政治

自衛隊の闇 [著]大島千佳・NNNドキュメント取材班

自衛隊の闇 [著]大島千佳・NNNドキュメント取材班

 海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」の乗組員がいじめを受けて自殺した事件で、遺族が自衛隊などに賠償を求めた裁判は8年間に及んだ。本書は、そのドキュメンタリーを制作したテレビディレクターの取材記録。丹念な取材から自衛隊組織の病………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2016年07月10日
[ジャンル]政治 社会

不審者のデモクラシー―ラクラウの政治思想 [著]山本圭

不審者のデモクラシー―ラクラウの政治思想 [著]山本圭

■不確かな立場の人々つなぐのは  エリートの手から「政治を人々の手に」取り戻す参加デモクラシー。しかし、実際にはそれは、自らの社会的な位置を自覚する理性的な個人だけのものとなっていないか。著者はそこを問題にする。  今………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年07月03日
[ジャンル]政治 社会

日本の女性議員―どうすれば増えるのか [編著]三浦まり

日本の女性議員―どうすれば増えるのか [編著]三浦まり

■低レベルの比率、政治風土映す  現在、衆議院の女性議員比率は9・5%で191カ国中156位、台湾を加えると192カ国・地域中157位という最低レベルにある。地方議会はもっと深刻で、全体の2割を超える市町村議会ではいま………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年06月26日
[ジャンル]政治 社会

真実―私は「捏造記者」ではない [著]植村隆

真実―私は「捏造記者」ではない [著]植村隆

■幾重にも浮かぶこの社会の病理  従軍慰安婦問題の本質は2点ある。その1は、「軍隊と性」で、古代ローマ以来、性病によって軍隊が機能しなくなることへの懸念である。その2は、20世紀の軍隊と性は、それぞれの国の政治体制によ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2016年05月22日
[ジャンル]政治 社会

手話を生きる―少数言語が多数派日本語と出会うところで [著]斉藤道雄

手話を生きる―少数言語が多数派日本語と出会うところで [著]斉藤道雄

■ろう者の表現を取り戻すために  「ろう者とは、日本手話という、日本語とは異なる言語を話す、言語的少数者である」  本書の中ほどで紹介されている、ろう者による1995年のこの輝かしい宣言を読んだとき、私にとって世界は急………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年05月01日
[ジャンル]政治 社会 ノンフィクション・評伝

新聞と憲法9条―「自衛」という難題 [著]上丸洋一

新聞と憲法9条―「自衛」という難題 [著]上丸洋一

 日本国憲法施行から69年。その草創期を5年ごとの三つのステージに分けて、それぞれの時代に憲法9条がどのような辛酸をなめたのか、本書はそれを丹念に追いかけた。いわば憲法9条が激流をいかに泳いだか確かめた書だ。  三つのス………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2016年05月01日
[ジャンル]政治 社会

「憲法改正」の真実 [著]樋口陽一、小林節

「憲法改正」の真実 [著]樋口陽一、小林節

 日本の憲法を「みっともない」と言う人々がいる。では、彼らが夢見る「美しい国」とは何か。  戦後平和を形づくってきたものを「押しつけ憲法」とさげすむ人々がいる。では、彼らが押しつけようとする「公益」とは何か。  問題はも………[もっと読む]

[評者]立野純二(本社論説主幹代理)
[掲載]2016年04月24日
[ジャンル]政治 社会

アメリカの排日運動と日米関係—「排日移民法」はなぜ成立したか [著]簑原俊洋

アメリカの排日運動と日米関係—「排日移民法」はなぜ成立したか [著]簑原俊洋

■愚かな政策、後世に歴史の汚点  米国が「トランプ現象」に揺れている。政争の渦のなかで人種差別と排外思想が勢いづいている。  異様な大衆扇動にも見えるが、そう新しい動きでもない。この国では、特定の移民への不満が間欠泉の………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年04月03日
[ジャンル]政治 国際

開発なき成長の限界―現代インドの貧困・格差・社会的分断 [著]アマルティア・セン、ジャン・ドレーズ

開発なき成長の限界―現代インドの貧困・格差・社会的分断 [著]アマルティア・セン、ジャン・ドレーズ

■民主主義が開く貧困層の未来  世界が経済の変調に翻弄(ほんろう)される中、インド経済が好調だ。2015年度成長率はなんと7・6%。いまや中国を上回り、最も急速に成長する国の一つだ。だがその成長の果実は公平に分配され、………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年03月20日
[ジャンル]政治 経済

政治をみる眼 次の時代を動かす君たちへ [著]新藤宗幸

政治をみる眼 次の時代を動かす君たちへ [著]新藤宗幸

 大災害を防ぐためという「国土強靱(きょうじん)化」を、不必要と言う人はいない。だが、この言葉のもとに展開される巨大公共事業は妥当だろうか、と著者は問う。政治リーダーの考えは赤裸々に表には出ず、多くの人が「『納得』するよ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]政治 社会

愛国と信仰の構造 全体主義はよみがえるのか [著]中島岳志・島薗進

愛国と信仰の構造 全体主義はよみがえるのか [著]中島岳志・島薗進

 政教分離の現代日本で国家神道と国体論が復活する? この「ぼんやりした不安」に歴史的な全体像と動態的な構造を投影する対談。戦前、仏教経由で国体論に回収され、言論弾圧やテロ、軍部独走を主導した「煩悶(はんもん)青年」の群像………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]政治 社会

南シナ海―アジアの覇権をめぐる闘争史 [著]ビル・ヘイトン

南シナ海―アジアの覇権をめぐる闘争史 [著]ビル・ヘイトン

■長い時間軸で示す、不測の危険  岩礁を埋め立て滑走路を造り、地対空ミサイルなどを展開して「軍事拠点化」を進める中国。秩序への挑戦に「航行の自由」を掲げて軍艦を派遣する米国——。「小さな岩や暗礁」の連なる南シナ海が、中………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2016年02月28日
[ジャンル]政治 社会

へろへろ―雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々 [著]鹿子裕文

へろへろ―雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々 [著]鹿子裕文

■笑いと怒りの老人ホーム建設記  腹の底から愉快な気分になりたいけれど、今の世の厳しい現実を見下すような笑いはゴメンだ、とお悩みの方には、本書を勧める。  認知症の高齢者を管理するのでなく、その混乱にただつき合うという………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年02月28日
[ジャンル]政治 医学・福祉 社会

私の「戦後民主主義」 [編]岩波書店編集部

私の「戦後民主主義」 [編]岩波書店編集部

 引っ越しを重ね、一軒家に住めるようになったのは、朝鮮戦争「特需」のためだった、とのちに知る久米宏氏。父の横暴に耐える母を見て、「弱い者を守る」ことが民主主義の基本と思うようになった赤川次郎氏。ほかに上野千鶴子、大田昌秀………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]政治

革命とパンダ [著]張予思

革命とパンダ [著]張予思

■中国をステレオタイプ化する日本  2009年に中国から来日した著者を出迎えたのは書店に氾濫(はんらん)する「嫌中本」だった。ことほどさように対中感情は今やひどく悪化している。  だが戦後日本には「親中」の時期もあった………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年02月07日
[ジャンル]歴史 政治 社会

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