科学・生物

人工授精の近代 戦後の「家族」と医療・技術 [著] 由井秀樹

人工授精の近代 戦後の「家族」と医療・技術 [著] 由井秀樹

■「子を産むべき」の呪縛の強さ  人工授精、体外受精、代理母……。次々に新手が現れる不妊対策。その背景に「結婚と出産を一体」のものと認識し、「夫婦と血のつながりがある子を妻が出産する」ことを規範とする家族観があると著者………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2015年05月17日
[ジャンル]科学・生物

人工知能は人間を超えるか [著]松尾豊 エニグマ アラン・チューリング伝(上) [著]アンドルー・ホッジス

人工知能は人間を超えるか [著]松尾豊 エニグマ アラン・チューリング伝(上) [著]アンドルー・ホッジス

■「計算」の概念を変え、新世界の扉開いた  ここのところ、人工知能がめきめきと賢くなっている。将棋で一流のプロ棋士と対等に渡り合うほどになり、やがては人類を滅ぼすかもしれないと警告する科学者もいるほどだ。ちょっと前は、………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2015年05月10日
[ジャンル]科学・生物

フューチャー・オブ・マインド―心の未来を科学する [著]ミチオ・カク

フューチャー・オブ・マインド―心の未来を科学する [著]ミチオ・カク

■科学の力で「超能力」も現実に?  「ひもの場の理論」で知られる理論物理学者のミチオ・カクは、先端科学の達成を一般向けにわかりやすく解説するノンフィクションを旺盛に執筆してきた。『サイエンス・インポッシブル』は、SF小………[もっと読む]

[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2015年03月29日
[ジャンル]科学・生物

新種の冒険―びっくり生きもの100種の図鑑 [著]クエンティン・ウィーラー、サラ・ペナク

新種の冒険―びっくり生きもの100種の図鑑 [著]クエンティン・ウィーラー、サラ・ペナク

■すごい星に生まれたものだ  過去十年間に発見され命名された生き物の新種は、二十万種(!)ほどいるのだそうだ。そのなかから百種を選び、生態や命名の由来などを丁寧に解説してくれる本。  掲載された写真が美麗で、迫力がある………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2015年03月29日
[ジャンル]科学・生物

日本語の科学が世界を変える [著]松尾義之

日本語の科学が世界を変える [著]松尾義之

■英語に頼らずにすむ知的蓄積  日本語を母語とする人にとって、科学の分野でノーベル賞を受賞するにはどれぐらいの英語力が必要だろうか。たとえば2008年にノーベル物理学賞を受賞した益川敏英は、その受賞講演会で「アイキャン………[もっと読む]

[評者]萱野稔人(津田塾大学教授・哲学)
[掲載]2015年03月15日
[ジャンル]科学・生物

放射線被曝の理科・社会—四年目の『福島の真実』 [著]児玉一八、清水修二、野口邦和

放射線被曝の理科・社会—四年目の『福島の真実』 [著]児玉一八、清水修二、野口邦和

■国民の「自覚なき容認」を問う  福島原発事故の後、低線量被曝(ひばく)についての良い本がたくさん出版されたが、書名に「社会」と銘打ったものはこれが初めてである。事故から4年が経ち、「放射能」は理科から社会の領域に移っ………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2015年03月08日
[ジャンル]科学・生物 社会

道徳性の起源—ボノボが教えてくれること [著]フランス・ドゥ・ヴァール

道徳性の起源—ボノボが教えてくれること [著]フランス・ドゥ・ヴァール

■人間と他の霊長類の連続性  人間の思考というのはきわめて自己中心的にできている。地動説を人間がなかなか受け入れられなかったのはその一例だが、いまでも人間を生物のなかで特別な存在だとみなす考えは根づよい。なぜ特別な存在………[もっと読む]

[評者]萱野稔人(津田塾大学教授・哲学)
[掲載]2015年03月01日
[ジャンル]科学・生物

中年の新たなる物語―動物学、医学、進化学からのアプローチ [著]デイヴィッド・ベインブリッジ

中年の新たなる物語―動物学、医学、進化学からのアプローチ [著]デイヴィッド・ベインブリッジ

■ポジティヴ・シンキングの勧め  中年はつらい。体力は衰え、もの忘れはひどくなり、若者からも年長者からも煙たがられ、増えるのは体重ばかり。良いことなんかひとつもない。  いや、違うんだ、中年期の変化はプラスの面が多く、………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2015年02月15日
[ジャンル]科学・生物

地球科学の開拓者たち 幕末から東日本大震災まで [著]諏訪兼位

地球科学の開拓者たち 幕末から東日本大震災まで [著]諏訪兼位

 幕末から現代までの地球科学の開拓者24人(外国人4人を含む)の足跡をたどる。幕末を生き延びた榎本武揚は、駐露特命全権公使を終えての帰途、シベリアを横断しながら砂金場やバイカル湖の地質を調べ、のちに、東京地学協会や気象学………[もっと読む]

[掲載]2015年02月08日
[ジャンル]科学・生物

なぜ生物時計は、あなたの生き方まで操っているのか? [著]ティル・レネベルク

なぜ生物時計は、あなたの生き方まで操っているのか? [著]ティル・レネベルク

■夜型人間が自信を取り戻せる本  ぼくは、かなり夜型の人間だ。仕事などの制約がなければ、4時頃寝て11時頃起きるのが、いちばん快調である。  夜型人間はぐーたらで、朝型はまじめな働き者というのが、一般のイメージのようだ………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2015年02月01日
[ジャンル]科学・生物

おなかの赤ちゃんは光を感じるか—生物時計とメラノプシン [著]太田英伸

おなかの赤ちゃんは光を感じるか—生物時計とメラノプシン [著]太田英伸

 著者は国立精神・神経医療研究センターの研究者。胎児の視覚の意外な秘密が次々に明かされる。暗い子宮の中で胎児のまぶたは妊娠6カ月ごろから開く。ところが少なくとも妊娠中期から、目ではなく脳で外の光を感じ、成長に役立てている………[もっと読む]

[掲載]2015年01月25日
[ジャンル]科学・生物

見てしまう人びと―幻覚の脳科学 [著]オリヴァー・サックス

見てしまう人びと―幻覚の脳科学 [著]オリヴァー・サックス

■なにが「現実」か、脳の不思議  多くのひとが、自分の目は現実に存在するもののみを映しだしている、と信じている。ところが実際は、かなり多くのひとが「幻覚」を見ているらしい。本書では主に、当人も幻覚(や幻聴や幻肢〈げんし………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2015年01月11日
[ジャンル]科学・生物

理不尽な進化―遺伝子と運のあいだ [著]吉川浩満

理不尽な進化―遺伝子と運のあいだ [著]吉川浩満

■絶滅と繁栄、分かれ道の無常  「進化」は「弱肉強食」というコトバとほとんどセットになっており、社会ダーウィニズムの通俗解釈に基づいて、資本の原理や効率主義の正当化に使われたりする。どんな種も生き残りを懸けた熾烈(しれ………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2014年12月21日
[ジャンル]科学・生物

科学・技術と現代社会(上・下) [著]池内了

科学・技術と現代社会(上・下) [著]池内了

■研究者の倫理問う、著者畢生の科学論  科学と社会の関係について積極的に発言を続けてきた著者の集大成。池内了、畢生(ひっせい)の科学論である。  この宇宙物理学者は、1995年の地下鉄サリン事件をきっかけに、科学の社会………[もっと読む]

[評者]佐倉統(東京大学大学院情報学環長・科学技術社会論)
[掲載]2014年12月14日
[ジャンル]科学・生物 社会

馬の自然誌 [著]J・E・チェンバレン

馬の自然誌 [著]J・E・チェンバレン

■人との歩み、縦横無尽に考察  かつて私たちは馬の力に依拠して生きてきた。農耕だけでなく移動も戦争も、馬がいなければ成し遂げられなかったことは多い。アレクサンドロス率いるマケドニア軍で最重要の軍備は馬であった。彼は馬を………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2014年11月30日
[ジャンル]科学・生物

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