新書

公平・無料・国営を貫く英国の医療改革 [著]武内和久、竹之下泰志/医療戦略の本質―価値を向上させる競争 [著]M・E・ポーター、E・O・テイスバーグ

公平・無料・国営を貫く英国の医療改革 [著]武内和久、竹之下泰志/医療戦略の本質―価値を向上させる競争 [著]M・E・ポーター、E・O・テイスバーグ

■英米の医療改革が示す展望とは  オバマ大統領が先般、政権の最大の試金石である医療改革についての議会演説を行ったことは記憶に新しい。少し前にはマイケル・ムーア監督の映画『シッコ』が米国医療の惨状を生々しく描いていたが、………[もっと読む]

[評者]広井良典(千葉大学教授)
[掲載]2009年09月27日
[ジャンル]医学・福祉 新書

害虫の誕生―虫からみた日本史 [著]瀬戸口明久

害虫の誕生―虫からみた日本史 [著]瀬戸口明久

■近代化と戦争が関係性を変えた  もともと自然界に生きていた蛾(が)やウンカやバッタたちは、いつ「害虫」になったか。定住型農耕の始まりとともに農作物の虫害も始まったが、特定の虫を「害虫」として捉(とら)えるのは、それが………[もっと読む]

[評者]高村薫(作家)
[掲載]2009年09月20日
[ジャンル]歴史 科学・生物 新書

音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 [著]岡田暁生

音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 [著]岡田暁生

■分かる悦び、もたらすものとは  タイトルから想像されるとおり、本書は一種のハウツー本である。あるジャンルの音楽に関して「分かる」「分からない」という言い方があるけれど、本書は、音楽を「分かる」ようになる、つまり、ある………[もっと読む]

[評者]奥泉光(作家)
[掲載]2009年09月06日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 新書

大学の誕生 上・下 [著]天野郁夫

大学の誕生 上・下 [著]天野郁夫

■創成期のドラマ、大河小説の趣  明治10(1877)年、わが国ではじめて「大学」の名称を冠された東京大学が設立され、同19年に帝国大学へと移行する。そして大正7(1918)年、大学令が公布され、帝国大学以外の官公私立………[もっと読む]

[評者]耳塚寛明(お茶の水女子大副学長・教育社会学)
[掲載]2009年08月23日
[ジャンル]歴史 教育 新書

日本の殺人 [著]河合幹雄

日本の殺人 [著]河合幹雄

■罪を犯した者をどう扱うべきか  何とも怖い表題である。殺人犯の「心の闇」から現代の病理を探るとか、猟奇事件の実録といった内容を期待してしまう人もいるだろう。だがこの本は、そういう読者の目に貼(は)りついた鱗(うろこ)………[もっと読む]

[評者]苅部直(東京大学教授)
[掲載]2009年08月23日
[ジャンル]社会 新書

ノモンハン戦争―モンゴルと満洲国 [著]田中克彦

ノモンハン戦争―モンゴルと満洲国 [著]田中克彦

■背景、意味 モンゴル人の視点で    ノモンハン戦争は、1939年、満州帝国とモンゴル共和国の国境におこった、日本とソ連の戦争である。このとき日本は大敗したが、戦争の事実そのものが日本側では秘密にされた。この戦争に関………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2009年08月02日
[ジャンル]歴史 新書

イスラムの怒り [著]内藤正典

イスラムの怒り [著]内藤正典

■欧米の過ち、日本は他山の石に  01年の9・11事件以来、西洋とイスラム世界の衝突が続いている。なぜ衝突するのかについて、本書は、ムスリム(イスラム教徒)にとって許せないことが何か、どのような時に彼らが怒るのかという………[もっと読む]

[評者]小杉泰(京都大学教授)
[掲載]2009年07月19日
[ジャンル]人文 新書

ミラーニューロンの発見 [著]マルコ・イアコボーニ著/ミラーニューロン [著]ジャコモ・リゾラッティ、コラド・シニガリア

ミラーニューロンの発見 [著]マルコ・イアコボーニ著/ミラーニューロン [著]ジャコモ・リゾラッティ、コラド・シニガリア

■他者と世界を共有するための鏡  映画館を出るとき、ヒュー・グラントやジュリア・ロバーツになりきった自分に気づくことはないだろうか。「スクリーン上で映画スターがキスしているのを見たならば? そのとき私たちの脳内で発火し………[もっと読む]

[評者]尾関章(本社論説副主幹)
[掲載]2009年07月05日
[ジャンル]医学・福祉 新書

「幽霊屋敷」の文化史 [著]加藤耕一

「幽霊屋敷」の文化史 [著]加藤耕一

■身の毛もよだてば血も凍る演出  昔々、プラトンやダンテ、そしてスウェーデンボルグやルドルフ・シュタイナーが言いました。死者が死後、天国と地獄の間の煉獄(れんごく)で贖罪(しょくざい)を果たし得ない場合、その霊魂は時と………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2009年06月21日
[ジャンル]歴史 人文 新書

琵琶法師―〈異界〉を語る人びと [著]兵藤裕己

琵琶法師―〈異界〉を語る人びと [著]兵藤裕己

■平家物語のテキスト生成を担う  1185年、壇ノ浦合戦で入水した安徳天皇の死霊に呼び出されて平家物語を弾き語った琵琶法師の伝説は、ラフカディオ・ハーンの「耳なし芳一の話」により広く知られている。  盲人が琵琶を弾き芸………[もっと読む]

[評者]石上英一(東京大学教授)
[掲載]2009年06月21日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能 新書

僕秩プレミアム! [著]ヨシナガ

僕秩プレミアム! [著]ヨシナガ

■ごく普通の毎日に気づきのタネが  飲み会の席で、何気(なにげ)なく独創的な意見を語る人がいる。みんなが「ですよねー!」と同調しがちな世の中に合わせつつも、ふっと日常で気づいた違和感を別の視点で語れる柔軟さ。明日になれ………[もっと読む]

[評者]瀬名秀明(作家)
[掲載]2009年06月21日
[ジャンル]社会 新書

マッカーサー フィリピン統治から日本占領へ [著]増田弘

マッカーサー フィリピン統治から日本占領へ [著]増田弘

■日本占領への先入観も浮き彫りに  マッカーサーについてはこれまで多数の研究の蓄積がある。本書の特徴は、フィリピン時代に遡(さかのぼ)ってマッカーサーを説き起こしていることである。とくに、彼とフィリピン脱出などの行動を………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2009年06月14日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 新書

早世の天才画家―日本近代洋画の十二人  [著]酒井忠康

早世の天才画家―日本近代洋画の十二人  [著]酒井忠康

■短い生を燃焼しつくした12人  夭折(ようせつ)の画家は、なぜか天才の呼称を付与されることが多い。『早世の天才画家』には享年43歳の小出楢重を筆頭に、岸田劉生38歳、村山槐多22歳、関根正二20歳など、計12人の画家………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2009年06月07日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝 新書

「戦争体験」の戦後史―世代・教養・イデオロギー [著]福間良明

「戦争体験」の戦後史―世代・教養・イデオロギー [著]福間良明

 一九四九年に刊行された『きけわだつみのこえ』をタテ軸にして、戦争体験継承の知的作業がどのような意味をもったかを分析した書である。  著者は一九六九年生まれというから、同時代史の観点ではなく、戦後に編まれた関係書のほと………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2009年05月31日
[ジャンル]歴史 新書

住宅政策のどこが問題か―「持家社会」の次を展望する [著]平山洋介

住宅政策のどこが問題か―「持家社会」の次を展望する [著]平山洋介

■住まいのあるべき方向を提案  先の「派遣村」や非正規雇用者の解雇などの動きの中で大きく浮かび上がったのが「住宅」の保障をめぐる課題であったことは記憶に新しい。さらに、その背景をなす昨年来の金融危機そのものの引き金とな………[もっと読む]

[評者]広井良典(千葉大学教授)
[掲載]2009年05月24日
[ジャンル]社会 新書

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