歴史

帝国日本の生活空間 [著]ジョルダン・サンド

帝国日本の生活空間 [著]ジョルダン・サンド

■ささやかな日常で描く世界地図  人とモノが激しく移動し、文化が混交・変容していく、ダイナミックな世界地図が浮かびあがるような研究だ。が、グローバリズムの現代を分析したものではない。これは20世紀前半の大日本帝国に関す………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2016年02月14日
[ジャンル]歴史 社会

革命とパンダ [著]張予思

革命とパンダ [著]張予思

■中国をステレオタイプ化する日本  2009年に中国から来日した著者を出迎えたのは書店に氾濫(はんらん)する「嫌中本」だった。ことほどさように対中感情は今やひどく悪化している。  だが戦後日本には「親中」の時期もあった………[もっと読む]

[評者]武田徹(評論家・ジャーナリスト)
[掲載]2016年02月07日
[ジャンル]歴史 政治 社会

1945 予定された敗戦 [著]小代有希子

1945 予定された敗戦 [著]小代有希子

 著者は、「日本が戦った戦争とは、勝てるはずのないアメリカを相手にした太平洋戦争のことで、当然の結果としてアメリカに負けた」という「太平洋戦争史観」に対して、この「枠内に入りきらない出来事は山のようにある」として見直しを………[もっと読む]

[掲載]2016年02月07日
[ジャンル]歴史

都市と暴動の民衆史―東京・1905—1923年 [著]藤野裕子

都市と暴動の民衆史―東京・1905—1923年 [著]藤野裕子

■暴力を誘発、「男らしさ」の論理  1905年、日露戦争の講和条約に反対する集会をきっかけとして、日比谷焼打(やきうち)事件が起こった。この事件から18年の米騒動までの間、東京をはじめとする都市では民衆暴動が相次いだ。………[もっと読む]

[評者]原武史(放送大学教授・政治思想史)
[掲載]2016年02月07日
[ジャンル]歴史

花の忠臣蔵 [著]野口武彦

花の忠臣蔵 [著]野口武彦

■インフレの都市で事件、華々しく    私は著者が赤穂浪士について書いた本を20年ほど前に読んだことがある。そのとき私が学んだのは、この事件が最初から「忠臣蔵」として、つまり演劇や文学を通して知られていたということであ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2016年01月31日
[ジャンル]歴史

米軍が見た東京1945秋 [文・構成]佐藤洋一

米軍が見た東京1945秋 [文・構成]佐藤洋一

 副題は「終わりの風景、はじまりの風景」。敗戦直後の東京を、進駐してきた米軍が、地上でも空からも、綿密に記録していた。米国立公文書館に保存されていた知られざる写真を、都市形成史が専門の早大教授がリサーチ。その中から撮影場………[もっと読む]

[掲載]2016年01月24日
[ジャンル]歴史

ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた [著]パット・シップマン

ヒトとイヌがネアンデルタール人を絶滅させた [著]パット・シップマン

■生態系への侵入、示唆に富む推理  ネアンデルタール人は現生人類より前にユーラシアに居住していた。人類と同程度の知能をもち、同じように狩猟生活をしていた。火や石器を使用し、死者埋葬、芸術活動などもした。5万年前にアフリ………[もっと読む]

[評者]柄谷行人(哲学者)
[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]歴史 科学・生物 社会

樺太(サハリン)が宝の島と呼ばれていたころ [著]野添憲治

樺太(サハリン)が宝の島と呼ばれていたころ [著]野添憲治

 かつて「宝の島」と呼ばれた樺太(現ロシア・サハリン)。1905~45年、北緯50度以南は日本領土だった。資源に恵まれ、出稼ぎに行った人は多いが、記録は少ない。この本は、秋田出身の18人の聞き書きだ。  冬は山でエゾマツ………[もっと読む]

[掲載]2016年01月10日
[ジャンル]歴史

天国でまた会おう [著]ピエール・ルメートル

天国でまた会おう [著]ピエール・ルメートル

■称えられる戦死者、捨てられる帰還兵  日本で爆発的な人気を博した海外ミステリーの作者が、初めて手がけた文芸作品。フランスで最も権威ある文学賞のゴンクール賞に選ばれた。期待を裏切らない、読者を魅了する豊潤な物語だ。  ………[もっと読む]

[評者]市田隆(本社編集委員)
[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]歴史 文芸

13歳のホロコースト [著]エヴァ・スローニム

13歳のホロコースト [著]エヴァ・スローニム

 「コスモポリタン」としてスロバキアで暮らしていた裕福なユダヤ人家族の生活は、ナチス・ドイツの襲来で一変する。13歳の時、妹と共にアウシュビッツへ送られた長女が約70年後に出版した自伝だ。  強制収容所の回顧録は数多く出………[もっと読む]

[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

証言で綴る日本のジャズ [著]小川隆夫

証言で綴る日本のジャズ [著]小川隆夫

■質問が引き出す「時代の空気」  ジャズについてそれほど詳しくなくても、ミュージシャンや評論家らの証言を読むことで、浮き彫りになる時代の空気を感じる。ジャズだけではない。この国のポピュラーミュージックの歴史を理解するた………[もっと読む]

[評者]宮沢章夫(劇作家・演出家)
[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]歴史 アート・ファッション・芸能

お菓子の図書館―ドーナツの歴史物語 [著]ヘザー・デランシー・ハンウィック

お菓子の図書館―ドーナツの歴史物語 [著]ヘザー・デランシー・ハンウィック

■愛した国や社会を丹念に追う  ドーナツはむろんご存じだろうが、それを定義すると? これが実にたいへん。「ドーナツとは、卵を加えることもある、(100字略)内側はしっとりふんわり、ケーキのような食感の揚げ菓子をいう」。………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年12月20日
[ジャンル]歴史

北京をつくりなおす 政治空間としての天安門広場 [著]ウー・ホン

北京をつくりなおす 政治空間としての天安門広場 [著]ウー・ホン

■巨大空間めぐるイメージの闘争  以前、ヴェネツィア・ビエンナーレで世界都市を比較する展示を見たとき、人が集まる重要な場所としてヨーロッパの各都市が代表的な広場を紹介したのに対し、東京は絶えず人が行き交う渋谷のスクラン………[もっと読む]

[評者]五十嵐太郎(建築批評家・東北大学教授)
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]歴史 政治 社会

動くものはすべて殺せ アメリカ兵はベトナムで何をしたか [著]ニック・タース

動くものはすべて殺せ アメリカ兵はベトナムで何をしたか [著]ニック・タース

■病んでいた時代の実像を暴く  ベトナム戦争での米軍の作戦は「索敵殲滅(さくてきせんめつ)作戦」と称された。米兵の任務は「革命軍兵士を見つけ出して殺害する」であった。が、実際は本書のタイトルのような作戦が日々、ベトナム………[もっと読む]

[評者]保阪正康(ノンフィクション作家)
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]歴史 ノンフィクション・評伝

〈お受験〉の歴史学 選択される私立小学校 選抜される親と子 [著]小針誠

〈お受験〉の歴史学 選択される私立小学校 選抜される親と子 [著]小針誠

■時代の要望がわかる「教育史」  高校受験、大学受験はみなが知る。中学受験も都市部では普通に行われている。けれども小学受験は他に比べ特殊である。あまり話題にならないし、どの家庭でも参加できるとは、主に経済的理由からいい………[もっと読む]

[評者]本郷和人(東京大学教授・日本中世史)
[掲載]2015年12月13日
[ジャンル]歴史 教育

ここに掲載されている記事や書評などの情報は、原則的に初出時のものです。

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