アート・ファッション・芸能

後美術論 [著]椹木野衣

後美術論 [著]椹木野衣

■音楽との関係解読、ジャンルの解体へ  本書の第一印象は、20世紀のポピュラー音楽を美術的な文脈から解読するものに見えるだろう。例えば、第1章「音楽と美術の結婚」では、二つの半身が求め合うように夫妻となったジョン・レノ………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年04月05日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

たまきはる [著]神藏美子

たまきはる [著]神藏美子

■愛という業 隠さず、手放さず  今から十年くらい前のことだろうか。写真家の神藏さんにお会いしたときに「次のテーマは神様」と打ち明けられ、しばらく言葉がでてこなかった。  写真は、目に見えるものしか映すことができないと………[もっと読む]

[評者]内澤旬子(文筆家・イラストレーター)
[掲載]2015年03月15日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

オカザキ・ジャーナル/レアリティーズ [著]岡崎京子

オカザキ・ジャーナル/レアリティーズ [著]岡崎京子

■この時代を射貫く空気感の塊  河川敷で殺害された中学生のやりきれないニュースを聞き、岡崎京子の『リバーズ・エッジ』(1994年)を思った。表層と内実のずれ、一見平穏な日常に潜む過酷な現実……それらを、岡崎はウィリアム………[もっと読む]

[評者]水無田気流(詩人・社会学者)
[掲載]2015年03月08日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 ノンフィクション・評伝

日本木造遺産—千年の建築を旅する [著]藤森照信、藤塚光政

日本木造遺産—千年の建築を旅する [著]藤森照信、藤塚光政

■「木というナマモノ」を宣言  木造建築が突如ナマモノに感じられて、ドキドキした。  木造建築は日本の宝である。世界を見渡しても、日本の木造技術は段違いであり、そのレベルが保たれていることに、たびたび驚かされる。  し………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2015年03月08日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

現代の建築家 [著]井上章一

現代の建築家 [著]井上章一

■従来の建築史覆す、勇気ある論  「現代の建築家」が、1867年生まれの長野宇平治、伊東忠太から始まるのに驚いた。現代建築家は、第2次大戦後という通常の建築史の書き方を井上はなぜ逸脱したのか。  建築デザインにおいても………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2015年02月15日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

詩的で超常的な調べ—霊界の楽聖たちが私に授けてくれたもの [著]ローズマリー・ブラウン

詩的で超常的な調べ—霊界の楽聖たちが私に授けてくれたもの [著]ローズマリー・ブラウン

■死んだ作曲家たちの「新作」!?  すでに亡くなった著名楽聖が次々と著者に口述筆記をさせながら霊界から新作を送ってくる。その一団のリーダー格のフランツ・リストが計画した霊界プロジェクトであり、それを受信して克明に記録し………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2015年02月08日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

HIROSHI HARA:WALLPAPERS—空間概念と様相をめぐる〈写経〉の壁紙 [著]原広司

HIROSHI HARA:WALLPAPERS—空間概念と様相をめぐる〈写経〉の壁紙 [著]原広司

■境界が融け、写す豊かさを堪能  本を開くと、文字も紙も色も、見たことがないほどに不思議で、しかも美しい。著者は、日本を代表する建築家で、京都駅などの未来的な作品と、地の果ての集落と現代建築を重ねたユニークな思想で知ら………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2015年02月08日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

「進撃の巨人」と解剖学—その筋肉はいかに描かれたか [著]布施英利

「進撃の巨人」と解剖学—その筋肉はいかに描かれたか [著]布施英利

■人気コミックの深遠な謎に迫る  日本中で、いまもっとも多くの人々が「謎とき」に悩み、かつ楽しんでいるコミック『進撃の巨人』(単行本累計発行部数4千2百万部)。この深遠で魅惑的な謎に、「美術解剖学」を武器として敢然と立………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年02月08日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

「立入禁止」をゆく―都市の足下・頭上に広がる未開地 [著]ブラッドリー・L・ギャレット

「立入禁止」をゆく―都市の足下・頭上に広がる未開地 [著]ブラッドリー・L・ギャレット

■強硬な都市探検で、真の姿を多角的に  以前、新聞記者をしていた時に埼玉県の地下水路を探検したことがある。住宅地を流れる都市河川の源流を探り、記事にするのが名目だったが、本音は単に覗(のぞ)いてみたいだけ。電灯を頼りに………[もっと読む]

[評者]角幡唯介(ノンフィクション作家・探検家)
[掲載]2015年01月18日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

敗者の身ぶり―ポスト占領期の日本映画 [著]中村秀之

敗者の身ぶり―ポスト占領期の日本映画 [著]中村秀之

■重みを消化しようとするしぐさ  あの時代の日本社会の空気を知りたくて、手に取った。映画は、新聞の縮刷版とは違うにおいの歴史を見せてくれると思ったからだ。  この本は、日本が第2次世界大戦の敗戦後、連合国の占領から脱し………[もっと読む]

[評者]吉岡桂子(本社編集委員)
[掲載]2015年01月11日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

人間、やっぱり情でんなぁ [著]竹本住大夫

人間、やっぱり情でんなぁ [著]竹本住大夫

■人間の真実詰まった文楽を体現  文楽(人形浄瑠璃)は、江戸時代の大坂で生まれ、現在まで上演されつづけている芸能だ。大夫、三味線、人形遣いの三業から成り、物語を通して、人間関係の複雑な情感を描きだす。現代人が見ても心を………[もっと読む]

[評者]三浦しをん(作家)
[掲載]2014年12月07日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

渋谷系 [著]若杉実

渋谷系 [著]若杉実

■今はなき音楽都市へのレクイエム  渋谷系とは、90年代前半に音楽シーンを席巻した、当時次々と現れた新鋭ミュージシャンによる一連のポップ・ミュージックを指す。なぜ渋谷なのかといえば、彼らが渋谷出身だったからでも、渋谷を………[もっと読む]

[評者]佐々木敦(批評家・早稲田大学教授)
[掲載]2014年11月09日
[ジャンル]文芸 アート・ファッション・芸能

磯崎新インタヴューズ [著]磯崎新、日埜直彦 挽歌集―建築があった時代へ [著]磯崎新

磯崎新インタヴューズ [著]磯崎新、日埜直彦 挽歌集―建築があった時代へ [著]磯崎新

■日本を世界化した謎解く戦後建築史  磯崎新は戦後日本を代表する建築家の一人である。戦後第一世代と呼ばれる丹下健三が、東京オリンピック、大阪万博を頂点とする戦後復興に形態を与え、磯崎、槇文彦、黒川紀章らの第二世代が、高………[もっと読む]

[評者]隈研吾(建築家・東京大学教授)
[掲載]2014年11月02日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

フリープレイ 人生と芸術におけるインプロヴィゼーション [著]スティーヴン・ナハマノヴィッチ

フリープレイ 人生と芸術におけるインプロヴィゼーション [著]スティーヴン・ナハマノヴィッチ

■やっていることに成りきる  「新しいものの創造は、知性によって達成されるものではない。内面の必要性から、直感的におこなわれる遊び(プレイ)によって達成される」(ユング)  本書は人生と芸術におけるインプロヴィゼーショ………[もっと読む]

[評者]横尾忠則(美術家)
[掲載]2014年10月26日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

なぜ「小三治」の落語は面白いのか? [著]広瀬和生

なぜ「小三治」の落語は面白いのか? [著]広瀬和生

 著者はヘビーメタル音楽誌の編集長で大の落語好き。とりわけ柳家小三治の高座を追いかけてきた。小三治本人が「よく観(み)てますね、あなた」と感心するほどに。そんなファンによる小三治本だ。第1章のインタビューは読みごたえがあ………[もっと読む]

[掲載]2014年09月14日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能

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