社会

時代区分は本当に必要か?―連続性と不連続性を再考する [著]ジャック・ル=ゴフ

時代区分は本当に必要か?―連続性と不連続性を再考する [著]ジャック・ル=ゴフ

■中世とルネサンス、揺らぐ境界  先月久しぶりにフィレンツェを訪れ、ミケランジェロが設計した二つの小さな建築空間があまりに素晴らしく、合計5時間も観察した。イタリアのルネサンス期は革新的なデザインの方法論が創造された。………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年10月23日
[ジャンル]歴史 社会

死神の報復―レーガンとゴルバチョフの軍拡競争(上・下) [著]デイヴィッド・E・ホフマン

死神の報復―レーガンとゴルバチョフの軍拡競争(上・下) [著]デイヴィッド・E・ホフマン

 米ソ保有核弾頭が6万発に達した1985年。レーガンとゴルバチョフは初めて握手を交わし、増え過ぎた核の削減交渉を始める。  立場も思惑も異なる2人だがレイキャヴィク会談では核兵器廃絶まであと一歩に迫った。その後、ソ連邦は………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年10月23日
[ジャンル]政治 社会

唐牛伝―敗者の戦後漂流 [著]佐野眞一

唐牛伝―敗者の戦後漂流 [著]佐野眞一

■安保闘争を支えた情念の魅力  いまでは「全学連」という言葉は死語に近い。いくつもの書物や、たとえば、大島渚の映画「日本の夜と霧」で、全学連と六〇年安保闘争の姿を想像することはできる。けれど、それを実感しようと努力した………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年10月16日
[ジャンル]政治 社会

ルポ 貧困女子 [著]飯島裕子 貧困の現場から社会を変える [著]稲葉剛

ルポ 貧困女子 [著]飯島裕子 貧困の現場から社会を変える [著]稲葉剛

■弱者への無理解、改めるために  2カ月ほど前、経済的事情で進学を断念する女子高校生がNHKのニュースで取り上げられたとき、映っていた自室の所持品が安価ではないなどの理由で非難された。貧困を解説した本は十分存在するのに………[もっと読む]

[評者]星野智幸(小説家)
[掲載]2016年10月16日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

シリコンバレーで起きている本当のこと [著]宮地ゆう

シリコンバレーで起きている本当のこと [著]宮地ゆう

 シリコンバレーを車で回ると、超有名IT企業の華やかな本社が続々と現れてくるのに誰しも圧倒される。しかし、本書は同地域の「影の面」に着目した。  時価総額世界1、2位の企業があるのに、彼らの税金逃れにより地元自治体は財政………[もっと読む]

[評者]加藤出
[掲載]2016年10月16日
[ジャンル]社会 国際

現代ゲーム全史―文明の遊戯史観から [著]中川大地

現代ゲーム全史―文明の遊戯史観から [著]中川大地

■社会変えた歴史に迫る本格批評  今年6月に出た小山友介『日本デジタルゲーム産業史』(人文書院)など、デジタルゲームの歴史を総括する労作が増えている。本書もその一つで、黎明期(れいめいき)から「ポケモンGO」に至る日米………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2016年10月09日
[ジャンル]政治 社会

日本語のために―日本文学全集30 [編]池澤夏樹

日本語のために―日本文学全集30 [編]池澤夏樹

■祝詞から憲法までの言葉の姿  思考と文体は相互に影響し合う。リテラシー(読み書き能力)は時代とともに変化する。日本語はどのように変遷してきたのか。本書は、古代から現代までのさまざまな「文体のサンプル」と考察から成るア………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年10月02日
[ジャンル]文芸 人文 社会

光炎の人(上・下) [著]木内昇

光炎の人(上・下) [著]木内昇

■時代に翻弄(ほんろう)される技術者の野心  愛媛県出身の秋山好古、真之兄弟と正岡子規を主人公にした司馬遼太郎『坂の上の雲』は、日本が下瀬火薬、三六式無線機などの新技術を開発したからこそ、日露戦争に勝てたとする技術史観………[もっと読む]

[評者]末國善己(文芸評論家)
[掲載]2016年10月02日
[ジャンル]歴史 人文 社会

ウルトラQの精神史 [著]小野俊太郎

ウルトラQの精神史 [著]小野俊太郎

■怪獣番組が映した社会の矛盾  円谷プロの空想特撮シリーズの第1弾として1966年にテレビ放映された伝説的ドラマ「ウルトラQ」。本書はその全28話を分析し、その意味を問い直す作品論だ。子供向け怪獣番組の枠にとどまらず、………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2016年10月02日
[ジャンル]社会

自治体がひらく日本の移民政策―人口減少時代の多文化共生への挑戦 [編著]毛受敏浩

自治体がひらく日本の移民政策―人口減少時代の多文化共生への挑戦 [編著]毛受敏浩

 「今はジェットコースターでいえば、先頭車両が下を向きかけたぐらいに過ぎない」。だが「全車両が下向きのスロープにかかれば一挙に日本の人口減少は加速する」と著者は今後の状況を的確に表現している。  人口減少は心配だが、世界………[もっと読む]

[評者]加藤出
[掲載]2016年10月02日
[ジャンル]政治 社会

あたらしい名前 [著]ノヴァイオレット・ブラワヨ

あたらしい名前 [著]ノヴァイオレット・ブラワヨ

■世界中の矛盾に向かう子どもら  国盗(と)りゲームで子どもたちが陣地につける国名は、勝敗には関係ない。でも主人公のダーリンと、友達のチポやバスタードらには、人気の国と不人気の国がある。アメリカは最高。自国ジンバブエは………[もっと読む]

[評者]中村和恵(詩人・明治大学教授・比較文学)
[掲載]2016年09月25日
[ジャンル]文芸 社会

世界マヌケ反乱の手引書―ふざけた場所の作り方 [著]松本哉

世界マヌケ反乱の手引書―ふざけた場所の作り方 [著]松本哉

■階級格差に抗する陽気な連帯  2015年夏に、安保法案に反対する大きなデモがあった。マスメディアでは、それはサウンド・デモなど、旧来と異なる新鮮なものであり、学生集団シールズがそれをもたらしたと報じられていたが、それ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2016年09月18日
[ジャンル]経済 社会

狩りの時代 [著]津島佑子

狩りの時代 [著]津島佑子

■差別の記憶に苦しむ二つの世代  今年2月に他界した津島佑子氏の遺作。容体が悪化して入院する直前まで書き続けていた新作が、この内容と、このテーマだったことに胸をつかれる。  物語は二つの世代の記憶を中心に展開する。  ………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2016年09月18日
[ジャンル]社会 国際

テレビは男子一生の仕事―ドキュメンタリスト牛山純一 [著]鈴木嘉一

テレビは男子一生の仕事―ドキュメンタリスト牛山純一 [著]鈴木嘉一

■今こそ求められる傑物の生き様  新卒一期生として日本テレビに入社した牛山純一は「ノンフィクション劇場」など傑作ドキュメンタリーを多く作った。本書はこの伝説的テレビ人の評伝だ。  何もかもが初めて尽くしの民放局で牛山は………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年09月18日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

金融政策の「誤解」―“壮大な実験”の成果と限界 [著]早川英男

金融政策の「誤解」―“壮大な実験”の成果と限界 [著]早川英男

■「短期決戦」のはずが「持久戦」に  日本銀行は今週水曜(21日)に、現在実施中の量的質的緩和策(QQE)とマイナス金利政策の経済への影響を評価する「総括的な検証」を公表する。世界中の金融市場関係者がその成り行きに注目………[もっと読む]

[評者]加藤出
[掲載]2016年09月18日
[ジャンル]経済 社会

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