アート・ファッション・芸能

アートは資本主義の行方を予言する—画商が語る戦後七〇年の美術潮流 [著]山本豊津

アートは資本主義の行方を予言する—画商が語る戦後七〇年の美術潮流 [著]山本豊津

■清濁合わせ飲む立場からの回想  物々しいタイトルだが、アートほど資本主義の仕組みを先鋭的に表しているものはないだろう。価値があってないような曖昧な「商品」に売買が成り立つのだから。  この動きが顕著になったのは戦後。………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年11月15日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

ロマネスク美術革命 [著]金沢百枝

ロマネスク美術革命 [著]金沢百枝

■かわいい、楽しい、中世の独創  母が中世のロマネスク美術を研究していたので、若いときから、本書で論じられている「枠組みの法則」を知っていたが、その印象を大きく変える内容だった。これは美術史家アンリ・フォションが提唱し………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年11月01日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

日本人にとって美しさとは何か [著]高階秀爾

日本人にとって美しさとは何か [著]高階秀爾

■東西で異なる自然観、美意識  冒頭いきなり、日本人と西洋人の美意識の差異が「言葉とイメージ」という主題で、日本は自然に、西洋は反自然に従うという、二つの感性の比較から語られる。  西洋では言葉とイメージを分離して考え………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2015年11月01日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

ゴッホ・オンデマンド—中国のアートとビジネス [著]ウィニー・ウォン・イン・ウォング

ゴッホ・オンデマンド—中国のアートとビジネス [著]ウィニー・ウォン・イン・ウォング

■伝統産業の複製画に創造性?  中国の経済特区、深セン(シンセン)市郊外の大芬(ダーフェン)村は、世界の複製画の6割を産する土地である。そう聞いて、違法な偽造業者と闇工場を想像する人は、この本が伝える実態と考察に、考え………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2015年10月04日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

ニッポン大音頭時代―「東京音頭」から始まる流行音楽のかたち [著]大石始

ニッポン大音頭時代―「東京音頭」から始まる流行音楽のかたち [著]大石始

■時代に求められた陽気なダンス音楽  民謡として歌い継がれた「伝承音頭」と、その後生まれた「新作音頭」のあいだに線を引き、まず著者は、「新作音頭」を象徴する作曲家、中山晋平に焦点をあてる。  中山の代表曲は、誰もがよく………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年09月27日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

写真幻想 [著]ピエール・マッコルラン

写真幻想 [著]ピエール・マッコルラン

■無意識写す「道具による文学」  「写真は文学にもっとも近い芸術なのです。」という帯の引用文にえっ!と驚く人が多いのではないか。写真と文学はむしろ遠いというのが現代の感覚だろう。  ピエール・マッコルランは澁澤龍彦や生………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年09月27日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

吾輩は猫画家である―ルイス・ウェイン伝 [著]南條竹則

吾輩は猫画家である―ルイス・ウェイン伝 [著]南條竹則

■漱石も見た?「猫たちの楽園」  本書の主人公ルイス・ウェインは、夏目漱石が留学したころの英国で人気絶頂だった挿絵画家で、「吾輩(わがはい)は猫である」に貢献したかもしれないと知れば、多少の好奇心も湧いてこよう。  猫………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2015年09月20日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 新書

スクリプトドクターの脚本教室・初級篇 [著]三宅隆太

スクリプトドクターの脚本教室・初級篇 [著]三宅隆太

■ひとの心と向き合う指標に  スクリプトドクターは、映画やドラマの脚本が行き詰まったとき、主にプロデューサーから依頼を受けて、問題点を客観的に分析し、助言やサポートをする。つまり、「体調不良に陥った脚本を治療するお医者………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2015年09月06日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

インテリアデザインが生まれたとき [著]鈴木紀慶

インテリアデザインが生まれたとき [著]鈴木紀慶

■アートと響き合う創成記  建築では建築史という学問が確立しており、それをもとに作品が位置づけられ批評的な言語がつくられているが、インテリアデザインにはそれがなく、一過的に消費されてきた。が、この数年ようやく歴史をまと………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年09月06日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

映画は絵画のように―静止・運動・時間 [著]岡田温司

映画は絵画のように―静止・運動・時間 [著]岡田温司

■野心的イメージ論、的確な記述で  オリンピックのエンブレム問題が引き金になって、ネット上ではデザインのコピペ探しが過熱している。その様子を眺めていると、創作とは100%オリジナルであるという誤解が意外に根強いと改めて………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

〈サーカス学〉誕生—曲芸・クラウン・動物芸の文化誌 [著]大島幹雄

〈サーカス学〉誕生—曲芸・クラウン・動物芸の文化誌 [著]大島幹雄

■特別な技芸の進化を多面的に  本書によれば、昭和八年に「ハーゲンベック・サーカス」がドイツから来日するまで、日本のサーカス団は「曲馬団」と呼ばれていたという。こうして「曲馬団」と書くと、どこか妖しげな匂いが漂うし、そ………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年08月09日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 社会

高峰秀子かく語りき [編解] 斎藤明美

高峰秀子かく語りき [編解] 斎藤明美

 高峰秀子は5歳でデビュー以来、300本を超える映画に出演。名随筆家としても知られた。24歳から78歳までの対談を集めた本書では、俳優や文学者、政治家らを相手に自分自身の言葉で語り、人としての素養を感じさせる。長谷川一夫………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年07月12日
[ジャンル]文芸 アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

世阿弥の世界 [著] 増田正造

世阿弥の世界 [著] 増田正造

■「極北の演劇」が今、示すヒント  能に興味を持ったのは、二十年ほど前だが、様々な演劇論を読む仕事のなかで、『風姿花伝』の面白さ、世阿弥という人物の魅力に出会って驚かされた。  本書はその興味をより広げてくれる。  能………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年07月12日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 新書

陸前高田 2011—2014 [著] 畠山直哉

陸前高田 2011—2014 [著] 畠山直哉

■受容の意志の厳かさ、美しさ  「僕には、自分の記憶を助けるために写真を撮るという習慣がない」。かつて畠山直哉はこのように書いた。写真を撮ることは自分の住む世界をよりよく知ることと同義だった。だが東日本大震災で故郷の陸………[もっと読む]

[評者]大竹昭子(作家)
[掲載]2015年07月05日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

宝塚・やおい、愛の読み替え―女性とポピュラーカルチャーの社会学 [著]東園子

宝塚・やおい、愛の読み替え―女性とポピュラーカルチャーの社会学 [著]東園子

■同性の友愛、サブカルが映す  女性が「男役」と「娘役」を演じる宝塚歌劇に女性観客が嬌声(きょうせい)をあげる。漫画やアニメの男性キャラクターを同性愛関係に仕立て直した「やおい」を女性が同人誌に投稿し、多くの女性読者を………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年06月28日
[ジャンル]政治 アート・ファッション・芸能 社会

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る