歴史

戦場の性―独ソ戦下のドイツ兵と女性たち [著]レギーナ・ミュールホイザー

戦場の性―独ソ戦下のドイツ兵と女性たち [著]レギーナ・ミュールホイザー

■戦時の性暴力を赤裸々に調査  著者は1971年生まれの歴史学や近代ドイツ文学の女性研究者、第2次世界大戦は史料でしか知らない。  それゆえにということだろうが、41年6月の独ソ開戦とともにドイツ軍が制圧した旧ソ連の国………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2016年02月28日
[ジャンル]歴史

失われた世界の記憶―幻灯機がいざなう世界旅行 [著]C・フィール、J・R・ライアン

失われた世界の記憶―幻灯機がいざなう世界旅行 [著]C・フィール、J・R・ライアン

■切り取られた19世紀の時間へ  写真は眺めるだけで色々な感覚を喚起する。それは音楽を聴くことにも通じ、写真から曲想を得ることもある。写真集は本の形を取ってはいるが、2次元の枠を超えて迫ってくる。音楽がCDそのものでは………[もっと読む]

[評者]細野晴臣(音楽家)
[掲載]2016年02月28日
[ジャンル]歴史

移民からみるアメリカ外交史 [著]ダナ・R・ガバッチア

移民からみるアメリカ外交史 [著]ダナ・R・ガバッチア

■建国神話の裏に出身地との絆  「今日、アメリカ合衆国の政策議論において、移民は主に国内の問題であると見なされており、(中略)本書が提案するのは、移民政策を国内のみの視点からではなく、グローバルな視点から議論すべきだと………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年02月28日
[ジャンル]歴史

刑法と戦争—戦時治安法制のつくり方 [著]内田博文

刑法と戦争—戦時治安法制のつくり方 [著]内田博文

■今も続く閉鎖的社会への危機感  侵略や災害などの緊急事態の際に、首相に権力を集中するため、憲法に条項を設けるべきだとの議論が出ている。ここで思い起こされるべきは、死刑導入を含む治安維持法の厳罰化(昭和3年)が、明治憲………[もっと読む]

[評者]杉田敦(政治学者・法政大学教授)
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]歴史 社会

新選組と刀 [著]伊東成郎

新選組と刀 [著]伊東成郎

 「今宵(こよい)虎徹は血に飢えている」とは昔の時代劇で知られた近藤勇の決めせりふ。近藤の刀は、偽物も多かったという名刀・虎徹の本物だったのか。本書によると、本物を持っていたともいなかったとも確たる証拠はないが、本人は信………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年02月21日
[ジャンル]歴史

毒親の棄て方 [著]スーザン・フォワード 謎の毒親 [著]姫野カオルコ

毒親の棄て方 [著]スーザン・フォワード 謎の毒親 [著]姫野カオルコ

■呪縛を解けず、まるで妖怪  子どもに精神的、肉体的な害悪を及ぼす親がいる。アメリカの精神医学者スーザン・フォワードはこれを「毒になる親(toxic parents)」と呼び、日本では2013年頃(ごろ)から「毒親(ど………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2016年02月14日
[ジャンル]歴史 社会

アトランティスへの旅―失われた大陸を求めて [著]マーク・アダムス

アトランティスへの旅―失われた大陸を求めて [著]マーク・アダムス

■愛の影に取り憑かれた人々  アトランティスは、プラトンの著作のなかで言及された島だ。とても栄えていたのに、一晩で海に没したという。大半のひとは、アトランティスなんて作り話だと思っているだろう。  ところが、アトランテ………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2016年02月14日
[ジャンル]歴史 文芸

帝国日本の生活空間 [著]ジョルダン・サンド

帝国日本の生活空間 [著]ジョルダン・サンド

■ささやかな日常で描く世界地図  人とモノが激しく移動し、文化が混交・変容していく、ダイナミックな世界地図が浮かびあがるような研究だ。が、グローバリズムの現代を分析したものではない。これは20世紀前半の大日本帝国に関す………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年02月14日
[ジャンル]歴史 社会

革命とパンダ [著]張予思

革命とパンダ [著]張予思

■中国をステレオタイプ化する日本  2009年に中国から来日した著者を出迎えたのは書店に氾濫(はんらん)する「嫌中本」だった。ことほどさように対中感情は今やひどく悪化している。  だが戦後日本には「親中」の時期もあった………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年02月07日
[ジャンル]歴史 政治 社会

1945 予定された敗戦 [著]小代有希子

1945 予定された敗戦 [著]小代有希子

 著者は、「日本が戦った戦争とは、勝てるはずのないアメリカを相手にした太平洋戦争のことで、当然の結果としてアメリカに負けた」という「太平洋戦争史観」に対して、この「枠内に入りきらない出来事は山のようにある」として見直しを………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年02月07日
[ジャンル]歴史

都市と暴動の民衆史―東京・1905—1923年 [著]藤野裕子

都市と暴動の民衆史―東京・1905—1923年 [著]藤野裕子

■暴力を誘発、「男らしさ」の論理  1905年、日露戦争の講和条約に反対する集会をきっかけとして、日比谷焼打(やきうち)事件が起こった。この事件から18年の米騒動までの間、東京をはじめとする都市では民衆暴動が相次いだ。………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年02月07日
[ジャンル]歴史

花の忠臣蔵 [著]野口武彦

花の忠臣蔵 [著]野口武彦

■インフレの都市で事件、華々しく    私は著者が赤穂浪士について書いた本を20年ほど前に読んだことがある。そのとき私が学んだのは、この事件が最初から「忠臣蔵」として、つまり演劇や文学を通して知られていたということであ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2016年01月31日
[ジャンル]歴史

米軍が見た東京1945秋 [文・構成]佐藤洋一

米軍が見た東京1945秋 [文・構成]佐藤洋一

 副題は「終わりの風景、はじまりの風景」。敗戦直後の東京を、進駐してきた米軍が、地上でも空からも、綿密に記録していた。米国立公文書館に保存されていた知られざる写真を、都市形成史が専門の早大教授がリサーチ。その中から撮影場………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]歴史

ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた [著]パット・シップマン

ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた [著]パット・シップマン

■生態系への侵入、示唆に富む推理  ネアンデルタール人は現生人類より前にユーラシアに居住していた。人類と同程度の知能をもち、同じように狩猟生活をしていた。火や石器を使用し、死者埋葬、芸術活動などもした。5万年前にアフリ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]歴史 科学・生物 社会

樺太(サハリン)が宝の島と呼ばれていたころ [著]野添憲治

樺太(サハリン)が宝の島と呼ばれていたころ [著]野添憲治

 かつて「宝の島」と呼ばれた樺太(現ロシア・サハリン)。1905~45年、北緯50度以南は日本領土だった。資源に恵まれ、出稼ぎに行った人は多いが、記録は少ない。この本は、秋田出身の18人の聞き書きだ。  冬は山でエゾマツ………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]歴史

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