国際

戦争の条件 [著]藤原帰一

戦争の条件 [著]藤原帰一

 戦争が避けられない状況はあるのか? 平和主義の立場からは、考えること自体に抵抗感を覚えるかもしれない。しかし、戦争は現実にある。「意見」ありきで「現実」を都合よく集める見方を戒める著者と一緒に、国際政治の思考力を鍛える………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年06月02日
[ジャンル]政治 社会 国際

隣人が殺人者に変わる時 [著]ジャン・ハッツフェルド/ゆるしへの道 [著]イマキュレー・イリバギザ、スティーヴ・アーウィン

隣人が殺人者に変わる時 [著]ジャン・ハッツフェルド/ゆるしへの道 [著]イマキュレー・イリバギザ、スティーヴ・アーウィン

■ルワンダの悲劇、目を閉ざさずに  1994年のルワンダ虐殺。フツ族の過激派によってわずか3カ月間に80万人のツチ族と穏健派フツ族が殺害された。  ジェノサイド(根絶を目的とする計画的殺戮〈さつりく〉)という点ではナチ………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2013年05月26日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 国際

そのとき、本が生まれた [著]アレッサンドロ・マルツォ・マーニョ

そのとき、本が生まれた [著]アレッサンドロ・マルツォ・マーニョ

■出版史から見たヴェネツィア    1987年ヴェネツィアの小さな教会図書館で、コーランが発見された。刊行は1538年以前。世界で最初に印刷されたコーランだった。グーテンベルクが活版印刷を開発し、42行聖書を刊行したの………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2013年05月26日
[ジャンル]歴史 国際

ユーロ消滅?―ドイツ化するヨーロッパへの警告 [著]ウルリッヒ・ベック [訳]島村賢一

ユーロ消滅?―ドイツ化するヨーロッパへの警告 [著]ウルリッヒ・ベック [訳]島村賢一

■危機への岐路に立つメルケル  ユーロ危機を国家債務危機ととらえた経済学者は「資本の理解者」となって貧者に新自由主義を強いると著者は指摘する。債務危機ではなく、欧州危機なのであって「欧州が排外主義や暴力に回帰せずに、根………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2013年05月12日
[ジャンル]経済 国際

ろくでなしのロシア―プーチンとロシア正教 [著]中村逸郎

ろくでなしのロシア―プーチンとロシア正教 [著]中村逸郎

■結託して神聖さを醸成する  著者は、ロシア現代政治を専門とする研究者だが、しばしばモスクワに滞在して、この国の現実を見ている。ロシア人がつくる社会システムの非効率、独善性など、当のロシア人自身があきれ怒りだすのだが、………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2013年04月28日
[ジャンル]国際

アンダルシアの都市と田園 [編]陣内秀信+法政大学陣内研究室

アンダルシアの都市と田園 [編]陣内秀信+法政大学陣内研究室

■支配の変転、混血による創造  国という単位で世界を記述する代わりに、より小さな単位を用いて、世界を記述しようという動きが盛んである。本書もまた、スペインという単位に代わって、新たな単位をさぐる試みである。  発見され………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2013年04月07日
[ジャンル]歴史 人文 国際

階級「断絶」社会アメリカ 新上流と新下流の出現 [著]チャールズ・マレー

階級「断絶」社会アメリカ 新上流と新下流の出現 [著]チャールズ・マレー

■「真のエリートとは」を問う  実に挑発的な米国論だ。  貧困や格差に関する本なら山ほどある。しかし、過去50年間に及ぶ豊富なデータを駆使して著者が描き出すのは、もはや同じ米国人としての行動様式や価値をほとんど共有しな………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2013年03月24日
[ジャンル]社会 国際

中国の強国構想 日清戦争後から現代まで [著]劉傑

中国の強国構想 日清戦争後から現代まで [著]劉傑

■論争から自己認識の変容活写  北京で生まれ、東大に学び、現在、早大で教鞭(きょうべん)を取る著者は、冷静かつ公平な日中関係史の研究で定評がある。  第一次安倍内閣で「日中友好」から「戦略的互恵関係」へと再定義された日………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2013年03月17日
[ジャンル]国際

中国台頭の終焉 [著]津上俊哉

中国台頭の終焉 [著]津上俊哉

■「世界一」になる日は来ない?  リーマン・ショック後、巨額の財政出動で危機をしのぎ世界経済の主要プレーヤーに躍り出た中国。国内総生産で日本を抜き去ったが、10年以内に米国も逆転する、というのが国際的な大方の見方だ。 ………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年03月03日
[ジャンル]経済 国際

コモンウェルス 上・下 [著]アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート

コモンウェルス 上・下 [著]アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート

■「所有」への呪縛、乗り越える概念  冷戦終結後の世界秩序の本質を〈帝国〉という概念で表し、世界的に注目される2人の最新作。  〈帝国〉といっても帝国主義の「帝国」とはまったく違う。グローバル資本主義による新たな支配の………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2013年02月24日
[ジャンル]社会 国際

女ノマド、一人砂漠に生きる [著]常見藤代

女ノマド、一人砂漠に生きる [著]常見藤代

■遊牧民のベールの下に迫る  紅海沿岸のハルガダ(エジプト)から車で約2時間奥に入った砂漠で、たった一人遊牧生活を営むホシュマン族の女性とともに生活した記録である。彼女の娘や嫁など、家族たちも登場する。  ラクダや人の………[もっと読む]

[評者] 田中優子(法政大学教授)
[掲載]2013年02月24日
[ジャンル]国際

紅の党―習近平体制誕生の内幕 [著]朝日新聞中国総局

紅の党―習近平体制誕生の内幕 [著]朝日新聞中国総局

 中国では、わいろなどの不正収入を得た幹部が、妻や子、資産を海外に移すことを指して「裸官」という。幹部だけが国内に残るからだ。2008年までの10年余に海外に逃れた政府や国有企業の幹部は1万6千~1万8千人にものぼるとい………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2013年02月17日
[ジャンル]国際

アメリカの越え方―和子・俊輔・良行の抵抗と越境 [著]吉見俊哉

アメリカの越え方―和子・俊輔・良行の抵抗と越境 [著]吉見俊哉

■三人三様の道筋、立体的に対置  なぜ「アメリカを越える」ことが課題なのか? 東アジアにおいて戦前の日本の植民地主義が戦後、そっくりアメリカの覇権構造に引き継がれた点で、大日本帝国の崩壊と冷戦の激化のあいだには構造的な………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2012年12月09日
[ジャンル]社会 国際

領土問題をどう解決するか 対立から対話へ [著]和田春樹

領土問題をどう解決するか 対立から対話へ [著]和田春樹

■交渉を軸に相手の主張も聞く  著者が本書で企図したことは3点に絞られる。現状の三つの領土問題(北方四島、竹島、尖閣諸島)解決には外交交渉を主軸に相互が軍事力を使わぬこと、領土に関するそれぞれの国との関係文書を改めて精………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2012年12月09日
[ジャンル]政治 新書 国際

民主主義のあとに生き残るものは [著]アルンダティ・ロイ

民主主義のあとに生き残るものは [著]アルンダティ・ロイ

■インドにおける恐るべき抑圧  本書は、インドにおける政府、大企業、財団、ヒンドゥー原理主義者による恐るべき抑圧を伝えるものである。たとえば、カシミール地方では大量のイスラム教徒が、また、中部山地では、強制的な開発に抵………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2012年10月28日
[ジャンル]国際

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