経済

ヨーロッパ文明の正体―何が資本主義を駆動させたか [著]下田淳

ヨーロッパ文明の正体―何が資本主義を駆動させたか [著]下田淳

■解明の鍵は「棲み分け」にあり  鉈(なた)で一刀両断されたような良い意味での重い読後感が残り、あらゆるものを数値と結びつけて考えたがる「理系バカ」が支配する現代社会から脱しなければ、日本の未来はないという著者の主張に………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2013年07月28日
[ジャンル]経済

人口減少社会という希望―コミュニティ経済の生成と地球倫理 [著]広井良典

人口減少社会という希望―コミュニティ経済の生成と地球倫理 [著]広井良典

■比重増すローカルで内的な生  成長至上主義者は本書を読んで、どう反論するだろうか。これまで幾度となく成長戦略が打ち出されてきたものの「失われた20年」は、なぜかいまだに終わらない。本書が指摘するように、そもそも経済成………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2013年06月30日
[ジャンル]経済

経済と人類の1万年史から、21世紀世界を考える  [著]ダニエル・コーエン

経済と人類の1万年史から、21世紀世界を考える  [著]ダニエル・コーエン

■事後に過ち正せぬ時代が到来  本書はフランスで2009年に上梓(じょうし)された『悪徳の栄え』(原題)の邦訳である。1万年前の新石器革命において「神」が発明された事情から始まって、近代に西欧が中国を圧倒した理由、そし………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2013年06月09日
[ジャンル]経済

アマン伝説 創業者エイドリアン・ゼッカとリゾート革命 [著]山口由美

アマン伝説 創業者エイドリアン・ゼッカとリゾート革命 [著]山口由美

■格差をビジネス化、悲しき成功  アジアン・リゾート・ブームの仕掛け人である、現代のホテル王のノンフィクションにもかかわらず、華やかな成功譚(たん)というより、壮大な悲劇的神話に似ていた。タイトルは、さしずめ「悲しき熱………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2013年05月26日
[ジャンル]歴史 経済 ノンフィクション・評伝

ユーロ消滅?―ドイツ化するヨーロッパへの警告 [著]ウルリッヒ・ベック [訳]島村賢一

ユーロ消滅?―ドイツ化するヨーロッパへの警告 [著]ウルリッヒ・ベック [訳]島村賢一

■危機への岐路に立つメルケル  ユーロ危機を国家債務危機ととらえた経済学者は「資本の理解者」となって貧者に新自由主義を強いると著者は指摘する。債務危機ではなく、欧州危機なのであって「欧州が排外主義や暴力に回帰せずに、根………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2013年05月12日
[ジャンル]経済 国際

幸福の経済学 人々を豊かにするものは何か [著]キャロル・グラハム

幸福の経済学 人々を豊かにするものは何か [著]キャロル・グラハム

■幸せな農民、不満な成功者の謎  幸福は経済学者や心理学者がそれを考察対象とする以前から哲学的な思想のテーマだと著者は主張する。幸福をベンサム的な意味(快楽的な効用)とアリストテレス的な意味(意義深い人生を送る機)の両………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2013年04月21日
[ジャンル]経済

カール・シュミット入門講義 [著]仲正昌樹

カール・シュミット入門講義 [著]仲正昌樹

■「決断」の真意、例外状況の今こそ  もし今生きているとしたら誰に現在の状況を診断してほしいかといえば、カール・シュミットである。彼の著作や論文は数多くあるが、独特の文体や教養の深さなどを考慮すると、読者自らがシュミッ………[もっと読む]

[評者]水野和夫(日本大学教授・経済学)
[掲載]2013年04月14日
[ジャンル]経済 社会

文化系トークラジオ―Lifeのやり方 [著]鈴木謙介・長谷川裕・Life Crew

文化系トークラジオ―Lifeのやり方 [著]鈴木謙介・長谷川裕・Life Crew

 「クリスマス資本論」「動員と革命」……。30〜40代を中心としたライターや研究者が、文化系サークルの部室のような会話を毎月1回深夜に展開してきたラジオ番組。パーソナリティーの社会学者やプロデューサーが「作り方」を振り返………[もっと読む]

[掲載]2013年03月31日
[ジャンル]経済

なめらかな社会とその敵 [著]鈴木健/ルールに従う [著]ジョセフ・ヒース

なめらかな社会とその敵 [著]鈴木健/ルールに従う [著]ジョセフ・ヒース

■社会を変革する遠大な思考実験  『なめらかな社会とその敵』の想定読者は三百年後の未来人。だが古代人たる評者にも、その意気込みはわかる。まったく新しい通貨システム! しかもお金の意味すら変え、社会自体の変革まで射程に入………[もっと読む]

[評者]山形浩生(評論家)
[掲載]2013年03月24日
[ジャンル]経済 IT・コンピューター 社会

飛雄馬、インドの星になれ! [著]古賀義章

飛雄馬、インドの星になれ! [著]古賀義章

■ちゃぶ台返しにNG、交渉奮闘記  昨年12月、インドの3大人気チャンネルの一つで、アニメ番組が始まった。番組名は「スーラジ ザ・ライジングスター」。あの「巨人の星」のインド版だ。本書は、番組の仕掛け人が放送までの紆余………[もっと読む]

[評者]中島岳志(北海道大学准教授・南アジア地域研究、政治思想史)
[掲載]2013年03月10日
[ジャンル]経済

中国台頭の終焉 [著]津上俊哉

中国台頭の終焉 [著]津上俊哉

■「世界一」になる日は来ない?  リーマン・ショック後、巨額の財政出動で危機をしのぎ世界経済の主要プレーヤーに躍り出た中国。国内総生産で日本を抜き去ったが、10年以内に米国も逆転する、というのが国際的な大方の見方だ。 ………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年03月03日
[ジャンル]経済 国際

経済学に何ができるか―文明社会の制度的枠組み [著]猪木武徳

経済学に何ができるか―文明社会の制度的枠組み [著]猪木武徳

■社会に突きつけられた難題  執筆の動機は「経済学は無力だ」という皮相な批判にこたえるため——。著者がそう語るように、今ほど経済学がつらい立場におかれた時代はないかもしれない。  リーマン・ショック後、主要国は教科書ど………[もっと読む]

[評者]原真人(本社編集委員)
[掲載]2013年01月13日
[ジャンル]経済

ワンクリック [著]リチャード・ブラント

ワンクリック [著]リチャード・ブラント

 米で生まれたアマゾン社が、世界最大の通販サイトに成長するまでをたどる。トップのベゾス氏は「善意の火星人」とも呼ばれる。米では出版社に値下げを迫り、圧力をかける。すべては顧客のため、だ。  出版社など「抵抗勢力」が訴える………[もっと読む]

[掲載]2012年12月16日
[ジャンル]経済

東日本大震災と地域産業復興―I人びとの「現場」から  II立ち上がる「まち」の現場から [著]関満博

東日本大震災と地域産業復興―I人びとの「現場」から  II立ち上がる「まち」の現場から [著]関満博

■企業取材で見通す、日本全体の突破口  東北震災以来、もう2年近く。ニュースだけ見ていると、初動の遅れ、空疎な文明論を並べて増税の口実にされただけの復興会議、さらに最近判明した復興予算の流用など、特に国レベルの対応のま………[もっと読む]

[評者]山形浩生(評論家)
[掲載]2012年12月09日
[ジャンル]経済 社会

訣別 ゴールドマン・サックス [著]グレッグ・スミス

訣別 ゴールドマン・サックス [著]グレッグ・スミス

■ウォール街の内実、臨場感で  1990年代以降、米金融業界では規制緩和が進み、銀行や証券の垣根を越えた合従連衡が加速した。今日では六つの巨大総合金融が強大な影響力を行使しており、その一つが老舗ゴールドマン・サックス社………[もっと読む]

[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)
[掲載]2012年12月09日
[ジャンル]経済

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る