医学・福祉

年金問題の正しい考え方 盛山和夫著 制度への誤解、解き明かす

年金問題の正しい考え方 盛山和夫著 制度への誤解、解き明かす

 著者によれば、日本の年金には、政治家の未納や社保庁の無駄遣い、納付記録消失より、もっと根本的な構造的問題があるという。  その問題とは、年金の賦課方式でも少子高齢化でもなく、福祉元年と呼ばれた1973年の年金制度改正………[もっと読む]

[評者]小林良彰(慶應大学教授)
[掲載]2007年09月02日
[ジャンル]医学・福祉 社会 新書

ぼくには数字が風景に見える ダニエル・タメット著

ぼくには数字が風景に見える ダニエル・タメット著

 Born on a Blue Day  「障害」を武器にした驚異の計算力  目を閉じてじっと数字を思い浮かべる。網膜にうっすらと7が浮かぶ。その私の数字には、なんの特別な形も色も感情もともなっていない。がっかりするほ………[もっと読む]

[評者]久田恵(ノンフィクション作家)
[掲載]2007年08月19日
[ジャンル]医学・福祉 社会

成果主義とメンタルヘルス 天笠崇著 市場原理が生んだ「心の病」

成果主義とメンタルヘルス 天笠崇著 市場原理が生んだ「心の病」

 今や教育現場にまで導入されようとする勢いの市場原理。その柱ともいえる成果主義制度は、職場ではすっかりおなじみのものとなった。しかし最近、この制度の弊害も指摘され始めている。本書は、成果主義に精神医学からスポットをあて………[もっと読む]

[評者]香山リカ(精神科医、立教大学教授)
[掲載]2007年07月08日
[ジャンル]経済 医学・福祉

<病>のスペクタクル 生権力の政治学 美馬達哉著

<病>のスペクタクル 生権力の政治学 美馬達哉著

 健康ブームにわく社会に“挑戦状”  先ごろ発表された07年版「障害者白書」によると、精神障害を持つ人の数ははじめて300万人を超えたそうである。とくに、いわゆる躁鬱(そううつ)病などの「気分障害」の増加が目立っている………[もっと読む]

[評者]香山リカ(精神科医、立教大学教授)
[掲載]2007年07月01日
[ジャンル]医学・福祉

日本人の老後 長山靖生著 目からウロコ“団塊の未来”

日本人の老後 長山靖生著 目からウロコ“団塊の未来”

 「老後」より「今」が問題。私の「老後」のことなどほっといて、と言いたい団塊世代の一人だけれど、著者は言う。〈団塊の世代が四十年前後の「順応期間」を終えて、自己解放に向かっていく時代の可能性を検討したい〉と。  なるほ………[もっと読む]

[評者]久田恵(ノンフィクション作家)
[掲載]2007年04月29日
[ジャンル]文芸 医学・福祉

自分の体で実験したい レスリー・デンディ、メル・ボーリング著

自分の体で実験したい レスリー・デンディ、メル・ボーリング著

 GUINEA PIG SCIENTISTS  「命がけの科学」の報告 冷静な検証も  これはコロンブスの卵的な本である。最初に企画した人が偉い。誰にでも書けそうで、そう簡単には思いつけない。おみごとである。  本書の………[もっと読む]

[評者]渡辺政隆(サイエンスライター)
[掲載]2007年04月08日
[ジャンル]医学・福祉 ノンフィクション・評伝

新たな疫病「医療過誤」 [著]R・ワクター、K・ショジャニア

新たな疫病「医療過誤」 [著]R・ワクター、K・ショジャニア

■「システム思考」でミスの克服めざす  子宮と腸を間違えて手術、鼻から18年前のガーゼ発見、異なる血液型を輸血……最近、国内で報道された医療過誤の一部だ。これらは表沙汰(おもてざた)となった事例で、氷山の一角だろう。私………[もっと読む]

[評者]最相 葉月
[掲載]2007年03月25日
[ジャンル]医学・福祉 ノンフィクション・評伝

大学病院革命 [著]黒川清

大学病院革命 [著]黒川清

■問題解決へ説得力ある提案  ともすれば「3時間待ちの3分診療」と言われる大学病院。本書は、日本の大学病院が優秀な人材を集めながら、患者を満足させる医療が必ずしも行われていないのはなぜなのかを解き明かし、解決のための処………[もっと読む]

[評者]小林良彰(慶應大学教授)
[掲載]2007年02月18日
[ジャンル]医学・福祉 ノンフィクション・評伝

在日朝鮮・韓国人と日本の精神医療 [著]黒川洋治

在日朝鮮・韓国人と日本の精神医療 [著]黒川洋治

■ようやく開かれた重い扉  きわめて重要なテーマなのに、ほとんど誰も取り上げる専門家がいなかった。現に、この問題について本格的な一冊を著した精神科医は、著者が初めてなのである。  多数の症例のうち一例だけあげると、在日………[もっと読む]

[評者]野村進(ジャーナリスト・拓殖大学教授)
[掲載]2007年02月18日
[ジャンル]医学・福祉 ノンフィクション・評伝

ディープ・ブルー [著]粟津美穂

ディープ・ブルー [著]粟津美穂

■米の被虐待児、実態を報告  児童福祉に関して、米国のシステムは日本よりはるかに進んでいるといわれるが実態はどうか。本書は、虐待を受けた子供たちに向き合ってきたカリフォルニア州在住の日本人ソーシャルワーカーが、実体験を………[もっと読む]

[評者]最相 葉月
[掲載]2007年02月04日
[ジャンル]医学・福祉 社会

ベビー・ビジネス―生命を売買する新市場の実態 [著]デボラ・L・スパー

ベビー・ビジネス―生命を売買する新市場の実態 [著]デボラ・L・スパー

■「市場」の存在認め、枠組みを作れ  著者は、国際商取引の専門家。数年前に初めて生殖医療や養子縁組の現状を調査して驚いた。代理母6万ドル、卵子5万ドル、養子縁組3万ドル……これはもはや「市場」だ。それなのにこの世界の顧………[もっと読む]

[評者]最相 葉月
[掲載]2007年01月07日
[ジャンル]医学・福祉 社会

脳の学習力 [著]S・J・ブレイクモア、U・フリス

脳の学習力 [著]S・J・ブレイクモア、U・フリス

■右脳型・左脳型への分類に疑問あり  本書は、しごくまっとうな本である。「まっとうな本」という表現は、脳本ブームとも呼びたくなるほど雑多な脳関係の本があふれかえっている昨今の状況においては、心からのほめ言葉となる。  ………[もっと読む]

[評者]渡辺政隆(サイエンスライター)
[掲載]2006年12月10日
[ジャンル]医学・福祉

現代資本主義と福祉国家 [著]加藤栄一 

現代資本主義と福祉国家 [著]加藤栄一 

■変身後の揺り戻しの危機を見据える  資本主義の原理に従えば、希少な資源や所得の配分は市場に任せ、政府の介入は可能なかぎり小さくするのが望ましい。実際、「夜警国家」と言われた19世紀のイギリスにおける政府支出の対GDP………[もっと読む]

[評者]高橋伸彰(立命館大学教授)
[掲載]2006年12月10日
[ジャンル]医学・福祉 社会

生命と現実―村敏との対話 [著]木村敏・檜垣立哉

生命と現実―村敏との対話 [著]木村敏・檜垣立哉

■ 「病」を排除する効率主義への警告  「自己」であるとは、なんだろう。古今東西の哲学や文学がテーマとしてきたこの問題に対し、「自己が自己であることの病」、つまり精神病の観察と考察を通じて取り組んできた人に、精神病理学………[もっと読む]

[評者]香山リカ(精神科医、立教大学教授)
[掲載]2006年11月19日
[ジャンル]人文 医学・福祉

祖先の物語 [著]リチャード・ドーキンス 

祖先の物語 [著]リチャード・ドーキンス 

■人類から出発し生命の起源へ至る旅  英国科学界の貴公子ドーキンスは、『利己的な遺伝子』という扇情的なタイトルを冠した本を30年前に出版し(邦訳書は26年前)、読書界に鮮烈なデビューを飾った。生命の進化を突き動かしてき………[もっと読む]

[評者]渡辺政隆(サイエンスライター)
[掲載]2006年10月15日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉

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