医学・福祉

認知症と長寿社会―笑顔のままで [著]信濃毎日新聞取材班

認知症と長寿社会―笑顔のままで [著]信濃毎日新聞取材班

■「ギリギリの努力」の現場ルポ  人は誰しも、健康で長命を願い、他人に迷惑をかけずに天寿をまっとうしたい。でも、人間は生物であるが故に衰える。病にもかかる。往々にして誰かの手助けが必要になる。まして、記憶があやふやにな………[もっと読む]

[評者]四ノ原恒憲(朝日新聞記者)
[掲載]2011年01月30日
[ジャンル]医学・福祉 ノンフィクション・評伝 新書

明るい原田病日記―私の体の中で内戦が起こった [著]森まゆみ

明るい原田病日記―私の体の中で内戦が起こった [著]森まゆみ

■霧を晴らすようにつづる闘病記    この本を手にとるまで「原田病」の病名を聞いたことがなかった。実際にかかった著者自身も知らなかった。病気などしたことがないのに三年前とつぜん視界が崩れ、頭痛、耳鳴り。検査を受けると百………[もっと読む]

[評者]平松洋子(エッセイスト)
[掲載]2010年11月21日
[ジャンル]医学・福祉 ノンフィクション・評伝

こんなときどうする?―臨床のなかの問い [著]徳永進

こんなときどうする?―臨床のなかの問い [著]徳永進

■正解はない、困惑も率直に吐露    著者は長年終末期医療の現場に関(かか)わり、現在は「野の花診療所」で末期がん患者のホスピスケアにあたる内科医である。  「困った事例の対応マニュアル?」というタイトルからの連想はこ………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2010年10月17日
[ジャンル]医学・福祉 ノンフィクション・評伝

絶倫食 [著]小泉武夫 

絶倫食 [著]小泉武夫 

■人間の発想力に、随喜の涙  わたし、おののいたんです。  小泉先生ったら、すごい。  いきなり「男の勝負食」だなンて、そんな。  ——もういいですか、すみません。宇能鴻一郎もむっくり、過酷な夏を無事にくぐり抜けた紳士………[もっと読む]

[評者]平松洋子(エッセイスト)
[掲載]2010年09月26日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

セラフィーヌ [著]フランソワーズ・クロアレク 

セラフィーヌ [著]フランソワーズ・クロアレク 

■神の啓示、芸術の天才と狂気  6歳で孤児になったセラフィーヌ(素人歌手スーザン・ボイルに似ている)は修道院で家政婦をする田舎女だが、ある日聖母から「お前は絵を描かなければならない」と啓示を受け、天上の存在との交信が開………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2010年08月22日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 医学・福祉

西洋中世奇譚集成 聖パトリックの煉獄 [著]修道士マルクス/修道士ヘンリクス

西洋中世奇譚集成 聖パトリックの煉獄 [著]修道士マルクス/修道士ヘンリクス

■死の壁の向こう側との交信  一時、臨死体験者の記録を集めた本やテレビが流行(はや)った時期があったが、その大半は死の壁を前にして引き返してきた話ばかりで壁の向こう側の境域に足を踏み入れた者の証言はエマニエル・スウェデ………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2010年07月11日
[ジャンル]歴史 医学・福祉

発達障害は治りますか? [著]神田橋條治ほか/うつ病治療 現場の工夫より [著]岩永竜一郎、神田橋條治

発達障害は治りますか? [著]神田橋條治ほか/うつ病治療 現場の工夫より [著]岩永竜一郎、神田橋條治

■「日本のフロイト」 臨床知の宝庫  神田橋條治はかつて「日本のフロイト」とも称され、多くの精神科医や臨床心理士のファンを持つカリスマ精神科医である。その著書は臨床知の宝庫だが、カリスマだけに読者を選ぶ。依存心が強すぎ………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2010年07月11日
[ジャンル]医学・福祉

セレンディピティと近代医学ー独創、偶然、発見の100年 [著]モートン・マイヤーズ

セレンディピティと近代医学ー独創、偶然、発見の100年 [著]モートン・マイヤーズ

■幸運と「目」が生む大発見  セレンディピティとは、幸運や偶然、ときには失敗のおかげで、予期せぬ大発見に出会うことをいう。もっとも、運だけではだめで、米国の放射線科医である著者によれば、それをとらえる人間の創造性も不可………[もっと読む]

[評者]辻篤子(本社論説委員)
[掲載]2010年05月16日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

治りませんようにーべてるの家のいま [著]斉藤道雄

治りませんようにーべてるの家のいま [著]斉藤道雄

■生の意味求める崖っぷちの真情  虚を突かれた。  「治りませんように」  奇妙なタイトルにぽかんとして、しだいに混乱する。病気が治らないよう願う者など、いるはずがないではないか?  これは十年の取材にもとづく記録と思………[もっと読む]

[評者]平松洋子(エッセイスト)
[掲載]2010年04月11日
[ジャンル]医学・福祉 社会 ノンフィクション・評伝

代替医療のトリック [著]サイモン・シン、エツァート・エルンスト

代替医療のトリック [著]サイモン・シン、エツァート・エルンスト

■「病気の治療とは」、議論の契機に  現在の医療に関する様々な課題が指摘される中で、中国医学など非西洋的な医療や代替医療と呼ばれるものへの人々の関心が高まっている。本書は、科学ジャーナリストとしてよく知られた著者らが、………[もっと読む]

[評者]広井良典(千葉大学教授)
[掲載]2010年03月21日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

新・がん50人の勇気 [著]柳田邦男

新・がん50人の勇気 [著]柳田邦男

■まっすぐ向き合った姿、敬意込め  がんで亡くなった人々の、死に臨む記録である。タイトルに「新」とあるとおり、1981年刊行の『ガン50人の勇気』の続編という位置付けなのだが、前作から約30年という歳月の流れは、日本人………[もっと読む]

[評者]重松清(作家)
[掲載]2010年01月31日
[ジャンル]医学・福祉 社会

天才の秘密―アスペルガー症候群と芸術的独創性 [著]マイケル・フィッツジェラルド

天才の秘密―アスペルガー症候群と芸術的独創性 [著]マイケル・フィッツジェラルド

■純真・不器用…資質が共通  我こそは天才なりと自認、もしくは密(ひそ)かに天才性を誇る芸術家には、この本は自分のことを書いているという妄想を呼ぶ。この思いこみがすでに軽度の自閉症、アスペルガー症候群の人である証拠とも………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2010年01月17日
[ジャンル]人文 医学・福祉

ヒューマンエラーは裁けるか-安全で公正な文化を築くには [著]シドニー・デッカー

ヒューマンエラーは裁けるか-安全で公正な文化を築くには [著]シドニー・デッカー

■日常業務が「過失」に変わる瞬間  大きな列車事故が起きる。多数の死傷者が出る。さあ、誰のせいだ? 事故はなぜ起きたのだ? 責任者は出てこい。説明責任を果たせ——。こうして社会も被害者遺族も「真相」を求め、事故を起こし………[もっと読む]

[評者]高村薫(作家)
[掲載]2009年12月20日
[ジャンル]政治 医学・福祉 社会

精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本 [著]大熊一夫

精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本 [著]大熊一夫

■「地域精神保健」という試み  著者は元新聞記者で、1970年にアルコール依存症を装って精神病院の鉄格子の中に入り、その体験を朝日新聞に「ルポ・精神病棟」として連載した。それは地獄のような世界であった。その後も著者は、………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2009年12月13日
[ジャンル]医学・福祉 社会 ノンフィクション・評伝

長寿大国の虚構-外国人介護士の現場を追う [著]出井康博

長寿大国の虚構-外国人介護士の現場を追う [著]出井康博

■人材開国の機会にふらつく政策  急速に高齢化が進んでいる日本では、介護制度の充実が望まれる。しかし少子化のためもあって、それを支える人材が足りない。低賃金・重労働という現実に加えて、そのイメージが若者を介護の職場から………[もっと読む]

[評者]小杉泰(京都大学教授)
[掲載]2009年11月15日
[ジャンル]政治 医学・福祉 社会

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