新書

生命(いのち)をつなぐ進化のふしぎ-生物人類学への招待 [著]内田亮子

生命(いのち)をつなぐ進化のふしぎ-生物人類学への招待 [著]内田亮子

■人間や社会の根源にさかのぼる思考  非常におもしろい本だった。人類学、生物学、脳研究、行動経済学などの近年の知見をわかりやすくサーベイしながら、「食べる」「みんなと生きる」「連れ合う」「育つ・育てる」などといった視点………[もっと読む]

[評者]広井良典(千葉大学教授)
[掲載]2008年12月07日
[ジャンル]科学・生物 新書

日本と中国 相互誤解の構造 [著]王敏 

日本と中国 相互誤解の構造 [著]王敏 

■「異文化」としての相互理解のすすめ  著者は学生時代に「宮沢賢治」の研究を始め、30年以上、日本文化研究を続けてきた在日中国人研究者である。日中はしばしば同文同種の国、中国人は「中国文化の亜流としての日本文化」と理解………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2008年11月30日
[ジャンル]人文 新書 国際

アメリカは、キリスト教原理主義・新保守主義に、いかに乗っ取られたのか? [著]スーザン・ジョージ/アメリカの宗教右派 [著]飯山雅史

アメリカは、キリスト教原理主義・新保守主義に、いかに乗っ取られたのか? [著]スーザン・ジョージ/アメリカの宗教右派 [著]飯山雅史

■信仰を持つ人と持たない人との断絶  2004年のアメリカ大統領選挙については、ブッシュ大統領が宗教を大動員できたことが勝因であると指摘された。ただし、わが国の理解ではこの現象が一般化され過ぎているように思われる。たと………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2008年11月16日
[ジャンル]政治 人文 新書

変わる中国 変わるメディア [著]渡辺浩平

変わる中国 変わるメディア [著]渡辺浩平

■自主経営で視聴率争い、ネット世論も  変わる中国を語るとき、猛烈に発展・増強する経済、軍事力、外交といったハード面の変化が多い。本書はソフトな部分であるメディアの変貌(へんぼう)とそれに伴う人々の意識や行動の分析から………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2008年10月05日
[ジャンル]人文 社会 新書

気骨の判決―東條英機と闘った裁判官 [著]清永聡著 

気骨の判決―東條英機と闘った裁判官 [著]清永聡著 

■司法の崩壊に抗した裁判官  太平洋戦争の最中に、1度だけ総選挙が行われているのをご存じだろうか。それは、「翼賛選挙」と称される形骸(けいがい)化した選挙だった。時の東条英機内閣は、聖戦遂行の美名の下、翼賛政治体制協議………[もっと読む]

[評者]奈良岡聰智
[掲載]2008年09月21日
[ジャンル]歴史 政治 新書

iPS細胞 世紀の発見が医療を変える [著]八代嘉美

iPS細胞 世紀の発見が医療を変える [著]八代嘉美

■SFの想像力と科学の目で迫る生命  山中伸弥教授らによるヒトiPS細胞誕生のニュースは再生医療の未来に希望をもたらした。それから半年が過ぎ、一般向けの解説書が相次いで出版されている。世界中の研究者がiPS細胞を少しで………[もっと読む]

[評者]瀬名秀明(作家)
[掲載]2008年08月24日
[ジャンル]科学・生物 医学・福祉 新書

見えないアメリカ―保守とリベラルのあいだ [著]渡辺将人

見えないアメリカ―保守とリベラルのあいだ [著]渡辺将人

■型にはまらない対立軸を描写  アメリカについて、日本人は十分に知っていると思い込みがちだ。しかし、観光地、ビジネスの現場、大学などで日本人がよく出会うアメリカ人とは異なるアメリカ人も存在するし、場合によるとそちらの方………[もっと読む]

[評者]久保文明(東京大学教授)
[掲載]2008年08月24日
[ジャンル]政治 新書 国際

不平等国家 中国 [著]園田茂人 

不平等国家 中国 [著]園田茂人 

■「回帰」ではなく「過去へ進化」するのか  中国はこれからの国づくりのカギとして「和諧(わかい)(調和のある)社会」実現を掲げている。それは今日、格差・不平等の問題が極めて深刻であることを意味しているからに他ならない。………[もっと読む]

[評者]天児慧(早稲田大学教授)
[掲載]2008年07月27日
[ジャンル]社会 新書 国際

日本人はどこまで減るか―人口減少社会のパラダイム・シフト [著]古田隆彦

日本人はどこまで減るか―人口減少社会のパラダイム・シフト [著]古田隆彦

■人口許容量と増減サイクルから考察  2005年から日本の総人口は減少に転じているが、人口に関する議論は、特にマクロレベルで論じられる場合、ある種の“イデオロギー的な負荷”を伴いやすい。一方でそれは「人口は“国力”の基………[もっと読む]

[評者]広井良典(千葉大学教授)
[掲載]2008年07月27日
[ジャンル]人文 社会 新書

さらば「受験の国」―高校生ニュージーランド留学記 [著]池部敦

さらば「受験の国」―高校生ニュージーランド留学記 [著]池部敦

■渾身の力をこめた直球の体験記  この本は「日本という国はどこかおかしくなっている。私は長い間そう感じていた」で始まる。直截(ちょくせつ)、生硬で、ステレオタイプ的文体というほかない。腰が引けた。  ところが一躍ニュー………[もっと読む]

[評者]耳塚寛明(お茶の水女子大副学長・教育社会学)
[掲載]2008年07月27日
[ジャンル]教育 新書

アウシュビッツの沈黙 [編著]花元潔、米田周/ホロコースト [著]芝健介

アウシュビッツの沈黙 [編著]花元潔、米田周/ホロコースト [著]芝健介

■生命を愚弄した恥ずべき実例を直視  ホロコーストとは、元来ユダヤ教の祭りにおいて獣を丸焼きにして出した供物のことを指した。それが、現代ではナチス・ドイツによるユダヤ人などの大量虐殺を意味する。このホロコーストについて………[もっと読む]

[評者]南塚信吾(法政大学教授)
[掲載]2008年06月29日
[ジャンル]歴史 人文 新書

イラクは食べる―革命と日常の風景 [著]酒井啓子

イラクは食べる―革命と日常の風景 [著]酒井啓子

■混迷は極まり、戦火の暮らしは続く  イラクをめぐるニュースは、戦闘やテロなど悲しいものが多い。治安も経済状態も悪く、人口2500万人の1割が国外難民、ほぼ同数が国内難民化している。豊かな農業と産油国のおもかげは、とっ………[もっと読む]

[評者]小杉泰(京都大学教授)
[掲載]2008年06月01日
[ジャンル]新書 国際

ブータンに魅せられて [著]今枝由郎

ブータンに魅せられて [著]今枝由郎

■生産よりも幸福をめざす国の素顔  しきりとチベット問題が話題になっているが、チベット仏教文化圏は非常に広い。中でもブータンには、チベット仏教の伝統が色濃く残されている。著者はそれに惹(ひ)かれてブータンを訪れ、政府の………[もっと読む]

[評者]小杉泰(京都大学教授)
[掲載]2008年05月25日
[ジャンル]新書 国際

都市計画の世界史 [著]日端康雄

都市計画の世界史 [著]日端康雄

■街の姿に見える思想や権力の強弱  ギリシャとローマ。パリとロンドン。比べてみたらおもしろい。そんな楽しみ方がこの本にもある。  古代ギリシャの都市は、もともと「不規則な小径(こみち)でできた迷路」の街だったが、持ち前………[もっと読む]

[評者]尾関章(本社論説副主幹)
[掲載]2008年05月18日
[ジャンル]人文 新書 国際

旗本夫人が見た江戸のたそがれ―井関隆子のエスプリ日記 [著]深沢秋男

旗本夫人が見た江戸のたそがれ―井関隆子のエスプリ日記 [著]深沢秋男

■風俗から政治の裏面までリアルに  女性の日記文学は必ずしも平安時代の特産ではない。江戸幕府が改革か衰退かの選択を迫られた天保年間、女ざかりの日々の出来事を日記に綴(つづ)った旗本の妻がいた。  その名は井関隆子。江戸………[もっと読む]

[評者]野口武彦(文芸評論家)
[掲載]2007年12月16日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝 新書

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