歴史

戦争の物理学 [著]バリー・パーカー

戦争の物理学 [著]バリー・パーカー

■兵器の進化、時代背景から学ぶ  数年前のケータイやパソコンが時代遅れになってしまうように、テクノロジーは進化を続け、一般的に最新のものが常にベストで、すぐに過去は忘却される。だが、戦争と物理学の関係を振り返る本書は、………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年04月17日
[ジャンル]歴史 科学・生物

乱舞の中世 白拍子・乱拍子・猿楽 [著]沖本幸子

乱舞の中世 白拍子・乱拍子・猿楽 [著]沖本幸子

 中世初期に流行した即興的な舞、乱舞。その中で、リズミカルな芸能として登場したのが、白拍子・乱拍子だ。これらは、いまでは滅びたが、現代に伝わる能の根源でもある〈翁(おきな)〉の成り立ちに、深く関わっているという。即興舞が………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年04月17日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能

海を渡って [著]鶴崎燃

海を渡って [著]鶴崎燃

 写真の限界はレンズの画角の限界でもある。写らないものは表現できない。当たり前すぎる話だ。  だが優れた写真と、それを巧みに編んだ写真集は、その限界を超える。本写真集を開くと上段に帰国後の中国残留邦人の生活の写真が、下段………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年04月17日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能 国際

解放のパラドックス―世俗革命と宗教的反革命 [著]マイケル・ウォルツァー

解放のパラドックス―世俗革命と宗教的反革命 [著]マイケル・ウォルツァー

■伝統をふまえた変革の可能性  帝国主義的な植民地支配からの民族の解放は、たいてい、世俗的な政治勢力、すなわち宗教に批判的で、国民の一体性としてのナショナリズムを強調する勢力によってなされた。ところが、実際には解放者た………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年04月10日
[ジャンル]歴史

指紋と近代―移動する身体の管理と統治の技法 [著]高野麻子

指紋と近代―移動する身体の管理と統治の技法 [著]高野麻子

■識別と排除、生体認証の行方は  指紋の「第一発見場所」が日本だったことを本書で初めて知った。維新後に来日した英国人医師フォールズは、知人モースを手伝って大森貝塚から出土する土器を分類中、器の表面に残された指の印象に気………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年04月10日
[ジャンル]歴史 社会

戦争を悼む人びと [著]シャーウィン裕子

戦争を悼む人びと [著]シャーウィン裕子

 戦場体験を語り継ぐには勇気と理性が必要だ。それから逃げるには「そんな史実はない」と遁辞(とんじ)を弄(ろう)することだ。本書の行間に流れるのは、そういう歴史修正主義者への怒りである。  著者は大学卒業後、米国、スイスに………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2016年04月10日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

江戸時代の通訳官―阿蘭陀通詞の語学と実務 [著]片桐一男

江戸時代の通訳官―阿蘭陀通詞の語学と実務 [著]片桐一男

■言葉を武器に、未知に触れる努力  以前から不思議だったことがある。ちゃんとした学校も教科書も辞書もない時代において、人々はどうやって外国語を身につけたのだろうか? ただでさえ語学習得のセンスに決定的に欠ける私からする………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

核の戦後史 [著]木村朗、高橋博子

核の戦後史 [著]木村朗、高橋博子

 「状況を変える第一歩は、歴史的な事実を丹念に掘り起こすこと」。本書は公開資料を駆使して戦後の日本の核の現実を多角的に掘り下げる。日本への原爆投下は1943年5月に検討され、ポツダム宣言には「四つの罠(わな)」があったと………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]歴史 社会

琉球王国と戦国大名—島津侵入までの半世紀 [著]黒嶋敏

琉球王国と戦国大名—島津侵入までの半世紀 [著]黒嶋敏

■丹念に追った、変化する関係  1609年、鹿児島藩主の島津家久は、3000人の軍兵を琉球(中山)王国に派遣した。ほとんど戦闘を経ることなく島津軍は首里王城を制圧。国王尚寧(しょうねい)は鹿児島を経て江戸に赴き、徳川将………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2016年03月27日
[ジャンル]歴史 社会

海をわたる機関車 [著]中村尚史 帝国日本の交通網 [著]若林宣

海をわたる機関車 [著]中村尚史 帝国日本の交通網 [著]若林宣

■後発の強み生かす、拡大の野心と失敗  日本と中国が世界のあちこちで高速鉄道の輸出競争を繰り広げている。その勝敗は、経済力のみならず国力の物差しのように語られる。ときに、線路の敷設は利用者の視点を離れ、地域を「支配」す………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2016年03月20日
[ジャンル]歴史

食糧と人類―飢餓を克服した大増産の文明史 [著]ルース・ドフリース

食糧と人類―飢餓を克服した大増産の文明史 [著]ルース・ドフリース

■革命と繁栄の歩み、その表と裏  文明史とはすなわち食糧増産の歩みである。人口の増加曲線は現在に近づくほど急になるが、これも飢餓の克服の成果だ。本書は太古の地球に生じた捕食関係、炭素、窒素、リンの循環から始まり、狩猟採………[もっと読む]

[評者]島田雅彦(作家・法政大学教授)
[掲載]2016年03月20日
[ジャンル]歴史 科学・生物

戦国大名の兵粮事情 [著]久保健一郎

戦国大名の兵粮事情 [著]久保健一郎

■武士たちは、いかに食べ、戦ったか  戦争は戦術・戦略・兵站(へいたん)の3要素から成る。戦術とは戦場でどういう作戦をとるかであり、戦略とは政治や外交を含む幅広い視野のこと。対して兵站とは物資(武器や馬など)の補給であ………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]歴史

戦国争乱と巨大津波 北条早雲と明応津波 [著]金子浩之

戦国争乱と巨大津波 北条早雲と明応津波 [著]金子浩之

■天災を切り口に歴史を見直す  北条早雲は津波に乗じて伊豆を制圧したのではないか。わずか30日で平定した従来説に疑問を投げかけ、発掘で調べた戦いや大津波の痕跡を史料と照らして検証した。  筆者は、静岡県伊東市で市史を担………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年03月13日
[ジャンル]歴史

幻の東京五輪・万博1940 [著]夫馬信一

幻の東京五輪・万博1940 [著]夫馬信一

■国威顕示欲が狙った巨大祭典  1940年の東京にも五輪の開催計画があった。本書は丁寧な資料考証を通じて、謎の多いその実態に迫る。  五輪誘致の決定は36年。夏冬同国開催の慣例により冬季五輪も札幌に決まったし、万博も4………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年03月06日
[ジャンル]歴史 社会 ノンフィクション・評伝

完本 信長私記 [著]花村萬月 信長の肖像 [著]志野靖史

完本 信長私記 [著]花村萬月 信長の肖像 [著]志野靖史

■正面から描く力業、内面理解し軽妙に  織田信長は歴史の変革者である。だが日本史学界は今、信長はごくごく普通の戦国大名だったと大合唱している。唯物史観を信奉する人たちは「英雄はいらない」し、手早く成果が欲しい人たちは、………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2016年02月28日
[ジャンル]歴史 人文

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る