社会

テレビは男子一生の仕事―ドキュメンタリスト牛山純一 [著]鈴木嘉一

テレビは男子一生の仕事―ドキュメンタリスト牛山純一 [著]鈴木嘉一

■今こそ求められる傑物の生き様  新卒一期生として日本テレビに入社した牛山純一は「ノンフィクション劇場」など傑作ドキュメンタリーを多く作った。本書はこの伝説的テレビ人の評伝だ。  何もかもが初めて尽くしの民放局で牛山は………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年09月18日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

金融政策の「誤解」―“壮大な実験”の成果と限界 [著]早川英男

金融政策の「誤解」―“壮大な実験”の成果と限界 [著]早川英男

■「短期決戦」のはずが「持久戦」に  日本銀行は今週水曜(21日)に、現在実施中の量的質的緩和策(QQE)とマイナス金利政策の経済への影響を評価する「総括的な検証」を公表する。世界中の金融市場関係者がその成り行きに注目………[もっと読む]

[評者]加藤出
[掲載]2016年09月18日
[ジャンル]経済 社会

テロ [著]フェルディナント・フォン・シーラッハ

テロ [著]フェルディナント・フォン・シーラッハ

■少数を犠牲にした少佐は有罪か  法廷に立った被告人は、ドイツ連邦空軍のラース・コッホ少佐。戦闘機パイロットの彼は、ドイツ上空でテロリストにハイジャックされた旅客機を撃墜し、乗客164人を死なせた罪に問われた。だが、テ………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2016年09月18日
[ジャンル]社会 国際

野蛮から生存の開発論―越境する援助のデザイン [著]佐藤仁

野蛮から生存の開発論―越境する援助のデザイン [著]佐藤仁

■縦割りの「欠陥」が裾野広げた  日本の開発援助とは何かを問い直す、良質な思考の書が現れた。本書はアマルティア・センの思想を踏まえ、途上国の「不足」ではなく、彼らが「もっているもの」に着目してそれを伸ばすアプローチを重………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年09月18日
[ジャンル]経済 社会

はたらくことは、生きること―昭和30年前後の高知 [著]石田榮

はたらくことは、生きること―昭和30年前後の高知 [著]石田榮

 日曜カメラマンが撮るものといえば、美しい風景や日常のスナップが思い浮かぶ。引き揚げ者からもらったカメラで撮り始めたという90歳の石田榮はしかし、昭和30年ごろには高知で働く人々を追っている。  農家や漁師、採石場の労働………[もっと読む]

[評者]
[掲載]2016年09月18日
[ジャンル]アート・ファッション・芸能 社会

あの夏、兵士だった私―96歳、戦争体験者からの警鐘 [著]金子兜太

あの夏、兵士だった私―96歳、戦争体験者からの警鐘 [著]金子兜太

 九七歳になる俳人の金子兜太が、戦争体験を軸に据え、これまでの人生と俳句を語る。海軍に属して南方第一線を希望し、旧南洋諸島のトラック島に配属された若い日。その戦場は「郷土の期待」「祖国のために」などのスローガンや「美学」………[もっと読む]

[評者]蜂飼耳(詩人・作家)
[掲載]2016年09月18日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

となりのイスラム―世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代 [著]内藤正典

となりのイスラム―世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代 [著]内藤正典

■共生への知恵を示す入門書  たぶん、これまででもっともわかりやすく、実践的で、役に立つイスラムの入門書だと思う。遠くて不可解なイスラムではなく「となりのイスラム」。  世界中に15億~16億人。いまや人口の4人に1人………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2016年09月11日
[ジャンル]社会 国際

戦艦武蔵 [著]一ノ瀬俊也

戦艦武蔵 [著]一ノ瀬俊也

■戦争忘却を促す「事実への逃避」  戦艦大和が様々に語られてきたのに対し、なぜ武蔵はそうならなかったか。これが本書の問いである。すでに著者は『戦艦大和講義』(人文書院)において、大和をめぐる言説やサブカルチャーを通じて………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年09月11日
[ジャンル]歴史 社会

トランプ現象とアメリカ保守思想―崩れ落ちる理想国家 [著]会田弘継

トランプ現象とアメリカ保守思想―崩れ落ちる理想国家 [著]会田弘継

■南北戦争期の「人種秩序」に源流  どの国にもその成り立ちや過去に由来する葛藤がある。どれほど時代が変わっても拭えない課題があり、歴史の深層を貫く伏流水のように幾度も表出する。  米国の場合、それは人種問題である。民族………[もっと読む]

[評者]立野純二(本社論説主幹代理)
[掲載]2016年09月11日
[ジャンル]政治 社会

日本国民であるために 民主主義を考える四つの問い [著]互盛央

日本国民であるために 民主主義を考える四つの問い [著]互盛央

 駅で列車を待つ列への割り込みはなぜ許されない? 日常生活の中で抱いた問いを出発点として著者は日本が本当の民主主義国家になる条件を探ってゆく。  そこではホッブズやロックの社会契約説が再検討され、統治される国民が統治する………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年09月04日
[ジャンル]政治 社会

民主主義は止まらない [著]SEALDs 日本×香港×台湾 若者はあきらめない [編]SEALDs

民主主義は止まらない [著]SEALDs 日本×香港×台湾 若者はあきらめない [編]SEALDs

■生身の言葉が動きを生み出す  社会や政治に対する冷ややかな視線はない。かといって、かつての政治的な「運動」のようなこわばりもない。  それを甘いと考える左派もいるが、「運動」を否定する右派の言葉もあてはまらない。そう………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2016年08月14日
[ジャンル]政治 社会

「非正規労働」を考える―戦後労働史の視角から [著]小池和男

「非正規労働」を考える―戦後労働史の視角から [著]小池和男

■調査事例を基に制度改善を提唱  働いても生活が苦しいワーキングプアや、将来不安に伴う未婚化、少子化の問題に、近年の非正規労働の拡大が影響を及ぼした面は否めない。厚生労働省の平成26年の調査によると、派遣労働者がその就………[もっと読む]

[評者]加藤出
[掲載]2016年08月14日
[ジャンル]経済 社会

三池炭鉱宮原社宅の少年 [著]農中茂徳

三池炭鉱宮原社宅の少年 [著]農中茂徳

■のどかな暮らしの先に深い意味  福岡県大牟田市宮原町二丁目。三井三池炭鉱で働く人々が住む「宮原社宅」があった場所である。  高さ2メートルほどのブロック塀に囲まれた社宅に住むのは200世帯ほど。塀の外を社宅の人々は「………[もっと読む]

[評者]斎藤美奈子(文芸評論家)
[掲載]2016年08月14日
[ジャンル]人文 社会

18歳からの格差論―日本に本当に必要なもの [著]井手英策/子育て支援が日本を救う―政策効果の統計分析 [著]柴田悠

18歳からの格差論―日本に本当に必要なもの [著]井手英策/子育て支援が日本を救う―政策効果の統計分析 [著]柴田悠

■成長優先の発想、大胆に転換  かつて先進国で稀(まれ)にみる平等社会といわれた日本。だが、バブル崩壊から四半世紀を経て、貧困と格差が最大の社会問題に浮上した。これまで、経済成長さえすれば給与が増え、貧困や格差も自然に………[もっと読む]

[評者]諸富徹(京都大学教授・経済学)
[掲載]2016年08月07日
[ジャンル]経済 社会

金持ちは、なぜ高いところに住むのか [著]アンドレアス・ベルナルト

金持ちは、なぜ高いところに住むのか [著]アンドレアス・ベルナルト

■エレベーターが世界を変えた  タイトルで少し損をしているかもしれない。本書の原題は「エレベーターの歴史」であり、19世紀に登場した機械仕掛けで垂直方向に動く密室の箱が、いかに建築や社会を変え、また物語に影響を与えたの………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年08月07日
[ジャンル]社会 ノンフィクション・評伝

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

ページトップへ戻る