経済

日本農業は世界に勝てる [著]山下一仁

日本農業は世界に勝てる [著]山下一仁

■農政転換へ、チャンス掴めるか  「日本の農業は競争力がない、だから保護が必要」という論理は、私たちにとって半ば常識と化している。ところが著者は、日本の農業には高い競争力を発揮する条件が、潜在的に備わっていることを説得………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年07月05日
[ジャンル]経済 科学・生物

日本の納税者 [著]三木義一

日本の納税者 [著]三木義一

■「納税は権利」根付かぬ背景は  「納税は国民の権利だ」というと、怪訝(けげん)な顔をされる読者も多いだろう。「納税は義務だ」というのが、我々の常識的な受け止めだからだ。実際、日本国憲法第30条には、国民の納税義務が謳………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年06月21日
[ジャンル]経済 社会

シフト&ショック―次なる金融危機をいかに防ぐか [著]マーティン・ウルフ

シフト&ショック―次なる金融危機をいかに防ぐか [著]マーティン・ウルフ

■不可避の危機、その根源を探る  フィナンシャル・タイムズ紙の論説主幹を務める第一級の経済ジャーナリストによる、2007〜08年に発生した世界的な金融・経済危機の徹底分析と将来展望の書だ。  冒頭で著者は、経済理論に基………[もっと読む]

[評者]ビジネス
[掲載]2015年05月31日
[ジャンル]経済

江戸日本の転換点―水田の激増は何をもたらしたか [著] 武井弘一

江戸日本の転換点―水田の激増は何をもたらしたか [著] 武井弘一

■列島改造!! 成長の限界に直面  明治以後、江戸時代の社会は、概して否定的に見られてきた。それが参照すべきものとして見られるようになったのは、むしろ近年である。それは、戦後日本で、「日本列島改造」と呼ばれた経済の高度………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2015年05月24日
[ジャンル]歴史 経済 科学・生物

はじめての福島学 [著] 開沼博

はじめての福島学 [著] 開沼博

■データを共有し「イメージ」正す  東日本大震災の年に『「フクシマ」論』で衝撃のデビューを果たし、以後、被災地の「内側」からのメッセージを全力で発信し続けてきた著者の、震災から4年目にしての新境地。  元来彼は質的な調………[もっと読む]

[評者]ビジネス
[掲載]2015年05月24日
[ジャンル]経済 社会

「衝動」に支配される世界―我慢しない消費者が社会を食いつくす [著]ポール・ロバーツ [訳]東方雅美

「衝動」に支配される世界―我慢しない消費者が社会を食いつくす [著]ポール・ロバーツ [訳]東方雅美

■直感的で配慮のない社会を裁断  現代文明論というべき書である。「インパルス・ソサエティ(衝動に支配される社会)」という語を剣として「社会経済システム全体が自己破壊に向かっている様子」を裁断している。  「欲しい」とい………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年05月24日
[ジャンル]政治 経済 社会

相互扶助の経済—無尽講・報徳の民衆思想史 [著]テツオ・ナジタ

相互扶助の経済—無尽講・報徳の民衆思想史 [著]テツオ・ナジタ

■したたかな現実主義と弱さ  講、無尽、頼母子(たのもし)、もやいなど、さまざまに呼ばれる民衆の相互扶助組織。「契約」を交わした人びとが互いに資金を出し合い、抽選などによって貸付(かしつけ)を受け、一定期間で返済する仕………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2015年04月26日
[ジャンル]経済

日本経済の構造変化―長期停滞からなぜ抜け出せないのか [著]須藤時仁、野村容康

日本経済の構造変化―長期停滞からなぜ抜け出せないのか [著]須藤時仁、野村容康

■税制による所得再分配強化を  日本経済の構造と問題点を、長期的な視点から実証的に解き明かしてくれる好著だ。読者は、目の前の霧が晴れる気分を味わうだろう。  まず本書は、日本経済の長期停滞要因として、GDPの約6割を占………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年02月22日
[ジャンル]経済

経済と人間の旅 [著]宇沢弘文

経済と人間の旅 [著]宇沢弘文

■効率より人を重んじた思想家  宇沢弘文は経済学者の枠には収まらない。思想家と呼んだほうがふさわしい。ある時宇沢は「本来は人間の幸せに貢献するはずの経済学が、実はマイナスの役割しか果たしてこなかったのではないかと思うに………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2015年02月15日
[ジャンル]経済

租税抵抗の財政学―信頼と合意に基づく社会へ [著]佐藤滋、古市将人

租税抵抗の財政学―信頼と合意に基づく社会へ [著]佐藤滋、古市将人

■格差と再分配、真正面から議論  若き財政学者2人による、意欲的な一冊。ピケティブームで日本でも格差論が再燃する中、「では、どういう租税&再分配パッケージがいいのか」という疑問に対し、真正面から提言している。  日本は………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2015年02月15日
[ジャンル]経済

幻滅-外国人社会学者が見た戦後日本70年 [著]ロナルド・ドーア

幻滅-外国人社会学者が見た戦後日本70年 [著]ロナルド・ドーア

 「親日家」と呼ばれた1925年英国生まれの社会学者が、「嫌日家」となりつつある心の遍歴を、戦後日本の変化に沿って振り返った。50年に初来日した時、「あまりにも魅力的な異邦人社会」だったので、東京の日常生活を調査した。そ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年02月01日
[ジャンル]経済

大脱出―健康、お金、格差の起原 [著]アンガス・ディートン

大脱出―健康、お金、格差の起原 [著]アンガス・ディートン

■進歩と格差の間の終わりなきダンス  風変わりな表題は、1963年公開の映画「大脱走」(The Great Escape)にちなんだもの。第2次大戦下、ドイツ軍の捕虜となった英米兵士たちが収容所地下にトンネルを掘り、脱………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2015年01月11日
[ジャンル]経済

日本型クリエイティブ・サービスの時代 [編]小林潔司、原良憲、山内裕

日本型クリエイティブ・サービスの時代 [編]小林潔司、原良憲、山内裕

■生産者と消費者が「価値共創」  きわめて斬新な経営学書だ。本書は、先進国経済の中で重要性を増す「サービス」に着目し、目に見えず、触ることもできない非物質的な「創造的価値」の創出過程を、明瞭な言語と概念で、初めて我々の………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年01月11日
[ジャンル]経済

21世紀の資本 [著]トマ・ピケティ [訳]山形浩生、守岡桜、森本正史

21世紀の資本 [著]トマ・ピケティ [訳]山形浩生、守岡桜、森本正史

■富の格差鋭く分析、分配問題を核心に  資本主義の格差拡大傾向を鋭く分析した世界的ベストセラーの邦訳版が、ついに出版された。本書は、富の格差や社会階級の問題に関心を失った現代経済学を批判、分配問題を経済分析の核心に戻す………[もっと読む]

[評者]ビジネス
[掲載]2014年12月21日
[ジャンル]経済

経済政策で人は死ぬか?—公衆衛生学から見た不況対策 [著]デヴィッド・スタックラー、サンジェイ・バス

経済政策で人は死ぬか?—公衆衛生学から見た不況対策 [著]デヴィッド・スタックラー、サンジェイ・バス

■無謀な緊縮策は生命に悪影響  「借りたものは返す」、これは社会常識だ。しかし経済危機下ですべてを犠牲にしても、債務返済を最優先すべきだろうか。この書物は、著者たちが公衆衛生学の観点から経済・財政政策に問い直しを迫る、………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2014年12月14日
[ジャンル]経済 社会

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