経済

チャイナズ・スーパーバンク——中国を動かす謎の巨大銀行 [著]H・サンダースン、M・フォーサイス

チャイナズ・スーパーバンク——中国を動かす謎の巨大銀行 [著]H・サンダースン、M・フォーサイス

■先兵役からみる国と金融の蜜月  国家の腕力と、その危うさが曇りガラスの向こうで絡みあう中国経済は、どこから見るかで風景が変わる。  本書が焦点をあてたのは、中国の国家開発銀行。国内からアフリカ、中南米まで広がる貸出残………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2014年06月01日
[ジャンル]経済 社会

身の丈の経済論―ガンディー思想とその系譜 [著]石井一也

身の丈の経済論―ガンディー思想とその系譜 [著]石井一也

■21世紀を展望する思想的源泉  本書は、インド独立の父ガンディーによる経済思想の解明を通じて現代文明の再考を迫る、問題提起の書である。  ガンディーの経済思想は、近代化、工業化への根底的な批判と特徴づけられる。彼は、………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2014年05月18日
[ジャンル]経済

〈働く〉は、これから―成熟社会の労働を考える [編]猪木武徳

〈働く〉は、これから―成熟社会の労働を考える [編]猪木武徳

■魔法の解決策はないからこそ  日本の社会で、働くということがここまで盛んに論じられるようになった時代もめずらしいかもしれない。拡大する非正規雇用やリストラの問題、ブラック企業の内実、女性の就業や高齢者の雇用など、その………[もっと読む]

[評者]萱野稔人(津田塾大学教授・哲学)
[掲載]2014年05月11日
[ジャンル]経済 社会

線路はつながった―三陸鉄道 復興の始発駅 [著]冨手淳

線路はつながった―三陸鉄道 復興の始発駅 [著]冨手淳

■無数の声に耳傾ける民主主義  今日(4月6日)、三陸鉄道北リアス線の小本―田野畑間が開通する。昨日、南リアス線の吉浜―釜石間が開通したのに続いてこの区間が開通することで、三陸鉄道は完全復旧を果たした。  東日本大震災………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2014年04月06日
[ジャンル]経済 社会

グローバリゼーション・パラドクス―世界経済の未来を決める三つの道 [著]ダニ・ロドリック

グローバリゼーション・パラドクス―世界経済の未来を決める三つの道 [著]ダニ・ロドリック

■破綻した「信じがたい仮説」  先日、米連邦準備制度理事会が公開した2008年の議事録によれば、金融グローバリゼーション推進の舵(かじ)取りを任されていたバーナンキ議長(当時)はリーマン・ショックの翌日、金融政策を決定………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2014年03月02日
[ジャンル]経済 国際

劣化国家 [著]ニーアル・ファーガソン

劣化国家 [著]ニーアル・ファーガソン

■西洋の「大いなる衰退」の原因  昨今、政治も企業経営も短期的な利益や思惑だけで動くことが増え、それが思わぬ機能不全を引き起こしている。経済危機の頻発といった症状がまさにそうだ。しかも困ったことに、根本原因も処方箋(せ………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年12月08日
[ジャンル]政治 経済

どっこい大田の工匠たち―町工場の最前線 [著]小関智弘

どっこい大田の工匠たち―町工場の最前線 [著]小関智弘

■技能が磨いた底知れぬ謙虚さ  五十年の職人生活を送った旋盤工であり、作家でもある小関智弘さんは、職工の世界を内と外から同時に見られる人だ。だから従業員数名といった小さな町工場が集積する町、東京・大田区での職工さんたち………[もっと読む]

[評者]鷲田清一(大谷大学教授・哲学)
[掲載]2013年12月01日
[ジャンル]経済

スモールマート革命―持続可能な地域経済活性化への挑戦 [著]マイケル・シューマン

スモールマート革命―持続可能な地域経済活性化への挑戦 [著]マイケル・シューマン

■小さいことは、いいことだ  経済成長と規模の拡大。一般にこの二つは不可分の関係にあると信じられている。たとえば巨大小売企業による大規模な流通支配や、ショッピングモールなど巨大施設の数々は、この「巨大信奉」の結果だろう………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2013年12月01日
[ジャンル]経済

イギリスに学ぶ商店街再生計画 [著]足立基浩

イギリスに学ぶ商店街再生計画 [著]足立基浩

■車依存の郊外居住から転換  シャッター通りを甦(よみがえ)らせ、中心市街地を再生させることが、今後の政治・経済の最重要課題である。日本においてのみならず、世界において、危急である。なぜなら、街の中心に人々を呼び戻すこ………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2013年11月10日
[ジャンル]経済 社会

「幸せ」の経済学 [著]橘木俊詔

「幸せ」の経済学 [著]橘木俊詔

■内外の幸福調査が示すもの  経済学はもともと豊かで幸せな経済社会をつくるための学問である。ところが昨今は「幸せ」そのものが研究対象になってきた。成長がそのまま幸福度アップにつながった時代と、必ずしもそうでない現代社会………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年08月25日
[ジャンル]経済

アメリカ経済財政史―1929-2009 [著]室山義正

アメリカ経済財政史―1929-2009 [著]室山義正

■建国理念の実現は中間層の肩に  E・H・カーの「歴史は、現在と過去との対話である」という定義をうけ、清水幾太郎は「現在が未来へ食い込むにつれて、過去はその姿を新しくし、その意味を変じて行く」という。近代の本質を理解す………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2013年08月18日
[ジャンル]経済

井上ひさしと考える 日本の農業 [著]井上ひさし [編]山下惣一

井上ひさしと考える 日本の農業 [著]井上ひさし [編]山下惣一

 農業や食の問題について、発言を続けた井上ひさしさん。「コメの自由化」をめぐる議論が盛んになった1987年から、2008年までのエッセーや講演・対談を、農民作家の山下惣一さんが編んだ。「競争原理で企業が暴れ回ったりするほ………[もっと読む]

[掲載]2013年08月11日
[ジャンル]経済 社会

消費税日記―検証 増税786日の攻防 [著]伊藤裕香子

消費税日記―検証 増税786日の攻防 [著]伊藤裕香子

■「最強の根拠」は財務省の発案  野田佳彦内閣が消費税増税法を成立させて、昨日(10日)でちょうど1年たった。本書は2010年6月17日、菅直人総理(当時)の参院選での消費税10%発言から法案成立までの786日間を追っ………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2013年08月11日
[ジャンル]経済

国家はなぜ衰退するのか―権力・繁栄・貧困の起源(上・下) [著]ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン

国家はなぜ衰退するのか―権力・繁栄・貧困の起源(上・下) [著]ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン

■自由・公平な制度が経済発展もたらす  世界には豊かな国と貧しい国がある。その差はどこから生まれるのだろうか。素朴だが、深遠な問いだ。つい決定論に走りやすいこの設問に、本書は、国家の経済的命運は経済的な制度が決める、つ………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年08月04日
[ジャンル]政治 経済

金融の世界史―バブルと戦争と株式市場 [著]板谷敏彦

金融の世界史―バブルと戦争と株式市場 [著]板谷敏彦

 古代バビロニアのハムラビ法典(すでに上限金利の決まりがあった!)から、現代のオプション取引まで、金融制度の発達史を描き出す一冊。  中世キリスト教は利子を取ることを禁止したという。「利子とは時間が産んだもの」で、時間は………[もっと読む]

[掲載]2013年08月04日
[ジャンル]歴史 経済

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