経済

「偶然」の統計学 [著]デイヴィッド・J・ハンド

「偶然」の統計学 [著]デイヴィッド・J・ハンド

■数字を武器に「奇跡」に迫る  「なぜ奇跡は起こるのか?」を説明する本である。もう少し正確に表現すると、「人はなぜそれを奇跡と思うのか?」を、分かりやすく面白く解説してくれる本である。  人間の直観は、物事の起こる確率………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2015年10月18日
[ジャンル]経済

鉄道デザインの心―世にないものをつくる闘い [著]水戸岡鋭治

鉄道デザインの心―世にないものをつくる闘い [著]水戸岡鋭治

■効率より空間と時間にこだわる  水戸岡鋭治さんは鉄道のデザイナーとして有名だが、全国の鉄道に乗っているわけではない。京浜工業地帯を走るJR鶴見線に同乗したときには、首都圏にもこんな線があるのかと驚かれ、運河や工場の夜………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2015年09月13日
[ジャンル]経済

大江戸商い白書—数量分析が解き明かす商人の真実 [著]山室恭子

大江戸商い白書—数量分析が解き明かす商人の真実 [著]山室恭子

 江戸の町には、米や炭を扱ういわばコンビニから、リサイクルショップや外食産業まで小さな店がひしめいていた——4千人近い商人のデータを徹底的に分析し、生き生きとした「ふだんぎの江戸」を立ち現れさせることに成功した。その町並………[もっと読む]

[掲載]2015年09月06日
[ジャンル]歴史 経済 社会

大転換 新しいエネルギー経済のかたち [著]レスター・R・ブラウンほか

大転換 新しいエネルギー経済のかたち [著]レスター・R・ブラウンほか

■太陽光と風力への潮流、力強く  環境保護の旗手レスター・ブラウンによる「現役最後の書」。化石燃料や原子力による「古いエネルギー経済」から、太陽光と風力による「新しいエネルギー経済」への大転換を力強く描き出す。同時に、………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年08月30日
[ジャンル]経済 科学・生物

善と悪の経済学 [著]トーマス・セドラチェク

善と悪の経済学 [著]トーマス・セドラチェク

■神話・宗教に探る「人間学」の水脈  経済学が社会科学の一部であることは、疑いない。では経済学は、自然科学と人文科学のどちらに近いのか。社会科学の中で唯一、ノーベル賞が授与される学問分野の経済学は、自然科学をモデルとし………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年08月02日
[ジャンル]経済 社会

世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠 [著]ジョセフ・E・スティグリッツ

世界に分断と対立を撒き散らす経済の罠 [著]ジョセフ・E・スティグリッツ

■格差見つめる冷静さと温かさ  本書は、ノーベル経済学賞を受賞した米国の碩学(せきがく)による現代資本主義への深い憂慮の書である。大きな話題となったピケティ『21世紀の資本』が1980年以降の格差拡大を証明したことに、………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年07月26日
[ジャンル]経済 社会

検証 日本の「失われた20年」 [編著] 船橋洋一

検証 日本の「失われた20年」 [編著] 船橋洋一

 バブル崩壊後の20余年、日本はなぜ停滞から抜け出せなかったのか。どんな構造が原因で、決定的な分岐点はいつだったのか。金融・財政や政治だけでなく、人口や教育、原発政策、歴史認識、理念・価値観など15のテーマを軸に、元外交………[もっと読む]

[掲載]2015年07月05日
[ジャンル]経済 社会

日本農業は世界に勝てる [著]山下一仁

日本農業は世界に勝てる [著]山下一仁

■農政転換へ、チャンス掴めるか  「日本の農業は競争力がない、だから保護が必要」という論理は、私たちにとって半ば常識と化している。ところが著者は、日本の農業には高い競争力を発揮する条件が、潜在的に備わっていることを説得………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年07月05日
[ジャンル]経済 科学・生物

日本の納税者 [著]三木義一

日本の納税者 [著]三木義一

■「納税は権利」根付かぬ背景は  「納税は国民の権利だ」というと、怪訝(けげん)な顔をされる読者も多いだろう。「納税は義務だ」というのが、我々の常識的な受け止めだからだ。実際、日本国憲法第30条には、国民の納税義務が謳………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年06月21日
[ジャンル]経済 社会

シフト&ショック―次なる金融危機をいかに防ぐか [著]マーティン・ウルフ

シフト&ショック―次なる金融危機をいかに防ぐか [著]マーティン・ウルフ

■不可避の危機、その根源を探る  フィナンシャル・タイムズ紙の論説主幹を務める第一級の経済ジャーナリストによる、2007〜08年に発生した世界的な金融・経済危機の徹底分析と将来展望の書だ。  冒頭で著者は、経済理論に基………[もっと読む]

[評者]ビジネス
[掲載]2015年05月31日
[ジャンル]経済

江戸日本の転換点―水田の激増は何をもたらしたか [著] 武井弘一

江戸日本の転換点―水田の激増は何をもたらしたか [著] 武井弘一

■列島改造!! 成長の限界に直面  明治以後、江戸時代の社会は、概して否定的に見られてきた。それが参照すべきものとして見られるようになったのは、むしろ近年である。それは、戦後日本で、「日本列島改造」と呼ばれた経済の高度………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2015年05月24日
[ジャンル]歴史 経済 科学・生物

はじめての福島学 [著] 開沼博

はじめての福島学 [著] 開沼博

■データを共有し「イメージ」正す  東日本大震災の年に『「フクシマ」論』で衝撃のデビューを果たし、以後、被災地の「内側」からのメッセージを全力で発信し続けてきた著者の、震災から4年目にしての新境地。  元来彼は質的な調………[もっと読む]

[評者]ビジネス
[掲載]2015年05月24日
[ジャンル]経済 社会

「衝動」に支配される世界―我慢しない消費者が社会を食いつくす [著]ポール・ロバーツ [訳]東方雅美

「衝動」に支配される世界―我慢しない消費者が社会を食いつくす [著]ポール・ロバーツ [訳]東方雅美

■直感的で配慮のない社会を裁断  現代文明論というべき書である。「インパルス・ソサエティ(衝動に支配される社会)」という語を剣として「社会経済システム全体が自己破壊に向かっている様子」を裁断している。  「欲しい」とい………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年05月24日
[ジャンル]政治 経済 社会

相互扶助の経済—無尽講・報徳の民衆思想史 [著]テツオ・ナジタ

相互扶助の経済—無尽講・報徳の民衆思想史 [著]テツオ・ナジタ

■したたかな現実主義と弱さ  講、無尽、頼母子(たのもし)、もやいなど、さまざまに呼ばれる民衆の相互扶助組織。「契約」を交わした人びとが互いに資金を出し合い、抽選などによって貸付(かしつけ)を受け、一定期間で返済する仕………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2015年04月26日
[ジャンル]経済

日本経済の構造変化―長期停滞からなぜ抜け出せないのか [著]須藤時仁、野村容康

日本経済の構造変化―長期停滞からなぜ抜け出せないのか [著]須藤時仁、野村容康

■税制による所得再分配強化を  日本経済の構造と問題点を、長期的な視点から実証的に解き明かしてくれる好著だ。読者は、目の前の霧が晴れる気分を味わうだろう。  まず本書は、日本経済の長期停滞要因として、GDPの約6割を占………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年02月22日
[ジャンル]経済

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