国際

それでもイギリス人は犬が好き―女王陛下からならず者まで [著]飯田操

それでもイギリス人は犬が好き―女王陛下からならず者まで [著]飯田操

■残虐な娯楽の反動で動物愛護  非常にユニークな「犬の本」だ。冒頭で、2003年の暮れ、エリザベス女王の愛犬がアン王女に飼われていたブルテリアに咬(か)まれて深手を負い、安楽死となった話が紹介される。以降、各単元の枕に………[もっと読む]

[評者]荒俣宏(作家)
[掲載]2011年11月27日
[ジャンル]科学・生物 国際

スエズ運河を消せ [著]デヴィッド・フィッシャー/ナチを欺いた死体 [著]ベン・マッキンタイアー

スエズ運河を消せ [著]デヴィッド・フィッシャー/ナチを欺いた死体 [著]ベン・マッキンタイアー

■第2次大戦秘話、驚きの謀略作戦  第2次大戦中の、謀略作戦の秘話が、立て続けに翻訳された。  『スエズ運河を消せ』では、マジック・ギャングと称する英国のカムフラージュ部隊が、戦場で多彩な偽装作戦を展開し、ドイツ軍の目………[もっと読む]

[評者]逢坂剛(作家)
[掲載]2011年11月20日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 国際

帰還の謎/ハイチ震災日記 [著]ダニー・ラフェリエール

帰還の謎/ハイチ震災日記 [著]ダニー・ラフェリエール

■被災した故郷への追憶と予感  ハイチについて、なにを知っているだろう? 最初に独立した黒人の共和国。北半球の最貧国。ブードゥー教とゾンビのふるさと。2010年1月12日の大震災。そんなところか。かくも遠いハイチ。  ………[もっと読む]

[評者]斎藤環(精神科医)
[掲載]2011年11月20日
[ジャンル]国際

職業は武装解除 [著]瀬谷ルミ子

職業は武装解除 [著]瀬谷ルミ子

■日本人だからこそできる貢献  紛争解決学、あるいは平和構築学という言葉をしばらく前から耳にするようになった。紛争地域に平和な日常を再構築するための理論や実践が、いま注目を集めている。国連がPKOを派遣したり、諸団体が………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2011年11月06日
[ジャンル]ノンフィクション・評伝 国際

評伝 ジョージ・ケナン―対ソ「封じ込め」の提唱者 [著]ジョン・ルカーチ

評伝 ジョージ・ケナン―対ソ「封じ込め」の提唱者 [著]ジョン・ルカーチ

■孤立・誤解を超え、示す外交の本質  「対ソ封じ込め」政策を主導し、東西冷戦を演出した外交官。ジョージ・ケナンには、一貫してそうしたレッテルが貼られてきた。ところが1952年に刊行されたケナンの『アメリカ外交50年』を………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年09月25日
[ジャンル]政治 ノンフィクション・評伝 国際

わが外交人生 [著]丹波實

わが外交人生 [著]丹波實

■歴史的証言に資料的価値高く  著者は1962年に外務省入省、2002年に退官するまでの40年間、外交畑の第一線に立ち続けた。その間の自らの動きを回顧したのが本書だが、幾つかの歴史的証言もあり、資料的価値も高い。  2………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年09月04日
[ジャンル]政治 ノンフィクション・評伝 国際

人間と国家 上・下―ある政治学徒の回想 [著]坂本義和

人間と国家 上・下―ある政治学徒の回想 [著]坂本義和

■青年期の苦悩、今も抱きしめる  戦後日本の国際政治学を牽引(けんいん)してきた著者の自伝的回想。  坂本氏の父は、上海(シャンハイ)の東亜同文書院の一期生。米国留学を経て母校に戻り、教鞭(きょうべん)をとった。父は上………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2011年09月04日
[ジャンル]政治 ノンフィクション・評伝 新書 国際

米国製エリートは本当にすごいのか? [著]佐々木紀彦

米国製エリートは本当にすごいのか? [著]佐々木紀彦

■優秀な人 育て上げるシステム  本当のエリートがどこにいるのか分からなくなってしまった最近の日本では、飛びつきたくなるようなタイトルの本である。本書はスタンフォード大学への留学経験に基づいて、著者が幅広い観点からエリ………[もっと読む]

[評者]植田和男(東京大学教授)
[掲載]2011年08月28日
[ジャンル]教育 国際

戦争と和解の日英関係史 [編著]小菅信子、ヒューゴ・ドブソン

戦争と和解の日英関係史 [編著]小菅信子、ヒューゴ・ドブソン

■共有できる価値観の深化を  英国メディアは、ヨーロッパ戦勝記念日(5月8日)と対日戦勝記念日(8月15日)の報道姿勢が異なっている。前者には回顧、和解、郷愁、祝賀の四つがあり、後者にはそれが薄い。戦勝記念日50年の1………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年08月07日
[ジャンル]歴史 国際

創造的破壊―グローバル文化経済学とコンテンツ産業 [著]タイラー・コーエン

創造的破壊―グローバル文化経済学とコンテンツ産業 [著]タイラー・コーエン

■文化は常に混合し変化する  グローバリズムは地域文化を破壊し、低俗なハリウッド映画とマクドナルドで世界を画一化する陰謀だ、といった議論は多い。だから外国文化の侵入を規制し、自国文化の衰退を防げ、と。  本書は経済学の………[もっと読む]

[評者]山形浩生(評論家)
[掲載]2011年08月07日
[ジャンル]経済 国際

解体新書「捕鯨論争」 [編著]石井敦

解体新書「捕鯨論争」 [編著]石井敦

■推進・反対の構図を超えて   「鯨肉は日本の食文化」と言われる。しかし、実際に鯨肉を食べる機会はほとんどない。「日本の文化」と言う割に、日本人は伝統的にも日常的にも鯨肉を食べていない。なのに、なぜ繰り返し「日本の食文………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2011年07月17日
[ジャンル]歴史 人文 国際

北京のアダム・スミス―21世紀の諸系譜 [著]ジョヴァンニ・アリギ

北京のアダム・スミス―21世紀の諸系譜 [著]ジョヴァンニ・アリギ

  ■欧米こそ「特殊」、野心的な中国論  内部に数々の矛盾を抱えながら昇竜のように台頭する巨大国家、中国はどこに行くのか。その未来を予測することは難しいが、目前の変化から引きのいて、数百年の長期波動でとらえたら、中国の………[もっと読む]

[評者]姜尚中(東京大学教授・政治学、政治思想史)
[掲載]2011年07月03日
[ジャンル]国際

世界文学とは何か? [著]デイヴィッド・ダムロッシュ

世界文学とは何か? [著]デイヴィッド・ダムロッシュ

■正典でなく結節点、翻訳通して豊かに  大きな問いである。世界文学と聞いて、すでに編まれた全集を思い浮かべる人も多いだろう。戦後しばらくはまだ、日本文学と対置される形で欧米の文学を中心にした世界文学全集が出版されていた………[もっと読む]

[評者]松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学)
[掲載]2011年06月26日
[ジャンル]人文 国際

プラハ侵攻 1968 [著]ジョセフ・クーデルカ

プラハ侵攻 1968 [著]ジョセフ・クーデルカ

■何が起きたか雄弁に語る顔  1968年、東欧社会主義圏のチェコで「プラハの春」が巻き起こった。スローガンは「人間の顔をした社会主義」。チェコ共産党内改革派が主導する「歴史的実験」だったが、世界的共感をもって迎えられた………[もっと読む]

[評者]後藤正治(ノンフィクション作家)
[掲載]2011年06月26日
[ジャンル]歴史 国際

バターン 死の行進 [著]マイケル・ノーマン、エリザベス・M・ノーマン

バターン 死の行進 [著]マイケル・ノーマン、エリザベス・M・ノーマン

■戦場死の不条理を人類の記憶に  1941年12月8日、真珠湾攻撃の8時間後に日本軍は、フィリピンの米軍基地を爆撃した。1カ月とたたない翌42年1月2日、日本軍はマニラを攻略。米軍とフィリピン軍は、マニラの西にあるバタ………[もっと読む]

[評者]上丸洋一(本社編集委員)
[掲載]2011年06月12日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 国際

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