政治

ナチスと自然保護―景観美・アウトバーン・森林と狩猟 [著]フランク・ユケッター

ナチスと自然保護―景観美・アウトバーン・森林と狩猟 [著]フランク・ユケッター

■政権に接近した郷土愛の理想  ナチスが悪であることは世界の共通認識だろう。だが、ナチスが先進的に打ち出した政策の中には、現在良いイメージをもたれているものがある。例えば、喫煙と肺がんの因果関係が証明され、健康な国民=………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年10月11日
[ジャンル]政治 科学・生物 社会

“ひとり出版社”という働きかた [編]西山雅子

“ひとり出版社”という働きかた [編]西山雅子

■編集者の思いを本に凝縮  全力投球で10冊、本を書いてきたけど売れないなあ。そうぼやいたら、向かいの席の編集者が呻(うめ)いた。ぼくなんか、キミ並みには誠実な著者10人とつきあっているけどヒットが出ないよ……。  そ………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年10月11日
[ジャンル]政治 人文 社会

民主主義ってなんだ? [著]高橋源一郎、SEALDs

民主主義ってなんだ? [著]高橋源一郎、SEALDs

■「私たち」ではなく「私」の言葉  「憲法守れ」  「国民なめんな」  「勝手に決めるな」  国会議事堂の前で今夏、ずんちゃか鳴ってる太鼓の音にあわせ、安保法案反対をラップする若者の姿が浮かぶ。問いかけの決めゼリフが「………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2015年10月04日
[ジャンル]政治

なぜ、習近平は激怒したのか―人気漫画家が亡命した理由 [著]高口康太

なぜ、習近平は激怒したのか―人気漫画家が亡命した理由 [著]高口康太

 中国の政治風刺漫画家で日本に事実上、亡命中の王立銘さん(ペンネーム・辣椒〈ラージャオ〉)の作品と語りを誘い水に、習近平(シーチンピン)体制前後の言論状況や背後にある社会構造を描く。ポップで骨太な現代中国の解説だ。  世………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年09月20日
[ジャンル]歴史 政治

「人間国家」への改革―参加保障型の福祉社会をつくる [著]神野直彦

「人間国家」への改革―参加保障型の福祉社会をつくる [著]神野直彦

■人への投資が生む、新たな経済  「失われた20年」の間、いくら経済政策を打っても経済成長率は高まらなかった。とはいえ、私たちの経済社会も過去20年間、大きな構造変化を遂げた。その認識なしに経済政策を打っても、効果が出………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年09月13日
[ジャンル]政治 社会

明仁天皇と平和主義 [著]斉藤利彦

明仁天皇と平和主義 [著]斉藤利彦

 今年の全国戦没者追悼式の「おことば」に、天皇陛下は「深い反省」という言葉を盛り込んだ。日本が国際連盟を脱退した1933(昭和8)年に生まれ、天皇の神格化が進む中で、「天皇にならざるを得ない」立場に生まれた少年が、どのよ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]歴史 政治 社会

「居場所」のない男、「時間」がない女 [著]水無田気流

「居場所」のない男、「時間」がない女 [著]水無田気流

 就労以外の人生の選択肢が乏しく自殺のリスクも高い「関係貧困」の男性たち。女性たちは、家事や育児を含む総労働時間が男性よりも長いが睡眠時間は短い「時間貧困」を抱える。気鋭の社会学者が、主にサラリーマン家庭の抱える貧困問題………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]政治 人文 社会

上海36人圧死事件はなぜ起きたのか [著]加藤隆則

上海36人圧死事件はなぜ起きたのか [著]加藤隆則

■惨事から見える累積する矛盾  上海の観光名所・外灘(バンド)で新しい年を迎えようと集まった群衆が押し合いとなって転倒し、36人が圧死、49人が負傷した。発生時間は2014年12月31日午後11時35分——。  今年元………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]歴史 政治 社会

中国 狂乱の「歓楽街」 [著]富坂聰 性からよむ中国史 [著]スーザン・マン

中国 狂乱の「歓楽街」 [著]富坂聰 性からよむ中国史 [著]スーザン・マン

■類似と差異、考えるヒントに  性の観点から中国をみる。同コンセプト、だが異なるアプローチの本が同時期に出た。どちらも、日本と中国の「類似」と「差異」について考えるヒントにもなろう。  『中国 狂乱の「歓楽街」』の著者………[もっと読む]

[評者]荻上チキ(「シノドス」編集長・評論家)
[掲載]2015年08月23日
[ジャンル]政治 社会

ヴェール論争―リベラリズムの試練 [著]クリスチャン・ヨプケ

ヴェール論争―リベラリズムの試練 [著]クリスチャン・ヨプケ

■自由か抑圧か、欧州のジレンマ  イスラム女性が身に着けるヴェールをめぐって、ヨーロッパ各地で法的・政治的な紛争が起きた。特にヨーロッパで論争が激しいのはなぜか。ヨプケによれば、そこで世俗化が進み、自律性を重視するリベ………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2015年08月16日
[ジャンル]政治 社会

田園回帰1%戦略―地元に人と仕事を取り戻す [著]藤山浩

田園回帰1%戦略―地元に人と仕事を取り戻す [著]藤山浩

■「田舎の田舎」が示す人口増の光  日本創成会議の人口予測に基づく「地方消滅論」は、人々に衝撃を与え、多くの議論を呼んだ。だが、本当にこの報告書の結論は正しいのか。著者は、使用されたデータや前提に問題があると指摘し、予………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2015年08月16日
[ジャンル]政治 社会

暴力と適応の政治学 インドネシア民主化と地方政治の安定 [著]岡本正明

暴力と適応の政治学 インドネシア民主化と地方政治の安定 [著]岡本正明

■「やくざ」社会を体張って考察  インドネシアの世論を二分した大統領選挙から1年になる。軍や政治家一族ではない庶民派として、地方政治家からのぼり詰めたジョコ・ウィドド氏の当選は、民主化の定着と安定を示す象徴とも持ち上げ………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2015年08月02日
[ジャンル]政治 社会

寺院消滅―失われる「地方」と「宗教」』 [著]鵜飼秀徳

寺院消滅―失われる「地方」と「宗教」』 [著]鵜飼秀徳

■25年後に35%減!? 実情率直に  若年女性の減少や、都市への人口流出を理由として2040年までに消滅する可能性のある都市(市区町村)のことを消滅可能性都市といい、その数は896になる。  都道府県(福島県をのぞく………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年07月12日
[ジャンル]政治 人文 社会

百貨店で〈趣味〉を買う―大衆消費文化の近代 [著] 神野由紀

百貨店で〈趣味〉を買う―大衆消費文化の近代 [著] 神野由紀

■紳士が愛したキッチュな「国風」  かつて百貨店は女性のものではなかった。現在は化粧品や婦人服の売り場が中心になっているように、女性の消費に支えられている。だが、著者が論じるのは、近代都市に出現した新中間層、すなわち「………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年07月12日
[ジャンル]政治 社会

国際協調の先駆者たち―理想と現実の200年 [著] マーク・マゾワー

国際協調の先駆者たち―理想と現実の200年 [著] マーク・マゾワー

■教科書的通史離れ、歴史を再構築  ギリシャの近現代史や20世紀の欧州史を専門とする気鋭の歴史家として、数々の話題作を生み出してきたマーク・マゾワー氏の著書が、初めて邦訳された。ナポレオン後から現在まで、世界の平和を目………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2015年07月12日
[ジャンル]歴史 政治 社会

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