明弘 

電子書籍の時代は本当に来るのか [著]歌田明弘 

■見取り図の将来は  アナログ派でいこう、と頑固に思うが、近年、喧(かまびす)しい「電子書籍」を巡る話題には、少々気が惹(ひ)かれる。身の回りの本という「物体」の山の増殖が沈静化する可能性があることもある。「本」の電子………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2010年11月07日
[ジャンル]IT・コンピューター ノンフィクション・評伝 新書

ルポ 生活保護―貧困をなくす新たな取り組み [著]本田良一著 

ルポ 生活保護―貧困をなくす新たな取り組み [著]本田良一著 

■釧路の多様な支援策など報告  北海道釧路市は生活保護率が全国でも最上位に近い。この地に身を置く新聞記者が、自らの目に映る光景をもとに、日本の生活保護の実態と社会保障制度の現実をあぶりだしたのが本書だ。生活保護法は制定………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2010年10月24日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 新書

国鉄スワローズ1950—1964 400勝投手と愛すべき万年Bクラス球団 [著]堤哲

国鉄スワローズ1950—1964 400勝投手と愛すべき万年Bクラス球団 [著]堤哲

■弱かったけどいい球団だったのよ  故・宮脇俊三氏に、かつて野球の贔屓(ひいき)チームを聞いた時、「スワローズですよ」とおっしゃっていました。そして、「ほらだって、国鉄の……」と。その時に私は、かつて「国鉄スワローズ」………[もっと読む]

[評者]酒井順子(エッセイスト)
[掲載]2010年10月10日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 新書

江戸の気分 [著]堀井憲一郎 

江戸の気分 [著]堀井憲一郎 

■暮らしのにおい、落語通して  江戸時代の社会史を扱った書物は多くある。落語を論じた本もたくさんある。が、落語を通じて江戸時代人の暮らしの姿を浮かびあがらせようとする本書の試みはユニークだ。もっとも落語という芸能が成立………[もっと読む]

[評者]奥泉光(作家)
[掲載]2010年10月10日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能 新書

サラリーマン漫画の戦後史 [著]真実一郎 

サラリーマン漫画の戦後史 [著]真実一郎 

■ルーツと基本は源氏鶏太の小説  私にサラリーマンのイメージを決定づけたのは、サトウサンペイの「フジ三太郎」だった。彼は年功序列と終身雇用という高度成長を支えた制度が確立した中で、仕事よりも上司との良好な関係を優先する………[もっと読む]

[評者]江上剛(作家)
[掲載]2010年10月03日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 新書

スターリンの対日情報工作 [著]三宅正樹著 

スターリンの対日情報工作 [著]三宅正樹著 

■日本人スパイの正体にも迫る  実績豊かな現代史学者の手になる本書は、中身の濃い労作である。第2次大戦中のソ連の日本に対する情報活動の全貌(ぜんぼう)が、手際よくまとめられている。  当然ながら、ゾルゲ事件に費やされる………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2010年10月03日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 新書 国際

アッシジの聖フランチェスコ [著]ジャック・ルゴフ

アッシジの聖フランチェスコ [著]ジャック・ルゴフ

■「私」による聖人像、史料を精査し描く  世界の観光客が訪れ続けるイタリアの町、アッシジ。風光明媚(ふうこうめいび)な都市は、中世の聖人、フランチェスコゆかりの土地でもある。アッシジのフランチェスコといえば、日本人にも………[もっと読む]

[評者]田中貴子(甲南大学教授)
[掲載]2010年09月26日
[ジャンル]歴史 人文 新書

ドキュメント ひきこもり-「長期化」と「高年齢化」の実態 [著]池上正樹

ドキュメント ひきこもり-「長期化」と「高年齢化」の実態 [著]池上正樹

■高齢化する「ひきこもり」の現状  マスコミに「ひきこもり」という言葉が普及して約10年。著者はその最初期から、当事者や支援者などの現場で取材を続けてきたジャーナリストだ。さきごろ内閣府は、ひきこもり人口を推定70万人………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2010年09月12日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝 新書

「野球と戦争」 [著]山室寛之 /「昭和十七年の夏 幻の甲子園」 [著]早坂隆

「野球と戦争」 [著]山室寛之 /「昭和十七年の夏 幻の甲子園」 [著]早坂隆

■弾圧、「聖地」では突撃精神鼓舞  スポーツは五輪やサッカーのW杯を例に、戦争の比喩(ひゆ)でよく語られる。でも、その先に死や悲惨な暮らしが待ち受ける戦争と、本来、自由な精神と快楽が一体となったスポーツとは、全く異質で………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2010年08月08日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 新書

全体主義 [著]エンツォ・トラヴェルソ 

全体主義 [著]エンツォ・トラヴェルソ 

■20世紀のイメージを要約した概念  20世紀は「極端な時代」であった、と説いたのはエリック・ホブズボームである。科学・技術の進歩によって叶(かな)えられた目も眩(くら)むような豊かさと、戦争と殺戮(さつりく)の禍々(………[もっと読む]

[掲載]2010年07月25日
[ジャンル]歴史 人文 新書

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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