歴史

メイキング・オブ・アメリカ―格差社会アメリカの成り立ち [著]阿部珠理 ブラック・ホークの自伝―あるアメリカン・インディアンの闘争の日々 [著]ブラック・ホーク

メイキング・オブ・アメリカ―格差社会アメリカの成り立ち [著]阿部珠理 ブラック・ホークの自伝―あるアメリカン・インディアンの闘争の日々 [著]ブラック・ホーク

■力=正義という信条を問う  オバマからトランプへ。ケニア出身の父を持つ初の黒人大統領から、排外的言動で世論を煽(あお)る白人「不動産王」大統領へ。アメリカ合衆国はしばしば、両極端ともいえる相貌(そうぼう)を見せる。い………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2017年01月15日
[ジャンル]歴史 社会

相倉久人にきく昭和歌謡史 [著]相倉久人 [編著]松村洋

相倉久人にきく昭和歌謡史 [著]相倉久人 [編著]松村洋

■検閲から守った音楽の魂語る  音楽家にとって音楽評論家は親しみ深いとは言い難いが、的確な評論には耳を傾ける価値がある。そんな関係は今日では過去のこととの感もあるが、相倉久人氏はそういう時代の論客であり、親しみ深く、尊………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2016年12月04日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能

室町無頼 [著]垣根涼介

室町無頼 [著]垣根涼介

■常識を疑う力、閉塞感打ち破る  垣根涼介の2作目の歴史小説は、寛正の土一揆をクライマックスにしている。そのため、南米移民が、自分たちを切り捨てた日本政府に復讐(ふくしゅう)する著者の代表作『ワイルド・ソウル』を思わせ………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2016年11月27日
[ジャンル]歴史 文芸

ヒトラーと物理学者たち―科学が国家に仕えるとき [著]フィリップ・ボール

ヒトラーと物理学者たち―科学が国家に仕えるとき [著]フィリップ・ボール

■改めて問われる研究者の政治観  戦争における科学者の社会的責任は何か? この古くて新しい課題を、ヒトラー政権下でドイツの物理学者たちがどのように活動したかを題材として、綿密かつ明快に解き明かす。  著者は、科学雑誌『………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2016年11月13日
[ジャンル]歴史 政治 科学・生物

昭和天皇実録 第七、第八、第九 [編]宮内庁

昭和天皇実録 第七、第八、第九 [編]宮内庁

■戦争中の行動を逐一伝える  2015年3月から刊行が始まった『昭和天皇実録』は、今年9月までにようやく9冊分が刊行された。そのうちの第七、第八、第九は1936年から45年までに当たり、日中戦争と太平洋戦争の時期の昭和………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年11月06日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

ミクロストリアと世界史―歴史家の仕事について [著]カルロ・ギンズブルグ

ミクロストリアと世界史―歴史家の仕事について [著]カルロ・ギンズブルグ

■問いに固執せず、代弁もしない  ミクロストリア、英語ではマイクロヒストリー。粉挽屋(こなひきや)の異端審問記録から十六世紀イタリアの農民文化に光を当てた『チーズとうじ虫』(一九七六年)で、ギンズブルグはこの語を世に知………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年11月06日
[ジャンル]歴史 人文

幕末の女医、松岡小鶴―1806−73 柳田国男の祖母の生涯とその作品 [編著]門玲子

幕末の女医、松岡小鶴―1806−73 柳田国男の祖母の生涯とその作品 [編著]門玲子

■風変わりな漢文ににじむ人生  松岡小鶴(こつる)は、柳田国男の祖母にあたる人物だ。その漢詩や書簡を現代語訳し、生涯とともに紹介する内容としては初の試みとなる本書。編著者の門玲子は、女性史研究家として長年、とくに江戸期………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年10月23日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

時代区分は本当に必要か?―連続性と不連続性を再考する [著]ジャック・ル=ゴフ

時代区分は本当に必要か?―連続性と不連続性を再考する [著]ジャック・ル=ゴフ

■中世とルネサンス、揺らぐ境界  先月久しぶりにフィレンツェを訪れ、ミケランジェロが設計した二つの小さな建築空間があまりに素晴らしく、合計5時間も観察した。イタリアのルネサンス期は革新的なデザインの方法論が創造された。………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年10月23日
[ジャンル]歴史 社会

第三帝国 [著]ロベルト・ボラーニョ

第三帝国 [著]ロベルト・ボラーニョ

■弛みと緊張が呼び覚ます感情  チリの作家、ロベルト・ボラーニョのことは、『通話』の初邦訳が出た際に知ったが、そのときに覚えた不思議な親密感は、その後どんな作品を読んでも変わることがない。  『第三帝国』という書名にナ………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2016年10月16日
[ジャンル]歴史 政治

クレムリン―赤い城塞の歴史 [著]キャサリン・メリデール

クレムリン―赤い城塞の歴史 [著]キャサリン・メリデール

■時代の栄光、凝縮された空間  周りを2キロあまりの城壁で囲まれ、さまざまな時代の様式による宮殿や聖堂、教会、塔などが林立する空間。それがクレムリンである。決して広いとはいえない空間のなかに、江戸城の本丸や皇居の宮殿や………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年10月09日
[ジャンル]歴史

原爆ドーム―物産陳列館から広島平和記念碑へ [著]頴原澄子

原爆ドーム―物産陳列館から広島平和記念碑へ [著]頴原澄子

■取り壊し免れた“絵になる廃虚”  世界遺産に登録された原爆ドームは、最初からその価値が認められていたわけではない。1950年頃から誰言うとなく「原爆ドーム」と呼ぶようになり、市議会で永久保存が決議されたときは戦後20………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年10月09日
[ジャンル]歴史

戦争まで―歴史を決めた交渉と日本の失敗 [著]加藤陽子

戦争まで―歴史を決めた交渉と日本の失敗 [著]加藤陽子

■この国はなぜ3回誤ったのか  太平洋戦争への道筋で世界が日本に、「貴国はどちらを選択するのか」と問うたときが3回あったと、著者は説く。リットン報告書、三国軍事同盟、日米交渉。その選択時の状況を分析することは現代政治へ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2016年10月02日
[ジャンル]歴史

光炎の人(上・下) [著]木内昇

光炎の人(上・下) [著]木内昇

■時代に翻弄(ほんろう)される技術者の野心  愛媛県出身の秋山好古、真之兄弟と正岡子規を主人公にした司馬遼太郎『坂の上の雲』は、日本が下瀬火薬、三六式無線機などの新技術を開発したからこそ、日露戦争に勝てたとする技術史観………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2016年10月02日
[ジャンル]歴史 人文 社会

忘却された支配―日本のなかの植民地朝鮮 [著]伊藤智永

忘却された支配―日本のなかの植民地朝鮮 [著]伊藤智永

■隠された記憶と責任をたどる  もう20年以上も前のことだ。小郡(現・新山口)からJR宇部線に乗った。平凡な車窓風景に見飽きてきた頃、不意に左手の視界が開け、周防灘が現れた。だがそれよりもっと驚いたのは、海岸に点在する………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年09月25日
[ジャンル]歴史 政治

戦艦武蔵 [著]一ノ瀬俊也

戦艦武蔵 [著]一ノ瀬俊也

■戦争忘却を促す「事実への逃避」  戦艦大和が様々に語られてきたのに対し、なぜ武蔵はそうならなかったか。これが本書の問いである。すでに著者は『戦艦大和講義』(人文書院)において、大和をめぐる言説やサブカルチャーを通じて………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年09月11日
[ジャンル]歴史 社会

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