政治

トランプ現象とアメリカ保守思想―崩れ落ちる理想国家 [著]会田弘継

トランプ現象とアメリカ保守思想―崩れ落ちる理想国家 [著]会田弘継

■南北戦争期の「人種秩序」に源流  どの国にもその成り立ちや過去に由来する葛藤がある。どれほど時代が変わっても拭えない課題があり、歴史の深層を貫く伏流水のように幾度も表出する。  米国の場合、それは人種問題である。民族………[もっと読む]

[評者]立野純二(本社論説主幹代理)
[掲載]2016年09月11日
[ジャンル]政治 社会

「平成の大合併」の政治経済学 [著]中澤克佳、宮下量久

「平成の大合併」の政治経済学 [著]中澤克佳、宮下量久

 1999年に始まった平成の大合併で、自治体数は3229から1727に激減。明治、昭和に次ぐ第3の大規模合併となった。行政を効率化すると喧伝(けんでん)されたが、実際はどうだったのか。本書は、データに基づく実証的な検証を………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年09月04日
[ジャンル]政治 経済

日本国民であるために 民主主義を考える四つの問い [著]互盛央

日本国民であるために 民主主義を考える四つの問い [著]互盛央

 駅で列車を待つ列への割り込みはなぜ許されない? 日常生活の中で抱いた問いを出発点として著者は日本が本当の民主主義国家になる条件を探ってゆく。  そこではホッブズやロックの社会契約説が再検討され、統治される国民が統治する………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年09月04日
[ジャンル]政治 社会

集団的自衛権の思想史 [著]篠田英朗

集団的自衛権の思想史 [著]篠田英朗

■憲法と安保の「二重構造」を検証  憲法学者の宮沢俊義は、ポツダム宣言受諾で天皇主権から国民主権への「革命」が起こったとした。いわゆる「八月革命」説だ。だが、著者によれば、この説は、「実際の憲法制定権力者としてのアメリ………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年08月21日
[ジャンル]政治

民主主義は止まらない [著]SEALDs 日本×香港×台湾 若者はあきらめない [編]SEALDs

民主主義は止まらない [著]SEALDs 日本×香港×台湾 若者はあきらめない [編]SEALDs

■生身の言葉が動きを生み出す  社会や政治に対する冷ややかな視線はない。かといって、かつての政治的な「運動」のようなこわばりもない。  それを甘いと考える左派もいるが、「運動」を否定する右派の言葉もあてはまらない。そう………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年08月14日
[ジャンル]政治 社会

憲法9条と安保法制―政府の新たな憲法解釈の検証 [著]阪田雅裕

憲法9条と安保法制―政府の新たな憲法解釈の検証 [著]阪田雅裕

■元長官が政府に示す理解の限界  昨年成立した一連の安保法制については、大半の憲法学者が違憲とし、政府の憲法解釈を支えてきた内閣法制局の歴代長官らも、批判に加わった。定着した政府解釈の変更自体が立憲主義をゆるがすとの議………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年07月31日
[ジャンル]政治 社会

蔡英文 新時代の台湾へ [著]蔡英文

蔡英文 新時代の台湾へ [著]蔡英文

■中小企業群が担う強靱な経済  著者は、台湾総統選で国民党候補に圧勝し、本年5月に台湾初の女性総統に就任した。いま、世界でもっとも注目される政治家の1人だ。彼女は、前回の総統選(2012年)に敗北した責任をとって民進党………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年07月24日
[ジャンル]政治 社会 ノンフィクション・評伝

自衛隊の闇 [著]大島千佳・NNNドキュメント取材班

自衛隊の闇 [著]大島千佳・NNNドキュメント取材班

 海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」の乗組員がいじめを受けて自殺した事件で、遺族が自衛隊などに賠償を求めた裁判は8年間に及んだ。本書は、そのドキュメンタリーを制作したテレビディレクターの取材記録。丹念な取材から自衛隊組織の病………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2016年07月10日
[ジャンル]政治 社会

不審者のデモクラシー―ラクラウの政治思想 [著]山本圭

不審者のデモクラシー―ラクラウの政治思想 [著]山本圭

■不確かな立場の人々つなぐのは  エリートの手から「政治を人々の手に」取り戻す参加デモクラシー。しかし、実際にはそれは、自らの社会的な位置を自覚する理性的な個人だけのものとなっていないか。著者はそこを問題にする。  今………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年07月03日
[ジャンル]政治 社会

日本の女性議員―どうすれば増えるのか [編著]三浦まり

日本の女性議員―どうすれば増えるのか [編著]三浦まり

■低レベルの比率、政治風土映す  現在、衆議院の女性議員比率は9・5%で191カ国中156位、台湾を加えると192カ国・地域中157位という最低レベルにある。地方議会はもっと深刻で、全体の2割を超える市町村議会ではいま………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年06月26日
[ジャンル]政治 社会

真実―私は「捏造記者」ではない [著]植村隆

真実―私は「捏造記者」ではない [著]植村隆

■幾重にも浮かぶこの社会の病理  従軍慰安婦問題の本質は2点ある。その1は、「軍隊と性」で、古代ローマ以来、性病によって軍隊が機能しなくなることへの懸念である。その2は、20世紀の軍隊と性は、それぞれの国の政治体制によ………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2016年05月22日
[ジャンル]政治 社会

手話を生きる―少数言語が多数派日本語と出会うところで [著]斉藤道雄

手話を生きる―少数言語が多数派日本語と出会うところで [著]斉藤道雄

■ろう者の表現を取り戻すために  「ろう者とは、日本手話という、日本語とは異なる言語を話す、言語的少数者である」  本書の中ほどで紹介されている、ろう者による1995年のこの輝かしい宣言を読んだとき、私にとって世界は急………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年05月01日
[ジャンル]政治 社会 ノンフィクション・評伝

新聞と憲法9条―「自衛」という難題 [著]上丸洋一

新聞と憲法9条―「自衛」という難題 [著]上丸洋一

 日本国憲法施行から69年。その草創期を5年ごとの三つのステージに分けて、それぞれの時代に憲法9条がどのような辛酸をなめたのか、本書はそれを丹念に追いかけた。いわば憲法9条が激流をいかに泳いだか確かめた書だ。  三つのス………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2016年05月01日
[ジャンル]政治 社会

「憲法改正」の真実 [著]樋口陽一、小林節

「憲法改正」の真実 [著]樋口陽一、小林節

 日本の憲法を「みっともない」と言う人々がいる。では、彼らが夢見る「美しい国」とは何か。  戦後平和を形づくってきたものを「押しつけ憲法」とさげすむ人々がいる。では、彼らが押しつけようとする「公益」とは何か。  問題はも………[もっと読む]

[評者]立野純二(本社論説主幹代理)
[掲載]2016年04月24日
[ジャンル]政治 社会

アメリカの排日運動と日米関係—「排日移民法」はなぜ成立したか [著]簑原俊洋

アメリカの排日運動と日米関係—「排日移民法」はなぜ成立したか [著]簑原俊洋

■愚かな政策、後世に歴史の汚点  米国が「トランプ現象」に揺れている。政争の渦のなかで人種差別と排外思想が勢いづいている。  異様な大衆扇動にも見えるが、そう新しい動きでもない。この国では、特定の移民への不満が間欠泉の………[もっと読む]

[掲載]2016年04月03日
[ジャンル]政治 国際

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