経済

大格差―機械の知能は仕事と所得をどう変えるか [著]タイラー・コーエン

大格差―機械の知能は仕事と所得をどう変えるか [著]タイラー・コーエン

■科学が魔と化す、天才マシン時代  前著『大停滞』(2011年)で、著者は「イノベーション(技術革新)が停滞しているせいで」アメリカは「大停滞」していると主張した。その証拠に「人口当たりのイノベーション件数は1873年………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年11月09日
[ジャンル]政治 経済

ブレトンウッズの闘い ケインズ、ホワイトと新世界秩序の創造 [著]ベン・ステイル

ブレトンウッズの闘い ケインズ、ホワイトと新世界秩序の創造 [著]ベン・ステイル

■新通貨体制めぐる英米闘争鮮やかに  本書は、膨大な文献、会議資料、当事者の手書きメモまで駆使し、1944年に米国で開催されたブレトンウッズ会議における英米間の闘争を描いた大作だ。この会議は、世界経済の中心が大英帝国か………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2014年10月26日
[ジャンル]経済 ノンフィクション・評伝

誰が「知」を独占するのか [著]福井健策

誰が「知」を独占するのか [著]福井健策

 「過去の文書や映像・音楽などの作品を収集し、保存し、公開する場所」であるアーカイブは、今、爆発的に進行するデジタル化のなかで役割を拡大しており、少資源の日本では「知のインフラ」として社会と経済のゆくえを決定的に左右する………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2014年10月26日
[ジャンル]経済 IT・コンピューター 新書

アダム・スミスとその時代 [著]ニコラス・フィリップソン

アダム・スミスとその時代 [著]ニコラス・フィリップソン

■「真の人間学」追究した哲学者  本書は哲学者アダム・スミスの「思想の伝記」である。スミスは経済学の父と一般的にいわれるが、それはほんの一面を表しているにすぎない。彼が生涯をかけて成し遂げようとしたのは「人間の本性と歴………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年09月14日
[ジャンル]経済

ファーム・コミットメント——信頼できる株式会社をつくる [著]コリン・メイヤー

ファーム・コミットメント——信頼できる株式会社をつくる [著]コリン・メイヤー

■儲けるために存在するのでなく  「株式会社は誰のために、そして何のために存在するのか」という古典的な問いに対する現在の通説的な回答は、「株式会社は株主のために存在し、その価値最大化を目的とする」というものだ。株主に最………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2014年09月07日
[ジャンル]経済

戦後河川行政とダム開発 [著]梶原健嗣

戦後河川行政とダム開発 [著]梶原健嗣

■建設の論理を突き崩す労作  本書は、民主党政権下で「脱ダム」の象徴となった八ツ場ダムと利根川水系を中心に、膨大な資料の検証を通じて、戦後日本の河川行政の根底的な批判を試みた労作である。  本書の醍醐味(だいごみ)は、………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2014年08月03日
[ジャンル]経済

協同組合は「未来の創造者」になれるか [編]中川雄一郎・JC総研

協同組合は「未来の創造者」になれるか [編]中川雄一郎・JC総研

■社会的課題くみ上げるために  経済を動かす主体は、株式会社だけではない。農協、漁協、森林組合、生協、信金などの協同組合は、地域再生、環境、エネルギー、食料、就労など、社会的課題の解決に向けて、ますます重要な役割が期待………[もっと読む]

[評者]ビジネス
[掲載]2014年07月06日
[ジャンル]経済

加工食品には秘密がある [著]メラニー・ウォーナー

加工食品には秘密がある [著]メラニー・ウォーナー

■意外な原料・添加物、無意識に  資本主義の原理に忠実たろうとすれば、安価に大量生産でき、保存が利き、均一の味と香りが保てる食品が最も有利である。その結果、食は自然から離れ、完全な工業製品になった。その流れを決定づけた………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2014年06月22日
[ジャンル]経済

チャイナズ・スーパーバンク——中国を動かす謎の巨大銀行 [著]H・サンダースン、M・フォーサイス

チャイナズ・スーパーバンク——中国を動かす謎の巨大銀行 [著]H・サンダースン、M・フォーサイス

■先兵役からみる国と金融の蜜月  国家の腕力と、その危うさが曇りガラスの向こうで絡みあう中国経済は、どこから見るかで風景が変わる。  本書が焦点をあてたのは、中国の国家開発銀行。国内からアフリカ、中南米まで広がる貸出残………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年06月01日
[ジャンル]経済 社会

身の丈の経済論―ガンディー思想とその系譜 [著]石井一也

身の丈の経済論―ガンディー思想とその系譜 [著]石井一也

■21世紀を展望する思想的源泉  本書は、インド独立の父ガンディーによる経済思想の解明を通じて現代文明の再考を迫る、問題提起の書である。  ガンディーの経済思想は、近代化、工業化への根底的な批判と特徴づけられる。彼は、………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2014年05月18日
[ジャンル]経済

〈働く〉は、これから―成熟社会の労働を考える [編]猪木武徳

〈働く〉は、これから―成熟社会の労働を考える [編]猪木武徳

■魔法の解決策はないからこそ  日本の社会で、働くということがここまで盛んに論じられるようになった時代もめずらしいかもしれない。拡大する非正規雇用やリストラの問題、ブラック企業の内実、女性の就業や高齢者の雇用など、その………[もっと読む]

[評者]萱野稔人(津田塾大学教授・哲学)
[掲載]2014年05月11日
[ジャンル]経済 社会

線路はつながった―三陸鉄道 復興の始発駅 [著]冨手淳

線路はつながった―三陸鉄道 復興の始発駅 [著]冨手淳

■無数の声に耳傾ける民主主義  今日(4月6日)、三陸鉄道北リアス線の小本―田野畑間が開通する。昨日、南リアス線の吉浜―釜石間が開通したのに続いてこの区間が開通することで、三陸鉄道は完全復旧を果たした。  東日本大震災………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2014年04月06日
[ジャンル]経済 社会

グローバリゼーション・パラドクス―世界経済の未来を決める三つの道 [著]ダニ・ロドリック

グローバリゼーション・パラドクス―世界経済の未来を決める三つの道 [著]ダニ・ロドリック

■破綻した「信じがたい仮説」  先日、米連邦準備制度理事会が公開した2008年の議事録によれば、金融グローバリゼーション推進の舵(かじ)取りを任されていたバーナンキ議長(当時)はリーマン・ショックの翌日、金融政策を決定………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年03月02日
[ジャンル]経済 国際

劣化国家 [著]ニーアル・ファーガソン

劣化国家 [著]ニーアル・ファーガソン

■西洋の「大いなる衰退」の原因  昨今、政治も企業経営も短期的な利益や思惑だけで動くことが増え、それが思わぬ機能不全を引き起こしている。経済危機の頻発といった症状がまさにそうだ。しかも困ったことに、根本原因も処方箋(せ………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年12月08日
[ジャンル]政治 経済

どっこい大田の工匠たち―町工場の最前線 [著]小関智弘

どっこい大田の工匠たち―町工場の最前線 [著]小関智弘

■技能が磨いた底知れぬ謙虚さ  五十年の職人生活を送った旋盤工であり、作家でもある小関智弘さんは、職工の世界を内と外から同時に見られる人だ。だから従業員数名といった小さな町工場が集積する町、東京・大田区での職工さんたち………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2013年12月01日
[ジャンル]経済

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